ご~るでん☆れとりば~ず!   作:カール・ロビンソン

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11・いたずらG41(その1)

 ある日、ワンちゃんの動画を見ていた時のことでした。

 頭のいいワンちゃんは悪戯をしたときに、ご主人様のお膝に頭を乗せて愛嬌を振りまきます。それで許してもらおうとするのです。

 G41は感銘を受けました。ワンちゃんも賢いものです! G41もご主人様にそうやって悪戯を許して貰おうと思います!

 

 というわけで、さっそく実践です!

 

 その日、G41は副官でした。朝起きて、ご主人様のお茶を準備して、ご主人様の部屋に行きます。ご主人様はいつものようにいて、G41を笑顔で迎えてくれました。

 

「G41が可愛いから、今日も頑張れるよ」

 

 ご主人様は早速褒めてくれました。嬉しいです。G41も笑顔でご主人様にお茶を出しました。ご主人様はカップを手に取って啜ります。

 

「ああ。今日もG41のお茶は美味しいな」

 

 そう言って、ご主人様はお茶を褒めてくれます。嬉しいです。G41はタンポポ茶を淹れるのがとっても得意です! えっへん!

 

 一通り副官の仕事が終わりました。G41はおもむろにご主人様の側に近寄ります。

 お茶を啜りながら、ご主人様が不思議そうにG41を見ています。G41はそんなご主人様の前に座ります。そして、そのお膝に顔を乗せて、上目遣いで言います。

 

「ご主人様、許してね?」

 

「ごふっ!」

 

 突然ご主人様が息を詰まらせます。そして、何度も咳き込みます。どうしたんでしょう? お茶が気管に入ったのでしょうか?

 

「ご主人様、大丈夫?」

 

「ああ、大丈夫だが、お茶を飲んでいる時にそういう可愛いのは勘弁してくれ。咽てしまう」

 

 そう言って、ご主人様はG41の頭をなでなでしてくれます。でも、ちょっと怒られちゃいました。作戦は失敗でしょうか?

 

「それにな、G41。一つ聞きたいんだが」

 

「何ですか、ご主人様?」

 

「ええと、俺は何を許したらいいんだ?」

 

 ご主人様の言葉に、G41ははっとしました。なんと、G41は許してもらうことばかり考えていて、肝心の悪戯をするのを忘れてました!

 

 というわけで、今から悪戯をします。

 

 まず、ご主人様の椅子を90°回転させます。

 

「ご主人様、こっち向いててね?」

 

「あ、ああ…」

 

  ご主人様に約束して貰って、G41は行動を開始します。しゃがんで机の陰に隠れながら、ご主人様の後ろに回り込むのです。

 ちなみに、ご主人様からはやっぱりミミが丸見えだったらしいですが、黙っていてくれました。ご主人様は優しいです。

 

 それで、ご主人様の後ろに回りこんだら、ばっ!って立ち上がって、ご主人様の目を両手で塞ぎました!

 

「だ~れだ?」

 

「…う~ん、G41かな~」

 

「正解です、ご主人様!」

 

 ご主人様はすぐに答えてくれました。さすがご主人様です!

 というわけで、悪戯達成です!

 G41はまたご主人様の前に回り込みました。そして、ご主人様の前に座って、お膝に顔を乗せて、上目遣いで言いました。

 

「ご主人様、許してね?」

 

「…G41は本当に可愛いな」

 

 G41の言葉に、ご主人様は微笑んでなでなでしてくれました。ということは、きっと許して貰えたということです。作戦は大成功でした!

 

 そして、次の日です。今日もG41は副官です。

 味をしめたG41は今度こそ最初に悪戯をしてから許して貰おうと思いました。

 というわけで、G41はご主人様が来る前に指揮官室の机の下に隠れています。そして、ご主人様がやってきたらわっ!て飛び出してびっくりして貰うのです!

 ちなみに、机の上にお茶は置いてあります。保温性の高いカップで蓋も被せているのでしばらくは冷めません。G41は副官業務も抜かりありません!

 

 そろそろご主人様が来る時間です。G41はワクワクしてご主人様を待ちます。

 でも、5分してもご主人様が来ません。どうしたんでしょう。お寝坊したのでしょうか?

 10分待ちました。ご主人様は来ません。やはり、お寝坊したのでしょうか? もしかして、急にお出かけの用が入ったのでしょうか?

 15分待ちました。ご主人様が来ません。寂しくなったので、G41は机の下から出てご主人様を探しに行くことにしました。

 そして、ドアから出てすぐのことです。目の前が真っ暗になりました。誰かがG41の目を塞いでいるのです。

 

「だ~れだ?」

 

 後ろから声がしました。この声と手の感触と匂い。それらをG41がわからないわけがないです。

 

「ご主人様!」

 

「正解」

 

 そう言って、ご主人様は手を放しました。ご主人様の姿が見えたので、G41は嬉しいです。なでなでもしてくれたのでさらに嬉しいです。ご主人様がいるだけでG41は幸せです。

 

「全く、傍から見たらバカップルね、貴方達」

 

 後ろからFALさんの声がしました。バカップルというのはよく分からないですが、G41は今日もご主人様が大好きです。ご主人様もG41が大好きです。二人は相思相愛です。えっへん!

 

 というわけで、今日は逆にご主人様に悪戯をし返されました。

 でも、ご主人様がG41を置いてお出かけしたとかじゃなかったのでよかったです! ご主人様と一緒に居られてG41は今日も幸せでした! まる。

 


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