ご~るでん☆れとりば~ず!   作:カール・ロビンソン

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15・G41にもブルーな日はあります(その2)

「いってらっしゃい、ご主人様!」

 

「ああ。いい子でお留守番しててくれよ、G41?」

 

 今日は朝からヘリに乗り込むご主人様をお見送りしています。なでなでしてくれた感触を嬉しく思って、ご主人様の後姿を見送ってます。

 

 今日からしばらくの間、ご主人様は政府の中央で交渉に入ります。グリフィンにとっても凄く重要な任務らしいです。でも、ご主人様ならやってのけられる、とヘリアンさんは信じています。

 

「基地のことはお願いね」

 

「何かお土産買って来るわね、G41ちゃん」

 

 FALさんとFive-sevenさんもご主人様に同行します。重要な任務になるので護衛以外でも頼りになる二人が選ばれたのです。

 

 三人がヘリに乗り込んで、ドアが閉まります。ヘリが飛び立って、窓の向こうで手を振るご主人様達の姿が小さくなっていきました。

 ご主人様は今日から2日ほど帰ってきません。寂しいです。でも、G41はいい子でお留守番もできます!

 それにご主人様やFALさんこそいませんが、一〇〇式(モモ)ちゃんやSOPMODちゃんがいます。大親友の二人がいれば寂しいことなんてありません!

 

「G41ちゃん、あそぼー!」

 

 廊下を歩いているとSOPMODちゃんがG41を見つけて駆けてきました。肩には一〇〇式(モモ)ちゃんを担いでいます。

 

「うん!」

 

 G41も笑顔で二人のところに駆けていきました。3人で遊んでいれば、時間もすぐに経って、ご主人様が帰ってきてくれるはずです。寂しくなんてないです。

 というわけで、その日はSOPMODちゃんと一緒に一〇〇式(モモ)ちゃんの髪を弄ったり、服を着せ替えたり、ぺろぺろしたりして遊びました。

 

 次の日です。ご主人様はまだ帰ってきません。

 カリーナさんのところに入った連絡では、交渉は順調で予定通り明日には帰る、とのことです。さすが、ご主人様です! 明日にはご主人様に会える、と思うと嬉しいです。うきうきです。

 でも、その日一〇〇式(モモ)ちゃんとSOPMODちゃん達AR小隊のみんなが16Labに呼び出されてしまいました。

 一〇〇式(モモ)ちゃんやSOPMODちゃんがいなくなると寂しいです。でも、仕方ないです。大切な用なのですから。

 

「行ってくるね、G41ちゃん」

 

「お土産いっぱいもらってくるから!」

 

 M16さんの運転するバンに乗った二人をお見送りします。ドアが閉まって、エンジンがかかります。手を振る二人の姿が小さくなっていきました。

 二人がいなくなって寂しいです。でも、G41はいい子でお留守番します。明日にはご主人様も帰ってきてくれます。それにステンちゃんやスコーピオンちゃん、M590さんやM14さん達もいます。G41には友達がいっぱいです。だから、寂しくないです!

 

「G41ちゃーん!」

 

 早速ステンちゃんが駆けてきました。手に何か持ってます。新しいおもちゃでしょうか?

 

「みんなで野球盤のリーグ戦やるんだけど、G41ちゃんもやろー!」

 

「うん!」

 

 こうして、ステンちゃんとG41は娯楽室に行きました。すると、スコーピオンちゃんとM590隊のみんなが待ってました。そして、みんなで野球盤をやって楽しみました。

 

 次の日です。いよいよご主人様が帰ってきます! G41はうきうきです!

 というわけで、G41は張り切って指揮官室の掃除をしています。ご主人様が帰ってきた時に褒めて貰うためです。いつもの3倍気合が入ってます! ご主人様が帰ってきてなでなでしてくれることを思うと幸せになります。

 

 ところが、昼頃になって急遽カリーナさんのところに連絡が入りました。ご主人様が帰ってくるのが遅れる、とのことです。

 しかも、M590隊と臨時編成でステンちゃんやスコーピオンちゃんを含めた隊にも出撃の命令が入りました。何でも、グリフィンの別の基地から急遽応援の要請が入って、ご主人様が直接出向くことになったみたいです。

 G41も出撃したかったですが、ご主人様からは基地の防衛をお願いされました。M590隊とステンちゃん達以外の人形はまだ訓練途上であるため、最精鋭のG41が残らないと不安なのだそうです。

 

「すぐに片付けて帰ってくるから!」

 

「今度は勝つからねー」

 

 ヘリで飛び立つステンちゃんとスコーピオンちゃん達を見送りました。手を振る二人の姿が小さくなっていきます。

 G41はがっかりです。せっかくご主人様が帰ってきてくれるかと思ったのに。しかも、ステンちゃん達までいなくなってしまいました。寂しいです。

 でも、G41は負けません! この基地を守る戦力の要として、いい子でお留守番します! ご主人様達も頑張っているのです。G41も自分の価値を必ず発揮します!

 というわけで、G41は指揮官室の掃除を再開します。ご主人様が帰ってくるまでにぴかぴかにして見せます。ご主人様、FALさん、ステンちゃん、スコーピオンちゃん、M590さん頑張ってね!

 

 次の日です。ご主人様はまだ帰ってきません。

 カリーナさんの話では詳細はまだ分からないそうですが、かなり厄介な事案になるかもしれない、とのことです。ということはご主人様が帰ってくるのは相当遅くなるかもしれないということです。

 

 G41はがっかりです。早くご主人様に褒めて欲しいです。頭を撫でて欲しいです。遊んで欲しいです。

 今基地に残っているのはカリーナさんとM99ちゃん達訓練中の人形だけです。しかも、みんな忙しくて、G41と遊んでいる余裕はなさそうです。

 でも、G41は負けません! この基地を守るっていうご主人様からの命令を必ず達成します! G41はいい子です!

 というわけで、今日はご主人様の部屋をぴかぴかにすることにしました。相変わらずご主人様の部屋は汚いです。帰ってきたらめっ!しないといけません。後、また新しいエロ本があったので、よく読んだ後机の上に置いておきました。

 

 次の日です。ご主人様はまだ帰ってきません。

 しかも、カリーナさんへの連絡も途絶えてしまいました。カリーナさん側からの呼び出しにも応じません。

 G41は大慌てです。ご主人様の身に何かあったのでしょうか!?

 

 G41はすぐに部隊を臨時編成して、ご主人様の救援に向かうことを提案しました。

 でも、カリーナさんは許可しませんでした。G41やM99ちゃん達がいなくなるとこの基地の戦力が完全になくなります。そして、得体の知れない事件が起きている以上この基地も安全とはいえません。なので、G41達はここにいて基地を守らなければいけないのです。

 

 カリーナさんの言うことはもっともです。だから、G41もそれに従って待機します。

 でも、G41は気が気ではありません。ご主人様が危ないなら、ご主人様をお守りしたいです。ご主人様が怪我をするぐらいならG41が怪我をする方が余程いいです。

 

 G41はぴかぴかになったご主人様の部屋に来ました。干していたお布団を持ってきたのです。

 誰もいない部屋です。寂しいです。この基地に来て、こんなに長い間ご主人様と離れ離れになったのは初めてです。

 でも、でも、G41は負けません! ご主人様が戻るまで基地を守って見せます!

 というわけで、ベッドにお布団を敷きました。ふと、ご主人様の匂いがしました。なので、ついベッドに飛び込んでしまいました。

 お布団からはお日様の匂いとご主人様の匂いがします。ぬくぬくです。ご主人様、G41は寂しくないです。お仕事頑張って、無事帰ってきてください! 寂しくなんてないです!

 …やっぱり寂しいです。ご主人様、早く帰ってきてください。くすん。

 

 次の日です。ご主人様はまだ帰ってきません。

 連絡もありません。通信も途絶えたままです。カリーナさんがヘリアンさんに問いただしても、グリフィン全体がご主人様の動向を把握できないでいるみたいです。

 

 そして、G41はまたご主人様の部屋のベッドでころころしています。

 寂しいです。心配です。G41は切ない気持ちでいっぱいです。

 寂しさを癒すために、お布団に顔を埋めます。ご主人様の匂いがします。ぬくぬくです。

 …でも、G41の匂いが混ざったせいかご主人様の匂いが薄くなった気がします。

 怖いことを考えてしまいました。もし、このままご主人様が帰ってこなくて、布団がG41の匂いだけになってしまったら… ぽろっと涙が零れました。

 そんなことありません! G41は首をいっぱい振って嫌な思いを振り払います。そして、いけないことを考えた頭をぽかぽかします。ご主人様が帰ってこないなんてありません! 明日にはきっと笑顔で帰ってきます! そう信じます!

 G41はご主人様を信じて待ちます。ご主人様早く帰ってきてください。お願いします。くすん。

 

 次の日です。ご主人様はまだ帰ってきません。

 連絡も途絶したままです。カリーナさんもグリフィンに捜索隊の出動を要請しましたが、動かせる部隊が少ない上に、同地区は極めて危険であることが推測されるので余程の精鋭でない限り出動の許可が下りないそうです。

 G41は心配で心配でたまりません。それならG41が出撃したいのですが、やっぱり許可が下りません。

 

 G41はゲートのところでひたすら待ちます。でもご主人様が帰ってくる気配はありません。でも、ひたすら待ち続けます。そうしないと寂しさで心が潰れてしまうかもしれません。

 日が傾きました。でも、ご主人様が帰ってくる気配はありません。G41は切ない気持ちでいっぱいです。

 すぐにでもご主人様を捜索に行きたいです。でも、だめです。この基地を守らないといけません。それがご主人様の命令なのです。

 だから、G41は我慢します。我慢します。我慢します。我慢します…

 

『G41、聞こえるか?』

 

 ぴこん! 通信モジュールに通信が入りました! この声は間違いありません! ご主人様です!

 

『ご主人様!』

 

『すまん、遅くなったな。後、数時間で帰るから、飯作って待っててくれ』

 

 ご主人様の声が聞こえました。嬉しいです。嬉しいです。嬉しすぎてつい涙が零れました。くすん。

 

『指揮官様、ご無事なんですね!?』

 

『おう、カリーナ。基地が一つアラスカぐらいまでぶっ飛んだが、俺もみんなも無事だ!』

 

 カリーナさんの言葉にご主人様が答えます。ご主人様も他のみんなも無事です。安心しました。安心しすぎてその場にぺたんと座ってしまいました。本当に、本当によかったです!

 

『全く、二度とやらないわよ、あんな作戦!』

 

『ええ… 本当に指揮官みたいな無茶苦茶な人は初めてですよ…』

 

 FALさんとM590さんの声が聞こえました。よかったです。もうすぐみんなにも会えます。嬉しいです。

 

『さて、G41。寂しかったろ? 帰ったら、たっぷり甘えさせてやるからな!』

 

 ご主人様がとっても嬉しいことを言います。もう、G41はご主人様に甘えたい気持ちでいっぱいです。姿を見たら飛んで行ってしまうかもしれません。

 

『…ううん、ご主人様。今日はお疲れだと思うので、ゆっくり休んでください』

 

 でも、G41は首を横に振りました。大変な事件を解決したばかりなので、ご主人様はきっと物凄く疲れていると思います。なので、G41は我慢します。ここまで待ったのだから我慢できます!

 

『そうか。…G41は本当にいい子だな』

 

 ご主人様から褒めてもらえました。嬉しいです。嬉しすぎて小躍りしてしまいました。

 というわけで、G41は早速ご飯の準備に取り掛かりました。美味しいご飯を作って、きっと物凄くお腹を空かせているご主人様に満足してもらわなくてはいけません。G41はすぐにキッチンに走りました。

 ようやくご主人様が帰ってきます。今度こそご主人様が帰ってきます。G41は嬉しいです。本当に本当に嬉しいです! ご主人様、早く帰ってきてください。くすん。まる。


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