待ってくださっていた方はお待たせして申し訳ありませんm(_ _)m
それでは!天下一武道会の決勝戦、惜しくも敗退し準優勝となったロコン君。彼は今、何を思うのでしょうか?
11話スタートです!
其之十一 お城へと。
「では、これは優勝賞品の50万ゼニーです」
「ああ、ありがとう」
ぱちぱち、と拍手が鳴り切嗣さんに賞金が贈られる。
只今表彰式。長かった大会もこれにて終幕。
それにしても中々濃い経験が出来た……界王拳は拙いながらも使えるようになったし(反動がヤバ過ぎるけど)新しい技も身についたし(未来の甥の技のパクリ)、って……まぁ、何はともあれ収穫はあったからその背景はスルーで。あと俺の状況を知ることが出来たし。
まず界王拳だけど……これから更に詰める必要がある。素の戦闘力・身体の丈夫さとかも関係してると思うけど、まだまだ3倍までしか引き出せないし。いや初回で3倍まで引き出せたら十分過ぎるってもんだけど、けど反動がヤバすぎるんよなぁ……。2倍の時点で負荷がヤバかったのに、3倍なんか30秒くらいの行使で身体全体が痙攣する始末。そんで多分身体の器官がいかれてる筈。なんか感覚的にそう思う。から後で病院行かなきゃ。
まぁ、てな訳で、まずは2倍までは安定して使えるようにすること。さしあたっての目標は1.3倍から始めて、徐々に倍率上げていって2倍って感じで。
これからもお世話になりそうな技だから、念入りに練習しないと。
さて次にギャラクティカドーナツだけど……。
中々いい技名が思いつかん……技名考えるのって案外難しい。
ま、取り合えず当分はオールドファッションで通していこうかしら…………いや、待て。
ここはいっそドーナツシリーズの技を作るってのはどうか……俺の敬愛する人物であるシャーロット・カタクリさんも自身の好物(ドーナツ)を技の一部に取り入れていたし……(斬・切・餅とか無双ドーナツとかアレ格好良すぎる……)だから真似して俺も取り入れよ。
俺の場合は気でドーナツ状の塊を生成出来るからやれることも多そう。いろんな形状で強度なドーナツが再現出来るし。
ふむ……例えば、強度重視のオールドファッション・もちもちの触り心地ポン・デ・リング……とか!実用性があるかは分からないけど空いた時間があれば作ってみたい。
あと昔から思ってたんだけどさ、フレンチクルーラーの形ってなんか……強そうじゃね?あのクルクル螺旋型の形は絶対攻撃力出る!絶対強い!
っし!!また帰ったら考えるか!楽しくなってきた!
そして最後に真面目な話。試合を通じて改めて感じたことは、やっぱりまだまだ戦闘力が足りないってこと。1700くらいしかないからな、今の俺。
ドラゴンボールの初期の頃なら無双出来るけど、最終的な目標はフリーザを打倒することな訳で。まだまだ強くならなきゃ話にならない。
まぁ、ここ最近は気のコントロールの修行を重点的にして、そっち方面(戦闘力強化)の修行はそんなにしてなかったから仕方ないんだけどさ。
……けど、正直今でもなんとかなるだろうって地球の人達を舐めていた節があったのは確かな訳で。実際自分がサイヤ人ってことで慢心は少なからずしてた。
だけど、今回の大会で世の中には凄い奴がいるってこと再確認出来たから気が引き締められたからまぁ、この大会に出て良かったかなと。
……そういえば武天老師様の言で……世の中上には上がいるもんだと。これくらいで満足するほど武の道は甘くない……って言ってたし。
自分が戦闘民族だからって関係ない。自分の目標常に意識して、慢心せずに、精進することを忘れないようにこれからも日々過ごしていこう。
『——ご来場の皆さんお疲れさまでした。お気をつけてお帰りください』
色々考えている間に式が終わった。
『では、またの大会で!』
——得るものがたくさんあった一日で、天下一武道会……出場してよかった。
「ロコーン!パパー!帰ろ──!」
クロが呼んでる
さて、取り敢えず合流
「あー、ごめん、俺医務室行ってか──」
続きの言葉を発する前に、ばたん、と身体が倒れた。……?身体が動かない……え、
「ロコン!大丈夫!?」
「救護班を呼んでくる!」
駆けつけて心配してくれるクロに、救護班の人を呼びに走り去っていく切嗣さん。
心配かけて申し訳ない……。
けど俺一体どうしたんだ……。大会が終わってから急に倒れるとか。
あっ、もう担架を持って救護の人が来てくれた。流石切嗣さん。すげェ速い。
「あちゃー、毎回こうなる人が一定数居るんだけどね。きっと張っていた緊張が解けて一気に疲労が来たんだよ。まぁ大会も終わったしゆっくりお休み」
救護班の人がそう言う。
なるほど確かにそうかもしれない。帰ろうとした瞬間に身体が動かなくなったから。
「そっか……。なら後でお見舞いに行くから!また後でね!ロコン!」
「…………あい」
と、なんとか返事を返す。
「それでは運びます。失礼しますね」
そう担架に乗せられって痛ッッ!いっったイヤイヤ痛ッッ……っっ!身体触られただけなのに尋常じゃない程激痛走る……身体に相当ガタ来てるのでは
そんな俺の心の声も届くはずも無く、担架に乗せられる。
このまま医務室に直行か……いやまぁ、どうせ後で行く予定だったからいいんだけど。それより身体痛いし、しんどいし、瞼が重い。てな訳で流石にもうここらが限界で。寝る
─
──
───
「これは……病院で診てもらったほうがいいですね」
「ではこの近辺だと——」
「病院の手配します」
「~~はい!天下一武道会会場です。はい。ではよろしくお願いします。
あと10分ほどで救急車到着します!」
「ロコン……大丈夫かしら」
「後で病院の場所を聞いておこうか」
「うん……。というかパパ……子供相手にムキになりすぎじゃない?ロコンがこんなになるまでやる必要ないのに」
「うっ、いや……多分あの身体の異常はあの強化技使ったからだと……いや、ごめん父さんが悪かった」
じとーっと非難するかのような目を娘に向けられ、直ぐに謝る父の姿がそこにあった。
「はぁ、全く……相変わらず負けず嫌いね」
そんな風に二人して喋っている内に、救急車が到着しロコンを乗せ病院へ向かっていた。
「すみません、ロコン君は何処の病院に向かったんでしょうか?」
「あぁ、~~病院だよ」
「そうですか、ありがとうございます」
「いえいえ、それでは失礼します」
そう言い、救護班の人たちが戻っていく。
「さて、じゃあクロ。今日は帰って、また明日その病院にお見舞いに行こうか」
「うん、そうするわ」
さて、じゃあ帰ろうか、と背後を振り向くと
「これはこれは、久しぶり」
「——っ、お、前は……」
ある、一人の男性が夕日をバックに現れる。
紳士服を着込み、濃い紫色の髪に端正な顔つき。そして病的な程に青白い肌。
対峙する者を酷く圧倒するかのような存在感を放つ男性。
「な、そんな……なんでお前が!?」
「ふふふ……」
にやり、と口角を上げその端正な顔つきからは想像しがたい邪悪な笑みを浮かべる。
「ダーブラ様はさぞかし強かったろう?まさかあのお方が破れるとは想定外だが、まぁいい。新たな暗黒魔界の王の座が手に入ったということでな。そして、
——貴様が弱るこの時を待っていた」
「——っち、クロ逃げなさい!!」
「……え?」
「ふん、パワーも殆ど残っていない今の貴様など取るに足りんな」
「ッぐ、あ、ガハッッ」
即座に切嗣の目の前に現れ、鳩尾に強烈な膝蹴りを叩き込む
「パパ!!」
「く、クロ……に、げなさい」
「おっと、そうはさせんよ」
がしっ、とクロの頭を掴む。
すると、たちまちクロの意識が遠のき静かになる。
「暴れられても迷惑だからね、眠ってもらったよ。
ふむ、それにしても封印はまだ健在のようだ」
「き、様……!!またしても僕の娘を!!」
「当然。このお嬢さんは、いや、コレは特別だからね。他に代えが効かない代物だ。
それと、君に聞いても答えてくれそうににないだろうからね。
もう一人の居場所はコレに聞くとしよう」
(——くそッッ、どうする!?)
「念のため貴様も捕えておく」
とんっ、と切嗣の首に手刀を落とし意識を刈り取り、その身体を脇に抱える。
「さて、では魔神城へ帰るとしよう」
クロと切嗣を脇に抱え、男は自らの城へと飛び立つ。
「ふふふ。今度こそは必ず成功させる。残る最後のパーツはイリヤスフィール・フォン・アインツベルン……はっは!!待っていたまえ」
というわけで……映画『魔神城のねむり姫』より、ルシフェルの登場です!
次回からは『ねむり姫』編スタートです!
今作のクロのルーツや、切嗣の過去なども交えて描いていきますね。