ハゲ時々タツマキ注意報   作:はか

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第4話

「俺のいない間にそんな事があったんですか」

 

「いや本当大変だったわ」

 

ヒーローアパートに帰るとすでに同居人のジェノスが帰っており今日タツマキとあったことをサイタマは話し始めた。

ドアを壊したこと服が燃えたことタツマキの傷が開き勝負は結局有耶無耶になって仕切り直すことにしたこと

 

「それにしても先生の貴重な時間を奪ったあげく器物損壊、金銭面によるダメージまで与えていくとはあの糞ガ…タツマキの奴は許しがたいですね」

 

「いまいち何処で怒りだすか分かりづらいからな。本当カルシウムとった方がいいと思うぞあいつ」

 

そう言ってため息をつくサイタマに本当に疲労しているのを感じる

 

「所で仕切り直すのならまたタツマキが来るかもしれませんね」

 

「あいつS級だしそんな暇ないだろ。俺との勝負何てそのうち忘れるって」

 

「もし来たら今度は俺が追い払いますよ。あっサイタマ先生ドアノブ今直りました」

 

「サンキュー」

 

サイタマの言ったとおりS級ヒーローは怪人被害があれば引っ張り凧でS級2位ともなれば他S級と比べてもまわされる仕事は多くなるだろう。

ましてや怪我をしてる現在は療養して回復に努めなければならない。

タツマキが今後来る可能性はかなり低いだろうというのがジェノスの予想だ

 

 

 

 

 

 

 

 

2日後

 

 

 

 

 

 

「何でアンタがここにいるのよ?鬼サイボーグ」

 

僅か2日でサイタマ宅に再びやって来た

チャイムをならしふてぶてしい態度で玄関に立っているタツマキを見てジェノスは様々な思考がめぐったがまず最初に出た言葉は

 

「帰れ」という言葉だった

 

「は?何で部外者のアンタにそんな事言われなきゃならないのよ。さっさとあのハゲだしなさいよ」

 

「俺は部外者じゃない。同居人だ」

 

「男二人で同居?変なの!宇宙人の時も仲良さそうだったし何か気持ち悪いわよアンタ達」

 

何を勘繰ったのかタツマキは眉を寄せそういい放つ

 

「俺と先生との関係はそれこそ部外者のお前には関係ないことだ」

「いやいやいや、その切り返しはおかしいから。俺とこいつは何もないから!」

 

部屋の奥で静観していたサイタマが若干食い気味に反論する

このままではあらぬ疑いをかけられかねないからだ

 

「あっいた」

 

「先生ここは俺に任せて下がっていてください」

 

「いやいや、今下がってたら俺にそっちの趣味があるみたいなレッテルはられてたろ絶対」

 

ジェノスは融通が利かないときがあり任せきりにすると話しが変な方向にいくときがある

普段は雑学に詳しかったり結構頼りになるんだが…

 

「てゆうかいるじゃないの!どう言うつもりよ鬼サイボーグ!」

 

「先生は今忙しいんだ、日を改めろ」

 

「つーかさ、何しに来たんだ?」

 

何となく予想はつくがサイタマは一応タツマキに確認してみる

 

「何いってんの?この前の続きに決まってんでしょ?」ヤッパリカ

 

「いやいや怪我治してからこいって言ったろ」

 

「治ったわよ」

 

「嘘をつくなタツマキ、本当なら診断書をみせてみろ」

 

「は?何で嘘つきのアンタにそんなもの見せなきゃならないのよ?

って言うか不愉快、消えて!」

 

タツマキの自分勝手な主張にどんどん無機質な表情になっていくジェノス、内心激怒しているようだった

 

サイタマはサイタマで前に病院連れていこうとした時の面倒臭さを体験しているため言っても聞かないのは分かってる

 

どうしたらいいのかとサイタマが思うと名案が思い付く

 

「…わかった。なら場所移すか」

 

「へえ、アンタ聞き分けがいいじゃないの。それじゃあ行きましょうか」

 

「待った。その代わり前みたいに血だされたら困るからさ、体調悪そうにしたり血でたらすぐ終わりな」

 

自分も速く帰れるし完治してないであろうタツマキも無理せずにやめられる

どうやっても勝負しなければ帰らないだろうとサイタマ為りにタツマキの性格を考えた妥協案だったがこれでも烈火の如く怒りだすことも考えられるが

 

「…わかったわよ。それでいいわ」

 

タツマキは思ったより素直に受け入れた。性格からしてちょっとくらいの文句言うだろうと思っていたがサイタマにとっては拍子抜けだった

 

話が纏まり部屋を出ようとするサイタマの前にジェノスが割って入りタツマキと再び対峙する

 

「待ってください先生。サイタマ先生が行く必要はありません。

おい、タツマキさっきから話を聞いてればおこがましいぞ。相手なら俺がしてやる」

 

「は?何よ鬼サイボーグ。

アンタが私に勝てるわけないじゃないの?」

 

「フンいい気になるなよタツマキ、宇宙人襲来の時は不覚をとったがクセーノ博士のお陰であの頃の俺とは比べ物にならないくらいバージョンアップされサイタマ先生からも【…お前のさっきのピカピカ光って動く奴…アレ…すげーまぶしかった。

強くなったかどうかはともかく…とりあえずすげーまぶしかったぜ】とお言葉を頂戴している。

今では俺は災害レベル竜の怪人とも戦えるほどの力を持った。

今のコンディションの悪い貴様では勝ち目はないぞ。

サイタマ先生に比べレベルの低い環境に身を置いてきたがタツマキ、お前とは立ち位置をしっかりと決めなければならない。

お前は身の程知らずにもサイタマ先生の時間を拘束し物を破壊し私生活に支障をきたさせた。

貴様のワガママで再びサイタマ先生にご迷惑をかけさせないためにも多忙なサイタマ先生が伸び伸びと生活できる環境を守るためにもサイタマ先生の弟子であるこの俺が二度とこの家に踏み入れないよう俺の力を貴様に思い知らせてやる」

 

「話が長い!コイツ何急に語り始めてんのよ」

 

「言いたいことは二十字以内に簡潔にまとめてな」

 

 

 

「困ってる先生のために貴様を排除してやる」

 

二十字以内に簡潔に言いたいことを伝えた後ジェノスはタツマキをまえに構えた

 

構えをとるジェノスに対してタツマキは構えらしい構えは取らない

ジェノスを侮ってるのか元からの戦闘スタイルなのかはジェノスはわからなかったがやることは変わらない

 

【雷光核!!】

 

ジェノスの胸元が急激に発光し周囲の風景を強い光により真っ白に染め上げた

 

「眩しい」

 

「いやめっちゃ近所迷惑だから」

 

光によりサイタマとタツマキの視界が遮られ

目を閉じたタツマキに向かいジェノスが先制パンチを振るう

 

この距離の上視覚を奪われた人間に取れる対処法は多くない。対処できたとしてもタツマキの動きを知るという面では戦闘で自分に有利に働くはずだ

自分は強くなりタツマキは現在弱ってるとはいえこの一発で決着がつくなどとジェノスも考えてはいない

 

パンチの後は距離をとりタツマキの出方を窺おう、自身の放った拳をどう受けるかもしくは攻撃がとおったのならダメージ具合で相手のおおよその実力の検討がつけられるはずだ

 

さっきはああは言ったが相手はS級2位の実力者慎重すぎる立ち回りで丁度いいだろう

 

タツマキに拳を突き出す刹那の時間で後の戦闘の行動と長期的な組み立てを思考しいつでも行動に移れるように意識を向ける

 

この拳が振りきってからが本当の戦いが始ま…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鬱陶しい!!」らなかった

 

タツマキの全身も緑色に発光し、ジェノスの雷光核により視界を潰されたタツマキも超能力を使い始めた

 

ジェノスはどうせ近くにいるだろうと自身の周囲に作用するように力を使い重力を急激に上げる。

そもそも超能力による高感知能力で建物の内部や生物の場所を正確に把握できるタツマキにとって今さら目潰しなど問題にならなかった

 

ジェノスは中途半端に拳を突き出した姿勢のまま床に引っ張られる重圧により床に叩きつけられた

下の階にまで抜けないように超能力で床をコーティングしジェノスのいる場所に超重力による圧力でサンドイッチにする

 

タツマキの目が見え始めた頃にようやく超能力をとき床に転がってるジェノスと近くにしゃがみこんでいるサイタマに視線を向ける

 

「おい、大丈夫か。ジェノスー?」

 

ピクリとも動かない

とりあえず鍋を囲った時に教えてもらったクセーノの電話番号に連絡しにサイタマは家の中に入ろうとするとタツマキに呼び止められる。

睨むような目でサイタマをしばらく見つめるとやっと口を開いた

 

「ねえ…急に光だすのやめなさいよね」

 

「俺じゃねえから!?」

 

どうやら俺がやったのだと勘違いしてるらしかった

 

何でだ?ハゲてるからか?

 

誠に遺憾である

 

連絡をしたあとは二人で広いスペースを求めタツマキと一緒に街の外にあるいていった

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