R団の3中隊長と不思議な少女~アローラ編~   作:長星浪漫

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お久しぶりです、長星浪漫です。
書きたかった続きをようやく書き始めることができました。今回はアローラ地方を舞台にして、冒険モノのようにしていけたらと考えています。
 時間軸は原作のサン・ムーンへんの主人公のサンとムーンが島巡りの証を手に入れる少し前からスタートします。原作を意識しながら書くつもりですが、ポケスペのキャラを今回はたくさん出してみたいので本来原作では出ないキャラとかも書いていきます!
 
あと、この作品は一応前に書いた「R団のズッコケ3中隊長と不思議少女」の続編なので、もしこの小説を始めて見つけてくださった方、これから読んでいただいても楽しんでいただけるように書けるように努力いたしますが、よろしければ前作も読んでいただければうれしいです!

キャラクター紹介

主人公
ミモザ…この小説の主人公で、作者オリジナルのキャラクター。カロス地方出身。幼い頃に両親を亡くし、今はサカキの養子としてR団に入っている。

ケン…元マチス中隊の中隊長
リョウ…元ナツメ中隊の中隊長
ハリー…元キョウ中隊の中隊長

サカキ…R団のボス

とりあえず重要なキャラのみをざっと書きました。本編でも紹介しているので参考にしてください!

長々と失礼しました!それでは始まります!


「常夏の地、アローラ!!」

 照りつける太陽。ここはリゾート地として有名なアローラ地方。4つの島からなるこの地方は独自の進化や変化を遂げたポケモンが数多く存在している。またこの地方独特の風習もたくさんあり訪れる人たちを驚かせている。

 そんなアローラ地方のメレメレ島ハウオリシティの港に四人のトレーナーが降り立った。

 

「「「アローラ~!」」」

 

 四人のうちの男性三人が両手を高くあげ声を揃えて叫んだ。その様子をあと一人の少女があきれた様子で横に並ぶ。

 

「浮かれすぎなの」

 

 少女の名前はミモザ。昨日11歳になったばかりだ。肩まである髪の毛を一つに結んでポニーテールにしている。白を基調とし、黒いフリルがついたワンピースを着ている。頭にはキマワリの顔の部分だけのぬいぐるみがついた麦わら帽子を被っている。

 見た目はどこにでもいそうな普通の少女だが、彼女はR団のボスであるサカキの養子であり、他の三人とともに<R団特殊任務実行部隊>通称<R.S.E>というサカキ直属の部隊に所属している。実力は幹部クラスといっても過言ではなく、一般人では想像できないような過去をもつ。

 

「だってアローラ地方だぜ!有名な観光地なんだぜ!」

 

 豪快に笑うのは黒髪短髪で長いモミアゲと団子鼻が特徴的な<R.S.E>の一人で元マチス中隊の隊長だったケンだ。

 四人の中では一番体格がよく力持ちだ。今はサングラスをかけているのでいつも以上にいかつく見える。カラフルなヤシの木が描かれたアローラシャツを着ておりズボンは半ズボンだ。格好からも浮かれている感じがバッチリと伝わってくる。

 

「おい!俺アーカラ島のオハナ牧場でソフトクリーム食いたい!」

 

 《世界の歩き方~アローラ地方~》を熱心に読みながら興奮気味に提案しているのは銀髪でもみあげの先っぽが爆発している元ナツメ中隊の隊長リョウだ。ケンのかけているサングラスよりは若干色が薄いおしゃれグラスをつけていて、キレイハナの髪飾りの花柄が描かれたアロハシャツにやはり短パンを履いている。

 そんな二人をあきれた目で見ているミモザの肩を最後の一人ハリーが叩いた。

 

「まぁ大目に見てやってくれよ。サカキ様から直接休暇をもらえるなんてそうそうないんだからさ」

 

 ハリーは元キョウ中隊の隊長で、長い金髪を今は結ぶことなくそのままにしている。服装も無地のTシャツに半袖の薄い上着を着ている。下には通気性がいいジーパンを履いている。

 

「はしゃぐなとは言わないけど…サカキ様が仰ったここに来た目的(・・・・・・・)も忘れちゃいけないの」

 

 

 

 ー数日前ー

 〈R.S.E.〉の四人はサカキに呼び出されていた。四人でチームを組んで始めての任務を聞くためだ。いつも通り三十分前行動のケン、リョウ、ハリーが先に部屋にスタンバイしており、十分前にミモザが入ってくる。そして時間ちょうどにサカキがスピアーをともなって部屋に入ってきた。

 

「お前たち、よく集まってくれた」

「は!」

「我々、サカキ様が『来い』とおっしゃれば地球の裏側にだって駆けつける所存です!」

(ミモザは行ける範囲でなら…)

 

 少し温度差があるケン、リョウ、ハリー、ミモザの四人。サカキはそれを少しおかしく感じながらも話を続ける。

 

「早速だが、お前たち四人にはアローラ地方へ行ってもらう」

「アローラ…ですか?」

「そうだ」

「もしかしなくても、あの観光地として有名な…?」

「アローラ地方だ」

 

 しつこく聞いてくる部下にも気分を悪くしたりせずに繰り返すサカキ。「観光地」というワードに少し表情を緩めるミモザ以外の三人。しかしすぐにその顔が元に戻る。

 

「お前たちには任務でアローラに向かってもらう」

「あっ…」

「ですよね…」

「はい…」

「にゃおにゃお」

 

 ミモザが出したニャオニクスが三人のおしりを“ふいうち”した。

 

「あぃだぁ!」

「ぎゃお!」

「~~~!!」

 

 三者三葉の反応を見せて尻を押さえる。ミモザは代りにサカキに詳細を聞いた。

 

「どんな任務なの?」

「調査だ」

「調査?」

「アローラ地方は観光地である一方、ポケモンジムやリーグもない変わった土地だ。俺はそこに新たにR団の拠点を築こうと考えていた。しかし最近アローラで調査活動を命じた者から妙な報告が入った」

「どんな、いちち…報告ですか?」

 

 ケンが尻を押さえたまま会話に入ってきた。

 

「『アローラ地方でR団の姿を見た』という人間が何人かいるらしい」

「!!!!」

「もちろん俺が送り込んだりはしていない。向こうに向かわせているのは一人だけだ」

「誰かがR団をかたっている…ということでしょうか?」

「それがわからんのだ。なのでお前たちに調査に行ってもらおうというわけだ」

「了解しました!」

「お任せください」

 

 四人はサカキに頭をたれる。

 

「まだ話は終わっていないぞ」

 

 四人は顔をあげた。サカキはさらに“旅の目的”を伝える。

 

「先日お前たちの特訓の際に感じたのだが、手持ちの戦力が少し片寄りすぎている」

「そうでしょうか?」

「ドサイドンに対して有効なタイプがオクタンだけだったろう?あの時は勝てたが毎回そううまくいくとはかぎらんからな」

「ということは“戦力の強化”も目的なの?」

「そうだ、お前たちには最低でも一匹は新たな手持ちを入手してきてもらう」

「了解しました!」

「あともうひとつ“アローラ地方の知識”を得てこい」

「え?どういうことですか?」

 

 意図がわからず聞き返すハリー。

 

「特訓の時にもうひとつ思ったことがあるのだが、ミモザも含めお前たちにはアローラ地方の知識かなさすぎだ」

「返す言葉もありません!」

「です!」

「はい!」

「むうぅなの…」

「あの洞穴にいたのはジジーロンというドラゴンポケモンだ。ドサイドンの時のイシツブテは『リージョンフォーム』といって、他の地方に適応した姿でいわ・じめんからいわ・でんきにタイプを変えている」

「「「そうなんですね~」」」

 

 ほわ~っと聞く三人。ミモザはしっかりメモを取っている。サカキは旅の目的をまとめた。

 

「お前たちがアローラに行く目的は3つだ。“新たな手持ちの獲得”、“アローラ地方の知識の獲得”、“謎のR団の調査”だ」

「「「了解しました!」」」

「わかったの!」

「…あとこれもくれてやろう」

 

 ビシッと敬礼する四人の前に四枚の紙を置く。四人はそれを拾ってよく見た。そして愕然とした。

 

「サ、サ、サカキ様!?こ、これは、一体!?(リョウ裏声)」

「今回の旅の資金だ。旅費や宿泊費は別で用意してあるから安心しろ」

「ヴェエェ!?こ、この額で旅費とかは別に出るんですかぁぁ!??!?」

 

 ひっくり返るケン。ハリーとミモザは汗を流しながら顔を見合わせる。ミモザは元お嬢様だが、R団員となってからのほうが長いので巨額を見慣れていなかった。

 

「ちょっと多すぎる気が…するの…」

 

 四人の反応を楽しそうに眺めていたサカキは笑いを噛み殺しながら説明した。

 

「たまには褒美をやらねばいかんからな、任務とは言ったが、少しくらいはリゾートを楽しんでこい」

「「「ありがとうございますサカキ様あぁぁぁぁぁ!!」」」

 

 顔をぐちゃぐちゃにしながら喜ぶケン、リョウ、ハリー。プチ休暇をもらえたことよりもサカキに労われたことのほうが嬉しいようだ。ミモザは緩みそうなほっぺを必死に押さえ、両手で顔を押さえながらという妙な格好でサカキにお礼を言った。

 

「あ、ありぃがとぅなの」

「…!」

 

 そのあまりに奇妙な顔にサカキは笑いをこらえながら顔をそらし、「…気にするな」と答えた。

 

 

 

ー現在ー

「…というわけで!“三つの目的”!覚えてるの!?」

 

 小さい肩を怒らせながら叫ぶミモザ。ケンとリョウは肩をすくめ「ヤレヤレ」といった表情をつくる。

 

「わかってますよ、ミモザさ~ん」

「でも、『リゾートを楽しんでこい…』とも言われましたあぁー!」

 

 くねくね体をくねらせながらふざけるケンとリョウ。

 

「………」

 

 口の橋をひくつかせながら無言でギルガルドが入ったボールへ手を伸ばすミモザ。それを察知したハリーが慌てて大声で現時点での目的地を伝える。

 

「えっとぉ!このまま一番道路まで向かって道の奥にある一軒家を目指すぞぉ!」

 

 ハリーの声に冷静になる他三人。ハリーはほっとして続ける。

 

「そこにいけばサカキ様がアローラに送り込んでいるR団の元幹部クラスの誰かが待っているらしい」

「えっ!?誰々?マチス様か?」

「いや、意外とアポロ様とか…?オレあの人苦手なんだよな」

「詳しくは書いてないな…」

「ウダウダやっていてもしかたないの!早く行くの!」

 

 ミモザの号令で三人はアローラの地を踏みしめ歩き始めた。この先見たこともないような体験やポケモンたちがこの四人の前に現れるだろう。

 ケン、リョウ、ハリーそしてミモザの四人の新しい旅が始まる!




 読んでいただいてありがとうございました!!ゆっくり書いていきますのでまたみつけたら読んでください!
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