其之五 あれ?これってもしかしてFa
ドーナツ探しの旅を決め行先を決めていると、ふと気になったことがあり確かめてみる。
「そーいえば地球ってどこら辺にあるんだっけ……ちょっと調べてみっかな」
前世での故郷な訳だし気になるよね。
それに地球なら確実にドーナツが調達出来るし。
そういうわけで調べ始めたが……なんと!!
「あれ?結構直ぐに見つかったか。
——っ、割と近い!?
いやいや、確かに惑星ベジータから結構離れた場所まで来たけどさ。まさか地球と方向が一緒だったとは……!」
なんと思わぬ誤算!ツイてる!
じゃあ早速行先を地球に設定して……と。
出発!!
—
——
———
——地球
—と、いう訳でやって来ました前世の母星。
久しぶりの地球……なんか感動、というかそれよりも身体軽いのに驚いてる。
確か惑星ベジータの重力って地球の10倍だったか。……?ってことはヤードラット星も重力が10倍だったってことか。何の違和感も感じなかったから。
「んじゃ、とりあえず乗ってきた宇宙船はどこか洞窟にでも隠さないと」
ちなみに今俺が居るのは森の中。いや、マジでこういう発見されにくい場所に着陸出来て良かった。途中で着陸場所どうしよって焦ったのは秘密。
宇宙船をその辺にまき散らされている葉っぱやらで隠した後、よさげな洞窟を探す為、空を飛び周囲を散策する。
飛んで周囲を確認して分かったけど、森を抜けた所に街が見える。それも結構な大きさの。
後で寄ってみたいなと思い散策していると、ふと甲高い悲鳴が聞こえてきた。
「……?ベタな展開だけど熊に襲われている女の子がいる……まぁ助けない理由もないし」
それに色々と聞けるし行くか、と打算的な考えをしながら向かい
「よいしょ」
と、熊を出来るだけ傷つけないよう気絶させる。
「……え?あ、ありがとう……。死ぬかと思ったわ……」
そう顔を青ざめさせながら言う少女。見た所小学生高学年くらいだろうか?身長から考えて。
しかし……健康的な褐色肌に桃色が交ざった綺麗な銀髪、そして長い睫毛が上をしっかりと向いていて、整った顔立ちをしている。すごく可愛い。超かわいい。
そして俺より身長高いという……ま、まぁ今の俺の身長が平均的な6歳の子供くらいだから仕方のないことだけれども……。
それにしても都会にでもいそうな感じの子が何故森に?
「どういたしまして。あー……っと、ごめん、突然で悪いけど少し聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
今居る場所が具体的に何処なのかとか、ミ○ドはあるのかとか色々聞きたい。
「え、うん、勿論構わないわ。あなたは命の恩人だから。受けた恩は無碍にはしないし返させて。あっ、そうだ!立ち話もなんだから、この近くに私の泊まってる所があるんだけど来ない?歓迎するわよ」
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかな」
そうして、彼女の泊まっている場所へと揃って歩き始めることに。
「そうえば、まだ名前を名乗っていなかったわね。私はクロロ。クロでいいわ。あなたは?」
「俺はロコン。よろしくクロ」
ふむ……クロ……か。なんだこの既視感って思ってたけど、あれだな。この子『プリズマ☆イリヤ』のクロに似てる……というか、そのままかもしれない。
原作に出てこないキャラも居るかもって神様言ってたけど、こういうこともあるってことか。クロのチョイスはきっと作者の趣味に違いない。
「ところで、あなた何者なの?熊を素手でダウンさせるってなんなの?それに見た所まだ小さいでしょ?」
「え?あぁ、あー……ちょっと父さんに鍛えられてるからこういうのは慣れてるっていうか……なんというか」
自分で言うのもなんだけど、地球からしたら並外れた俺の強さを誤魔化した方がいいのかと若干悩み、そして焦った思考で咄嗟に答えたけれど、大丈夫だろうか?
まぁ父さんに鍛えられてるのは本当だし、嘘は言ってない。
——なんか勘ぐったような目で見られてる……。
「どうやったらこんなバイオレンスな状況に慣れんのよ……」
「いや、はは……」
呆れ顔で此方を見やるクロについ空笑いが出る。
因みに今の俺の見た目は、さっきも言ったけど6歳の子くらいの身長で、母さんの髪型にちょっとマイルドにした父さんの目つきって感じ。確かにこんな子供が熊に対処出来ると思わないか。そらそんな反応になる。
「あ、そういえば俺11歳だから!身長の所為でよく間違われるけども!」
「えっ!?そうなの?そ、それはごめんなさい……」
「や、まぁ慣れてるからいいよ。全然気にしないで」
「ありがと。というか、なんだ。それじゃあ私と同い年じゃない。私も11歳」
「へぇーマジか、偶然ってあるもんだ」
こりゃまた凄い。まさか同い年とは。
「それよりクロはなんでこんな山中に?ここに住んでるとか?」
「違うわよ、ここに別荘があるの。夏休みだし家族で行こうってなってね。だけど……来たはいいけどやる事なくて暇だったのよね」
せめて妹が来ればなーと、どんよりと肩を落としながらそう言う彼女。まぁ確かに気持ちは分からんでもない。
「だから森の中に入ってたってこと?」
「そう。何か珍しい生き物でも探そうと思ったんだけど……思いの外深くまで進んでたみたいでね。さっきの通り熊とエンカウントしちゃったって訳」
森を甘く見過ぎだ!とか叱ってやった方がいいんだろうかなと思ったけど、もう彼女はあんな怖い思いをしたから、まぁその辺はしっかり分かってるし学んでるだろうし。だから何も触れずに、そりゃ災難だったねと苦笑混じりに応答する。
「もうこれからは軽率な行動は控えるようにするわ……。
ロコンが居なかったら私今ここに居なかっただろうしね」
「まー高い授業料だったと思って。っと、え、なにあれ。いやなにあれこの建物……城じゃん……」
「あぁ、あれが私の別荘よー」
「マジすか……」
あれ……アインツベルン城なんじゃ…… 。
〝別荘〟とは一体……。
っていうか大丈夫だよね?流石に聖杯戦争なんて嫌ですよ?関わったら今の俺じゃ多分死ぬよ?魔術が〜とか言わないでよ? クロスオーバーのタグ付いちゃ嫌だよ?
只の普通の城っていうオチでお願いします……。
「お嬢様!」
白髪の髪の毛を後ろで一つに括ったメイド服を来たお姉さんがクロに駆け寄って来る。うん。凄い美人さん。
「外出するなら一声掛けてからにしてください!心配したんですからね!」
「うっ、ごめんなさい……」
しゅん、と小さくなるクロに説教を始めるメイドさん。そんな一連のやりとりをぼーっと見ていると、こちらに気づいたようで、すみません、とこちらに駆け寄り
「はじめまして、私クロロ様のお家でメイドをしておりますセーラと申します。お嬢様からお話しは聞きました。その節は本当にありがとうございました」
深々とお辞儀をするセラさん、いやセーラさん。
「い、いえいえそんな……。当然のことをしたまでなので、頭を上げてください」
慌てながらそう言うと、スッと綺麗に姿勢を戻す彼女。様になってる……これがメイドか……。
「ありがとうございます。このお礼と言ってはなんですが……おもてなしをさせて頂きたいので是非上がっていって下さいませんか?」
「──っ、あ、はい。よろしくお願いします」
少し近寄りながら言う彼女に緊張して下を向きながらどもる俺。いや、こんな有り得んくらい綺麗なお姉さんが目の前にいたらね、仕方ないと思うんですよ。なんか甘い匂いするし、凄く綺麗だし……やばいし
ふふっ、ではこちらへ、と案内してくれるセーラさんについて行く。
だめだ……今絶対俺顔赤いわ。アニメと漫画でセラさん見てたけど……本物で、しかも目の前に居たら緊張でどうにかなりそうになる。TVで観てた芸能人を生で見るような感じかな多分。
はぁ……ヤバイ。
するとニヤニヤと新しいおもちゃでも見つけたようにこちらを見やるクロが
「ふふっ、まるで林檎みたいね。照れてる照れてる♪」
「──っ、うっせ!」
恥ずかしさから更に顔を真っ赤にする俺を見て、楽しそうに笑うのだった。
はい!ということでクロとセラの登場でした!
折角地球に来て、原作に居ないキャラが居るって設定だったので、じゃあ好きなキャラ出したいなってことで大好きなクロを登場させてしまいました!
混乱された方はすみませんでしたm(_ _)m
fateを知らないって人は、プリヤ クロ でググればイラストが出てきますので是非見て頂ければ……。とっても可愛い女の子ですので、気になったら是非アニメを見てみて下さいm(_ _)m
それと、fateのキャラは出しましたが、聖杯戦争の存在は無いものとします。 詰め込みすぎても混乱しますので。
あくまでもキャラだけってことで。