ご~るでん☆れとりば~ず!   作:カール・ロビンソン

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追記17:怒りのG41

 ある日のことです。G41は訓練を終えて、廊下を歩いていました。

 パロディウスの輩も大体片付けて、G41達は平和な日々を送っています。明日は副官ですし、今日は何をして遊びましょう。

 そんなことを考えていると、ふと指揮官室の前を通ると、ドアが開いていました。コーヒーを飲んでいたご主人様も気づいて、G41を見ます。

 

 

「おお、G41! おいでおいで!!」

 

 ご主人様はすぐにG41を手招きしました! G41は喜び勇んで突撃します!!

 

「ご主人様~!!」

 

 G41はすぐに駆け寄ります。そして、ご主人様の差し出されている手に頭を擦りつけました! セルフなでなでです!! ご主人様がG41を撫でたそうだったので、そうしました! G41は気が利きます!!

 

「G41は今日もたまらなく愛くるしいな。よしよしよし…」

 

 ご主人様はG41を抱きしめてなでなでしてくれます。嬉しいです。G41は幸せです。

 すると、ご主人様はG41を抱えて椅子に座ります。そして、G41をお膝に乗せて更になでなでしてくれます。

 

「よしよしよしよしよし! G41よしよしよしよしよし…」

 

 もう、めいっぱいなでなでしてくれます。G41は嬉しい気持ちでいっぱいです。幸せすぎます。G41とご主人様は今日も相思相愛です!

 

 はむっ。

 

「うわぁ!」

 

 G41は素っ頓狂な声をあげてしまいました! ご主人様がG41のミミをはむってしたのです!!

 

「ご主人様っ!」

 

 G41は頬を膨らせて、ご主人様を見上げます。またご主人様はG41のミミをはむってしたのです!!

 

「ごめんごめん。G41が可愛すぎてつい、な?」

 

 ご主人様は謝りながらなでなでしてくれますが、G41は頬を膨らせたまま不機嫌です。

 ご主人様は何度言ってもG41のミミをはむってするのをやめてくれません! これはもうガツンと言うしかありません! G41は意を決して、精一杯怒った声で言います!

 

「ご主人様っ! G41を! 食べたら! いけません!!」

 

「嗚呼…G41は怒っても可愛いな…」

 

 G41の言葉にご主人様は、にこにこしてそう言うだけです。まるで、反省の色はありません! む~…

 

 

「でも、G41。 どうしてG41をはむってしたらいけないんだい?」

 

 ご主人様の訳のわからない質問に、G41は閉口します。普通、人のミミをはむってしたりしません。そんな理由が必要なんでしょうか?

 でもまあ、ご主人様の御下問とあれば、答えないといけません。G41はとっても忠義ないい娘なのです。

 

「はい! G41は美味しくないからです!!」

 

「G41は美味しいよ?」

 

 ご主人様は間伐を入れずにそう答えて、にこにこしながらなでなでを続けます。G41が美味しいとか、そんなはずはないと思うのですが…

 

 はむっ。

 

「うわぁ!」

 

 G41はまたもや素っ頓狂な声をあげてしまいました! ご主人様がG41のミミを、またはむってしたのです!!

 

「ご主人様っ!!」

 

 G41はご主人様の方に向き直って、ご主人様に抗議します! もうこれはもっとガツンと言うしかありません! G41はもっと声を怒らせて言います。

 

「ご主人様っ!! G41を! 食べたら!! ダメです!!!」

 

「ごめんごめん、G41」

 

 G41の言葉に、ご主人様は謝ってくれます。でも、やっぱり反省の色がありません。む~…

 

「もう、いい加減にしなさいよ、指揮官」

 

 すると、今日の副官のFALさんが帰ってきました。G41はご主人様のお膝から降りて、FALさんのところに駆けていきます。もう、これはFALさんに言って聞かせてもらうしかありません。

 

「いやあ、G41が可愛すぎるから仕方ないんだ」

 

「なによ、その無茶苦茶な言い訳…」

 

 ご主人様の言葉に、FALさんが呆れてため息を吐きます。ご主人様は、全く考えを改めてくれるつもりがなさそうです。む~。

 

「大体、そんなにミミをはむってしたいなら、PA—15辺りにしたらどう? あの娘なら喜ぶと思うわよ?」

 

 むっ。それはいけません。G41は口をへの字にして、思わずFALさんを見上げてしまいました。

 PA⁻15さんはG41とは仲良しです。最近は、秘密基地で一緒に丸々したりもする仲です。でも、ご主人様を取られるわけにはいきません。多少言いたいことはあっても、G41はご主人様が大好きなのです。

 

「う~~ん、PA—15も可愛いんだが、可愛いんだが…」

 

 ご主人様は腕を組んで、うなりながら言います。ご主人様は何を梁んでいるのでしょう。G41は首を傾げて、ご主人様の様子を見ます。

 

「ただまあ、やっぱりなぁ…俺の一番はG41だからなぁ…」

 

「…だってさ、G41?」

 

 ご主人様の言葉を聞いて、G41は笑顔になりました! ご主人様の一番はG41なのです! 嬉しいです!

 PA⁻15さんが来たときは、ご主人様を取られてしまうと思いましたが、やっぱりご主人様の一番は揺るぎもしませんでした! やっぱり、G41とご主人様はらぶらぶなのです!! えっへん!!

 

 まあ、そういうことなら仕方ありません。 G41はご主人様に近づいて、お膝に座ります。はむっとされることをよしとするわけではないですが、まあご主人様がG41を大好きなのはわかったので、怒るのはやめにしようと思います。

 

「おお、許してくれるのか、G41。よしよしよしよし…」

 

「許してくれたからって、あんまりしちゃだめよ、指揮官。セクハラみたいなものなんだから」

 

「わかってるよ、FAL」

 

 というわけで、G41は怒りを収めてご主人様を許してあげました。そして、今日も三人で仲良く楽しく過ごしました。

 ご主人様は一〇〇式(モモ)ちゃんやヴィーフリちゃんにもセクハラを働いていますが、二人と文句を言いながらも許してあげています。ご主人様がちゃんと二人を大事に思っているからです。もちろん、ご主人様は二人に負けないぐらい、G41を大切に思ってくれています。なので、今回はまあ大目に見てあげます。G41はとっても寛大ないい子です! えっへん!!

 

 …でも、あくる日の副官をやっているときに、またはむはむされたのには閉口しました。

 ご主人様、G41はご主人様のことが大好きですから、ある程度は大目に見ますが、あんまりすると怒って暴れるかもしれません。ほどほどにしてね? まる。

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