綺麗な花には毒がある   作:羽沢ちゅぐみ

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沢山の人に見ていただけてるようで嬉しいです( *¯ ꒳¯*)
「うしろのうえはらさん」という作品と交互に投稿しているのでそちらの方も良かったら読んでってください( ¯꒳¯ )


(¦3ꇤ[▓▓]スヤァ…


死毒に支配されしアングレカム

4月12日

いつも朝からざわついている教室だが、今日はいつもに増してざわめきが大きい。その理由を俺はつぐみから聞かされた。

昨夜、俺たちの家の付近、つまりはこの学校の近くで女子高生が誰かに刺されるという事件が起こったのだ。幸い命に別状は無かったものの俺たちのような学生に動揺を与えるのには充分な事件だ。

 

「おーい、私が来たぞー、お前らー席付けー」

 

いつも通り気だるげそうな担任の来栖先生が入ってきてざわめきはピタッと収まる。先生は教卓まで来ると持っていた物をドカッと置いて口を開いた。

 

「えー、お前らも知ってると思うが......昨日別の高校の女子生徒がうちの学校の近くで刺されるというなんとも痛ましい事件が起きた。幸いにも大事には至らなかったがお前らにもいつ危険が迫るかわからん。なので今日は午前中で全生徒下校、部活も今日は全面禁止だ」

 

小さい声で喜ぶ声が聞こえた。こういったこととはいえ、やはり早く学校が終わるのは嬉しいものがある。

 

「やったな修、部活も無いんだってよ」

「俺は元から部活ねーよ」

 

明日香と冗談交じりに言葉を交わす。そういえばこうやって会話をするのは久々な気がする。

 

「しゅーくん、今日は......」

「わかってる、どうせだから上原さん達と固まって帰ろうぜ」

「うん、それがいいね」

 

蘭はどこか不安そうな雰囲気、怖がってるのだろうか?周りのクラスのみんなと違った反応だ。後ろ姿しか目に入ってこないので表情は見えないが明らかに何かを気にしているのはわかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

授業は何事もなく進み、3限目が終わって即帰宅となった。みんな事件の事よりも早く帰れる嬉しさの方が上らしく仲良し同士話しながら帰り支度をしている。

 

「じゃあな、寄り道して襲われんなよ」

「おめーもな、じゃあな」

 

お隣の明日香さんはサーっと支度を終えてあっという間に教室を出ていった。こういう時だけは行動が早い女だ。

俺も教科書とノートをカバンにしまって蘭の方を見る。ひまりや巴らと話をしながら俺を待っているようだ。俺はカバンを肩に下げ、ドアの前で固まっている4人と合流した。

 

「お待たせ、帰ろうぜ」

「いいけど、つぐみは?」

「もうちょっとで来るらしいよ〜、教室まで迎えに行く〜?」

「それがいいな、ここじゃ帰る人の邪魔にもなるだろ」

 

俺たちはぞろぞろと教室を出てつぐみのクラスの前までやってきた。つぐみを待つ間は他愛のない世間話で時間を潰す。もはや何で午前中で下校になったのかなんて頭から離れていて誰かが遊びに行こうなんて言ったら多分行くと思う。

 

つぐみも合流し、俺たちはいつもの帰り道を並んで歩く。こうして幼馴染5人全員と一緒に帰るのは初めての事だ。

 

(というか......なんで俺は真ん中なんだよ)

 

俺の左側に蘭とモカ、右側にはつぐみ、ひまり、巴といつの間にか両手に花束だ。蘭は俺の手を握ってくるしつぐみも俺の袖を掴んで歩いている。クラスの男子に見られでもしたら明日刺されるのは確実に俺なんだろうな......

 

「じゃあうちらはこっちだから、蘭たちも気をつけて帰れよ」

「うん、巴もね」

「ひまりちゃん、また明日ね!」

「またね!後で電話しよーね!」

 

ドキドキしてていつの間にか巴とひまりとは別れる路地まで来ていた。4人で2人の背に手を振って帰り道を進む、さっきまではひまりがいて少し賑やかだったけど今は誰も喋ってない。辺りも昼間だというのに人気が少ない気がする。

 

「つぐー、ちょっとこの辺で話したいことあるんだけどいいかなー?」

 

急にモカが立ち止まって微笑みながら言った。屈託のない笑顔が俺には嫌な予感がしてたまらなかった。

 

「んん?どうしたのモカちゃん」

「一昨日のメールのこと、もちろん心当たりあるよね〜?」

 

つぐみの表情が一瞬で青ざめる。そういえばメールのことは何も聞いていなかったな。蘭は無言で2人の様子を伺っている。

 

「蘭やひまに言わなくてもいいの〜?つぐだけの問題じゃないよね〜?」

「それは......だって...」

「だって?」

「私が......」

 

ボソボソと言葉に詰まっている様子でつぐみは俺の袖をより一層強く握る。

 

「つぐみ、何があったの?」

 

ようやく蘭が口を開いた。心配している様子は無く、むしろその言葉には棘を感じた。

 

「......この間私と蘭ちゃんと三ノ輪くんの3人で帰った日に、紗夜さんと友希那先輩にたまたま会って......Roseliaに入らないかって誘われたの」

「Roseliaに......?それでなんて答えたの?」

「今は答えられないから来週までにっ「ふざけんなよ!!」きゃあ!?」

 

突然蘭がつぐみに掴みかかり、胸ぐらを締め上げる。いきなりの事で俺は動けずに頭の中も今何が起こっているのかわからない状態。

 

「みんなで決めたよね!?もうバンドは誰もしないって!!なんでその時に断らなかったの!!」

「蘭ちゃん......くるしぃ.....」

 

蘭の怒声が付近に響き渡る。見たことも無いようなその形相に俺の足は竦んでしまっていた。

 

「あの時のこと忘れたなんて言わせないよ!それにもう誰もやらないって案を言い出したのはつぐみでしょ!自分で言っておいて何破ろうとしてるの!?」

「蘭ちゃん...話、聞いて......」

 

苦しそうに涙を流すつぐみの表情が見えてようやく俺は蘭の手を掴んでつぐみから引き剥がす。つぐみは道路に倒れるように手をついて咳き込んだ。

 

「離して!」

「うるせえ!少し落ち着け、何があったかは知らないけど今のはやり過ぎだ!」

 

暴れる蘭の腕を強引に後ろ手に締め上げて動けなくさせる。単純な力なら男の俺の方が上なので蘭に負けるわけがない。

 

「しゅーくんは私の味方じゃないっていうの?私が間違ってるっていうの?」

「ああそうだ、いくらなんでも今のは見過ごせない。羽沢さんは何もしてないだろ、それで首を絞めるのは...っ!?!?」

 

俺の後ろから殺気を感じた、冗談なんかじゃない、本気で殺そうとしている殺気だ。首筋に冷たい刃物が当てられて間延びした声で囁かれる。

 

「そうなんだ〜、三ノ輪くんは蘭の味方じゃないんだね〜?」

 

嫌な汗が流れ、俺はその場から動けなくなる。蘭の目から表情が消え、冷酷な視線だけが俺にぶつけられてくる。

 

「しゅーくんのこと信じてたのに、私の味方だって信じてたのに信じてたのにしんじてたのにしんじてたのにシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニシンジテタノニ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「うあああああああああああああああああぁぁぁ!!!!!!!」

 

俺は恐怖で手を緩めてしまった、その一瞬の隙に蘭が俺の手から離れ、逆に道路の冷たい地面に押し倒された。蘭の目は狂気に満ちており、もはや人間のそれとは思えない。

 

「しゅーくんは私のモノしゅーくんは私のモノしゅーくんは私のモノしゅーくんは私のモノしゅーくんは私のモノしゅーくんは私のモノしゅーくんは私のモノしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくんしゅーくん.......」

 

俺の首を力一杯に締めながら不気味な笑顔を俺に見せる。もはや人間なんてものでは無い、感情に支配されたバケモノだ。

俺は必死にもがいて抵抗するが押し倒されて頭を打ち付けた時の鈍い痛みが頭に響いていて手に上手く力が入らない。視界の端では腰を抜かし恐怖に顔を歪ませて涙を流しているつぐみと、刃物をつぐみに当てて面白そうに笑っているモカが映った。

 

「あははははははははははははハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハHAHAHAはははははははハハハハハはは!!!!!」

 

蘭の高笑いだけが俺の耳に残る。既に俺の意識はほとんど無く、口から泡を吹き出し白目を剥いて全身が痙攣していた。それでも蘭は手を緩めることはなく、俺の意識は沈むようにブラックアウトした。

 

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全てをリセットしてコンテニューしますか?

・はい ・YES




この先どうなるかって?そりゃあ見てのお楽しみってもんよ(¦3ꇤ[▓▓]スヤァ…
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