家族仲良く過ごしたい。   作:ト——フ

10 / 24
其之九 天下一武道会 二回戦!

 あの後対戦相手が起きたのは丁度次の俺の試合の30分前であり、なんとか俺の膀胱の危機は脱したのであった……。

 

 そして試合が始まるまでの間、ご飯を食べてる内に俺の順番が来て——

 

「——っ!美味しかった!ごちそうさまでした!」

 

 頼めば頼むだけここのスタッフの人達は料理を持ってきてくれるから凄く助かる。しかも美味しいから言うことなし!

 

「———ロコン選手ー!」

 

 っと、いけない急ごう。スタッフの人にお礼を言ってから、武舞台に上がりに行く。

 

「どんな攻撃をも跳ね返す身体の持ち主!ブヨン選手ー!」

 

 ピンク色の皮膚の巨大な生物でブヨブヨとした衝撃を吸収する肉体……レッドリボン軍の……マッスルタワーに住んでた奴!

 

「準備はよろしいですか……?始め──!!」

 

 とりあえず、どの程度の攻撃まで吸収出来るか確かめるか。先制して素の状態で力一杯殴ってみる。

 

「っ!マジか……スライム殴ってるみたい」

 

「へへへ、俺にはどんな攻撃も効かない」

 

 ブヨンッ!と攻撃しても跳ね返され、力が分散されるのが分かる。

 なら斬撃はどうだと思ったけど、仮に通じたらバイオレンスな映像になるし、下手したら相手が死亡で出場停止になってしまう。

 

 一応気弾を打ち込んでみる……も、またもや衝撃を吸収、からの跳ね返される。

 ……大きな気の板を作って押し出すってのもあるけど、折角の本選なのに味気ない気もするし、断念。

 

 どうすっかなと悩んでいると、相手側から攻めてくる。

 

「次はこっちから 行く」

 

 そう言い相手が自分のベロを伸ばして仕掛けてくる。

 それを避けながら考え耽る。

 

 一応滅多なことはない限り、この大会では戦闘力を相手に合わせて闘おうと抑えている。舐めプかよって思われるのもアレだけど、こっちの方が修行になるし。

 

 ……まぁ、けど今回はそうも言ってられられないかな。さすが本選というべきか、癖のある人達が残ったから正直余裕が無い。

 

 確か漫画でカカロットは吹雪で凍らせらてから打撃で粉々にして攻略してたけど……さて、俺はどうするか。

 単純に足を掴んで場外に落とす?いや、さっき攻撃した時ヌメッとしてたから掴むのは難しそうだから無理。

 

「なかなか すばしっこいな」

 

「それはどうも」

 

「だから こんどは こっちから行かせてもらう」

 

 その言葉の後相手の姿が消える。大きな見かけによらず超高速で動いている。

 中々に速いな……って言ってる場合じゃないな。だって俺のMAXスピードより速いですもん……。

 原作より遥かに強化されてるのか、はたまた別個体なのか定かではないけど……どっちにしろ原作とかけ離れてる敵のレベル設定にげんなりする。

 

 ……まぁ、そっちの方が修行になるし良いと思っとこう。それに、強い相手と闘った方が燃えるし勉強になる。

 

 自分でも知らずの内に笑みを溢しながら、相手の動きに追随していく。

 

『あーっと!両選手!速すぎて見えなーい!』

 

「見かけによらず速いっすね」

 

「ふふ おれは かいぞうをほどこされた 最強の存在 おまえより 強い」

 

『あ、あいつって本当に私と同じ人種なのかな』

 

 クロがそう驚いているのを尻目に、相手選手に仕掛ける。

 

「っし、どうだ」

 

 気の塊を相手の足元に来るであろう場所に何個か設置し転倒させようと画策するも、それに気づいたのか全て跳躍して避ける。

 

 ……冷静な状況判断に高速移動、衝撃を吸収する肉体ね。なんとかこの相手の強みを攻略したいな……どうにか……。

 

 速さでは驚くことに相手に分がある。さて、どうするか。

 

「俺も更に加速出来ればいいんだけど……」

 

 まずスピードで上回ってから仕掛けなければ策を講じようにも奴なら看過してくる。

 スピードを加速させる技……界王拳はどうだって思ったけど、原作で主人公しか使わなかった技っていうのもあって難しそうだし、ぶっつけ本番でってなると厳しいかも。反動もあるし、試合がまだ残っているこの状況で使うのは得策じゃないだろう。

 

 ……けど、奴のスピードを上回るにはそれしかないよなぁ。出来るだけ倍率を低めるよう心掛け反動を抑えるようにする。

 

「よし……やってみっか……」

 

「? ?」

 

 相手が訝しげに見てくるも意に介さず、弟の口調を真似た呟きで気合いを入れ、気を最大限に解放する。

 

「っ!」

 

 ブワッと身体の周囲に風が吹き荒れる。

 相手が驚いてる今の内に……よし。

 気を最大限に開放したら、その気の流れを加速させる。(確かこれで出来るって生前ネットで見たから多分イケル)

 

「──っ!?────、っう、

 

 かなりシンドい……身体の節々も痛むし震えてるしヤバイ。これ後になってから来る負荷がヤバイんじゃないんですかね……まぁそれは置いといて、そうね……初めてのことだから手間取ったけど、なんとか成功した?かもしれない。倍率は1.5倍ってところかも。多分。感覚。

 いや、しかしこれ成功って言えんか……あくまで我流だし(ネット流)、界王様直々に指導して貰ってないし。

 

 おっ、なんか赤いオーラ身体から出てきた。少しの量だけど。なら紛いなりにも一応技が発動してるってことよね?

 よし、んじゃ攻める!

 

「なんと これは早い」

 

「これで互角って所か」

 

 これで同じ舞台に立てた。それからどう攻めるかだけど……策はある、というかやってみたいことがある。

 

「あぁぁああああオラオラオラオラ!!」

 

「ふふふ そうやって 俺に攻撃しても無駄」

 

 相手の衝撃吸収の速度を上回ったパンチのラッシュを繰り出し、なんとかダメージを食らわせないかと踏んだのだが。

 

「うっ うっ うっ 」

 

 少しえづいているだけ。なら、1.7倍。いや、1.9倍で!

 

「うっ おっ おっ おっ 」

 

「オラオラオラオラ!!!」

 

 少しずつ相手は後ろに下がっていく。それに気づいたのか踏ん張り粘る相手。

 

 よし……ならここは必殺技で勝負を決める!!

 これで最後だとラッシュの速さを全開まで上げ、手に特大の気を貯め

 

「ヒートぉぉオオオオ…………ファランクスゥゥうううう!!!」

 

 父さん直伝の技を力の限り相手へとぶつける。

 技はしっかり入った!後は──

 

「おおおおお 吸収 きゅう、しゅ」

 

 後ろずさりながら、衝撃を吸収しようとするが

 

「あああ ああああ!!」

 

 許容量を超えた衝撃により後方へと跳ね返り──

 

「ブヨン選手場外! ロコン選手の勝ち──!!」

 

 わああああ!!と観客席からの歓声が。

 俺の勝利となった。

 

 ──ふぅ、大分疲れた。

 いくら気の扱いに慣れたからといっても初めて行使する界王拳をぶっつけ本番でやるとか無茶が過ぎるし、精神的にも肉体的にもかなり疲労が来てる。

 それに界王拳の負荷なのか、身体もなんか痛い。ダルい。フラフラする。腹減った。滅茶苦茶カロリー使った気がする。

 

「ロコンー!やったわねーおめでとうっ!」

 

「おぉ……ありがと」

 

「え、大丈夫……?酷く疲れた顔してるわよ?」

 

「はは……いやマジでめっちゃ疲れた……」

 

 と苦笑まじりに零す。

 どうやら傍から見ても疲労がありありと現れているよう。

 

「次の決勝はお昼休憩を挟んでからだから、しっかり休まなきゃ。ほら、セラの作ってくれたお弁当もたくさんあるから。たくさん食べてゆっくり昼寝でも取りなさい」

 

「おぉ……やった。ありがとう……ママ」

 

「誰があんたのママよ……ってバカ言ってないで行くわよ」

 

 まるで母さんのようなクロに連れられ、お昼休憩へと入った。




シロウの頭を撫でるクロに母性(姉)を感じた(3rei!!9巻)のは作者だけじゃない筈……
シロウにお姉ちゃんしてるクロっていいよね……もっと見たいです……アニメでも早くあのシーンが観たいなぁ。。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。