まやちゃんの割と良さげな内容っぽいのでストーリー全読み必至ですかな(¦3ꇤ[▓▓]スヤァ…
4月8日
あれから1週間が過ぎた。蘭とあれから何事も無かった......なんてことがあるはずもない。なんで呼び捨てかって?そりゃあ、
「付き合うんだから下の名前で呼んでよ、昔はそうしてたんだし」
なんて言われたから蘭って呼んでる。ともかく学校に行く時とバイトの日以外で帰る時は常に一緒だ、気が休まるのは休み時間と蘭がバイトのシフトが入ってる時くらい。休み時間は上原さんや宇田川さんらと蘭は一緒でその時は俺も明日香と話をしている。
俺と蘭のことは誰にも伝えてない。そもそも明日香以外に伝えられるような友達なんて居ないし恋人と言っても半ば強制的に付き合ってるという感じなので実感が全くと言っていい程無い。
「しゅーくん、帰ろ」
「...え?あ、うん、帰るか」
ぼーっとしてたらいつの間にか放課後になっていたようだ。最近は精神的な疲れからか気がついたら時間が経っていることが多い気がするな、気を付けなければ......
「蘭ちゃん!今帰り?一緒に帰ろー!」
「つぐみ!?今日シフトは?」
「今日は休みなんだー、あ、三ノ輪くん!一週間ぶり〜」
「どうも〜」
確かこの子は...そうだ羽沢さんだ、相変わらず可愛いなぁ〜。俺が微笑むと蘭の嫌な視線が向けられた。
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結局羽沢さんも一緒に帰ることになった。蘭はかなり嫌そうだったが口に出すことはできず渋々了承していた。多分俺との時間を邪魔されたくないのだろうけど友達は大切だからな、断りづらいだろう。
「三ノ輪くんの家はどの辺にあるんですか?」
「俺は蘭の家の近くだよ」
「へえー!私のうちは喫茶店なんですよ、そこで蘭ちゃんやひまりちゃん達もバイトしてるんです」
「先週言ってたやつか、喫茶店いいよなぁー」
「今から一緒に行きますか?夜の7時まで空いてるので時間はありますよ」
ちょっと気になるし行ってみようかな、それに羽沢さんとはもう少しお話してみたいし......
「痛って...!」
さっきからずっと無言で歩いてる蘭が俺の指を力いっぱいつまんできた。見ると凄い怒ってる雰囲気でこちらを睨みつけてる...すっごい怖いんですけど?
「どうしたの?」
「い、いや...ナンデモナイヨ...ははは...」
不思議そうな顔で俺を見つめる。純粋な視線が痛い......
一方のマイハニー蘭さんはというとむくれっ面で俺の事を凝視している。こっちはこっちでいろんな意味で視線が痛い。
「ち、ちょっと今日は夜に用事があるからまた今度行こうかな〜...」
「そうなんですか...なら今度来てくださいね!」
笑顔でそう言った羽沢さんの顔は、どこか悲しげな感じがした。
(ごめん、羽沢さん)
何に謝っているのかわからないけど、心の中で呟いた。
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なんなの?つぐみと楽しそうに話して......なんで私の方も向いてくれないのよ、そんなに私よりつぐみの方がいいの?
そんなの絶対ユルサナイ......ユルサナイ許さないユルサナイユルサナイユルサナイ!!
しゅーくんは私だけのモノ、いくらつぐみでも私のしゅーくんと馴れ馴れしくするなら......容赦しない.....しゅーくんは私だけのものしゅーくんしゅーくんシュークンシュークンシュークンシュークンシュークンシュークンシュークンシュークンシュークンシュークンシュークンシュークンシュークン.......
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つぐみと別れると蘭は俺の腕を引っ張ってスタスタと帰り道を歩く。
なんだ?めっちゃ怒ってる気がするんだけど...あんまり袖を引っ張らないでほしいものだ、制服が伸びてしまう。
蘭の家まで着いた、そこでやっと腕を離して俺の方を振り向く。
その顔は背筋が凍り付くようなゾッとする程の無表情、目のハイライトは消えていて先週感じた嫌な感覚が思い起こされる。
「なんでつぐみとあんなに楽しそうに話してたの?」
「い、いや......あれはだって...」
「だってって何?私の方1回も向いてくれなかったよね?話しかけてもくれなかったよね?」
そん事言われてもつぐみがずっと話しかけてくるしちょっと楽しかったから仕方ないだろうに......そんなに言うんなら会話に加わればいいだけじゃねーか、なんてこと思っても口に出す勇気は俺には無い。
「わかったごめんって......次からは気をつけるからよ」
「次やったらどうなるか分かってるよね....?私本気で許さないから」
「分かってるって」
素直に頷く以外方法がない。彼女はフッと表情を和らげると俺を家の中に連れ込む。たまに見せるその笑顔にドキッとすることがある、いつもそうだったらもっと好きになったと思う。
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「今日はいっぱい話せたな〜」
私は蘭と修と別れた後上機嫌で帰り道を歩いていた。
(三ノ輪くんやっぱりかっこいいな〜...!けど蘭ちゃんちょっと元気なかったけど何かあったのかな?)
「あら?羽沢さん...?」
「え......?紗夜さんに、湊先輩!?」
私が出会ったのはかつてガールズバンドを組んでいた時にライバルだったバンド、Roseliaのメンバーの2人、氷川紗夜と湊友希那だ。
2人とも最後に会った時よりも大人びていてなんだか自分とは別次元に居るような風格もある。
「久しぶりです、羽沢さん。私たちの卒業ライブ以来かしら?」
「は、はい!紗夜さんもお元気そうで良かったです。最近全然お店の方来てくれないから、うちのお母さん心配してましたよ」
「ごめんなさい、バンドの方が忙しくてなかなか足を運べないの。時間が空いた時に行かせてもらいます」
「Roselia、頑張ってるみたいですね」
Roseliaは今や全国的にも有名となったガールズバンドだ。まだ私たちがバンドをやっていた時もかなり人気はあったけどそれは私たちの活動してた地域に限った話だった。
「当たり前よ、私達は世界を目指してやっているの。その為ならどんな努力だってするわ」
「変わりませんね、そういう所がかっこいいし憧れちゃいます」
「それより、美竹さんはどうしてるの?」
「その......元気ですよ、でも.....もうバンドはやらないって」
よぎる数週間前の記憶、私達もRoseliaを超えたくてバンドを続けようと思ったけれど、失敗して私たちのバンド活動は終わりを迎えた。後悔してないかって言われると、後悔してる。紗夜さんの持ってるギターを見たらあの熱くて楽しいライブの一つ一つが思い起こされる。
「そう......あなた達ならもっと上にいけたと思うのだけれど、残念ね」
「あはは......そう言ってもらえるだけでも嬉しいです」
乾いた笑いしか出てこなかった。中学2年の時まではライバルとしてずっと競い合っていく存在だと思っていたのにな......いつからだろう、Roseliaが私たちなんかよりずっとはるか上の存在になってしまったのは......
「羽沢つぐみさん、あなたさえ良ければ私たちRoseliaの一員にならない?」
「っ......!?」
「えっ...?ええっ!?」
突然の申し出に頭が混乱する。紗夜さんも面食らったように湊先輩を見ている。
「じ、冗談ですよね......?」
「いいえ、私は至って本気よ。確かに腕はまだまだかもしれないけど、あなたなら直ぐに私たちのレベルに追いつくはずよ。それにそろそろ私達ももう1人くらいメンバーを増やして曲の幅を広げた方がいいと思っていたから、どうかしら?」
いきなりどうかしらと言われてもそんな急には答えられるわけない。お店だってあるし、今ここでRoseliaに入ったらみんなを裏切るような気がしてならない。
私はたっぷり頭の中で考えて、
「も、もう少し時間をください......今すぐ答えを出すのはちょっと...」
「ええ、いいわよ。ちょうど来週、1日オフの日があるからその時にお店の方に行かせてもらうわ。その時までに答えを考えていてちょうだい」
「わかりました...」
「じゃあ今日はこれで、いいお返事を期待してるわ」
2人は湊先輩はそう言って去っていく。
「羽沢さん、困らせてしまってごめんなさい」
「いえ、気にしないでください。紗夜さんも来週来るんですか?」
「ええ、また湊さんが何言い出すのかわかりませんから」
そう笑って紗夜さんも湊先輩の後を追って行った。
私も帰り道を再び歩くが、足取りは重くどうするかで頭がいっぱいだった。
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「へえ〜、あのつぐがね〜。これは大事件になりそうだ〜」
パンを食べながら電柱の影から3人のやり取りを盗み聞きしていたのは1人の女の子。
「蘭も最近私に構ってくれないし、モカちゃんちょっと寂しいよ〜」
彼女はつぐみとは反対側の道へと進む。そちらは蘭の家がある方向だ。
「蘭は私が守らないとね〜、最近変な虫もついてるみたいだし」
俺の周りはまだまだ騒がしくなりそうだった。
うーん、うーん、うーーーーーん
やっぱりつぐ推しとしてつぐがどうしても出番多くなっちゃう
巴とかひまりとかも次からちゃんと出さねば(¦3ꇤ[▓▓]スヤァ…