2月13日(水) PM2:00
皐月はショッピングモールに来ていた。無論、チョコレートを買うために。料理は絶望的に下手なので、手作りは早々諦めた。相手はこれまた聞くまでもない。司令官の佐東竜也だ。皐月にとって彼は父みたいなものだ。あの人が母親で、竜也が父親。
「やっぱり、これかな...?」
皐月が今いるのは有名ブランドのチョコレート専門店。専門店だけあって高い。一番高いので、皐月のお小遣いの半月分くらいする。高い。
「う~ん、やっぱり高いなぁ~」
はぁ~、と皐月はため息をつく。司令官以外にもあげなきゃいけないからな...とそのブランドチョコレートは諦めることにした。さてどうしたものか...?
「これと...あっ!あとこれも...」
所変わってスーパーマーケット。そのお菓子コーナーで忙しなく動く小さな影。ピンクのツインテールがピョコピョコ揺れている。春雨である。春雨はバレンタインでチョコを手作りするようです。そのためのチョコ集めをしています。ビターチョコとストロベリーチョコを混ぜたらどんな味になるのでしょう?
「・・・うん、と巻雲ちゃんに、ボノちゃんと山風ちゃん、、、それに、せ、先輩」
指であげる人たちのことを考える春雨。何故か皐月のところで照れました。何故でしょう?
「お姉様・・・グヘヘ。お姉様」
そんな、春雨をストーキングする変態がいました。巻雲です。典型的な変態です。ちなみにこの光景を見て通報する人はいませんでした。みんな慣れてしまったのです。
「おっ?お姉様が恥じらっています。一体何を想像したのでしょう?もしかして..私と...きゃ~っ!お姉様のエッチ~!」
・・・やっぱり、通報する人はいませんでした。
「あっ...師匠が高いチョコ諦めた...」
一方、こちらにもストーカーがいました。山風です。視線を向ける先で皐月がため息をついていました。
「・・・ちょっと、チョコを買いにきたんでしょ?」
隣には、曙もいます。
「しっ、今いいところなの...あっ!動いた!追うよ!」
「えっ!?ちょっと!?」
「あ...春雨」
皐月が向かったのはスーパーマーケットのお菓子売り場...当然春雨がいます。
「せ、先輩!?」
「君もチョコかい?」
「えっと...そ、そうです!明日はバレンタインなので、それで手作りしようと...」
「なるほど...手作りか。いいなぁ、ボクは作れないからなぁ」
「・・・先輩は止めておいた方がいいと思います」
「・・・だよね」
「あ、あの私もう行きますね!?」
「え?あ...うん。じゃあね」
春雨は失礼します。と言って早足で去っていきました。
「・・・何をそんなに急いでいるんだろ?・・・おっと、いけないチョコ、チョコっと」
「「こ・れ・はあれでは!?」」
合流した山風と巻雲が興奮気味に叫んだ。曙はもう好きにしてくれと諦めました。
「あれですね!確実にバレンタインに告白パティーンですね!」
「女同士でも...応援する頑張れ」
「いや、いや流石にそれはな・・・」
「「いいや!絶対にそうだ!」」
あ~、そうですか...と曙は天を仰いだ。
To be continued
今回、あとがきは無いよ~。