ご~るでん☆れとりば~ず!   作:カール・ロビンソン

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追記3:クリスマス大作戦!

 G41はうきうきです! 明日は待ちに待ったクリスマスです!

 前夜祭をたっぷりと楽しんだG41は、明日の本番に向けて心を躍らせます。銃にもオプティカルサイトやサイレンサーやTMPちゃん特製の銃剣、それにご主人様から貰った超小型電磁加速装置や排ガス制御装置なんかを取り付けてクリスマスツリーにしました! ちょっと重たいですが、とってもかっこいいです。えっへん!

 

 そして、明日はサンタさんがプレゼントをくれる日です!

 夜寝る前に、靴下を枕元に釣っておくと、サンタさんがプレゼントを入れてくれるのです!

 

 ART556ちゃんやP7ちゃんは手製の大きな靴下を用意して、FALさんに窘められました。なんでも、そんな欲の深いことをすると、悪い子とみなされてプレゼントをくれないのだそうです。それにあんまり高いものを頼んでもダメです。それは欲深の悪い子になってしまいますし、なによりサンタさんが貧乏になったら可哀想だからです。

 

 ちなみに、G41はポケットストーブをもう一つ頼みました。ストーブが増えると料理が沢山作れます。G41はみんなにもっとたくさん美味しいものを作ってあげたいのです!

 それに愛用のポケットストーブも兄弟が増えると嬉しいと思います。ポケットストーブ三兄弟です!

 ちなみに、大親友のSOPMODちゃんはドリルとしても使えるインパクトドライバーセットをサンタさんにお願いしています。何に使うのかは知りませんが、とても綺麗な笑顔でした。もしかすると、わんちゃんのお家でも作ってあげるのかもしれません。

 

 そういえば、その時SOPMODちゃんはサンタさんはご主人様だって言いました。

 

 G41は首を傾げました。そんなことはないと思います。

 ご主人様は毎年クリスマスイヴの日に全人形のメンテナンスを行います。なので、G41達は必ず端末に接続して寝ないといけません。

 メンテナンスをすると大忙しのはずなので、ご主人様がプレゼントを配って回るなんて不可能です。

 

 それに、ご主人様は貧乏です。月末になるとご飯にさえ事欠く有様です。今月は特に貧乏なようで、昨日も一昨日もG41の差し入れで飢えを凌いでいました。そんなご主人様がみんなにプレゼントを渡して回るとかできるはずがありません。

 

 やっぱり、サンタさんはいるのです。G41はサンタさんを信じています。

 

 でも、そうなるとG41の悩みがまた一つ増えます。

 サンタさんはこの基地に来てから毎年プレゼントをくれます。でも、G41はサンタさんに何もしてあげられません。サンタさんに申し訳ないです。せめて、お礼だけでも言いたいのです。

 

 クリスマス大作戦開始です! G41は何としてでもサンタさんに会って、お礼を言うのです。

 

 というわけで、G41はベッドの上で座って待つことにしました。今日はサンタさんに会うまで寝ないことにします。

 

「どうしたんですか、G41さん?」

 

「寝られないんなら添い寝するけど?」

 

 まだ起きていたウェルロッドさんとヴィーフリちゃんが声をかけてきます。もうお眠の時間なのに寝ていないので不思議に思ったのでしょう。

 ちなみに、ドラグちゃんとG36ちゃんはご主人様から特別任務を与えられたので今はいません。クリスマスイヴなのに可哀想だ、と思いますが2330には終わるらしいので、部屋には帰ってこられます。なので、明日の朝にはちゃんとプレゼントを受け取れるのです。

 

「あのね、クリスマス大作戦するの」

 

「「クリスマス大作戦?」」

 

 G41の言葉に首を傾げる二人に、G41は作戦を説明します。今日はサンタさんにお礼を言ってから寝るのです。

 それを言うと、二人は穏やかに微笑んで言いました。

 

「G41さん。サンタさんはとってもシャイなので、子供が起きていると来てくれないんですよ?」

 

「そうなの?」

 

「うん。だから、早く寝たほうがいいよ?」

 

 二人の言葉にG41は困ってしまいました。サンタさんは恥ずかしがり屋さんなのです。だから、みんなが寝ている隙に隠れてプレゼントを渡していくのです。ご主人様が制御する基地の監視システムにも引っかからないなんて、サンタさんのステルス技術は凄いです!

 

 ぴこん! G41はいいことを思いつきました! ステルスにはステルスで対抗するのです!

 

 というわけで、G41はまずクッションを丸めてベッドの上に置きました。そして、その上からお布団をかけます。これでG41が寝てるみたいに見えると思います。

 そして、G41自身は部屋の隅で段ボール箱を被って隠れることにしました。これでサンタさんが現れたら、飛び出してお礼を言うのです! とっても名案です!

 というわけで、G41は床に茣蓙を敷いて段ボール箱を被ります。狭くて暗いのでいい感じです。これでサンタさんが来るまで待つのです。

 

『G41、消灯時間が過ぎているぞ? 早く端末に接続して寝ないと、サンタさんが来てくれないぞ?』

 

 あう。通信モジュールからご主人様の声がしました。ご主人様にはバレバレなのです。

 G41は困ってしまいました。ご主人様の言いつけを守らないと悪い子になってしまいます。悪い子にはサンタさんはプレゼントをくれません。サンタさんにお礼を言いたくて、悪い子になってしまっては本末転倒です。

 

『ご主人様、どうしても今日メンテナンスしないと駄目なの?』

 

 G41はご主人様に尋ねました。普段なら消灯時間を少しぐらい過ぎてもご主人様は何も言いませんが、今日は一斉メンテナンスをするので消灯時間に寝るように言うのだと思います。メンテナンスを明日とかにして貰えないでしょうか。

 

『ああ。明日はクリスマスパーティだし、俺も酒を飲みたいしな。んで、明後日からはグリフィン支部の方に出向かないといけないから、今日終わらせとかないといけないんだ』

 

 ご主人様の言葉にG41はしょんぼりです。ご主人様の言っていることがもっともすぎるので、ワガママを言えません。どうしましょう…

 

『どうしたんだ、G41? 何かあるのか?』

 

『あのね、ご主人様。G41はサンタさんにお礼が言いたいです』

 

『そうか。ならいい手がある。俺の部屋においで?』

 

 正直に答えるG41に、ご主人様はそう言ってくれました。さすがご主人様です! G41は喜び勇んでご主人様の部屋に行きました。

 すると、ご主人様は万年筆と綺麗なクリスマスカードを用意して待っててくれました。

 

「G41、このカードにお礼の言葉を心を込めて描くんだ。そうしたら、G41がお礼を言うのと同じだろう?」

 

「はい、ご主人様!」

 

 ご主人様の言葉に、G41は嬉しい気持ちになりました! 確かにご主人様の言う通りです! こんな手を思いつくなんて、さすがご主人様です!

 

「というわけで、G41。おいでおいで」

 

 机の前に座るご主人様がぱんぱんと膝を叩きます。お膝の許可が出ました! G41は喜び勇んでご主人様のお膝に座りました。気持ちいいです。G41は幸せです。

 というわけで、G41はご主人様のお膝に座って万年筆を握ります。そして、心を込めてありがとうのメッセージをカードに書いていきます。

 

「G41は優しいいい子だな」

 

 ご主人様がそう言ってなでなでしてくれます。嬉しいです。この嬉しさをサンタさんにも共有して貰えるともっと嬉しいです。そんな願いを込めて、一生懸命メッセージを書きました。

 

 そして、部屋に帰ってG41は靴下のところにカードを置いて寝ることにしました。サンタさんお休みなさい。

 

 次の日です。朝起きると、G41の枕元にカードが置いてありました。G41が書いたのと別のカードでした!

 

『メリークリスマス! 可愛いG41ちゃん。これからもその優しい心を忘れないでいてね』

 

 カードにはそう書いていました! サンタさんが返信してくれたのです! ご主人様の字とは全然筆跡が違います! やっぱりサンタさんはいるのです! G41のカードはないので受け取って貰えたみたいです。

 靴下の中を見てみると、お願いしていたポケットストーブが入っていました! よかったです。クリスマス大作戦は大成功でした!

 サンタさん、今年もどうもありがとう。来年はほねっこも一緒に置いておくから待っててね? まる!

 

 ちなみに、SOPMODちゃんもお願いしていたインパクトドライバーセットを貰えました。よかったです。

 というわけで、二人でこれを使って訓練場で遊ぼう、ということになりました。わんちゃんのお家でも作るのでしょうか。楽しみです。わくわく。


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