ロイド・ミュージック症候群   作:羽倉

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今回は短いです
※すまねぇ、タイトル入れ忘れた…


新たなる脅威

 「なぁ、これからどうするんだ?」

 

 会長と別れてからしばらく歩き回って、昨日の怪物を倒した付近に来ていた。

 

 「昨日ここら辺で君が怪物を倒したんだよね。ここで倒した事は敵にバレてると思ってるんだ。つまり相手からしてみたら、自分の作った怪物を殺すだけの何かがあると考える。だからここには新しい怪物が何体かいるはずだよ。」

 

 確かに相手からしてみれば、自分の能力で創り出した怪物を倒せる能力者がいると考えるだろう。そしてそんな危険な存在を放置しておけない、少なくとも僕だったら放置しない。

 

 「なるほど、だからここまで来たのか。新しく創られた怪物達を倒すために。」

 

 「そうだよ。あの怪物たちは今の所なぜか学生しか襲ってないけど、今回の奴らもそうとは限らない。むしろ怪物を倒した人がわからない分、無差別に襲い出すかも…アッ!夜空君、怪物いたよ!」

 

 そんな事を話していたら昨日とは見た目の違う怪物を発見した。昨日会ったのは腕が異常に発達した2〜3メートル位の人型だったが、今回は太い腕の代わりにカマキリの鎌が付き、背中に羽の生えた人とカマキリのキメラみたいな奴だった。

 

 「オイオイ、何か前のやつよりも大きくないか?流石に勝てるかどうか、わからないぞ…」

 

 あのキメラは建物の2階程度の高さがあった。前倒した怪物のだいたい2倍の大きさだ。頑張れば届きそうだが、高過ぎて足元にしか攻撃できない。

 

 「そうなの?なら、私が相手しよっか。」

 

 そう言って愛夜は怪物に向かって走り出した。怪物も急接近してくる愛夜を視界に捉えたのか、鎌を持ち上げ応戦の構えを見せ吠える。

 

 「キシャャァァァァァ!」

 

 余りのうるささに耳を塞いでしまったが、愛夜はそんなものは関係ないとばかりに突撃して行く。「ダン!」と踏み込んで怪物の顔の高さまで跳び上がった愛夜は、その体から黒い何かが吹き出して怪物を覆っていく。黒い何かが晴れて愛夜に戻っていくときには、もう怪物の姿はどこにも無かった。

 

 「な、何だったんだ今のは!?」

 

 「いや〜久しぶりに使ったけど、うまく行って良かった〜」

 

 どうやら能力を使って、怪物をそのまま消し飛ばしたらしい。一瞬で怪物を倒したその手腕に驚いていると、怪物の叫び声に吸い寄せられたのかワラワラと他の怪物が周りから集まってきた。

 

 「怪物が集まってきたな。さっきの奴ほど大きくないから僕でも倒せるか。」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 それから約1時間、(途中で怪物の波が一旦止んだが)二人で戦い続けてついに怪物が来なくなった。

 

 「ハァハァ、ようやく終わったか…」

 

 「お疲れさま夜空君。特に怪我とかない?」

 

 自分は息を切らしているのに、僕よりも多く戦っていた愛夜は全く息を切らしておらず、むしろ余裕すらみれる。

 

 「な、何でそんなに余裕あるんだよ…」

 

 「最初にしては君もよくできた方だと思うよ。ロイド・ミュージック症候群の段階が上がっていくと、器が大きくなるって言うのかな?段々と体力とか身体能力とか色々上がっていくんだよね。」

 

 「そうなのか…ところで怪物が途中から1方向からしか来なかったのには気づいたか?」

 

 「もちろん、これで怪物の追加時間から見て、敵の位置が大体わかったね。あ、またスマホ壊れちゃってる……夜空君スマホ持ってる?会長に連絡したいんだけど、貸してくれないかな?」

 

 なるほど会長が言っていたのはこういう事だったのか…怪物の攻撃が当たってはいないはずなので、自分の能力で壊してしまったのだろう。

 

 「僕のは壊さないでくれよ、ほら。」

 

 そう言ってスマホを貸すと、愛夜は会長に電話をかけ始めた。

 

 

 

 

 

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