ハゲ時々タツマキ注意報   作:はか

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6話下編

ある侍に聞けばこう答えるだろう

 

「キングか…

俺も数多くの斬り口を見てきたが奴のリンゴは別格だ。

内臓や血管の隙間に刃を通すことは俺にもできるが…

細胞の隙間を通す神業など聞いたことも見たこともない

あのリンゴは自分が斬られてることにすら気づいてなかった。切断面が元通りピッタリと接合されていたんだ。

奴は剣術は素人とか言っていたが…

俺にすら見えない太刀筋、神業を堂々と見せつけやがった。

今は弟子達と一緒に1から己自身を鍛え直してる所だ。

俺が奴を試すつもりだったのに逆に俺の未熟さを思い知らされるとはな…大したやつだ」

 

本人が聞けば斬れていないリンゴをみて何故そこまで話を肥大化させてしまうのかと驚愕するであろう

 

ある道場主に聞いたらこう答えるであろう

 

「キングか?あやつは強さにどこまでも貪欲な男じゃ。まさかワシに教えをこいてくるとは思わんかった。

ワシも昔はたった1人で悪を討ち滅ぼしてやるといきまいとった…自分が最強になってな。

だが強い柱が一本では平和を維持出来んのじゃ…ガロウも似たような思想をもち崩れ落ちてしまった。

だからこそワシは強者が更なる力を得ることより弱い立場の人に力を与えてやることの方が重要だと考えた…あやつにもそう言ったのじゃが決意は変わらんようじゃった。

あやつも思い詰めてるようじゃったからな

実物以上に完璧超人ともてはやすあやつのファンが多い。

その重すぎる期待に応えようとあやつは足掻いてるのじゃろう。

むしろキングから弱音を聞けてようやく人間らしさが見えてワシは嬉しかったわい。

あんな男がいればワシがいなくともヒーロー協会は大丈夫じゃろ

 

 

 

あっ最後に流水岩砕拳門下生いつでも募集中。よろしこ~」

 

本人が聞けば勇気をもち自分の弱さを伝えたのにどうあがいても信じてもらえない自分自身の肥大化しまくったイメージにあらためて戦慄するだろう

 

ある小学生に聞けばこう答えるだろう

 

「キングさん?

うん何て言うか勝手な人だよね。

作戦立てた僕の言うこと何て聞かないし、勝手に個人で怪人協会に入っていっちゃうしさ。

まあそのお陰で僕たちが助かったのは結果論よかったけどね。

S級は皆ワガママで疲れるよあの人達皆僕より年上なのにね。

…キングさんの話だっけ?あの人

いなくなったりしたと思ったらずっとふんぞりかえってたりよく分からないよ。

またいつの間にかいなくなってるし

多分自分が戦うにたる相手を探してたんじゃない?

キングさんが出たらすぐ終わっちゃうから僕たちにやらせて高見の見物でもしてたんでしょ?

まあ僕達が戦ってる最中に【煉獄夢想爆熱波動砲】を出されたら怪人もろとも僕達も消し炭になっちゃうからしょうがないけど

とにかく強いけど冷たい人だよ」

 

本人が聞けばどうしたの!?と勝手でワガママなS級の大人達に振り回され、誰かに頼ることをやめて荒みきってしまった小学生に心配の声をあげただろう

 

だがしかし今の三人の話でわかるようにキングとはすごい男であり地上最強の男に思われており

 

S級内でも重要な位置付けをされている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「知らないんですが?」ドッドッドッドッ

 

「この後に及んでしらをきってんじゃないわよ。

アンタも会議に参加してたでしょ。童帝から何も聞いてない何てそんなことあるわけないでしょ。

次しらをきるつもりなら覚悟してもらうわよ」ドッドッドッドッ

 

「お姉ちゃんそれは…」

 

「フブキ、アンタは黙ってなさい。今キングと話してるの」

 

「…」ドッドッドッドッドッドッドッドッ

 

 

 

 

(何をいってるんだか全然わからねえ…

えっ?何?フブキ氏連れてっちゃダメだったの?

いやいやそんな話聞いてないんですけどー!!

大体タツマキちゃん俺が知ってる前提で話してるけど…

 

俺が会議に来たのって途中からだからね?

そん時には話終わってたってこと?

ちょっとヒーロー協会の人ちゃんと教えてよ!

フブキ氏つれてっちゃダメって言われてたら俺連れてかなかったからね?

大体乗り気だったのフブキ氏だし!!)

 

「俺来たのって途中から何だけど…」ドッドッドッドッドッドッドッドッ

 

「だから?アンタほどの男が会議で決まったこと聞かされてないわけないでしょ?」ドッドッドッドッ

 

(聞かされてないんだよなあ)

 

「アンタがZ市の怪人を大量に倒してて遅れたのはしってるけどそれでかしら?

勝手なことしてもいいって思っちゃったわけ?

私が言ったことなのにそれでもフブキを連れ出すなんて随分舐めてくれるわね」ドッドッドッドッ

 

流石キングねと改めてキングの実力に恐れ入るフブキと

 

「えマジで?お前そんなことしてたのか」

 

(サイタマ氏は俺が弱いの知ってるでしょ)

 

(ていうかZ市だし多分サイタマ氏だと思うんですけど)名推理

 

実際見てもいないのに勝手に怪人を倒しまくっていたという思い込みをしたヒーロー協会職員のたくましい妄想と怪人協会に入会しようとした大量の怪人をゴミだしのついでに始末したサイタマの行動が完全に合致しまたいつのまにかキングの伝説が増えていた

 

(完全に俺が知ってる体で話してるよ。

ていうか知らないって逃げ道完全に塞がれてんじゃん。

タツマキちゃんそう言うのよくないとおもうんだけど、

どうしようフブキ氏連れてったの何て何となくだし…

つかこれそれっぽい理由言わなきゃタツマキちゃんに攻撃されんじゃね?

ハハッ!やべぇ終わったな俺)

 

「で?」ドッドッドッドッ

 

そう聞かれるとおもむろにゲームのコントローラを置いて立ち上がった

 

「…フブキ氏ちょっと席変わってくれない」

 

ドッドッドッドッドッドッドッドッ

 

そう言うとフブキをテーブルからどいてもらいサイタマの隣タツマキの正面に座った。

キングエンジンの威嚇音が正面のタツマキに響き渡る

 

(ムカつく…わざわざ私の正面に座るなんて、自信過剰が過ぎるわよ。

答え次第じゃただじゃおかないから)

 

(…いざとなったらサイタマ氏に助けてもらおう)

 

やる気満々と捉えたタツマキ

 

隣のサイタマに助けてもらう気満々のキング

 

お互いの考えはズレまくってた

 

 

 

 

 

 

「…フブキ氏なら大丈夫って思ったからだよ」

 

タツマキもフブキも意外な言葉に動揺した

フブキなら大丈夫とはどういう意味だろうか?

 

「言ってる意味がわからないんだけど?

フブキが役に立つわけないでしょ」

 

それを聞いてフブキは俯いた。

 

タツマキとて悪意があってこんな言い方してるわけではない。

妹は常に守る対象としてみてるからこその発言だった

 

「フブキ氏は道中でバングさん達が苦戦してた大きな犬の攻撃からジェノス氏を守ったりしてたよ。

協会内でも強い位置にいる怪人だってバングさんは評価してた」

 

「はあ?」

 

まあキングは実際みてないがそう言うことがあったらしいことは聞いていた

 

「怪人協会のサイコスっていう司令塔をフブキ氏が1人で倒してたよ。

災害レベル竜を複数抱えてる組織だし位置付け的に災害レベル竜は固いね。ていうかそんぐらい実力なければ他の構成員の災害レベル竜が誰も言うこと聞かないだろうしほぼ間違いないかな」

 

「…」

 

「タツマキちゃんはさ、フブキ氏のこと弱いっておもってるのかもしれないけど本当に弱かったらこんなこと出来ないよ?」

 

「…何知った風な口聞いてんの?」

 

「タツマキちゃんこの前フブキ氏と喧嘩したんだよね何か思うことなかった?」

 

「…なにがよ」

 

「成長したなとかさ?」

 

瞳孔が開いたかのようにタツマキは大きく目を見開いた

 

「思ったんだよね?」

 

「フブキ氏はさタツマキちゃんがそんなに気にかけなくてもちゃんとやれるよ。

あんまり過度に助けようとするとさフブキ氏の方が自信なくしちゃうし成長の妨げになると思う。

今回連れていったのはフブキ氏に自分もやれるって自信をもってほしかったのと今後の成長に+になると思ったから連れていったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(俺何いっちゃってんの?

やべぇ!自分でもよく分からない適当なこといった!!

だからフブキ氏はそんなキラキラした目で俺を見ないでね。心が痛むから、

でもドルゼナブリング反応とかいって誤魔化そうとしたアトミック侍の時よりはそれっぽいこと言えたし何とかなる?)

 

「…ねえキング」

 

しばらくお互いに沈黙すると震えた声でタツマキが言葉を発してきた

 

「アンタさあ」

 

一見機嫌の良さそうな

 

「アンタ」

 

激怒してるような

 

「アンタ私がフブキの成長の妨げになってるっていいたいわけ?」

 

(あっやば)

 

ガチギレだった

 

タツマキの超能力で再びアパートが揺れ始める

 

「構えなさいよ」ドッドッドッドッドッドッドッドッ

 

「タツマキちゃんやめよう…今の状況でお互い死人は出したくないだろ?」ドッドッドッドッドッドッドッドッ

 

「私を殺せる自信があるって訳?気にしなくていいわよ私があんたを殺すしね」ドッドッドッドッドッドッドッドッ

(違うぅ!!そうじゃないよ!)

 

何とか戦いを回避するため周囲と一般人にも被害が出るとタツマキの心情に訴えて思いとどまってもらおうと思ったが

まったく別の捉え方をされてしまったようだった。

 

「…タツマキちゃん今日は火曜日だということを忘れていないか?」

 

「は?火曜日?なに?」

 

「ドルゼナブリング反応と聞けばタツマキちゃんなら察しが「うるさい。そんなの知らないわよ。いいから立て」

 

アトミック侍に通じた逃げ口上も通用せずもうどうしようもない状況でキングは内心怯えきってきた。

 

必死に止めようとするフブキの声などまるで無視して、キングに手をかざした

 

伸ばした手は緑色に発光する、タツマキが超能力を使う兆候

 

(終わったぁぁぁ!!!!助けて!助けてえぇぇ)

 

キングが内心で助けを呼ぶなかその願いは届いた

 

「…何よ?」

 

タツマキがきいたのは自身の手を掴んだサイタマだった

 

(サイタマ氏いぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!)

 

キングは、やっぱり助けてくれたサイタマに心の中で何度もお礼を言いまくった

 

「…手を離して、アンタに関係ないでしょ?」

 

「関係あんだろここ俺ん家だぞ」

 

相変わらず微妙にズレてることを言ってるサイタマを相変わらずに思いながらホッした

 

「じゃあ外でやればいいんでしょ」

 

「うん」

 

(うん!…うん?)

 

そう言うと立ち上がり玄関に向かうタツマキ

 

(これって…あんまり状況は変わってないのでは?)

 

「何にしてんのよキング?はやくしなさいよ」ドッドッドッドッ

 

(えっサイタマ氏助けてくれないの?)ドッドッドッドッ

 

自分の家を気にするだけで助けてくれる訳ではないようだ。

どうして!?という感情が沸き上がりサイタマの顔を見るがいつも通りの表情で考えが読めない

 

(いやでもそうだよな…俺は本当はサイタマ氏に恨まれることしてるし。)ドッドッドッドッ

 

キングのS級入りは怪人を倒した功績によって判断されたものだが、実際にそれは自己申告していないサイタマが倒したものだった。

本来サイタマが得るであろう名声を否定しなかった自分が霞めとってしまったものだ

 

サイタマが自分の弱さを知って怒らなかったから、一緒に遊んでくれるからついつい気にしなくなっていたが本来キングはサイタマに恨まれても仕方ないことをしていたのだ

 

サイタマが助けてくれないのはそう言うことなのかもしれない。

内心のショックは極大だったがそれも仕方ないこと、自分を救ってくれたヒーローの功績を掠めとり恩を仇で返していたのだ

 

サイタマはヒーローとして怪人から平等に守ってくれていたがヒーロー同士のいざこざにまで首を突っ込む義理はない。

サイタマの優しさに胡座をかいて地上最強のキングを演じてきた嘘のツケが回ってきたのだ

 

「いつまで座ってんのよ?無理矢理立たされたいの?」ドッドッドッドッ

 

再びサイタマの方を見るが相変わらず何を考えてるのかわからない

止めてくれそうな気配はない

 

(覚悟決めよう…)

 

決意を抱きキングは立ち上がった

 

ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ

 

キングエンジンをフルスロットル急加速させゆっくり玄関に向かっていくキング

 

タツマキを見下すように(身長差)

みてキングエンジンでタツマキを威圧し牽制する

 

「…やる気十分のようね。

いい目だわ覚悟を決めた顔…アンタが何してくるのか楽しみだわ」

 

若干怖じけマジりの強気の発言であるが最近サイタマに植え付けられた不安を少しでも取り払うためにも負けるつもりは欠片もない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(靴を舐めよう…

なるべくみっともなく見えるよう命乞いをしよう。

俺が弱いってことを説明する…

それしか生き延びる道はない)

 

プライドを完全に捨て去る覚悟をしタツマキの想像の遥か下の行動をしようとするキング

 

しゃがみこみ靴を履こうとするが手が震えて中々はけない。

 

「アンタ何やってるのよ?」

 

それを見かねてか声をかけてくるタツマキ

 

それを聞き急ごうとするが今度は焦って靴を落としてしまった。

 

こんな自分をタツマキはどんな風にみてるのか?

恐る恐るキングはタツマキの方をみる、

眉をひそめ不愉快そうな眼差し、だがそれは自分の方には向いてなかった

 

「何って俺も行くんだよ」

 

すぐ後ろにいたサイタマにだった

 

自分の家が被害を被るのが嫌なだけでキングを助ける気はあるようだ

 

自分が見捨てられたのではないと知り安堵すると同時にサイタマに何度も心の中で感謝した

 

「余計なことするなら容赦しないわよ」

 

「お前の行動によるな」

 

「大体何で関わってくるのよ?

関係ないでしょ」

 

このまま外にいけば戦いは避けられないだろうがそれはキングとタツマキの問題だ

タツマキにはそれで何故サイタマがこんなに関わってくるのかがわからない。

タツマキは思い知らせなければならないのだキングに、知った風な口をきき妹の間に入ろうとする不遜で自分が強いと勘違いしている男に

 

大体タツマキはキングのことを内心の自覚してないような奥底で恐れてはいたがキングが実際に戦ってる姿を見ている訳ではない。

イメージばかり先行してるだけで自分よりも強い保証もないし強いわけがないではないか。

この機会に妹にもう近づかないように自分とキングとに明確な差があることを思い知らさないといけない

 

タツマキは決意したのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっさとおわらせてほしいだけだ。

それにお前が無茶苦茶やったら俺がキングと勝負出来なくなるだろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…は?」

 

「休憩してただけでお前らが来たから出来なかったけど俺らまだやるつもりだったから」

 

何をいってるかわからない

 

「サイタマ氏ぃ…いまそんな話してる場合じゃないんだけど」

 

「今日のためにたくさん必殺技覚えたのによ。

お前ら来たからキングに見せれねえじゃねえかこれ以上時間とらせんな」[ゲーム]

 

私…こいつの必殺技しらないんだけど

 

「サイタマ氏さあ1ついっておくけど…」

 

「必殺技出せるようになった程度でさあ、俺に勝てるとか思わない方がいいよ?」[ゲーム]

 

「!?」

 

「お前さあ…この手の話すると本当腹立つな…」

 

「感情薄れてきたんでしょ?ちょうどいいじゃん?」

 

「キング」

 

タツマキに急に話しかけられしまった!?となるキング。

ついついいつものノリでサイタマと話してしまったがキングの危機的状況はまだつづいている

恐る恐るタツマキを見るとうつむき若干顔が青くみえた

 

「キングとあいつどっちが強いの…」

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれタツマキちゃんもゲームやるのかな?

 

「俺の全勝ですが?」

 

「!?!?!?!?!?」

 

混乱混乱大混乱

 

「ちょっとアンタ!?」

 

「え?俺?何だよ急に」

 

「今の話本当なの!!」

 

「…腹立つけどあいつマジ強くてなあ」

 

足元に浮遊感を感じる今にも崩れ落ちそうだ。

キングがサイタマより強いという事実にタツマキは眩暈がした

 

「ワタシハダイジョウブワタシハツヨイワタシナラカテル」

 

ぶつぶつと半ば自己暗示のように呟くタツマキにキングとサイタマは気味の悪さを感じた

 

「大丈夫かあいつ?」

 

「うーんどうだろう。サイタマ氏の時みたいにまた後日ってことにならないかな?」

 

キングは正直もう限界いっぱいいっぱいだった

 

「つーかさあ前から思ってたんだが…」

 

「何?」

 

「タツマキとフブキって超能力にそんな違いあるのか?」

 

「え?」

 

「え?」

 

「は?」

 

キングとタツマキ、そして完全に空気と化していたフブキが反応した

 

「…アンタ私がフブキと大差ないっていいたいの?」

 

「ぶっちゃけそう」

 

いやそんなはずはない。フブキは勿論だが一般人のキングにすらそのさは明確である。

サイタマが一方的にズレてるだけだった。

フブキは今のサイタマの発言を真に受けて姉に近づいてると喜んでいるが絶望的な差が間違いなくある

 

前にもサイタマはタツマキにフブキと大差ないといった。

だがそれはタツマキも手加減していたからそう思われてるのだとおもっていた。

 

だから気にしていなかった現状全力でぶつかったサイタマの評価は当然変わってるものだと

 

だがこの男タツマキの全力を受けて本気でこの評価なのだとタツマキは気づいた

 

気づかされてしまった

 

「キング…」

 

「えと…何?」

 

「アンタは最後」

 

「え?」

 

「まずこいつからやる。絶対叩き潰す!!

私がどれだけ怖いか思い知らせてやるわよぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

そしてそれはタツマキのプライドをいちじるしく傷付けた

 

「えぇ…」

 

結局最終的にキングvsタツマキはなくサイタマvsタツマキはタツマキが謎の体調不良で全身から血を吹き病院に運んだことにより

 

【また】仕切り直しになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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