ナギサ忍法帖〜求めるは平穏〜   作:檸檬ソーダ

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第九話 原作開始

  最近父さんの任務が忙しいようで、一緒に修行する機会が減った。

 

  そうなると当然自分一人での修行や、ソーカと共にすることが増えるわけで。

 

  ソーカの方は無印忍術が結構上達してきていて、簡単な忍術、例えば風遁・突破などはある程度の完成度で放てるようだった。

 

  体術においても同様で、僕と組手を始めてからは目に見えるほど実力が上がっているようだった。

 

  しかし僕の方はというと、ハッキリ言って実力が伸び悩んでいるのを感じている。

 

  体術に関しては少しずつだが、その腕は上達しているのかもしれない。だが忍術に関して、主に術の規模などがいまいち大きくならないのである。

 

  最近ではチャクラ切れを起こした覚えがないほどにチャクラ総量は多いと思うのだが、おそらくそれに比べて練り込めるチャクラの量が少ないのかもしれない。体が育ちきってないせいかもしれないが。

 

  そうは言っても全力でやれば、水龍弾ぐらいの術の規模ならばできるので、アカデミー生としては十分すぎるほどの実力なのかもしれないが。

 

  そういうわけで最近は術の規模を上げるというよりは、力の使い方を工夫してみている。チャクラを一点集中させる体術や、練習中の新技などがその例であろう。

 

  まあ、体術に関してはまだまだ原作の綱手以下だし、新技の方もなかなか人に試せるような技ではないので上達している実感はあまりないのだが。

 

  そのほかにも工夫して効果が向上した術がある。チャクラを周囲に広げて感知能力をあげる技ーー円だが、これに水遁を加えることで実用的な技になった。

 

  どういうことかというと、今までは単純に周囲にチャクラを散布させるだけの技だったので、効果範囲が狭く、チャクラ消耗も大きいものだった。

  しかし、チャクラの使い方を工夫し、周囲の水分ーー水蒸気などにチャクラを練り込み、それをコントロールすることで、効果をそのままに、術の範囲、消費チャクラを節約させることに成功した。ちょうど水場で水遁を使うと、消費チャクラを減らせることと同じ考え方である。

 

  そうして、消費チャクラに関しては八割減、効果範囲に関しては、五倍ほどになり、最大半径25メートルほどまで広げられるようになっていた。

 

  そう考えると、単純な能力に関しては伸び悩んでいても、全体の実力は結構伸びているのかもしれない。

 

「全力を出す機会とかないしなぁ…」

 

  そんな悩みも下忍になってしまえば抱えることもなくなるだろう。そう思い、修行に意識を戻した。

 

 ーーーーーーーーーーーーー

 

  そういえばこの間ナルトにあった時、これでもかと額当てを自慢されたことで気がついたのだが、原作が始まっていたようである。

 

  そういえば時期的にもアカデミーの卒業シーズンだし、自分でもなぜ気づかなかったのかとおもうが、それだけ修行や日々の授業に熱中していたということだろう。

 

  そうなると差し迫ってくるのが、大蛇丸による木の葉崩しか。それまでに自分や周りの人を守れるぐらいに強くなりたいとは思う。でもアカデミー生ができることなんてたかが知れてるだろうし、守られる側に回るのが無難なのかもしれないが。

 

  そうして原作が開始したのと、父さんからの爆弾発言を受けたのは同じころだった。

 

「ナギサ。オレと戦え。」

 

  それが父さんとの初めての「戦い」の始まりだった。

 

 

 

 

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