ちょっとトラブルもありましたが、書けました。
何か問題点があればご報告ください。
出来る限り対応します。
さて、と。
現状で問題なく発動出来ているスキルを挙げる。
捕食者、大賢者、変質者に色欲者のエネルギーを見る力、範囲結界、超嗅覚ぐらいだろうか。
次に、相手がいないと使用できないスキルを挙げていこう。
嫉妬者、自愛者、嫉妬者の即死攻撃、威圧、麻痺吐息、毒霧吐息、超音波、吸血、ぐらいだろうか。
まずは。
「嫉妬者、発動!」
必要かどうかはわからないが、そんな掛け声とともにスキルを発動させる。
嫉妬者は、相手からエネルギーを時間経過で奪っていくスキルだ。
早いうちに発動しておいて、損はないだろう。
すると、色欲者のスキルで見えていたエネルギーが、目に見えるスピードで俺に移っていっている。
相手が弱い上に、エネルギーの総量が少ないからだろう。
リムルやヴェルドラなどの強者に対して使った場合、こんなゴリゴリ削らないはずだ。
しかし、思っていたよりスキルが高性能だったため、時間をかけると敵のエネルギーが全てなくなってしまいそうだ。
そう考えた俺は、赤狼に融合しているのも含め、上昇している運動能力を活かし、アリを覆うように展開した範囲結界の上へ、思いっきり飛んだ。
上がった体は、範囲結界の上部のさらに上へ。
そして、重力の影響を受け、落下する。
真下には俺が展開した範囲結界。
当たりそうになった瞬間、その部分の結界を解除し、上からアリに迫る。
次発動するスキルは…
「威圧!」
また、掛け声と共に発動させる。
そうすると、俺に向かって我こそが強者、と訴えかけるように、躊躇いもなく襲いかかってきたアリは、明らかに萎縮してしまっていた。
エネルギーを奪われている上に、実力差がある個体からの威圧。
仕方ないと言えば仕方ないが、ここまでビビられると少し可哀想になってくる。
が、それとこれとは話が別。
まだ空中に浮いている身体を少し仰け反らせ、息を思いっきり吸う。
その状態で炎巨人の融合を解き、新たな魔物と融合。
そして。
(麻痺吐息!)
口が使えないので、代わりに心の中で叫んで、スキルを発動。
そう、新しく融合した魔物は、エビルムカデと呼ばれる、大きいムカデの魔物だ。
そいつが持っているスキル、麻痺吐息を融合することにより発動させた。
口から吐き出された薄黄色の煙は、瞬く間に広がり、範囲結界の中を埋め尽くした。
麻痺耐性を持っている俺には効かないだろうから大丈夫だと思う。
が、そんなことより重要なことが起きた。
それは…
口の両端から生えている赤黒い虫のような牙。
そして鎧のように体を覆う、これまた赤黒い甲殻。
そう、よくよく考えれば、黒狼と融合したら、耳と尻尾が生えたんだ。
虫系の魔物と融合したら、虫の特徴が現れるわけで…
すぐさまエビルムカデとの融合を解いた。
そしてこの融合は、必要にならない限り使うことはないだろう。
トスッ、と軽やかな音を立てて地面に着地しながら、そんなことを考える。
周りは先程放った麻痺吐息の影響で薄黄色の霧に包まれていて、アリの姿を確認できない。
思いっきりスキルを発動させた影響もあるだろうが、周りを見えなくなる、という意味でもあまり使いたくないな、これは。
それに麻痺吐息特有の匂いのせいで、黒狼の超嗅覚も役に立たない。
周りの確認がしにくいという意味でも、解決策が見つからない限り封印かなぁ。
と、そうしているうちに晴れた麻痺吐息の向こう側には、麻痺にかかったのだろう、ピクピクと痙攣しているアリの姿があった。
どこか目も虚ろになっている。
うーん、この状態の相手に実験する気は起きないな。
最後にこのスキルを使って、終了にしよう。
「色欲者!」
このタイミングで使う色欲者のスキル。
それは勿論即死攻撃だ。
発動させた瞬間、何の音も立てずに、目に写っていたエネルギーが消えた。
つまり、死んだということだ。
それと同時に、自愛者のスキルが自動で発動したのを感じた。
その証拠に、魔素や妖気が増えたのも感じる。
…この世界に来て、初めて命を奪った。
元の世界では、勿論奪ったことがある。
間接的に奪った命も含めれば、数えるのも億劫なほど奪っていることだろう。
しかし、それでもこれほどの大きな生物を、意図的に殺したのは初めてだ。
別に偽善者ぶるつもりはない。
襲って来たのは向こうだし、自業自得といえばそれまで。
ただ、初めての経験で少しだけ衝撃を受けた。
今日は、一度ヴェルドラが封印されていた洞窟まで行ったら引き上げよう。
十分検証はできたし、これ以上無理して何か取り返しのつかないことが起こってしまっては馬鹿らしい。
倒れたアリに近づき、手を添える。
命を奪ったものの責任だ。
思いっきり有効活用させてもらおう。
人への擬態と黒狼との融合を解除して、スライム状態に戻り、アリを捕食。
そういえばスライム状態になったのは初めてだな、なんて思いつつ、大きなアリを胃袋に収めた。
解析は大賢者に任せる。
完全に捕食を終えた俺は、もう一度人へ擬態し、範囲結界を解く。
そうすれば残るのは、俺だけだ。
よし、ラストスパート。
あとは洞窟まで行って、それで今日は終了だ!
気合いを入れ直し、洞窟に向かってまた走り出す。
もう今日は戦うのはごめんだ。
完全に捕食していたエネルギーを体外に放出したままにし、進んでいく。
そうすると、それが功を成したのか、誰も襲ってくることがなかった。
そして、もうすぐ洞窟、そんな時。
「グ、っ誰だ!追っ手か?」
そんな声をはじめとし、次々と焦ったような声が聞こえた。
おっと、厄介ごとの匂いがするぜ。
そんな風にカッコつけてみたって厄介ごとはどこかへ行ってくれない。
はぁ、とため息を吐いて現状の確認に移った。
ちょっと最後らへん無理矢理感出ましたかね?
疲れてたんで思いっきり道中吹っ飛ばしちゃいましたw
吹っ飛ばしてんじゃねぇよっ!っていう意見があれば、詰めれるだけ詰めてみます。
それと、今見ていた作品が面白かったので、初めて評価をつけてみよう、と思ったのですがつけ方が分からないですw
誰か教えてくださいませ