G41は思いつきました。次はFALさんに悪戯したいと思います。
最近FALさんとは作戦以外で付き合いが薄くて、G41はしょんぼりです。また、FALさんと仲良くしたいので悪戯をして、こらって言って欲しいです。
でも、あんまり変なことをするとげんこつされるので悪戯は考えないといけません。げんこつは痛いので嫌です。
なので、だーれだするぐらいなら怒らないと思います。
…そう考えると何だか悲しくなりました。最近だーれだとかさえFALさんとしてません。FALさんの仕事が忙しいからです。FALさんが命を賭けるようなことが最近2件も起きています。二つとも世界の運命をかけるような大きな事件だったので仕方ないですが。
なので、G41はFALさんともっと仲良くしたいです。FALさんにも幸せを感じて欲しいです。
というわけで、作戦を開始します。FALさんに隠れてだーれだをするのです。
FALさんを発見しました。廊下の真ん中です!
「貴女は何を考えているの!?
「ふざけるんじゃないわ、Five-Seven! 誰がそんなことを考えるものですか!」
あう。FALさんはFive-Sevenさんと盛大に喧嘩中です。FALさんとFive-Sevenさんが喧嘩することは珍しくはないですが、今回のは結構大きいです。二人とも親しい先輩なので、仲良くして貰いたいです。
二人ともG41の悪戯で場を笑納してもらいたいです。というわけで、G41は作戦を開始します。FALさんだ~れだ作戦です!
内容は簡単です。FALさんの背後に近づいてだーれだすることです。
でも、FALさんは歴戦の戦術人形です。背後に忍び寄るのは生半可な難易度ではないです。更に、索敵能力に優れたFive-Sevenさんまでいます。これは只事ではありません、
でも、G41には必勝の策があります! えっへん!
G41の手には段ボール箱というアイテムがあります。これは伝説の潜入工作員が用いたという最強のスニーキングアイテムです。Am RFBちゃんからそう聞きました。でも、装着時の無敵時間とかそういうのは意味がわからないので聞き流しておきました。
これを用いて、G41は頑張ります。
まず被ってみました。何だか狭くて居心地がいいです。今のG41は段ボール箱です。怪しくないです。うん。何だかいける気がしてきました。作戦開始です!
G41は段ボール箱を被ったまま匍匐前進第二法で進みます。ずりずりずり…
「大体、あんたは先輩をなんだと…ん!?」
「うるさいわね! 先輩なら先輩らしく…ん!?」
あう。何だか、FALさんとFive-Sevenさんの視線がこちらに向いている気がします。
今のG41は段ボール箱です。怪しくないです。FALさん、怪しまないでください。そう願いながら、しばらくその場で動かずにいました。
「…まあいいわ。大体、あんただって随分挑発的な格好じゃない。ベガスか何かにでも憧れたの!?」
「なんですって!? あんたの娼婦同然の格好に比べれば随分マシでしょうが!?」
…どうやら気づかれずに済みました。でも、喧嘩はますますエスカレートしてるように思います。悪戯をして笑納させないといけません、G41は使命を胸に進みます。ずりずりずり…
「誰が娼婦よ!? だいたいあんたは… うん!?」
「その格好でセンスがあるとかほざいているのは… うん!?」
あう。また視線がこちらに向いた気がします。
今のG41は段ボール箱です。怪しくないです。FALさん、怪しまないでください。そう願いながら、しばらくその場で動かずにいました。
「…ええと? もしかして、G41? 何しているの?」
ぎくっ! FALさんの言葉にG41はびっくりです。完全に怪しまれています。しかも、どうしてG41のことがわかったのでしょう。流石、FALさんは洞察力があります!
こうなったら奥の手を使うしかないです。伝説の工作員ニンジャが用いたとされるあの手です!
「にゃ~」
G41は猫さんの物まねをしました! これで今までのことは猫さんの仕業と思って貰えるかもしれません!
「…なんだー、猫かー」
「…うん、猫の仕業だったのねー」
やりました! Five-SevenさんとFALさんが猫さんの仕業と思ってくれました! 流石、ニンジャの秘術です!
何だか、FALさんとFive-Sevenさんの喧嘩が収まりました。仲直りしたのでしょうか。よかったです。
というわけで、G41はいそいそとFALさんらしき人に近づいていきます。
そして、その前に行った時に段ボール箱を脱ぎ捨てて、ばっと立ち上がりました!
その瞬間、いきなりハグされました。顔に柔らかいものが当たります。匂いから考えてFive-Sevenさんです。
更に次の瞬間、目の前が真っ暗になりました。目を誰かに塞がれたのです。
「だーれだ?」
声が聞こえます。声と手の感触と匂いから考えて間違いないです。G41は答えを言います。
「FALさん!」
「正解よ、G41!」
そう言うと、視界が開けました。目の前にはFive-Sevenの、振り向けばFALさんの笑顔がありました。
「もう。なんでこんなに可愛いの、G41ちゃんは!?」
Five-SevenさんはG41に頬ずりをして言います。くすぐったいです。Five-Sevenさんはよく一緒に戦ってきた人形で、G41によくしてくれました。大事な先輩です。
「はいはい。G41に邪なことを考えないでよね?」
そう言って、よしよししてくれるFALさんは一番尊敬する先輩で、一〇〇式隊の同僚でもあります。G41はFALさんが大好きです!
なんと、G41は大好きな先輩たちのサンドウィッチになってしまいました! でも、嬉しいです。二人ともG41をあまあましてくれます。えへへ。
「折角だし、三人でカフェでもいきましょうか?」
「そうね。G41ちゃんとならお茶も進むわ」
「はい! FALさん、Five-Sevenさん!」
G41は二人に誘われてカフェにお茶をしに行くことになりました。わーい。G41は二人が大好きなので、いっぱいお話がしたいです。
というわけで、G41のスニークミッションは失敗に終わりました。
でも、FALさんとFive-Sevenさんにいっぱい構ってもらえて、G41は幸せでした! 二人も仲直りできました! なので、作戦は部分的成功でした! まる。