side一夏
自己紹介とかが終わり休み時間がやってきた。
クラスの外には世界で二人しかいない男のIS操縦者を見ようと他クラスから来た女子たちがいて、こちらをずっと見ている。動物園のパンダじゃないぞ俺たちは。
視線に耐えながら座り続けるのもどうかと思うのでこのクラスにいるもう一人の男、十六夜優人に話しかけに行く。
「よう、俺織斑一夏っていうんだ。よろしく。」
「ん?」
何かの本を読んでいた十六夜は俺に気付くと本を閉じる。
「十六夜優人だ。こちらこそよろしな織斑。」
「俺のことは一夏でいいよ。」
「ならこっちも優人で構わない。」
「おう、ありがとな。男同士仲良くしていこうぜ。」
自然と手が出る。優人もそれに気づいて手をだし、俺たちは握手をする。
「ところでさ一夏「ちょっといいか」
後ろから声をかけられる。ふりむくとそこには数年ぶりにあった幼馴染の姿があった。
「コイツに用があってな。少し借りて言ってもいいだろうか?」
「分かりました、篠ノ之さん。一夏、行ってこい。」
箒に言葉をさえぎられた優人は俺に話しかけられる前に読んでいた本を取り出し、読み始める。
「行くぞ」
短い言葉だけ告げて教室を出ていく箒。何の用だろう?とりあえず、俺は彼女について行った。
side優人
あー、行ってしまったな。せっかく次の時間で馬鹿な発言をしないよう注意してやろうと思ったんだが…。まあいいか。原作を変えてもいいことはないだろう。
そして次の時間、ISについての授業で一夏は原作における「全くわかりません」宣言を行い織斑先生に殴られ、一週間で再配布された教科書を覚えるという事になった。
現在、俺はこれから自分の部屋となる部屋のドアの前にいる。ちなみに一夏とは別の部屋だ。別の部屋というのはつまりオンナノコと一緒の部屋という事である。不思議だなわくわくしているんだが何か嫌な予感がしてたまらない。
「何扉の前でそわそわしているのかな~。」
「うわあっ!!」
突然聞こえた声に驚かされる。あれ?この声って…
「更識さんじゃないですか!お久しぶりです。」
「もう、優人君ってばお姉さんのことは楯無って呼んでよ。」
最初にあった時からだけどこの人かなり軽いよな~。それにしては隙がないってのが不思議なのだが。
「分かりました。それよりもどうしてここにいるんですか?」
そんな俺の質問を無視して楯無さんはポケットから鍵を取り出しドアを開けると中に入って、
「こういうことで~す!!」
「………」
え?この人がこの部屋の鍵を持っていて俺もこの部屋の鍵を持っているんだよな?ってことはやっぱり、まさか…
「え?俺と相部屋の人って楯無さんなんですか!?」
「That is right!」
「そ…そうだったのか…。」
いきなりすぎだ。いきなりすぎて理解が追い付かん。
「どうしたの?もしかして優人君は相部屋の人が私であることに何か不満なのかな?」
楯無さんの赤い綺麗な瞳が僕を覗き込む。か、顔が近い!
「そ、そんなことありませんよ!僕はただ、上級生の人と同じ部屋なのかって疑問に思っていただけです!」
「そうだったんだ。あのね優人くん、今のあなたと織斑君には一つ違いがあるの。それが何かは分かる?」
「えっと、ISを持っているかってことですか?」
ちょっと真剣な顔になった楯無さんに俺は答える。
「違うわ。あなたたちの違いは後ろ盾の有無よ。」
「後ろ盾?」
「そう、後ろ盾。例えば織斑君は織斑先生ね。彼は彼女の「ブリュンヒルデ」の弟だから世界的に安定した存在なの。でも優人君、あなたには何もない、あなたの後ろには何もない。だから本当の「ISを動かせること以外は普通の男子高校生」であるあなたはとても危うい存在なのよね。」
「それが相部屋と何の関係があるんですか?」
「優人君、私の家『更識』ってどういう家か知ってる?」
「更識?剣道か何かの家ですか?」
一体何が言いたいのか、話が見えてこない。
「違うわ。『更識』はね対暗部用暗部でね、要するに大きな力を持っているのよ。そしてその当主が私、更識 楯無なの。」
その瞬間、俺はすべてを理解する。なるほど俺の護衛のためか。
「大体分かりました。質問なんですけど、俺と一夏が違う部屋っていうのはそれが理由なんですか?」
「正解よん。お姉さん、物わかりのいい後輩は好きだなあ。」
にっこりと楯無さんはほほ笑む。まあ、それは飛んでもかわいい顔であるわけで…。
「あれ?優人君赤くなってる?」
さっきとは変わって楽しそうな顔の楯無さんが映る。顔がころころ変わることから察するにやはり彼女は軽い人なんだろう。
俺が部屋に運び入れた荷物を確認していると突然楯無さんの携帯から着信音が鳴り響く。楯無さんは通話をせず画面だけを見ると、
「ごめんね、優人君。ほんとはもっと話がしたかったんだけど生徒会の用事が入っちゃって、今すぐ向かわないといけないの。というわけでまた夜にね!」
楯無さんがドアから出ていく。風のような人だな、素直にそう思う。
と、ドアをぼうっとドアを眺めていた俺の意識が戻ったのはズボンに入れていた携帯の振動だった。
相手を確認していなかったのが俺の最大の失敗だったのだろう。そのまま、通話ボタンを押す。
「………」
無言。電話の相手は何も言ってこない。
「あの、もしもし。」
「………」
自分から話しかけるがやはり相手は答えない。
もうそろそろ切ろうかと思ったその時、
「よくできましたぁ~~~~!!!」
「うわっ!!」
突然耳元で大声を出され驚く。
「いやー、よく十秒も無言の電話に耐えたねー。私だったら一秒もたたないうちにぶっちしてるよ~。」
少し早口で子供の用に高い声この声を俺は知っている。いや、忘れるわけがない!
「篠ノ之…束…?」
「そうだよー!篠ノ之束さんでーす!」
「なんで?」
そうとしか出てこない。確かに俺は男でISが操縦できるが彼女と会ったのはたったの一度。さらに別れ際には失望(?)されていたような気もする。
「なんでって?それはねー、えっと…」
そこで言葉を切り天才は告げる
「話をしようよ、優人君。」
久しぶり更新です!
結構おかしなところで切れているような気もしますがそこはどうかご容赦ください!
初めて原作キャラの視点から書いてみた(一部分だけですけど)今回ですが結構難しい!とくに作者の頭の中では当たり前のことでもあたかも知らないように書くのがとても難しかった!
とまあ、もう夜も深いのでここら辺で終わりにします。
次回の更新出会いましょう!
追記 お気に入り登録数が100を超えましたありがとうございます!
次回は結党宣言までを予定しています。