ソーカとの修行は難航していた。
彼女自身の術のセンスがないのか、あるいは印を結ぶ術に慣れ過ぎてクセになってしまったのか。
おそらく後者だろう。僕は最初から無印忍術を練習していたから、彼女よりも簡単に習得できたのだろう。それに印を結ぶ術ならば、問題なく発動できているのだから。
それに難航しているとは言っても少しずつ良くはなっているので、このまま修行を続けていくつもりだ。
そして驚くべきは彼女、ソーカは日向一族の人間だった。
いや、初見で気づけよとか思うかも知れないが、考えてもみてほしい。この世界は様々な髪色やら眼の色やらが溢れているのだ。多少目が白いぐらいでは、気にならなくなっていた。髪の色が藍色で全体が大人しめに見えることもそう思った原因かもしれない。
そんな彼女、長い髪で片目を隠すようにしているのだが、それについて聞いたところ、
「私の眼、みんなと違うから」
そう言っていた。日向由来の眼の色がコンプレックスなどだろう。しかしさっきも言ったとおり、眼の色とか色々ありすぎてむしろ普通じゃないかとも思ったが、それは個人の感覚なので言わないでおいた。
まあ、白眼はまだ開眼してないようだが、開眼さえしてしまえば遮っている髪の毛を問題なくなると思うので、あまり戦闘に支障はないだろう。
そんな彼女だが、体術の腕は相当なものだった。流石に凄腕の家庭教師にみてもらっているので、負けることはなかったが、組手中少し危うい場面が何度かあった。これが血のなせる技なのだろうか、それとも彼女の才能なのか。
もしくは、彼女もまたアカデミー外で稽古をつけてもらっているのかもしれない。ちなみに組手中、チャクラコントロールや、柔拳は両者とも使っていない。それを使ってしまうとお互いに怪我をする危険性がぐっと高まるからだ。
そして割と好き勝手してるところを見るに彼女は分家なのだろう。組手中に前髪の隙間から覗く呪印からもそれは伺えた。
宗家と分家の関係については少し思うところがあるが、何か言う権利は僕にはないだろう。
ソーカとの修行はそんな感じで進めていた。
彼女との修行の時間を作ったからと言って、自分の修行をおろそかにしているわけではなく、父さんとの修行もしっかりと行なっている。
最近では基礎能力も伸びてきたので、ここらへんであるものを作っておいた
必殺技の開発である。
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必殺技と言えるかわからないが、便利な忍術ならいくつか作ってある。
まず、昔からチャクラコントロールの練習でよく使っていたチャクラ糸。これをいくつも手から放出し、束ねて布のように形態変化させたものーーチャクラ
これはチャクラ糸本来の性質、ものにくっつけたり、伸縮させる性質はそのままに硬度をあげたものである。
これの使い方を極めれば某蜘蛛男のような動きも夢ではないだろう。
現状岩とかにくっつけて振り回すぐらいにしか使っていないが。
そしてもう一つの術。これを術と呼べるかわからないが一応そう呼んでおく。
自身から放出したチャクラを己の周りに球状にとどめ感知能力を上げる術ーー円ーーである。
名前とかそのまんまであるが、この術の凄いところは円の範囲内ならば物体の形状などを細かく察知できるほか、瞬身の術ーーチャクラを使った高速移動ーーの際など自身の動体視力では追いつかない時なども、この円を使えば感知自体はできるのである。反応できるかはまた別の話だが。
しかし現状は半径5メートルが限界でチャクラの消耗を激しいためあまり現実的な技ではないのかもしれない。
補助系の技に関してはこんなところだ。
そして攻撃系の技だが、これに関しては原作で綱手が使用していたチャクラを拳などに一点集中して放つ。という技術を真似してみている。
流石に彼女のように指で大地に亀裂を入れたりはまだできないが、大きな岩程度なら全力の拳で割れるぐらいにはなった。
攻撃技にはもう一つ、水遁を合わせたものを練習しているのだが、まだ形にできていないので、完成し次第お披露目したいと思う。
とまあ、こんな具合に原作開始に向けて力をつけているのである。
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やなぎカオルは思う。最近息子の様子が変だと。
いや、変なのは今に始まった事ではないが、ここ最近は自分の知らないところで忍術の練習などをしているようだ。
なにやら、訓練場に女の子を連れ込み、その子ともに修行しているようだ。色恋沙汰ならまだいい。しかし
ここのところ、体術の実力も着実に伸びていることだし、近いうちに実戦形式で息子の実力を確かめよう。そう決めたカオルであった。
父vs息子。次話あたりでやります。
あと今回からルビふりました。