ご~るでん☆れとりば~ず!   作:カール・ロビンソン

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32・G41と新しいお友達(その3)

 ご主人様に隊長に任命された次の日、G41は基地のゲートのところで待ってました。今日、仮設G41隊の最後の隊員が赴任してくるらしいからです。

 なお、一〇〇式隊には64式さんが入るみたいです。ご主人様が言うには、今回の事件の敵は64式さんの仇であるので、その手で決着をつけさせたい、とのことです。

 そういうことであれば仕方ないです。G41は一〇〇式隊を離れるのは嫌ですが、事情が事情なので我慢します。それに離れるのも一時的な処置です。なので、G41は頑張って、隊長をできるように頑張ります。

 

 やがて、ゲートの向こうから影が見えました。迎えに行ったFALさんの乗るバイクです。大きくて速くてカッコいいです。G41も乗ってみたいですが、足が届かないので乗れません。しょんぼりです。

 

「あら、G41。待ってたのね」

 

 バイクから降りて、ヘルメットを脱いだFALさんがそう言って頭を撫でてくれます。気持ちいいです。

 

「その娘が私の同僚? かわいいわね」

 

 タンデムシートから降りた娘がヘルメットを脱いで、帽子を被り直してそう言いました。金色の髪の毛をおさげにしている娘です。確か、名前はSR-3MPちゃんです。

 

「そうよ。うちのエース、G41よ。仲良くね?」

 

「へぇ…予想とは違うけど…まぁいいか」

 

 SR-3MPちゃんはFALさんとG41を見比べて言います。FALさんは名高い戦術人形なのでこの基地のエースと思ったのかもしれません。でも、最近のスコアーはG41が僅かに上なので、FALさんはG41をエースとして紹介したのです。もちろん、FALさんの凄さは単純なスコアーで測れるものではないですが。

 

「アタシはSR-3MP。ヴィーフリって呼んで?」

 

「G41です。よろしくね?」

 

 そう言って、G41とヴィーフリちゃんは握手を交わしました。初印象は好感触です。仲良くできそうな気がします。よかったです。

 

「じゃあ、ウェルロッドやSVDを呼んでくるから、そこで待ってて?」

 

「はい、FALさん!」

 

 というわけで、G41とヴィーフリちゃんはFALさんを待つことにします。とはいえ、ただ待っているだけでは面白くないですし、時間が無駄になります。この時間を利用して、G41はヴィーフリちゃんと仲良しになりたいと思います。

 

「というわけで、あそぼ、ヴィーフリちゃん!」

 

「いいけど…なにするの?」

 

「はい、これ」

 

 というわけで、G41は手に持っていたフリスビーを渡します。フリスビー遊びで親睦を深めるのです。

 

「そういうことね。いいわよ!」

 

 そう言って、ヴィーフリちゃんはフリスビーを構えました。G41もいつでも走り出せる態勢になります。

 

「それ~!」

 

 そう言って、ヴィーフリちゃんがフリスビーを投げました。G41はそれを追いかけていきます。特に工夫のない単純な投げ方です。G41は簡単にそれをキャッチしました。

 

「ヴィーフリちゃん、どうだー!」

 

「へぇ、やるじゃない!」

 

 G41の言葉に、ヴィーフリちゃんは手を叩いて喜んでくれます。ヴィーフリちゃんはノリがいいです。これはとっても仲良くなれそうです。

 

 G41はヴィーフリちゃんのところに戻ってフリスビーを渡しました。もう一度投げて欲しいです。

 

「よし! じゃあ、次行くよ~!」

 

 そう言ってヴィーフリちゃんは再度フリスビーを構えます。G41も走り出せるように準備しました。

 

「おりゃー!」

 

 そう言って、ヴィーフリちゃんが力いっぱい投げました。G41もそれを追っていきます。

 G41の片目が赤くなります。狙眼を起動させたのです。あれは右に曲がります。でも、その後少し左に曲がって急速に落下します。ヴィーフリちゃんは頑張ってG41を惑わすように投げたのですが、G41には通じません。

 

 フリスビーは見事にG41の予想通りの軌道を描きました。もちろん、G41は易々とそれをキャッチしました。

 

「ヴィーフリちゃん、どうだー!」

 

「すごいすごーい!」

 

 G41の言葉に、ヴィーフリちゃんは手を叩いて喜んでくれました。もう二人は相思相愛です。えっへん!

 

「もうすっかり仲良しのようだな?」

 

 すると、やって来たドラグちゃんことSVDちゃんがヴィーフリちゃんにそう言いました。

 

「久し振りね、SVD。あの娘とは上手くやって行けそうよ」

 

「それはよかった」

 

「はい。今後ともお嬢様と仲良くしてください」

 

 ヴィーフリちゃんの言葉に、ウェルロッドさんとG36ちゃんがそう答えました。これでG41隊が揃いました。G41はみんなのところにててててて、と走っていきます。

 

「で、SVD? この隊の長は貴女? それとも、そっちのウェルロッド?」

 

 ヴィーフリちゃんがドラグちゃんとウェルロッドさんとを見比べて言いました。

 

「いいや? うちの隊長はそちらの可愛い娘だ」

 

 ドラグちゃんが笑ってG41を指して言いました。

 

「え? ええええええ!?」

 

 ヴィーフリちゃんが素っ頓狂な声を上げて驚きます。それはそうかもしれません。正直、戦術人形としての実績なら、ウェルロッドさんやドラグちゃんの方が隊長に相応しいからです。G41が隊長というのは信じられないかもしれません。

 

「驚くことはないですよ。彼女もまた指揮官と数多くの戦場を潜り抜けた、歴戦の戦術人形です」

 

「はい。お嬢様なら、きっと立派に隊長業務をこなせると、信じています」

 

 驚くヴィーフリちゃんにウェルロッドさんとG36ちゃんが言います。二人に信頼されているのが嬉しいです。特にウェルロッドさんは英国チームの隊長を務めていたこともあり、本来ならこの隊の隊長でもおかしくないです。そんなウェルロッドさんにそう言って貰えて嬉しいです。

 

「見た目や性格の無邪気さで侮るなよ? うちの隊長は思いの外有能だぞ?」

 

 お陰で手間がかからない。とドラグちゃんは言いました。それはそうです。

 G41は一〇〇式隊の結成当初からのメンバーです。そして、一〇〇式(モモ)ちゃんの大親友です。一〇〇式(モモ)ちゃんが慣れない隊長業務で苦労しているところを間近で見てきました。そんな一〇〇式(モモ)ちゃんからG41は沢山の事を学びました。そのことが今も活きているのです。

 

「侮ったりしないよ…ちょっと意外だっただけ」

 

 そう言って、ヴィーフリちゃんはG41に手を差し出しました。G41はその手を握って、改めて握手を交わしました。

 

「改めてよろしく、隊長さん。ちゃんと面倒を見てね、いつか報われるから!」

 

「うん、一緒に頑張ろうね、ヴィーフリちゃん!」

 

 そう言って、ヴィーフリちゃんとG41は互いの意思を確認しあいました! 二人は相思相愛です! えっへん!

 

 こうして、仮設G41隊が結成されました。その日はみんなでサワー会をやって楽しく過ごしました。短い間ですが、一〇〇式隊に負けないぐらい良い隊にしていこうとG41は思います。みんな、頑張ろうね! まる。


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