R団の3中隊長と不思議な少女~アローラ編~   作:長星浪漫

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久しぶりの投稿です。
リアルのほうがかなり忙しい上に例の感染症にもかかってしまっていたのでかなりヤバかったです。

作中にいくつかオリジナルの味のマラサダが出ていますが、どうか黙認してください



第一章「メレメレ島」
「スカルな奴等」


 四人は港を出て目的地の一番道路へ向かい始めた。港を出てすぐにマラサダショップを見つけた。

 

「お!ちょうどいいや食べていこうぜ」

 

 財布を探りながら中に入ろうとするリョウ。ケンとハリーは乗り気で、ミモザはやれやれといった感じでついていこうとした時、四人を呼び止めるものがいた.。

 

「HEY!HEY!そこの旅行者ぁちょっと待つじゃん?」

「ん?」

 

 四人が振りかえるとそこには妙な格好をした男女の集団がいて、妙なリズムを刻んでいた。

 

「YO!YO! なかなか重そうな財布ジャン?」

「うちらもおなかすいてんだよね、だからその財布を置いてきな」

「その荷物とついでに手持ちのボールも置いてきな?」

「YEAR!!」

 

 びしっとポーズを決める。四人はポカンとその集団をただ眺めた。

 

「なんだこいつら?」

 

 ハリーが困ったようにミモザに聞く。

 

「確か〈スカル団〉っていう組織?だったと思うの。アローラ地方の観光案内に要注意って書いてあったの」

「組織ってことは俺たちみたいな感じなのか?」

「あまり一緒に考えたくはないの、人のポケモン奪ったり、お金を盗んだり、ポケモンを売ったりはするけど、基本はチンピラの集まりなの」

「なんだ…じゃあ俺たちは今、街のチンピラにからまれてるってことか」

「まぁ、そんなとこなの」

「なにゴチャゴチャいってんだコラァ!!」

 

 一番前の耳にモンスターボールのピアスをジャラジャラつけた男のスカル団がボールを構えて前に出る。

 

「おとなしく渡せばそのキャリーバックの中身くらいは見逃してやるYO!さっさと置いてけ~?」

 

 目茶苦茶なめ腐った態度で挑発してくる。他の団員も「YEAR~」とか「FOOO~!」とかいって囃し立ててくる。正直相手にはしたくない。

 

「ハリー、マタドガスの“えんまく”で適当にあしらう…」

 

 ミモザがその場を切り抜ける方法をいくつか提案しようとしたのに、

 

「やってやらあぁぁぁ!」

「かかってこいやあぁぁぉぉぉ!」

 

 ケンとリョウはのりのりだった。

 

「えっ…?」

 

 その反応にミモザのみならず、つっかかってきたスカル団も言葉を失ってしまった。が、すぐに我に帰った。

 

「い、いい度胸してんジャン?ついてこいや、ちょうど空き地があるからYO?」

「わかったついていってやるYO?」

 

 ノリノリでついていくケンとリョウ。その姿を見てため息をつくミモザ。

 

「アローラについていきなり面倒事に巻き込まれたの…」

「まぁあの二人だから仕方ないよ」

「…ハリーも楽しそうなの」

「えっ!?そ、そんなことはない…YO?」

 

 言葉ににじみ出てしまう気持ち。ミモザは頭を振りあきらめる。

 

「せめて事が大きくなりすぎないように気を付けて見ていてほしいの」

「それはもちろん。ミモザはどうする?」

「ミモザはマラサダを買ってからいくの、せっかくアローラに来たんだから…」

 

 ここでミモザはハッと口を覆った。しかし、ハリーはもう聞いていた。

 

「フフフ、ミモザもチェックしてたんだな」

「ううううるさいの!ハリーのやつは〈えげつないマラサダ〉にしてやるの!」

「え?なにそれ怖い!ごめんって!」

「早く二人の監視に行くの!」

「わかったよ!ていうか一番スタンダードな味にしてくれよ!?」

「気が向いたら~なの」

 

 頬を膨らませながらマラサダショップに入っていくミモザを苦笑しながら見送り、ケンとリョウが向かった空き地に向かった。行く途中で交番を見つけたが今は不在のようだった。その隣に奥に続く道がありその先にちょうどバトルができそうなスペースがあった。その中央あたりにケンとリョウがいた。周りをスカル団が囲んでいる。

 

(人数は…八人くらいかな?)

 

 ハリーは少し離れたところでバトルの様子を見守ることにした。

 

「さぁ!始めまスカ!」

 

 八人が一斉にボールを投げる。現れたのはヤングースが三匹、ツツケラが二匹、アローラベトベターが一匹、ズバットが二匹。ケン、リョウ、ハリーはベトベターに目を奪われた。

 

「あのベトベターすごい色してるぞ!?」

「歯みたいなのもあるな…亜種か?」

「いや、ケン、リョウ!あれは『リージョンフォーム』ってやつだ!!」

「おぉこれがか…」

 

 『リージョンフォーム』。異なる環境におかれたポケモンがその環境に適応しようと変化した姿である。見た目だけではなくタイプや特性がかわる個体もいる。

 なにはともあれケンとリョウのテンションはめちゃめちゃ上がった。

 

「いいじゃーん!思いっきりいかせてもらうぜ!いけ!エレキッド!」

「少しは楽しませてくれよ!いけ!ゲンガー!」

 

 ボールからエレキッドとゲンガーが現れ、その瞬間バトルが始まった。

 

「ヤングース!“たいあたり”!」

 

 ヤングースたちが突っ込んでいく。それに合わせてツツケラが“つつく”で上空から攻撃してくる。しかし、ゲンガーが建物の影を利用し、高くまで体を伸ばしながらヤングースの“たいあたり”を退け、エレキッドをツツケラの上から落とす。エレキッドは帯電する拳をツツケラにむけた。

 

「“かみなりパンチ”!」

 

 電気を帯びたパンチがツツケラに降り下ろされた。一匹はかわしたがもう一匹にヒットし一撃でひんしになる。

 

「ツツケラが!」

「おいおい、上ばかり見ていていいのか?」

「え?」

 

 リョウの言葉に上を向いていた全員が視線を戻す。その瞬間、ゲンガーが影から飛び出た。

 

「“シャドーパンチ”!」

 

 ゲンガーが怪しく笑い拳を振るとアローラベトベター、ズバット二匹の真横にゲンガーの腕が現れきつい一撃を叩き込む。アローラベトベターはなんとか耐えたが、ズバットは倒れてしまった。

 あっさり三匹がノックアウトされてしまい焦り始めるスカル団。

 

「ヤングース!“とっしん”!」

「ベトベター!“ヘドロこうげき”!」

 

 ゲンガーに向かって効果のない技(・・・・・・)を連発してしまう。ヤングースはすり抜け、ベトベターの攻撃は全く効いていない。攻撃を受けたゲンガーはヤレヤレといった感じでベトベターにつめよる。ベトベターはゲンガーの攻撃を警戒してゲンガーから目を放さない。しかし、それが命取り。

 

「ベトベター!後ろを見ろぉ!」

「!」

 

 ご主人の命令に後ろを向こうとしたが、その前に後頭部に強烈な“きあいパンチ”が打ち込まれた。

 

「……!」

 

 ベトベターは声をあげる間(声を発するかは不明だが)ひんしになった。

 

「ツツケラ!“つつく”!」

「ヤングース!“かみくだく”!」

 

 今度はちゃんと当たる技を指示し、三匹がそれに従う。ゲンガーとエレキッドは背中合わせになり、三匹が射程範囲(・・・・)に入る瞬間をまった。そしてー

 

「「“かみなり”!」」

 

 ゲンガーとエレキッドの上に雷雲が立ち込め、“かみなり”が落ちる。スカル団の三匹はそれに見事に巻き込まれひんしになった。

 十分程ですべての手持ちがひんしになってしまうという事態にスカル団の面々は唖然となった。誰もしゃべらないのでケンとリョウが喋り出す。

 

「おいおい、どうしたよ?」

 

 リョウが一歩前に踏み出すとスカル団は一歩下がる。

 

「もうおしまいか?んん?」

 

 ケンも指をならしながら周りのスカル団を見回す。すると、マラサダショップ前で最初にからんできたスカル団員が新しいボールを構えながら少し上ずった声で少し切れぎみに前に出る。

 

「は、はぁ!?まだまだこれからですケド?なぁぁみんなぁ!」

 

 その団員の声に我にかえり他の団員もボールを構える。何人かは構えていないが恐らくさっきので手持ちがいなくなったのだろう。

 

「いけやー!!」

 

 新たなボールを投げたのは五人。出てきたポケモンはデカグースがに二匹、ヌイコグマが一匹にタマタマ、ケララッパだった。

 

「おお~!また見たことないポケモンが何匹かいるなぁ!」

「あの熊ポケモン、ぬいぐるみ…?」

「なんでもいいぜ!いくぞ!」

 

 ケンとリョウvsスカル団の第二戦が始まった。しかしこの時、ケンとリョウは気づいていなかった。スカル団員の数が二人ほど減っていることに。




今回の連載は前作みたいなは1話の分量を統一しない前提で書いていこうと思っています。
といってもまだまだ忙しい日々は続くので次の投稿は大分先になると思います。
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