家族仲良く過ごしたい。   作:ト——フ

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其之七 西の都に。

 ———西の都

 

 前からこの地球の都会を散策してみたいなって思ってたのもあるんだけど……今日は買い物しに西の都に来た。目当ての品はホイポイカプセル。色々考えたんだけど、宇宙船を収納して持ち運びたいし(まぁ、リモコンでいつでも呼べるんだけど)手元に置いておきたいからね。それに使用用途は何も宇宙船だけじゃなく汎用性の高い物だから、単純に欲しい。

 

 確かセラさんによると、1つ20万ゼニーするらしい。

 それで、乗り物とかはカプセルコーポレーションの代理店に持ち込んだら、20万ゼニーでカプセルシステムを組み込んで小さくできるようにしてもらえるらしい。けど例外はあって、家とかシステムの組み込みに手間が掛かるものだったら通常より値段が高くなるらしい。

 

 ……因みにクロの別荘……アインツベルン城もシステムの組み込みをしてるからカプセルに収納出来るとのこと。

 あんなバカでかい城だから一体どれだけ掛かったのやら……いやいや全くとんでもないお金持ちなんだなと。

 

 そんで話戻すけど……ホイホイカプセルの次はドーナツ。この世界にもドーナツは勿論あるしミス○もあるらしいから食べていこうと思う。

 

 それと惑星ベジータで野菜作ってみたいから、ゴボウとネギ、とうもろこしとハツカダイコンと人参の種が欲しい。ヤサイ人が住んでいる惑星なんだから、きっと野菜に適した土に違いないしよく育ってくれる筈(謎理論)という予想が合ってるか確認したい。

 

 それとネットも使いたいからパソコン。

 野菜の栽培方法が全く分からないから調べたいのと、他にも色々調べたいこともあるし。それにyoutubeとかSNS(twitter)とか(クロのスマホにインストールされてたから存在はあるらしい)使いたいしね。

 

 あとは……ぶらぶらと観光して行こうかな。本屋さんとか。ほら、この世界にONEPIECEの漫画があるかどうか確かめないとさ、だめじゃないですか。

 ……ホントあれの最終回を見る前に死んでしまったのは悔しかった……っ! 頼む……この世界でも尾○先生存在しててくれ……

 

 そう祈りながら歩いていると

 

「っと……」

 

 隣の子供がぶつかってくる。小学生の……高学年くらい? じゃあ年も近いかも。

 

「いっ……っ……」

 

「大丈夫か……!?」

 

 んー……、いや、なんだかなぁ……。傍目から見たらただ痛がってるように見えるかもしれないけど……生憎彼の少し上がった口角見えてしまったからなぁ……。このままスルーしてもいいけど……ん、なんかあの路地裏の取り巻きっぽい子達ニヤニヤしてる。鴨を見つけたような表情してるし嫌な感じ。

 

「……ちょっと来てくれるボク? 少しでいいから話したいんだけど」

 

「え、すみません俺急いでるんで」

 

「まぁまぁそう言わずに。すぐ終わるから、ね?」

 

 もうこれカツアゲされる予感が……こんな子供でもやるなんて物騒な……。まぁちょっと脅かしたら直ぐ終わってくれると思うし付いて行くか。あとついでに色々聞けそうだし。

 

 そして裏路地に。案の定仲間っぽいお兄さん方がちらほらといる。

 

「お金貸してくれない?」

 

 直球である。

 

 こんな小さい子供相手に(見た目は)カツアゲするとか……やめて頂きたい。

 

 って

 

 カツアゲ……? 

 

「あ……」

 

「ん、どうしたの?」

 

 そーいえば俺この星の金持ってないわ……自分で言ってて自分に呆れますね。

 そうか……俺地球に来たばかりで無一文だったわ。

 いやしかしなんで気づかなかったのか……。

 偶に、いや結構な頻度でやらかすウッカリがここでも発動してしまったらしい……それにしてもこんな状態で買い物に来るとか恥ずかしい……。

 

 えぇ……いやそれよりちょっと待てよ……お金の工面どうすれば……

 

「俺、金持ってないよ」

 

「え? いやこれから何処か行こうとしてたんじゃない? 持ってるでしょ?」

 

「本当にないって。じゃ俺急いでるんで。帰ります」

 

 そう言って帰ろうとすると、一人の少年が駆け寄ってくる。茶髪に整った顔つき、他の取り巻きと比べたらガッシリとした身体つきで見た感じリーダー格っぽい。つかつかと俺の方に駆け寄って来て、ぐいっと乱雑に肩を掴んでくる。

 

「いいからさっさと財布出せって」

 

 今度は服の中を弄ろうとしてきたので、流石にそれ以上はマズイなと止めるため、怪我をしないよう軽く足払いで転がす。

 

「——っ、こいつ!!」

 

 ざわっ、と取り巻き達がざわめきたつ。

 

「おい! 俺が恥かかされたんだ! ただで帰すな!」

 

 その言葉を合図に取り巻きの人達が襲って来たので軽く往なしておく。

 

「この子供なんなの!?」

 

「どいてろ!」

 

 そう言いナイフを取り出すリーダー格の少年。

 

「おい、流石にそれはヤバイ……」

 

「ちょっと切り傷付けてやるだけさ……俺を転ばせるなんざ舐めやがってっ、このまま帰すか」

 

 完全に頭に血が上ってる様子。今の状態じゃ切り傷程度じゃ済まさないだろうな、あの人。

 ここは頭を冷やして貰うためにも……

 

 少年が俺に走り寄り、ナイフを振りかぶる。

 ——が、軽く回避して

 

「っ!」

 

「ちょっと頭冷やして」

 

 バキバキッッ、とナイフの刃を掴み砕く。

 

「……」

 

 目ん玉を飛び出し驚く少年。これでまぁ頭冷えたでしょ。あと、ついでだから聞いておくか。

 

「あー、ちょっといいすか」

 

「え、は、はい!」

 

「俺今手っ取り早くお金稼ぎたいんですけど、あ、ホイホイカプセル買えるくらいの。何か良いアテあったりしますか?」

 

「え、えーと……。

 ——て、天下一武道会なんてどうですかね!? お、お強いですし、きっと優勝して賞金狙えますよ!」

 

「──はっ! 天下一武道会……か!」

 

 天下一武道会……! そういえばドラゴンボールといえば天下一武道会! 正直すっかり忘れてた。

 この時代だとしたら確か……優勝すると50万ゼニー貰えたんだっけかな……つまりカプセルが買える!! 

 よし! 検討してみる価値はある! 

 

「それ、いつ開催するか分かりますか?」

 

「えーっとですね……確か今週末すね」

 

「分かりました。情報提供ありがとうございました。

 あ、それと次見かけた時もこういうのしてたら容赦しないんで」

 

 圧を出す為に軽く気を飛ばしつつ言うと、はい! と揃って良い返事が返ってきたので、それに満足してその場を去った。




ヘプンズフィール2章観てきました。凄かったですね!
もう圧巻というか。終始目が離せなかったです。
作者はアーチャー推しなんでもう、堪らなかったです……。
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