園田海未ちゃんとの○○   作:AQUA BLUE

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こんばんは。通りすがりのオナニストです。
海未ちゃんとイチャコラする話綴りたい! でも長いのは厳しい→せや!過程すっ飛ばせる一話完結にしたろ!

ってわけで衝動的に書きました。ゆるーくよろしくです。


本編
1.園田海未ちゃんとのモーニング


 意識が曖昧なのをいいことに、睡眠時特有のふわふわした感覚に身を委ねていたら。

 

 

「朝ですよ」

 

 凛とした声音が、堕ちている感覚を遮った。

 

「…………」

 

 あえて無言。数時間くるまり、共にした掛け布団(ぬくもり)はあまりに手放しがたい。

 

 

「やはり、ですか……ならば仕方ありませんね」

 

 小さな呟きを聞いてハッとする。またやってしまったと。緩く稼働し始めた思考で後悔するも、抵抗を示してしまえばもうあちらに容赦はない。「はっ!」……という妙に気合いの入った掛け声とともに、纏っている休養の繭が下地ごと剥ぎ取られた。敷き布団でだんご虫みたく転がる図になっては、降伏せざるを得ない。

 

「……んんんん」

「あなたはこうしなければ起きないんですから、まったくもう……おはようございます」

 

 寝ぼけ眼をこすって身を起こせば、エプロンをした聖女がいた。腰あたりまで届くロングヘアーと琥珀色の瞳。きりとした眉・薄くも健康的に潤った唇。

 

 元スクールアイドル、園田海未。かくかくしかじかあって出会った、恋人。

 

 

「休日なんだけども」

「だからといって、このまま眠り続けていいという理由にはなりません。あと寝癖、ひどいですよ?」

 

 

 まだ開きにくいため半目で彼女を睨み、して返ってきたのは温かい視線。あまりにも迫力がなかったようだ。ほっとけ。

 

「さ。早いこと着替えて、それから食卓に来てくださいね」

 

 くるりと背を向け、立ち去ろうとする海未。ここでまた眠ってやるのは愚策か。もう起きるしかない。

 

「海未はどうすんの?」

「何言ってるんですか。そんなの……」

「見てないとこで昔のポージングでも思い出したり?」

「な゛……」

「ばーん、って」

「~~~~っ……」

「ばーん! ばーん!」

「いい加減にしなさああい!!」

 

 ので、カウンターは忘れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……それにしても」

「なんです?」

「あんなおちょくりがまだ効くとはね」

「っ、くどいですよ」

「負け惜しみかい?」

「はぁ……」

 

 

 大人げない攻勢にため息をつかれる、そんな休日食卓。時間こそもう正午まで二時間というところまできているが、並ぶ品は焼き魚サラダ白米味噌汁等々……実に模範解答的に整っている。

 

「卵焼き……一個多いね」

「だって、好物でしょう?」

「海未ぃい」

 

 なお、さりげなくお気に入りメニューの量を増やしてくれている海未に感動を覚えたことは少なくない。今日とて例外じゃない。

 

「最高かよ。あああ、よくを言えばあと二個くらい……」

「それ以上は栄養バランスが崩れます」

 

 しかし、駆け引きはここからだ。

 

「いっぱい食べる君が好き、という名言がだな」

「困った人ですね……。わかりました。私のをひとつあげますから、それでいいですか?」

「素敵な女性から食べ物を奪うほど落ちぶれちゃいないさね。やはり夕飯を楽しみに待つとするよ」

「すて……!こっ今回は騙されませんよ!?」

「嘘だったら一緒に生活なんかできてない」

 

 海未氏、ぷるぷると体を震わせている。ストレートな称賛に強い耐性を持たない彼女は、もう口元を緩ませかけていた。隠しているつもりなのか、まだ少し結べているけれど。

 

「あー。思えば、普段こっちばかり増やしてもらってるしなぁー。たまにはどうよ、差し上げるよ?」

「……そんなの、不公平です。せっかく増やしたあなたの分が、なくなってしまうじゃないですか」

 

 箸を置いて、海未はおもむろにキッチンへ向かった。露骨に顔を見せないようにして。

 

(勝ったッ! 卵焼き大増量確定!)

 

「作ってくれるの?」

「いつもいつも……ずるい」

 

 最後の方は尻すぼみに言いながら、冷蔵庫から卵を取り出す彼女。チョロいな、なんて囁きはもはや届きはしない。

 

 さて、さらに後ろから攻めてみたらどうなるだろうか。一周回って張り手でも飛んでくるだろうか。久しぶりにやってみよう。忍び足で背後に迫り、安全確認をして。

 

 抱きつく。

 

「ひゃあっ!?」

 

 相変わらず華奢で、柔らかい。シャイな海未からしたらおおよそ破廉恥とみなされるであろう感想を胸にしまいこんで、待機する。

 

「…………」

 

 返事はなかった、というよりフリーズした。

 

「おーい?」

「…………」

 

 やりすぎたか? 俯いていて表情はわからないものの、どうやらまずい。

 

「し、失礼しました~」

 

 本気で怒られないうちに食卓側へ戻ろう。一歩さがって素早く背を向け――

 

 

「油断しましたね!」

 

 

 なんと自分の腰に手が回っていた。勢いに押され、前のめりになる。

 

「私だって学習しますよ」

「……卵焼きは?」

「さぁ、どうしましょうねえ。あなたの反省度次第ですが……」

 

 なんてこった、やられた。捕まってしまえば逆転は簡単じゃない。なおかつ。

 

「ふふ、しばらくは離してあげません」

 

 海未は抱きとめる力をこれでもかと強め、意地悪な笑みを浮かべている。

 

 

 

 

 卵焼きは、まだ食べられそうにない。

 

 

 

 

 

 




もっとイチャコラさせたかった。だが筆力が足りなかった許せ
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