転生したらリムルが作成した分身体だった件   作:飽き性boy

7 / 9
独自設定などについて、とりあえず自分の考えのもと進めてみます。
見るに耐えなかったらご報告ください。


考えを改める件

色欲者で敵のエネルギーを見る。

 

妖気量の差からも感じていたように、実力は相当離れているらしい。

それに大賢者に内包されているスキル、思考加速が働いているのか、随分と鈍い動きでこっちに向かって来ていた。

 

普通はこれほど実力差が離れていると襲って来なさそうなものだが、妖気や魔素などの、体外に放出されるものを全て捕食者で隠しているのだから、俺の実力を正確に測ることが出来なかったのだろう。

 

確かに、日頃から妖気や魔素を垂れ流しているのはどうかと思うが、完全に抑えていると、こうして俺を弱いと判断したやつが襲ってくる可能性もあるのか。

それに、リムルから聞いた話によると、ある程度の力の持った者が垂れ流しにしているだけで、攻撃にもなるようだ。

勿論、実力差がかなりないと威圧ぐらいにしかならないらしいが、それでも十分使いようがある。

 

臨機応変に。

垂れ流す時と垂れ流さない時を使い分けよう。

 

 

そんなことを考えている間に、赤いアリとの距離はかなり近づいていた。

そろそろなんらかのアクションを起こさないと、アリに付いている鋭い歯に真っ二つにされるだろう。

 

ただ、スキルの確認すらしていない俺は、自分にどんなことが出来るか、なんて理解していない。

スキル名だけである程度効果が分かるものもあったが、本当にその通りの効果なのか、という疑問もある。

 

が、とりあえず、この状況で使えそうなスキルを使ってみるしかないだろう。

 

アリとの距離は、もう10mもない。

思考加速のおかげでゆっくりと迫ってくるそいつは、近くでみるとなかなか威圧感がある。

 

「融合、そして範囲結界!」

逃げそうになる身体を抑え、即席で考えた攻撃を防ぐ方法を行う。

 

 

進化をしたことにより、変質者の制限が完全に取れた。

ということは、一体だけしか融合できないという制限は、既にない。

 

何体まで融合できるか、というのは確認出来ていないが、わざわざ一体だけしか融合出来ないという制限がある以上、本来の変質者は少なくとも二体融合できる、と考えるのが自然だろう。

 

そこでさらに融合したのは、炎巨人。

つまり、イフリートという精霊だ。

リムルから聞いた話によると、相当手強かったらしい。

熱変動への耐性を取得していたおかげで勝てた、と言っていた。

 

そんな精霊と、元々融合していた黒狼の力を得た俺。

名付けるなら赤狼だろうか。

髪も瞳も真っ赤に染まった俺は、炎巨人が持っていたスキル、範囲結界を発動させた。

 

それにより閉じ込められたアリの歯は、俺の目の前で甲高い音を立てて止まった。

 

 

…こっええええええ!

目の前でギイギイと動く歯、具体的な恐怖を感じて、思考が冷静になったのか、数々の疑問が浮かんだ。

 

結界の強度は?

発動にかかる時間は?

まず、ちゃんと発動できるのか?

突然始まってしまった戦闘で、仕方なかったといえばそれで終わりだが、それでも別のやり方があったんじゃないか?

ただ、スキルを使ってみたい、という欲求に従っただけなんじゃないか?

 

なんの確認もせずに使ったスキル、範囲結界。

たまたま、目の前のアリの攻撃を完全に防げる強度で。

たまたま、ノータイムで発動出来て。

たまたま、しっかりと攻撃が届く前に発動出来た。

 

つまり、偶然。

もし発動出来なかったら、身体の強度がわからないためはっきり言えないが、死んでいた可能性もある。

 

まあ、スライムの説明を聞く限り、切られても再生するみたいだが…

 

 

それでも少なからずダメージを受けていた可能性がある。

ちょっと異世界に来て、テンションが上がっていたのかもしれない。

それに、初戦闘だぁ!と喜ぶのも、この世界をどこかゲームのように感じているからだろう。

 

今はまだ、言っちゃ悪いが雑魚敵相手だ。

少し調子に乗っている程度じゃ負けることもないだろう。

 

しかしこれからは違う。

 

リムル・テンペスト。

話を聞く限りじゃ、ここ数十日で急速な成長を続けている。

彼が率いる組織も同様に、急速な拡大を見せてる。

 

そのリムルの親友と、認めてもらったんだ。

そして恩を返すまで、俺はリムルの元を離れるつもりはない。

 

これからも、彼は急速な成長を続けていくだろう。

出る杭は打たれる、というべきか。

成長すれば、立ちはだかる者が必ず出てくる。

 

その杭、つまり俺らを打ってくるハンマーは、目の前にいる雑魚敵なんかじゃない。

きっと、もっと強大な、それも今の俺やリムルでは、到底太刀打ち出来ないような、そんな猛者達かもしれない。

 

そんな時に、今の心理状況のまま、自分の身を、そしてリムルとその仲間達を守れるだろうか。

 

きっと無理だろう、偶然手に入れた力で酔っているような俺のままでは。

 

 

少し、考え方を改めないといけないかもな。

 

その為にも、まず、目の前のアリにはスキルを把握する、実験台にでもなってもらおうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




更新遅れてすいません…
普通に眠かったのと、課題を終わらせてました。

また何か問題点や矛盾点があれば教えてくださると幸いです。

ちなみに、範囲結界ですが、融合していなくても使えます。
ただ、それがまだわかっていない主人公は、融合した上で使っています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。