速さを追及したいのでゲーム内最速を目指します。   作:黒三葉サンダー

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最近あちらこちらでコロナが猛威を振るっとりますね。こわかこわか。

作者はインフルエンザも三日で完治出来る程の状態異常耐性を持ってますが、皆さんは無理せず消毒やマスクをして、不要な外出や人の多い場所には余り行かないように気を付けましょう。コロナ滅びよ。

因みに作者のお仕事はコロナ騒ぎであろうと何一つ変わりありません。是非も無し。




あっ、今回とびっきりのオリジナル要素がありますあります。むしろその為のご都合展開タグ。その為の右手。

というわけで初投稿です。


敏捷特化とイメージチェンジ

白狼を何とか倒し、赤頭巾の少女と別れたノノは現在進行形で水面に映る自分の姿に絶句していた。

ピンと立った犬耳に真っ白な尻尾が生えたノノの姿が映っているのだ。

余りの予想外な展開になんとも言えない気持ちになるノノだが、犬耳もノノの気持ちに反応してかへにゃりと垂れ尻尾も垂れ下がっていく。

 

「……」

 

ふと思い立ち、おもむろに指輪を外してみる。

しかしその容姿に変化は無く、ノノは思わず天を仰いだ。

この時のノノは知るよしは無いが、指輪を外している状態でログアウトすれば次回は通常の姿に戻る仕様となっている。

この際容姿は諦めようとノノは頭を切り替えると、おそらくドロップアイテムであろう宝箱へと近づいていく。

クエストクリア報酬は指輪だったが、白狼のドロップアイテムとなれば期待値も上がる。

不幸にも今までドロップアイテムに恵まれなかった分、ノノはドキドキしながら宝箱を開けた。

 

「……おぉ」

(おぉー、綺麗……)

 

中を確認すると、防具?であろう着物と白銀の弓、そして矢筒が込められていた。まさかの豪華セットに再びノノの度肝が抜かされた。

まじまじと装備を見ていると、ピコンという音と共にそれぞれの性能が表記される。

 

 

【エピックシリーズ】

特殊クエストを特定の条件でクリアした者にのみ送られる特殊装備。この装備は譲渡することが出来ない。

 

 

弄月(ろうげつ)の簪』

【AGI+10】

【破壊復元】

 

『弄月の小袖』

【AGI+15】

【破壊復元】

 

『弄月の行灯袴(あんどんばかま)

【AGI+15】

【破壊復元】

 

『弄月の下駄』

【AGI+10】

【破壊復元】

 

『白夜狼の長弓』

【AGI+20】

【破壊復元】

 

『白夜狼の矢筒』

【麻痺矢】

【破壊復元】

 

 

いっそ清々しい程に特化装備だった。ノノからしてみれば有難い所かその場で跳び跳ねたくなるレベルのプレゼントではあるが、それにしたって特化し過ぎである。

移動速度や攻撃速度くらいしか影響しないAGIを好き好んで特化させるなど本来は正気の沙汰ではない。

無論これは運営側が用意したサプライズのような物であり、プレイヤー間の中でネタ装備や見た目装備としてウケれば良いという狙いもあるのだが、その狙いは全く別ベクトルで進んでいた。

 

「……やった」

(嘘!?これヤバイ!私専用装備みたいなものだよね!)

 

先程までのローテンションが嘘のように喜ぶノノ。そして口下手なノノの気持ちを表すかのようにピーンと立つ犬耳とゆらゆら揺れる尻尾。見る人が見れば思わず萌え悶えるような光景があった。

 

「……」

(破壊復元と麻痺矢は一度宿に戻ってから確認しよう。それじゃあ早速装備してみよう!)

 

ノノは周りを一度キョロキョロと見回し、誰もいない事を確認してから先程のエピック装備を身に纏った。

 

まるで夜空が溶け込んだかのような黒い生地に赤い山茶花と三日月の絵羽模様が施され、肩と脇が露出した小袖。

同じく黒の生地に金蝶の刺繍があしらわれた膝程の丈の長さしかないスカートのような袴。

色白い素足を優しく包むような白い足袋に程よい焼き色がついた二枚歯の下駄。

どれもがノノの体にフィットし、今までの質素な姿から見違えるほど変わった。

小柄ながらも可憐さの中に艶やかさを感じさせる和装にノノのテンションは鰻上がりであり、犬耳がピクピクと動く。

ご丁寧に尻尾穴もあるらしく、毛並みの良い尻尾がゆらゆらしている。

 

「……ん」

(あとは髪を結ってっと……)

 

ノノは長い三つ編みを手早く解くと、慣れた手付きで髪をアップスタイルに変えると三日月の装飾が施された簪を髪に刺し込んで完成である。

着心地を確かめるようにその場でクルリと回ると、満足気に頷いた。

 

「~♪」

(結構動きやすいかも!下駄も履き慣れてるし問題なさそうだね♪)

 

次に白銀の弓を手に取る。ノノの身の丈程はありそうな弓だが、予想に反してそれは今まで使ってた弓と同じくらい軽い事に驚く。矢筒もそれなりに大きく、いつも通りに狙えるかノノに不安が残る。

試しに矢筒から矢を一本取り出してつがえると、向かい側の大木を狙い放つ。すると狙いは寸分違わず大木の中心へと突き刺さった。どうやら扱いには心配は無いらしい。もっとも、その弦の大きさ故に取り回しが難しくなるだろうが、そこはゲーマーとしての腕の見せ所だろう。

期待していた以上の成果、そして周りに人がいない開放的空間もありノノは鼻歌を歌いながらも町へと歩きだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノノは町に戻ると宿へと真っ直ぐ向かう。その道中ではやはり殆どのプレイヤーから注目を浴び、脱兎の如く走り出す。その特化し過ぎたAGIはまさに神速。気付けば皆視界からノノが消えて驚くばかりである。

たどり着いた宿で素早くお金を払うと、さっさと宛がわれた部屋へと籠ってしまった。

 

「……さて」

(さてさて、おまちかねの戦略タイム~。まずは効果の確認っと)

 

 

【破壊復元】

この装備は破壊された場合10秒後に装備された状態で復元される。装備が破壊された状態で違う装備を使っている場合は復元後にこの装備に変更される。

 

 

【麻痺矢】

矢に麻痺(小)の効果を与える。

 

 

「……うん」

(麻痺矢は普通に使えるし、破壊復元も良いね。これなら予備で別も武器も用意して不意打ち狙いもありかな?)

 

 

装備が破壊されて抵抗出来ないかと思いきや、別の武器で反撃!そして10秒後にまた武器が変わってる!なんて面白そうだとノノの口角が上がる。

しかしそれをしようにも現在持っている武器は初心者の弓と白夜狼の長弓のみで、弓ばかりでは変化の緩急がつけられない。

装備の相談はイズにしようかと考えた所で、不意に「ふぁぁ」と欠伸がこぼれた。

 

「……んむぅ」

(取り敢えず一時間くらい仮眠取ってからもう一回考えよ……)

 

ふかふかの布団の上で体を丸め、目を閉じる。すると数分もしないうちにノノは夢の世界へと足を踏み入れた。

 

 

『おおおおおおっ!格好良いよ私!』

 

 

なお、何処かから聞こえる幼馴染みの声はギリギリでノノに届く事はなかった模様。

 

 




和装ケモ耳娘の工事完了です……。
どこぞのきょぬー侍さんとセットに出来ますよクォレハ。向こうは刀!こっちは弓!そこに何の違いも無いだろうが!

皆も和装ケモ耳娘、愛でよう!あと犬耳書いてるけど狼だから間違えたらいけない(戒め)。
おい誰だ!うちの子を犬走椛だなんて言った奴!

それじゃあコロナ対策の為に失踪するから……。
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