1月22日(火) PM4:00 ―晴れ―
「皐月。お前今日から春雨と同室な」
「・・・はい?」
「皐月。お前今日から春雨と同室な」
「二度言わなくても分かってるよ」
司令官の佐東竜也が唐突にそんなことを言った。
「・・・なんで?」
皐月はそう聞き返していた。
「お前・・・それ本気で言ってるのか?」
本当は分かっている。深夜までずっとゲームやってるからだろ?ばかやろぉ!だけどね...
「司令官、聞いてくれ!ボクが夜通しゲームをするのは、休日の前日だけなんだ!」
「・・・今月に入っての朝礼への遅刻回数は6回だ」
「うっ...」
違う。あれは違うんだ。ただ純粋に寝坊してるだけなんだ...。
「まぁ...その辺も含めて春雨にしっかり見てやれと頼んどくよ・・・お前のおかげで随分逞しくなったしな。なにか言いたいことは?」
「あるぞぉ...ッ!ボクはそれを拒否する!」
「残念だが皐月。お前に拒否権はない...」
「ぬ?人権侵害だ!プライバシーを守れ!」
「諦めろ...上官命令だ」
「お?お?ここはブラック鎮守府に転身したのか?」
イラッ...って表情しなすった司令官が
「お前はまずその遅刻癖を直してから言え。本当のブラック鎮守府に飛ばすぞ」
皐月のほっぺたをみょ~んと伸ばした。
「いはい!いふぁい!分かった!分かったよ!」
流石にやり過ぎたと感じた皐月は自分の負けを認めたのだった。
その夜のこと、さっそく部屋に春雨がやって来た。
「・・・先輩。今日からよろしくお願いします」
「はい、よろしく」
「・・・先輩。この部屋何ですか?」
「ボクの部屋だよ?」
「そういうことを言ってるんじゃないです!どうしてこんなに汚いんですか!?」
そこは正しく、汚部屋と呼ぶと少し言い過ぎだがそんな感じの部屋だ。
「・・・ゴミは落ちてないだろ?」
確かに、ゴミは落ちていないが...
「そういう、問題じゃないです!あぁ~、服こんなに散らかして!」
「やめろ!それはボクのこだわりで配置してあるんだぞ!君のスペースはあっちにあるじゃないか!」
なおも抵抗する皐月に構わず服の片付けを始める春雨。しかし...
「ひゃっ!?ゴキブリ!」
服の下からゴキブリが出てきた。
「ちょっ!?こっち来ないで下さい!」
皐月の服でパタパタとやって、あっち行けとやる春雨...しかし、ゴキブリは非情にも春雨の方へと...
「やめて!やめて!」
ぺちゃっ
「・・・あっ」
そう呟いたのはどっちだっただろう?あるいは両方かもしれない。
「・・・」
「・・・」
「・・・先輩」
「・・・うん?」
「片付けしましょう?」
「・・・そうだね」
今日は負け続きだなと皐月は思った。
あとがき
やっはろう!ハープだよ!今回はあおたま居ないからねぇ~。
この回では、皐月の少しは残ってた先輩という雰囲気を一気にダメ人間にする回でした!でもそれで良いんです!人間誰しも弱点はあります!皐月の場合、それが生活力だったというだけで!きっとこれから春雨と助け合って生きていくことでしょう!僕にもそんな人欲しいなぁ。
次回からは少し、春雨から離れる予定ですのであしからず。
ではここまでのお相手はハープがお送りしました。エンディングソングはReonaの「rea(s)on」です(今、聞きながらあとがき書いてます)。ではさよならぁ~!
2019.1.22
とある舞鶴鎮守府提督・ハープ