お正月企画三題噺シリーズ・アドヴァンスドサード   作:ルシエド

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お題は「feat.ワイルドアームズのゼファー君の結婚」「10連ガチャ無料」「ハイスクールD×D」

 その後のつまらない話。


戦姫絶唱シンフォギア feat.ワイルドアームズ afters

 ハイスクールD×D。

 お色気、熱血、中二、等々。

 少年が夢中になれるものがこれでもかと詰め込まれたせいか、逆に主流のラノベから離れた王道の邪道と化したライトノベル。

 この作品が地味に大活躍しているジャンルが有る。

 

 そう。ソシャゲである。

 

 近年、そのほとんどが数ヶ月で店じまいしていると言われ、一年保てばそれなり以上に優秀と言われるこのソシャゲ業界。

 そのソシャゲ業界でハイスクールD×Dのソシャゲは四年以上保ち、やがては五周年を迎えようというラインにまで到達しようとしていた。

 快挙。

 そう、快挙である。

 

 五年ユーザーを維持できるソーシャルゲームがいくつあるのか?

 2018年調べで、ソシャゲ上位層においては、売上を五年維持できるゲームは12%しか存在しないという話である。

 五年生き残ってるソシャゲという時点で英傑の一角と言っていいのかもしれない。

 エロは強し。

 ハイスクールD×Dのエロ要素はソシャゲにガッチリハマった様子。

 

 そんなHSDDのソシャゲにも当然現代のメインストリームの一つでもある無料10連(無料11連)があるわけだが、このメインストリームは他のゲームにも波及している。

 たとえば、通常のネトゲもそうだ。

 現在は通常のネトゲにもアイテムガチャ、課金ガチャなどが実装されていることも珍しくない。

 それらのネトゲにもまた、イベント報酬などで無料10連チケットがある場合は多い。

 

 一例だが、友達に勧められてSNSの延長で遊んでいたネットゲームのガチャで、無料10連をやった結果、最高レアの限定アイテムがドロップするという事態が発生する。

 

「あ、最高レアの結婚指輪がドロップした」

 

 ゼファー・ウィンチェスターがそのゲームでそういう最高レアアイテムを引き、それがにわかに元二課メンバー&装者達に伝わり……それが後日、イベントとなった。

 

「えー、今回のボーナス査定ですが。

 風鳴司令の提案でネットゲームの遊びで楽しく決めることが決定されました」

 

「イエーイ!」

 

 リアルでゼファーに勝てる奴はもうほぼ居ない。

 

 ゆえにこそ!

 ゲーム内で、ゼファーをラスボスとする身内抹殺結婚イベントが企画されたのである!

 それは二課の流れを汲む現行組織の身内限定のネトゲイベント!

 

 企画、風鳴弦十郎!

 司会進行、友里あおい!

 プログラム進行、藤尭朔也!

 ゼファー以外をキルしたプレイヤーキラーをキルするプレイヤーキラーキラー、ニンジャスレイヤー緒川慎次!

 

 このイベントの勝利者には、冬のボーナスが増えたりとなんやかんやの特典あり!

 

「ゼファー君をゲーム内で力尽くでねじ伏せ、結婚式場でHPを0にした人のボーナスが増えます」

 

「これ大概おかしくねっすか?」

 

「アイテムの結婚指輪は倒すとゼファー君のキャラから強奪できます。

 ゼファー君の使用キャラに向かって使ってみてくださいね。面白いので」

 

「あのちょっと」

 

「ちなみにゼファー君を男性職員がゲーム内でねじ伏せてもボーナスは増えます」

 

「絶対におかしい! 絶対に絶対だ!」

 

 もはやゲーム内で殺される側のゼファーからしか異議は上がらない。

 女に殺され女とゲーム内結婚式を挙げるか。

 男に殺され男とゲーム内結婚式を挙げるか。

 ゼファーには二つに一つしか無いのだ!

 

 ちなみに会場の隅っこには、男キャラを使うカリオストロと女キャラを使うプレラーティと無性キャラを使うサンジェルマンがいるため、地獄の性別交差点が完成している。

 更にはおふざけで女キャラで参加しているジュードと、ジュードの妨害に参加したキャロルと、キャロルの妨害に参加したガリィと、ガリィの妨害に参加したミカと……と更に地獄。

 

 もはやこれはただの結婚式イベントではない。

 地獄のネカマ・オブ・ネカマ一丁目など通過地点。

 いかにして周りを出し抜き、新郎ゼファーを殺し奪った結婚指輪を、ゼファーの操作キャラの死体に無理矢理ハメて結納するか―――それを競う、シンフォギア世界知略最強決定戦なのだ!

 

「未来ー! 私と組もう!」

 

「いいよ。ネットゲームなんて初めてだなあ」

 

「調、切歌。私に続きなさい!」

 

「これ、チームの人数増えるほど有利なのかな?」

 

「デース!」

 

 既にチームの結成が始まっている。

 そう、これは新郎をリンチする数が多ければ多いほど良い。

 数が揃っていればそれだけ、ゼファーの操作キャラを逃さない可能性が増す。

 最終的に結婚指輪の争奪で身内戦になるかもしれないが、それはそれ、これはこれ!

 

「でも僕は既にゼファー氏に雇われてるんだよねぇ。こっちに付くよ」

 

「局長!」

「いつものやつ!」

「考えなしの陣営変更!」

 

「やだなあ、僕だけじゃないよゼファー氏の味方は。ほら、ごらん」

 

「風鳴弦一郎!」

「風鳴弦二郎!」

「風鳴弦三郎!」

「風鳴弦四郎!」

「風鳴弦五郎!」

「風鳴弦六郎!」

「風鳴弦七郎!」

「風鳴弦九郎!」

「アダム・ヴァイスハウプト」

 

「これがゼファー陣営の戦力だ!」

 

「おい脳味噌が溶けそうになる怒涛の新キャラ紹介やめろ」

 

「……あっ、よく見たらこれ全部ゼっくんだ! ただの影分身の忍術だこれ!」

 

「分身して変装かよ!」

 

「ゼファー・ウィンチェスターは我々ベストナインが守ってると思っていただこう」

 

「野球でも始める気か?」

 

 ロードブレイザーを倒した後の世界は、なんだかんだで平和だった。

 

 

 

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