ご~るでん☆れとりば~ず!   作:カール・ロビンソン

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ご主人様から、追加用のページを貰えました!
G41は早速、のりで張り付けて日記を書きます。
というわけで、皆さん耳を立ててよく読んで、面白かったらご褒美もくださいね?


追記分
追記1:お勉強G41


 それは夜、ご主人様が仕事を終えて部屋に帰ってきてからのことです。

 G41はご主人様にお勉強を教えて貰いにやってきました。ご主人様は喜んでG41を迎えてくれて、机の対面に座ってお勉強をする姿勢になりました。

 

「さて、今日のお題はこれで行こうか」

 

「はい、ご主人様」

 

 ご主人様は机の上にレゴブロックで簡単な建物を作り、そこに人形を並べていきます。そして、その周辺にもブロックを適当において、G41に人形を5つ渡してくれました。

 これは机上演習というものです。仮想のシチュエーションで人形を動かすことで、戦場を再現し、状況を打破する訓練をするのです。

 今日のシチュエーションは鉄血に占拠された二階建ての建物を奪還する、というものです。敵はStriker型とGuard型の混成部隊、そしてDinergate型が多数です。

 

 G41は盤面を見て頭をひねります。

 二階建ての建物はなかなかに厄介で、Striker型やJaeger型が立てこもると防衛陣地として十分機能します。下手に近づくと蜂の巣です。

 また、上手く突入できてもDinergate型の物量に押し潰される可能性があります。万全の体制なら、G41隊の敵ではありませんが、かろうじて突入できた、という程度の戦力では厳しい状況です。

 

「G41、戦術の基本は敵の短所を味方の長所を持って叩くことだ。この場合、G41隊が敵より優れているところはどこだい?」

 

 ご主人様がやんわりと助言をくれます。ご主人様はG41が困っていると、少しだけヒントを言って答えの糸口をくれるのです。

 G41は隊のメンバーを思い浮かべます。そして、敵の編成と地形を見ます。建物の間には遮蔽に使えそうな瓦礫がたくさんあります。身を隠すのにはうってつけです。それは後方にも散らばっています

 

 ぴこん! G41は作戦を思いつきました!

 

「お、思いついたか?」

 

「うん。あのね、ご主人様」

 

 G41は思いついた策を披露します。ドラグちゃんとウェルロッドさんに見立てた人形を後方に回したのです。

 この場合、敵に比べてG41隊は長距離からの精密狙撃を得意とするドラグちゃんを有していることが強みと言えます。Striker型の射程範囲外から狙い撃ってもらうのです。ウェルロッドさんは護衛兼観測手です。

 

 でも、それだけではいけません。Striker型がドラグちゃんの射線に入るように窓の近くまで誘導しないといけません。

 というわけで、G36ちゃんとヴィーフリちゃんが前線に出て、突入の構えを見せて陽動します。G41はそのバックアップ兼全体の統括です。遮蔽もたくさんあるので、隠れれば危険も少ないです。

 

「そうだな、G41。妥当な作戦だ」

 

 ご主人様が答えを聞いて、G41を褒めてくれてなでなでしてくれます。気持ちいいです。G41は幸せです。

 

 その後も、G41はご主人様と一緒に演習を進めていきました。

 Striker型を始末した後は、ヴィーフリちゃんが突入して、すぐに引き返してDinergate型を誘い受けする、とか、いっそ周辺の車からガソリンを失敬して燃やすふりをして誘い出すとか、色々な案を検討しながら状況を進めていきます。

 

 そして、試行錯誤の末ついにG41は敵を一掃し、建物を取り返しました! 作戦は成功です!

 

「ご主人様~!」

 

「G41!」

 

「「いぇ~い!!」」

 

 G41はご主人様とハイタッチを交わします。何だかゲームをクリアーしたみたいで楽しいです。

 

「ご主人様。もう一問お願いします」

 

「分かったよ。G41は勉強熱心だな」

 

 G41のお願いに、ご主人様は頷いて、その後G41を褒めてなでなでしてくれます。嬉しいです。G41は幸せです。

 G41がお勉強をすれば、G41の作戦能力が上がり、その分だけ副長のウェルロッドさんの負担を減らすことができます。そして、みんなの生存率や任務達成率が上がるのです。

 それに、お勉強はゲームみたいで面白いですし、ご主人様に一杯構って貰えて、褒めて貰ったりなでなでもして貰えます。こんないいことはないです。G41はお勉強が大好きです。

 

 その後、3問程解いたところで時間が2200になりました。そろそろお眠の時間です。

 

「ご主人様。今日もありがとうございました」

 

「ああ。お疲れさま、G41」

 

 G41はご主人様にご指導のお礼を言って、ご主人様はG41に労いの言葉をかけてくれます。そして、これからいよいよご褒美タイムです。G41は内心でワクワクしてご主人様の言葉を待ちます。

 

「というわけで、G41。おいでおいで!」

 

 ご主人様がお膝を叩いてG41を呼びます。お膝の許可が出ました! G41は喜び勇んでご主人様のお膝に座ります。気持ちいいです。G41は幸せです。

 

「よしよしよし! G41、よ~しよしよし!!」

 

 そして、ご主人様が一杯なでなでしてくれます。ミミの後ろをさすさすしてくれます。喉をさすさすしてくれます。ぽんぽんをなでなでしてくれます。超嬉しいです。G41は幸せ一杯です。思わずゴロゴロと喉を鳴らしてしまいます。

 

「もう、相変わらずのばかっぷるね」

 

 入口の方から声がしました。FALさんが苦笑しながらこちらを見てました。えへへ。

 

「なんだ? やきもちか、FAL?」

 

「はいはい。寝言は寝て言ってよね」

 

 ご主人様の揶揄をFALさんは軽く受け流して近づいてきます。そして、G41の頭をなでなでしてくれました。

 なんと、ご主人様とFALさんのダブルなでなでです! G41は物凄く気持ちいいです。途轍もなく幸せです。

 

「指揮官もいいけど、今度は私やFive-seven、それにRoともやりましょう?」

 

「そうだな。現場レベルの指揮ならFAL達の方が上な部分もある。今度教わってみるといい」

 

「はい!」

 

 FALさんとご主人様の言葉に、G41は笑顔で頷きます。お勉強を通じて輪を広げて、自分を大きくするのです。こんなに素晴らしいことはありません。G41はお勉強が超大好きです。えっへん!

 

 というわけで、G41は今日もご主人様やFALさんに一杯可愛がって貰えました。超幸せでした。G41はいつも幸せ一杯です。

 G41はまだ隊長としての仕事を始めたばかりです。でも、いつかFALさんみたいな凄い戦術人形になって、ご主人様をお助けしていきたいです。なので、明日はFALさんやFive-sevenさん、それにRoさんやM16さんを交えてお勉強会です! G41が今どれぐらいのレベルなのか、そしてどんなことが学べるのか、とっても楽しみにしてG41はベッドに潜り込みました! みんな、また明日! まる!


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