俺はあの時、魔人になったらしい。
ちょうどオティヌスの理解者になったころからだ。
『あれ』との出会いはあの幸せな世界の後だった。
御坂ネットワークの総体と出会った後。
『確認 あなたは上条当麻ですか?』
「その声、御坂妹か!?」
『解 私は魔人適合者育成program2号です。』
「それは、オティヌスの言う魔神か?」
『解 あなたにはこれ以上の質問の権限がありません
初めの質問に対する答えがないとお答えできません。』
初めの質問・・・?
ああ、名前のことか。
「悪かった、先に名乗るべきだったな。
俺の名前は上条当麻!
幻想殺しをもつ不幸な高校生だ。」
『承認 あなたの存在を認識しました。
虚偽の進言ではないため、プログラムを実行します。』
プログラム?
なんのプログラムだ・・・?
「うギャがういー!?」
その瞬間、俺の頭に電撃が走った。
間接攻撃などではない、脳に直接だ。
しばらくすると、痛みが治まった。
『結果 適合が確認されました。
宜しくお願いします、マスター。』
こうして、俺は魔人になった。
ただ、はき違えてはいけないのがここ。
魔神ではなく魔人だ。
あくまでも人の域を出ることはできない。
ただ、魔術師の中では知識が最上位に位置したというだけ。
そうして、その後も俺はいろいろと活躍し。
寿命で死ぬ直前に声が聞こえた。
『謝罪 マスター、これから私がすることをお許しください。』
一体どうしたんだろう?
『確認 上位個体のアクセスを確認しました。
これより、マスターの転生を行います。』
ちょっとまてって・・・!
『始動 programが書き換えられました。
マスターを過去に上書きします。
5,4,3,2,1、0.』
その瞬間、俺の視界は光に包まれた。
目を覚ますと、俺は赤子になっていた。
どういうことだよ!
『解 マスターは過去に転移しました。
その力をもって。』
で、力はそのままなのか?
『指摘 マスター、それより先に状況確認をしては?
母親が胸をさらしていますよ?』
「ほーら、当麻~、ママのおっぱいよ!」
「ウワあああああーん!」
俺は全力拒否したが・・・。
残念ながら飲むことになってしまった。
はあ、高校生が母親の母乳を飲むって・・・。
『訂正 精神年齢が高校生であり、外見は0歳です。』
うるさいな・・・!
『疑念 私はなにか間違ったことを言った?』
わかったよ、お前が正しい。
で、さっきの質問だけど・・・?
『解 マスターの能力は少し強くなりました。
この世界でのマスターは
幻想殺しを意図して切り替えることが出来ます。』
つまり・・・、どういうことだ?
『捕捉 つまり、自分の意識下で幻想殺しの発動を調整できます。
もちろん、緊急時はオートになりますが。』
それは、うれしいな。
緊急時は魔術を使う時に足手まといになるからだろ?
『肯定 その通りです。』
そういえば、この世界での御坂妹たちはお前のことを・・・?
『否 おそらく認知していないでしょう。
ただ、打ち止めは気付いているかもしれません。
もっとも、まだ存在していないでしょうが。』
そっか・・・。
前の世界で救えなかったものまで救うぜ、俺は!
『肯定 協力しましょう、マスター。
もっとも、その姿で言ってもしまらないセリフですがw』
閉まらない言うな!
俺だってなりたくてこの姿なわけじゃない!
こうして、俺は並行世界の過去で生活を始めた。