ゴロゴロゴロ…
ピシャーン!
雷です! G41は大慌てです。大雨と共に雷が鳴り始めました!
幸い、雨には崩壊液はほぼ含まれていないので対崩壊液用タープを張る必要はないみたいです。小太刀を握り締めて非常事態に備えていた
でも、G41は雷が怖いです。もし雷が落ちたら、G41達戦術人形はショートして、メンタルモデルが破損してしまう可能性があります。それは銃で撃ち倒されるより嫌です。メンタルモデルが破損したら、ご主人様の事も
「
G41は怖いので
「大丈夫だよ、G41ちゃん。怖くないからね」
そう言って
「どうやら心配なさそうだな。
「はい、指揮官」
しばらくそうしていると、ご主人様がやってきて
ゴロゴロゴロ…
ピシャーン!
また雷です! 凄い光と音でした!
でも、怖くないです。今はご主人様と
その瞬間、ふっと電気が消えてしまいました! 発電機に雷が落ちたのかもしれません!!! 真っ暗です!!! 何も見えません!!!!
「ご主人様ー!!」
怖くなったG41はご主人様に抱き着きました。
「よしよし、G41。怖いことなんてないからな」
そう言ってご主人様がG41をなでなでしてくれます。嬉しいです。G41は幸せです。
すると、すぐ電気が付きました。予備電源が働いたみたいです。よかったです。これで一件落着です。
でも、まだ雷はゴロゴロいってます。怖いです。銃声はもう聞き慣れましたが、雷はいつになっても慣れません。G41はご主人様に抱き着いています。ご主人様がいてくれると雷も怖くないです。
…ふと、思いつきました。このまま雷が落ちたら…ご主人様も危ないです!!
G41は真っ青です! G41達戦術人形は金属パーツを使っているので、人間よりも落雷する可能性が高いです! このまま抱き着いていたら、ご主人様に雷が落ちるかもしれません!!
なので、G41はご主人様から離れました。怖いですが仕方ないです。G41にとって一番大事なのはご主人様の安全なのです。なので、怖いけど我慢します。くすん。
「大丈夫だよ、G41。雷なんて怖くないからおいでおいで」
そう言ってご主人様が手招きします。G41は恐る恐るご主人様に近づいて抱き着きました。やっぱり安心します。G41はご主人様の側にいるのが一番幸せなのです。
「俺の腕にはフォースフィールド発生装置が仕込まれてるから、雷なんて効かないさ」
そう言って、ご主人様はG41をなでなでしてくれました。嬉しいです。そう言えばご主人様は軍用戦術人形に匹敵するぐらい強いのです。何も心配はありません。なので、G41は遠慮なくご主人様に抱き着きました。
ふと見ると、
「
というわけで、G41は
「そうだな、二人とも。おいでおいで」
そう言ってご主人様は近くのベンチに腰を下ろして、股を開いて両方のお膝を叩きました。
お膝の許可が出ました! G41は喜び勇んでご主人様の右のお膝に座ります。
「嗚呼…両手に花…幸せだなぁ」
そして、ご主人様はG41と
しばらくすると、雨音がなくなりました。小さな窓から光が差し込んできます。雨が止んだのです。雷はどこかに行ってしまいました! G41達の勝利です!! えっへん!!!
窓から外を眺めてG41は目を丸くしました! 七色のアーチが空にかかっています! 虹です! 虹が空にかかっているのです!! とっても綺麗です!!!
「ご主人様、虹です!!」
「ああ、綺麗だな。…せっかくだから、中庭に見に行こうか」
「はい、指揮官!」
こうして、G41と
G41は嬉しいです。怖い雷が去って綺麗な虹が見えました。大好きなご主人様と