ロイド・ミュージック症候群   作:羽倉

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ゴールデンウィーク中に次の投稿ができたら良いなと思ってます。
それでは本編どうぞ。


準備

 アンチビートチャイルドの本部があるビルの一室、[作戦会議室]と書かれたプレートが掛かっているその部屋の中はよくある会議室の形をしていて、人がまばらに座っていた。

 

 スクリーンを背景として会長が資料を片手に立っていた。

 

「さて、そろそろ時間だから、話させてもらおうか。今回みんなに集まってもらったのは捜査の方で進展があったからだ。愛夜君と新入りの夜空君が今回の事件の犯人の場所を大まかに特定してくれた。愛夜君達によると、昨日夜空君が怪物を倒した場所で新型を発見、そのまま交戦に入った。新型の情報については資料を見て欲しい。そこでは第一波と第二波の2段階で襲撃があったそうだ。第一波は怪物が全方向から来たようだが、第二波では第一波から約15分後に一方向から怪物が押し寄せた。これから推測するに、次々と自分の作った怪物が倒されていくのに危機感を感じて増援を送ったと考えられる。第二波以降の攻撃が無かったのは諦めたのか、能力の使用限界、もしくは何かしらの制約が存在していると考えられる。」

 

 スクリーンには地図と僕たちが予測した、今回の犯人が居ると思われる大まかな位置が赤い円で示される。

 

 「これまでの調査で分かったのは今回の事件を起こしている犯人がこの赤い円、半径500メートルの円の中にいる可能性が高い事だ。既に何人もの一般人が亡くなっている為、後3時間後の今晩の20:00からこの範囲を徹底的に探していこうと思う。何か質問のある者は?」

 

 そう言った会長が辺りを見回すと一人が手を上げていた。

 

 「今回の相手ですが発見時の対応はどうすればいいでしょうか?」

 

「基本的にはいつもと同じように会話で説得を試みよう。最悪、能力で抵抗された場合は自分の持つ能力で交戦してしもらって構わない。ただし殺害は最終手段とする。」

 

 「自分の身が危なくなったら最悪殺害ですね…わかりました。」

 

 「他に質問は無いかな?では解散して各自で休憩、作戦時間まで英気を養ってくれ。時間になったらココにもう一度再集合して、感連君の能力で現地まで直行だ。」

 

 会長が言い終わると薄暗かった部屋に電気がつき、席に座っていた人たちは部屋から退室していった。

 

 「なぁ、感連さんの能力で送るって言っていたけど、一体どんな歌の能力何だ?」

 

 僕の隣に座っていた愛夜に聞いてみる。ここから現地まで直接送れるなんてどんな歌の能力なんだろうか?

 

 「感連さんの能力の一つはテレポーテーションなんだ。位置と座標さえわかっていれば何処へだって跳べる。よく設定とかである地面に埋まっちゃう、みたいな事は感連さんが起こそうと思わない限り絶対に起こらないから安心してね。」

 

 「僕、何か嫌われてるみたいだけど、まさか埋められないよね…」

 

 「そ、そんなこと無いと思うよたぶん…」

 

 小声で最後に愛夜がボソッとつぶやいた言葉が聞こえなかったのがメチャクチャ怖いんだけど…というか、感連さんが埋めようと思えば僕、埋まるの!?僕のことあんまり歓迎してる感じじゃ無かったし、埋められないように気をつけよう……

 

 「夜空君、疲れてたりしないかい?」

 

 そんな事を考えていると会長が僕たちの席に近づいて来た。

 

 「あ、会長!今のところは大丈夫です。」

 

 「それは良かった、でも油断は禁物ですよ。二度目の戦闘ですし、きっと見えない所で疲労が溜まっているはずですから、あまり時間は無いですがしっかりと休んでくださいね。」

 

 そういえば、もう何日もこの組織に所属している気がするけど、まだ入ってからたった半日も経ってないんだなぁ。まぁ、それだけ起こった事のインパクトが大きかったって事なんだろうけど。

 

 「はい、わかりました。休憩しておきます。」

 

 「愛夜君済まないけど、夜空君にここのビルの中を紹介してもらっても良いかな?」

 

 「了解です!しっかりと説明して周ります!」

 

 弾けるような笑顔で愛夜はそれを了承した。

 

 「もう少し話しておきたいけど、僕にもまだやる事があるからね。感連、下見がしておきたいから一旦現地まで跳んでくれ。」

 

 「わかりました神咲様。それでは失礼いたします。」

 

 一礼を僕たちにした感連さんは、次の瞬間には会長と共に跡形もなく消え去っていた。

 

 「よし!それじゃ夜空君、もう少し休んだら色々と見て回ろうか!」

 

 

 




イッタイ感連さんノノウリョクハナンナンダー
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