ある日のことです。G41は突然、副官業務をキャンセルということになってしまいました。理由はM99ちゃんが予定より早く訓練を終えて帰ってきたから、ということです。
M99ちゃんはこの間入ってきたばかりの戦術人形で、ご主人様ともそこまで親しい仲ではないです。というわけで、ご主人様はM99ちゃんと仲良くなるために、かねてより副官に据えようとしていました。
そして、今回その機会が来たというわけですが。
…やっぱりG41は面白くありません。今日もご主人様と一緒にいられると思ってわくわくしてたのに…本当に残念です。
というわけで、G41はご主人様の部屋の前でドアののぞき窓から中の様子を見ています。M99ちゃんとどういう風に過ごしているのかが気になるのです。
今M99ちゃんがお茶を出したところのようです。M99ちゃんがお茶を淹れたのを見たことはありません。でも、G41はお茶には自信があります!
「うん? 何だか、独特の香りの茶だな」
「はいっ! メグスリノキっていう木から作られたお茶です! 目や肝臓にいいんですよ!」
「そうか… うん、旨いな。ありがとう、M99」
む~、ご主人様が美味しそうにお茶を飲んでいます。そんな変わったお茶を出すなんて反則です。
「はいっ! 指揮官の身体が良くなるといいです!」
「ああ。M99はいい娘だな」
む~、M99ちゃんの頭をご主人様がなでなでしています。M99ちゃんも気持ちよさそうです。本当だったら、今日もG41がなでなでして貰う立場だったのに… む~。
「指揮官、今日もいろいろ教えてください。でも、前みたいに変なもの教えたら承知しませんよ! 恥ずかしすぎますから…」
「ああ。あの時のM99は可愛かったなぁ」
「もー、指揮官!」
む~、何だか楽しそうにお話ししています。G41や
とっても面白くないです。でも、M99ちゃんに当たってはいけません。そんなことはしてはいけないことです。
G41は
「まあ、M99はいつでも最高に可愛いけどな」
「もー… でも、認めてくれてありがとうございます、指揮官…」
む~、いつまでも喋ってないで仕事をしてください、ご主人様!
何だか、M99ちゃんに当たるのは筋違いな気がしてきました。悪いのは節操のないご主人様です! ぷー。
もうG41は怒りました。ご主人様のばか。もうしりません。
今日は
というわけで、バイバイご主人様。つーん。
てててててててて…
…てててててててて。戻ってきてしまいました。やっぱり、気になります。む~。
「M99、おいでおいで」
「はい。何ですか、指揮官?」
ご主人様は手招きでM99ちゃんを呼びます。そして、無警戒にやって来たM99ちゃんを抱え上げてお膝に乗せました。
む~。G41は悲しい気持ちでいっぱいです。ご主人様のお膝はG41の特等席なのに… む~。
「指揮官っ!なななな何をするのですか!?警察呼びますよ!」
ぴこん! チャンス到来… もとい、M99ちゃんのピンチです! G41はすぐにドアを蹴り開けて部屋に乱入しました!
「ご主人様ー!!」
「え!?」
「ん? G41、どうしたんだ?」
目を白黒させるM99ちゃんとご主人様に、G41は素早く近寄ります。そして、M99ちゃんを抱え上げて横にどかせてから言いました!
「ご主人様、めっ!」
G41はご主人様を叱ります。M99ちゃんは警察を呼ぶぐらい嫌がってました。もうこれはセクハラです! セクハラはいけません。
「ご主人様! セクハラするとFALさんに言いますよ!!」
「う… わ、悪かったよ、M99にG41…」
「あの…そ、そこまで大げさなことじゃないですから…」
G41の言葉にご主人様が謝ってくれました。M99ちゃんもご主人様を許してあげるみたいです。これにて一件落着です。
G41はM99ちゃんのピンチを助けてあげました! G41はいい先輩です! えっへん!
というわけで、G41はご主人様のお膝に座りました。
M99ちゃんをお膝に乗せるということは、ご主人様も癒しが欲しい、ということだと思います。でも、M99ちゃんはご主人様のお膝が警察を呼びたくなるぐらい嫌だそうです。なので、代わりにG41がご主人様のお膝に座ることにしたのです。
後輩の嫌がる仕事をG41は積極的に引き受けてあげます! G41はとってもいい先輩です! えっへん!
でも、何か落ち着きません。M99ちゃんの匂いがご主人様からするからです。む~。
というわけで、G41はご主人様の方に向いて座りなおします。そして、身体全体でご主人様に全力ですりすりします。
「ええ!? ちょっ…!」
「お、おい!? G41!?」
M99ちゃんとご主人様がびっくりしていますが、G41は構いません。すりすりすりすりすりすり…
「し、指揮官! お、お邪魔しました!」
「お、おい、M99!?」
何だか、M99ちゃんが部屋から駆け出していきました。でも、G41は気にしません。すりすりすりすりすり…
うん! ご主人様についた匂いがG41のものになりました。G41は改めてご主人様のお膝に座りなおします。うん。しっくりきます! やっぱり、ご主人様のお膝はG41の特等席です!
『…FAL。緊急任務が発生した。直ちに遂行を頼む』
『はいはい、分かったわ。…お礼はブッシュドノエルね?』
『う… わ、わかった…』
ご主人様は通信モジュールを開いて、FALさんに緊急任務を依頼しました。何か非常事態が発生したのかもしれません。単独で任務を貰えるなんて、さすが、FALさんです。
FALさんはブッシュドノエルが貰えるみたいです。あれは物凄く高いので滅多に食べられません。任務の報酬で貰えるなんて羨ましいです。G41も一口だけ貰おうとおねだりしてみます。
次の日、ご主人様はまたお金が無くなったみたいで御飯がお水だけになってしまったみたいです。何にお金を使ったのでしょう。
よくわからないですが、この前