結構前から、ウェブ版や小説、漫画等を見ていて、早くアニメ化しないかな?と、アニメ化決定前からずっと待っていたので、嬉しかったです。
それでですね、アニメ観てたら、転スラを原作としたものを書きたくなりまして…
初投稿ですお見苦しい点もあると思いますが、よければ評価、感想などしていってくれるとありがたいです。
なんということもない普通の人生。
成績は中の上ぐらいで彷徨い、高校も親に迷惑かけないよう、ある程度学力のある公立の高校に入学。
その後も、相変わらず、パッとしない成績を貫き、早半年が過ぎた。
クラスカーストも微妙な位置。
運動神経も平均を下回らないぐらい。
顔面偏差値も、残念ながら中の中だ。
普通オブ普通。
いわゆる凡人である。
そんな男、上原 健は、現実逃避をしていた。
登下校中、数少ない友達、井上 裕太が、隣で顔を少し朱色に染め、俺に詰め寄り、怒涛の勢いで話しかけて来ていた。
男の友達が俺に詰め寄り、顔を赤くしている
字面から見ると完全にちょっとアレな現場だが、そういうわけではない。
実はこいつ、つい先日彼女が出来たらしい。
生まれて初めての彼女で、それもずっと好きだった人らしく、よっぽど嬉しかったのか、こうして俺に自慢して来ているのだ。
顔を赤くしているのは、俺の影響ではなく、彼女の惚気をしているから。詰め寄って来ているのは、その惚気に熱が入っているからだ。
先程から「世界一可愛い」だの「優しくて気遣いもできる、完璧な女性」だの「俺には釣り合わないよ」だの。
俺から見て、大して可愛くもない同じ学校の女子を、これでもか、というほど褒め叩いていた。
恋は盲目、好きになってしまった女性のことは、完璧に見えてしまうものなのだろうか。
そんなことをうわごとのように考えながら、今日も今日とて惚気を聞き流す。
人によっては聞き流す行動を性格悪いと思う人もいるだろう。
だがこれを聞けば、俺に同情する人が劇的に増えるはずだ。
12日前。
何が12日前だと思うだろうか。
簡潔に言えば、俺がこいつの口から出た話題で、惚気以外を聞いた時が12日前だということだ。
最初の4.5日は頑張ってしっかり聞いていたが、それから聞き流しても、彼は気にすることなく話し続けるということに気づき、それからは毎日聞かされる惚気のたびに、こうやって現実逃避している。
本当に嬉しかったんだろうな。
チラッと隣にいる友達を見ると、目を輝かせ、夢を語る子供のような顔で、彼女のことを話していた。
俺には彼女がいない。
だからリア充を見かけるたび、嫉妬と憎悪の眼差しを冗談交じりで送っていたものだが、不思議とこいつには、憎悪の感情が一切湧いてこない。
なんなら応援したいな、とも思う。
これが子を思う親の気持ち。
そんな事を考えていると、ふと、数少ない友達の裕太が、後ろから思いっきり俺に向かって、手を伸ばしている姿が目に付いた。
後ろにいるのは、考え事をしているうちに置いて行ってしまった、と言うことで納得できるが、なんで手を伸ばしてるんだ?と考えて、とりあえず彼を待つか、と足を止めた瞬間。
グサッ、擬音にするならこんな感じだろうか。
何かが肉を貫く音が耳に聞こえたあと、キンッと金属製のものが硬いものにぶつかった時のような音が響く。
何事か、そんなことを考える間も無く、俺は口から赤黒く濁った血液を吐き出していた。
思考が急速に鈍くなっていく。
その中で、状況を把握しようと努める。
身体の中に何かがある異物感と、失われていく体温を認識したところで、周りが騒がしいことに気づいた。
力の入らない頭は上げず、眼球を動かし周りを見回す。
皆一様に恐怖の表情を顔に浮かべている。
スマホをこちらに構えている者、誰かと電話している者。
動作は人それぞれだが、一つ確かに言えること。
それは、周りの人は明らかにこちらを見ている、それも恐怖の表情で。
(やめてくれよ、そんな俺が異形な何かみたいに)
《確認しました。異形の身体を作成します・・・失敗しました。代行措置として異形の身体に憑依します・・・成功しました》
頭の中に謎の声が響く。
何かに貫かれた辺りから聞こえていたような気がするが、きっと幻聴か何かだろう。こんなおかしい状態に頭が狂ってしまったんだ。
《確認しました。ユニークスキル『
はは、そろそろ本気でやばいらしい。
先程から、口と腹から血液を垂れ流しているせいで、血液が脳に回っていないのだろうか。
《確認しました。先程の憑依の条件に血液が不要な身体を追加・・・成功しました》
待って、本当にこのまま死んでしまうのだろうか。
周りが騒いでいるが、どうでもいい。
とにかく、今は俺の身体のことだ。
《確認しました。ユニークスキル『
くそ、だんだん考えることさえ辛くなって来た。
こんなことなら、随分前に告ってきた、微妙な子のことを振るのではなく、付き合ってあんなこと、そんなことを満喫しとけばよかった。
《確認しました。ユニークスキル『
「おいっ、健!救急車を呼んだぞ!もう少しでくるから、だから、死ぬなよ!」
俺の両肩に手を軽く添え、顔を歪ませ、悲壮な表情で裕太はそう言った。先程の満面の笑みとは、対象的で、長々と惚気を話され、脳内で嫉妬心が暴れ狂っていた俺はざまあみやがれ、とちょっと笑ってやった。
まあ、俺がこいつ以上に悲惨な状況であることは、笑えないけれど。
《確認しました。ユニークスキル『
あー、もう!さっきから狂乱だの、自愛だの、色欲だの、嫉妬だの。
軽く侮辱にもなるような言葉を聞かせやがって。
うるせー!こっちは怪我人なんだから少しはいたわれってんだ!
そんなことを考えながら、俺は眠りについた。
物語からみて、完全に異形。
そんな彼が、同じ転生者である、三上 悟とその仲間たち。
そしてその世界に住む数々の者達に、どのような影響を及ぼすのだろうか。
現段階で2285文字。
これでも疲れるのに、一万文字とか書いてる人って、どんな忍耐力と才能をお持ちなのだろうか。
自分には到底真似できないです。
さて、色欲と嫉妬は、原作でも出て来ましたよね。
ですので同じスキル持ちが、しかも大罪系でいるのはやばいんじゃない?って、自分も書いてる時に思いまして…
まあ、でも智慧之王と知識之王。
両方ともラファエルで、同じようなスキルを二人の人物が持っている、ということと、主人公は物語にとって異形なので、っていう屁理屈と言い訳を重ね、こうして書いております。
狂乱者と自愛者については、別の名前のリクエストがあってそれがいいな、と思ったら名前変えます。
理由はパッとする名前じゃないので。
以上です。
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