家族仲良く過ごしたい。   作:ト——フ

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お、おおお気に入りが100件を超えている……だと!?
うわああああ!!!!ありがとうございますうう!!((((;゚Д゚))))
気付いた時めっちゃ嬉しくてホントどうにかなりそうでした。

それと今回登場キャラが若干…というか、かなりキャラ崩壊します。 苦手な方はブラウザバック推奨ですm(_ _)m


其之十六 (過去編) 2人は気が合わない。

 なんとか残り半分といった所まで逃げてきた訳だが流石に体力が持たない為、途中の森の中の洞窟で一休みしている。取り敢えずここで朝までやり過ごすことにした。

 

「私は食料を調達してくる。お前はそこの女と一緒にいろ」

 

「ん?あ、あぁ、頼んだ」

 

 なんだ、珍しいこともあるな?

 それともこの女性がいるお陰か?

 

 ……そういえば、武天老師様に女の子が困っていたら優しく助けてあげる様に、と説かれたことがあるがアイツはそれに倣っている、のか?

 

 これでも1年間一緒に修行したが、未だによく分からない奴だからな。

 

 この前だって修行が終わってから、休憩にと武天老師様と言峰と僕の3人で週末恒例の録画していたアニメを観ている時、『五等分の花嫁』の視聴後、討論になってしまったんだが……全く、奴とは本当に馬が合わなかった……

 

 —

 ——

 ———

 

『なんでだ!なんで四葉こそ最も癒しだということが分からない!!』

 

『ふん、お前こそ価値観が狂っているらしい。よもや三玖の圧倒的ヒロイン力を理解しようとしないとはな』

 

『ヒロインとしてなら四葉だって強いじゃないか!

 最初から主人公の側に付き支えていたんだぞ!

 待っていろ……(リモコン操作中)……8話の7:45のシーン……ほら!これだ!

 姉妹5人揃って風太郎の授業を受けようと、五月を勉強に誘う「五月も一緒に勉強しよっ 五人揃った方が絶対楽しいよ」のシーンだ!

 見てみろ!この笑顔を!!汚れきった心を浄化してくれるような、お前の死んだ目にも光を灯してくれるかのような笑顔を!どうだ!?守りたいと思うだろう!?まさしく天使と言わざるを得ないッ!!

 

 ——そして、極め付けは……(早送り中)……この9:04からのやり取りだ!

 横になっている風太郎の顔に手を添えて上から覗き込み「好きだから」と言うシーン……。

 

 いやぁ〜四葉派の僕としては感激としか言えなかったなぁ!あの告白が本当に嘘なのか、あるいは……あぁクソッ!想像するだけで顔のにやつきが止まらない!!』

 

『——リモコンを寄越せ。……2話の22:00、三玖の「責任取ってよね」のシーンだ。言い逃れは許さん。私は見ていたぞ、お前が手を口に当て悶えてたことをな』

 

『——ッッ!!グッッ……な、ならお前は四葉に「こーとみーねさーん」と呼んで欲しくないのか!!』

 

『お前こそ三玖に「キリツグー」と呼ばれたくないのか?』

 

 ばちばち、と向き合うお互いの目から火花が飛び散る。

 

『ま、まぁまぁ、落ち着かんか2人とも。少し頭を冷やせ』

 

『 ……』

 

『キャラクターそれぞれに魅力はあるものじゃ。それなのにどちらが上かなどと……不毛な争いだということが分からんか』

 

 うっ……そう言われると耳が痛い。そうだな、確かに一花は普段のお姉さんとしての振る舞いからデレた時の威力は凄い。

 二乃はあのツンツンとした態度の裏にある家族愛が素晴らしく、家庭的な一面もあり、なにより非常にツンツンしている分、デレた時の破壊力は計り知れないだろう……。

 三玖は、まぁ、言峰の言う通り「責任取ってよね」のシーンに魅了されたのは事実だ……それに風太郎にオムライスを褒められた時の反応も可愛いかった……。

 四葉は言わずもがなだ。

 五月は真面目でしっかり者なんだが、それに比例せずに成績が思うように伸びない……だが、そんな所が応援したくなってくる。それに食べる五月の姿は可愛い。

 

 ——そうだな、皆いい子で可愛くて、魅力的だ。

 

『その……まぁ、悪かったな』

 

『ふん……まぁ私こそ、らしくなく熱くなったしまった。お互い様、といったやつだろう』

 

 お互い、大切なことに気づき謝罪し和解する。

 もう、こんな不毛なことで喧嘩をするのは止めよう。

 そう——思っていたんだが——

 

『まぁ一花お姉さんが一番可愛いんじゃがな』

 

『『はぁ!?』』

 

 

 そうして、ジジイと言峰と一悶着あったんだが……なんだ、まぁ、つまり四葉を推さない言峰の考えは分からないということだ……。

 

 

 

 そして今回も真相はどうか分からない……が、今は素直に助かる。

 

 それにしても……

 

「この女性が……莫大な生命エネルギー(気)を糧に起動する『太陽破壊光線砲』に供物として捧げられる為に造られた人造人間、か……」

 

 捧げられる供物が人間でなければならないなんて、酷く悪趣味に過ぎる兵器だ。

 なにより、それに対応させて都合の良いように、使い潰しの為に生命を誕生させる輩も碌なもんじゃあない。

 

 「あー……えっと、聞こえてるか?僕の言葉は理解できるかな?」

 

 「はい」

 

 「受け答えは大丈夫……と」

 

 「あなたは、Dr.ゲロ様の製造した人造人間について、随分過小評価をなさっているようですね」

 

 あ、しまった、気に障ってしまったかな……

 

 「そんなことはないさ。世界最悪の軍団と称されているレッドリボン軍。それに所属する科学者であるDr.ゲロといえば、天才的な頭脳を持ち、あらゆる兵器の生みの親として知れ渡ってる。そんな科学者が製造する人造人間ともなれば、さぞかし優れているに違いない」

 

 「その通りです。私は完成された人体として備わっている全ての機能に加えて、常人を遥かに凌駕する生命エネルギーを宿しています。私に戦闘機能は搭載されていませんが、戦士としての素体は、貴方を上回る性能を備えている筈です」

 

「もしかすると、僕の力とか測れるのか?」

 

「はい、あなたの生命エネルギーは大したものですが、この私には敵わないですね」

 

「……因みにさっきまでいたもう一人の男と僕だったら、どっちが強いかな?」

 

「生命エネルギーの総量であれば全くの互角です」

 

「——そうか」

 

 クソッ!なら、まだ奴を負かすことは厳しいか。

 

 僕は二重加速等でスピードを上げることが出来、速さでは勝っているが(この頃の切嗣は界王拳の熟練度がまだ低い為、スピードのみの倍加となっております)、奴には格闘術の技量で負けている。それにパワーも相当なものだ。

 

 稽古の組手ではよく引き分けになり、30勝30敗20引き分けという戦績。

 

 いつか奴は負かす……!!

 

「それにしても、いや、無礼を承知で質問させて貰うが……何故Dr.ゲロは言語機能等もつけたんだ?君は生贄にされる為に造られた存在だと聞いた。

 なら、莫大な生命エネルギーと人間の形さえ整っていればいいものだと思うんだが……」

 

「そうですね、仰る通りかと。ですが、Dr.ゲロ様が仰っていました。あれは私の製造途中のことです」

 

 —

 ——

 ———

 

『悪魔だがなんだが知らんが、この私を脅して働かせるとは……まったく不愉快だ』

 

(だが、そのお陰で興味深い研究対象(人造人間)が増えたんだが……)

 

『ん?こ、この反応は一体……!?予想以上の生命エネルギーだ!!よもやこれ程までとは!?』

 

(確かコイツは……遺体の状態で運ばれてきた何処ぞの貴族……だったか?)

 

『いやぁ、しかし流石私だな!!天才だ!

 偶然出来た産物だが、それも天才たる所以……か。

 そうだ どうせなら他の機能もつけてみるとするか!

 いやぁ、天才だからなぁ!私は!!』

 

 

 

「そして、研究室には、はーはっはっは!!という高笑いが響き渡りました」

 

「そ、そうか……」

 

 あのマッドサイエンティストにもお茶目な部分があったなんてな……。知りたくもない情報だった……。

 

 ………

 

「……本題だが、えっと……まず君は僕があの場所から攫ってきたことに関して、何も抵抗を見せなかった。あの悪魔達の意向に沿うように行動するよう何か命令のようなモノをインプットされてたりしなかったのかい?」

 

「いいえ、されていません。強いて言うならば命令には忠実に動くようにと、Dr.ゲロ様に言われただけです。

 なんでも、何もかもあちらの思うようにするのは癪に触るから、とのことです」

 

「なるほど……」

 

 そういうことか……あの悪魔達から逃げる際、彼女がなんのアクションも起こさず、流れに身を任せていたのは、悪魔達から何の命令も受けていなかったからという所だろうか。

 

 なら、これからこの女性を武天老師様の元で匿うことも大丈夫だろう。

 

「君はどういう目的で製造されたか理解っているのかい?」

 

「はい、私は『太陽破壊光線砲』の燃料。捧げられる供物として、生き絶えた『アイリスフィール・フォン・アインツベルン』の肉体を基に製造された人造人間です」

 

「……ッ」

 

 自分を蔑ろに、命を軽んじられているというのに、それが当たり前だと言うように淡々と語る。

 

 生き絶えた肉体を基に……か。

 確かに一度は亡くなった命なのかもしれない。

 だが、それでも新しく『アイリスフィール』の身体に宿った、目の前の彼女という存在を蔑ろにしていい理由にはならない。

 彼女は自分自身が損なわれることに抵抗し、怒りを抱くべきなんだ。

 

 だから、彼女が自らの命を軽んじていることが、無性に腹が立つ。

 

「君は……ッッ!」

 

 がさっと、音が鳴り振り向くと、右手に大量の木の実の入った籠を持ち、左手には仕留めたであろう狼を抱えた言峰が居た。

 

「食料を調達してきた」

 

「あ、ああ、なんだお前か……悪い、助かる」

 

 彼女へは言いたいことがたくさんあるが……仕方ない、また今度にするか。

 

「ん?お前そんな籠持っていたか?」

 

「作った」

 

「……相変わらず器用なことで」

 

 

 そうして言峰の調達してきた食料を頂き、夜を明かした。




武天老師様の趣味はTV鑑賞(H系の、という設定には目を逸らし……)ということはアニメを観ている可能性も無きにしもあらず、という妄想で今回のお話を考えました。「五等分の花嫁」はお察しかと思いですが、作者の趣味です!五つ子ちゃん達、皆それぞれ魅力的で可愛いすぎる!!
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