side優人
入学式、それを俺が体験するのは幼稚園を除いて五回だ。うち三つは前世でのもの残りがこの世界で
のものである。なんでそんな話をしているのかというと、今は中学校の入学式の最中だからだ。
面倒だった校長先生の話などは置いておこう。そんなものなんの面白さもなかった。
「じゃあ最初の一日目でお前らの知らないヤツもいるだろうから自己紹介でもしておくか。」
一日目からリラックスしすぎだなこの人…。
まあいいや。これでラノベを読み始めても真剣に心配されなくなるしアニメについて共に語り合う
友もできるわけだ。おっとっと、アホなこと考えてる間に自己紹介始まってたか。ってか俺の番だ!
急いで立ち上がり、一回だけ深呼吸する。何回経験してもやっぱり緊張するなこういうの。
「北校出身の十六夜優人です。好きな物は読書とゲーム、カレーライスです。よろしくお願いします。」
自己紹介を終え席に着く。うん、無難に済ませた。こんなもんだろう。
しかし、やっぱり視線が多いな…。そういえば俺の容姿についてまだ言ってなかったっけ。
俺はfortissimoの芳乃零二と似ている。まだ中学生なのでゲームの時ほど体格はごつごつとしていない。
前世では高2まで生きていたのでわかることなのだが成長した俺は本当にそっくりになるのだ、俺は。
俺がfortissimoをし始めたのは同じクラスだったオタクなヤツが進めてきたことが原因だった。
そいつは俺に言った「お前にそっくりなキャラの出てくるげーむがある。」と。まさかその時はそのゲームがエロゲだとは思っていなかったのだが…。結果俺はドはまりした、それはもう今から振り返ると
恥ずかしくなるくらいに…。そこから俺のオタクライフ(泣)が始まった。その時まであった無口で
少しかっこいいヤツというクラスの連中の俺への目は少しずつ救いようのないものを見るような目に代わっていったのは言うまでもない。
昔の回想なんてしてたら自己紹介は結構進んでいた男子の番が終わり今度は女子の自己紹介が始まっていた。俺は考えてばっかりで周りのヤツを見ていなかった事を思い出し教室内の生徒の顔を見ていく。
ふむふむやっぱりISの原作キャラはいないな。そりゃそうか、俺という人間が増えたこと以外この世界って原作と変わっt…!!!
ある場所に俺の視線が釘付けになる。まさか!なんでここに!?アイツがこの世界にいるはずがない。
此処はあの島じゃないし第一出てくる話が違う。そこにいたのは………
fortissimoの登場キャラクター鈴白なぎさだった。
俺が彼女を茫然と見つめるなか自己紹介の順番が回ってきた彼女は席を立ち話始める。
・・
「西校出身の皇樹なぎさです。一応武術をやっています。よろしくお願いします。」
sideなぎさ
やはり彼は自分のことを見ている。というかにらんでるっって言えるほどの見方だ。
自己紹介を終えた後も次の子も見ずにこちらを見ている。
(もしかしたら自分と同じように?)
頭の中をいろいろな考えが浮かんでくるがそれを無視して考える。
彼と話をする時間はあるそう焦らなくてもいい。
side優人
なぜだ?なぜここにいる?なぜ鈴白じゃなくて皇樹なんだ?俺の頭の中にいろいろな考えが浮かんでくる
がいまはそれを消しておく。話す時間はいくらでもあるが勘違いだったらその時が怖い、少し発破でもかけてみるか…。
入学式は終わり生徒たちは帰っていく。俺も鞄をとり教室を出る。
その瞬間「直感」が発動する。(後ろ……よし、ついてきてるな。)
校門を出て人の少なめな公園に入る。まだ「直感」は続いている。そろそろいいだろう。
俺は後ろにいるであろう皇樹に向けて言う。
・・
「いるんだろう?龍一!!。」
sideなぎさ ・・・ ・・
驚いた。僕の尾行も見破ったうえ僕をなぎさではなく龍一と呼んだのだ。
「すごいね零二。君にはそんなことまでわかってしまうのか……。あの後最終戦争にかったのかい?」
僕は思ったことをそのまま口にした。しかし零二は全く動きを見せない。
「零二?」
背を向けたままの彼の正面に回り込む。彼の顔は驚愕した顔だった。
side優人
なんてことだ。予想は当たっていた。このなぎさは本当は龍一で彼があの世界から来た、というもの。
とりあえずだましたことについては謝らないとな……。
「ごめん。」
「え?」
「俺は芳野零二じゃない。」
「どういうことだよ零二。君は何らかの原因があってここに来たんだろ?」
「龍一、いや皇樹さん。俺はあの世界の住民じゃありません。この世界ともあの世界でもない世界の
住民だったものです。」
「別の………世界?」
「はい。一から説明しますので聞いてください。」
俺は自分が体験したことを包み隠さず説明した。
~二十分後~
「そんなことがあったのか……。」
「はい。あっ、そういえば今の皇樹さんってマホウツカイなんですか?。」
「どうやらここに来るときにほぼなくなってしまったみたいで今では魔力しか見れないんだ。」
そうなのか。いやみたかったわけじゃないんだぞ?決して見たかったわけではない!
「さっき言ってた君のいた世界では僕たちはゲームの登場人物だったってどういうことかな?」
「そのまんまです。物凄くかっこよかったですよ。特にあなたと零二の戦いが。」
「そうか……。で、零二は勝ったのかい?」
「はい。最後にオーディンを倒して勝利しました。」
「よかった。」
そう言ってほほ笑んでいる龍一の顔は本当に親友の無事を喜ぶ人間味にあふれたものだった。
突然何かを思い切ったように深呼吸したかと思ったら彼は話し出した。
「まあ、お互い帰る方法も見つかってないしながいつきあいになりそうだ。これからよろしくね優人。」
「はい!」
お互い握手を交わす。
これが俺と皇樹なぎさの初めてであった日の話である。
どうもロキです。
ここら辺でタグにあるfortissimoの要素を入れてみました。
書いてみて意外だったことといえば龍一のセリフって女の子がしゃべっていても問題ないように感じたという事でしょうか。
オリIS早く出せるよう頑張ります!ではまた!