side優人
「ふう。」
思わずため息が出る。まさか俺があんなこというなんてな~。「絶対勝つ!」なんて今から考えたらなんて中二くさい発言だ。思い出しただけで恥ずかしくなってくる。
「やめだやめだ!」
頭を振って考えるのをやめる。とりあえずシャワーでも浴びよう。鍵を取り出してドアに入れるが、
「あれ?」
朝占めていたはずの鍵が開いている。確かにしめたはずなのに。
「ああ!楯無さんか!」
どうやら帰ってきているようだ。そのまま中に入る。
「おかえり!あなた!ごはんにする?お風呂にする?それとも、わ・た・し?」
そこにいたのは所謂裸エプロンという姿の楯無さん。
「うわあ!!」
驚いて後ろ側に倒れこむ。
「な、何してるんですか!楯無さん!」
俺の反応を見た彼女は嬉しそうな顔をしている。
「じゃーん!」
そのままエプロンのスカート部分をめくり上げた楯無さん。み、見える。見えてしまう。思わず目をふさぐ。
「残念でした。裸エプロンではなく水着エプロンなのだ!」
「え?」
目をふさいでいた手をどけ、見てみると確かに水着を着ているようだ。だが、どちらにしろ彼女自身のプロポーションが元からいいためきわどく見えることに変わりはない。
「早く普通の服着てください!」
「え~!つまんない!」
そのあと十分くらいの格闘の末俺は何とか楯無さんに服を着せることに成功したのだった。
side楯無
「決闘?」
「はい。今日クラスで代表を決める時にですね…まあ、いろんなことがあってISで試合をして代表を決める流れになっちゃったんですよ。」
「それで誰と誰が試合をするの?」
「俺と織斑とオルコットっていうイギリスの代表候補性の人です。」
「へ~代表候補せいか。あなたも織斑君も入学早々大変ね。」
「そうですね。ほんとは代表だってやりたくないのになあ。」
優人君は背中からベッドに倒れこむ。そんな彼を見ていて私は一ついいアイデアが浮かぶ。
「ねえ、優人君。よかったら私が優人君の訓練に付き合ってあげましょうか?」
「え?」
「だから私があなたをコーチしてあげるって言ってるの!」
「いいんですか?楯無さんって生徒会長だから忙しいんじゃ…」
「そんなこと大丈夫よ。ここはお姉さんにまかせない!」
扇子を開く。そこには「合点承知」と書いてあった。
side一夏
「!!」
ヒュン…パァン!
授業直前、真横で何かが高速で振り下ろされたような音が聞こえ、直後に小気味のいい打撃音が聞こえる。何が起こったのかと言うと授業中ちょっと寝むたそうにしていた優人に気付いた千冬姉が出席簿を振り下ろしたのだ。しかし現場を見るにその後聞こえた音は優人が千冬姉の出席簿を、鬼をも殺せそうな凶悪な一撃を防いだという事だろう。
周りから「おお…」とよくわからない声が上がる。ってか防いだのか!?あの攻撃を!?やっぱり優人には何かすごいものがあるんじゃないだろうか。
「チッ」
舌打ちをする千冬姉。何に対して怒っているんだ!?
「んん、織斑。お前のISだが準備にまで時間がかかるぞ。」
「へ?」
「予備の機体がない。だから学園で専用機を用意するそうだ。」
途端に周りの女子たちが「すごい」だの「うらやましい」だのと言い始める。
「専用機があるってそんなにすごいことなのか?」
「やっぱりまだ読み切っていなかったか、一夏。」
「え?どういう事なんだ?優人?」
「やれやれ。十六夜そこの馬鹿に専用機について説明してやれ。」
「えっとな、一夏。世界にISは467機しかなくてな。その一機ずつにあるISのコアが完全にブラックボックスになっていてISを発明した篠ノ之束って人しか作れないそうだ。そんでもって、ISコアを博士が一定数以上作らないようにしてしまっているから世界中のあらゆる機関で割り当てられたコアを使ってしか研究・開発ができないってわけだ。まあそんなわけだから世界で467個しかないコアのうち一つがお前のものになるわけなんだよ。それがすごいってことなんだ。他にも専用機をもらえるやつってのはオルコットさんみたいな国の代表かまたは代表候補性みたいなやつばっかなんだよ。これでOK?」
「あ、ああ。なんとなくわかったよ。じゃあなんで優人は俺よりも早くに専用機を持ってるんだ?」
「「「ええっ!!」」」
「それって本当ですの?」
みんなの視線が優人に集まる。
「ええっと、それはまあなんというか…。」
「篠ノ之博士からもらったんだな、十六夜?」
有無を言わせない感じで千冬姉が尋ねる。
「あ、そうなんです。で、その待機状態がこのマフラーなんだよ。」
教室が静まり返る。無理もない。優人自体が規格外すぎるんだ。説明を終えた優人が席に着く授業を続けようとした千冬姉に一人の生徒が質問をした。
「あの、先生。さっき思ったんですけど、篠ノ之さんってあの篠ノ之博士の関係者なのでしょうか?」
「ああ、そうだ。名字からわかるだろうが、篠ノ之はあいつの妹だ。」
「えええー!?すごい!」
「篠ノ之さん!博士ってどんな人?時々見るあの恰好って趣味なの?」
「篠ノ之さん自身も天才だったりする?今度ISの操縦教えて!」
突如起こる歓声。しかし、箒は
ダンッ!「あの人は関係ない!!」
「「「!?」」」
机をたたいて大声で叫ぶ。箒に注目していた女子たちは皆驚いている。
「…大声を出して済まない。だが私はあの人じゃないしあの人のような頭の構造はしていない。すまないが教えられるようなことは何もない。」
箒怒っているけど何かあったんだろうか?いや、会ったんだろうなあ。
さっきまで勢いよく話していた女子たちは箒の言葉で勢いをなくし困惑や不快そうな顔で黙り込んでいる。
「さて、従業を始めるぞ。山田君、号令を。」
「は、はい!」
こうしてクラスはなんだか微妙な雰囲気で授業に入っていった。
side優人
さっきの箒はかなり怒っていたな。食堂の列に並びながら考える。そりゃそうだと思う。姉妹とはいえその人のせいで家族がバラバラとなり政府に監視される生活を送らなければなり、怒りを感じているであろう彼女にその人物について聞いたらそりゃ起こるだろう。
「はい、特盛激辛カレーだよ。」
「有難うございます。」
食事を受け取る。えっとアイツらはっと…いた!
「おーい!一夏!」
箒と共に昼食を食べていた一夏の席に行く。
「一緒に食べてもいいか?」
一瞬篠ノ之ににらまれるが「邪魔する気はない」とアイコンタクトで伝える。伝わったのかな?
「いいぜ。」
快く了承してくれる一夏。
「有難う。」
一夏の隣に座らせてもらう。さて、話はすぐに切り出すか。
「一夏、俺たちの間でも話題に挙げていた試合のことだがお前は大丈夫なのか?」
「大丈夫かって聞かれると、なあ?」
「なあ、じゃねえよ。相手は専用機を持っていてさらに相当な時間ISを動かしているはずだ。まんべんなくやる独学じゃあ勝つことは難しいぜ。」
「そんなこと言われても…。俺には当てなんてないし…」
「そうだな…あてといえb「あなたたちが噂の子ね」。」
突然言葉がさえぎられる。声の聞こえた方向には一人の女性とがいた。学年を示すリボンは赤色、三年生である。あれ?これって原作で見た光景じゃね?この後箒は確か「結構d「結構です。私が教えることになってますので。」
あ、やっぱり言った。言われた先輩が少し面食らったような顔をしていたがすぐに持ち直す。
「あら?あなたも一年生でしょ?私のほうがあなたより教えられるわよ?それに二人同時なんて大変よ?」
「私は……篠ノ之博士の妹ですから。」
こんな時だけ束さんの妹であることを利用しようとする箒に少し俺は悲しくなるがとりあえず援護する。
「俺は別の人から教わることになってるんで。」
「「ですので、結構です。」」
「そ、そうなの。なら仕方ないわね。」
先輩は少し残念そうに帰っていく。悪いことしちゃったかな?
「え、えっと優人?別の人ってどういうことだ?」
「そのまんまだよ。俺は一夏と一緒に練習はできないんだよ。(練習の内容が違うしな)」
「そ、そうなのか。」
心なしか嬉しそうですよ、箒さん。
「さてと、食べ終わったことだし行こうかな?御馳走様でした。」
立ち上がりトレーを手に持ち歩き出す前に箒へ小声で告げる。
「(今回は何とかいったけどほんとに一夏のことを想っているならもっと素直になれよ)」
「!!」
箒はこちらに振り替えるが俺はみてやらない。正直言って俺は積んでれというものが好きではないのだ。
こうして俺は食堂での食事を終えたのだった。
相変わらず日常な展開。
く、早く戦闘シーンに行きたい。というわけでなんだか飛ばし気味の今回でした。
とりあえず戦闘シーンでフェンリルを動かしたくて仕方ない!次回は戦闘に入れるようにしたいです。
感想・意見誰でもどんな内容でもお待ちしております!また今度お会いしましょう!