錬鉄の英雄に憧れた青年の転生物語   作:アルティメットフリーダム

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今日でこの小説を投稿し始めてちょうど一か月ですね。それにしても一か月で一つしか世界を救えてないという…誰か文章力ください…
今回この世界では最初で最後の怪人登場回です。ではどうぞ


フレイアの誕生日パーティーと闇の手先

 

 

 

あれから数日が経った。

 

この数日間にも春香をケイオスの新人アイドルとして発表したり、ワルキューレと春香でコラボライブをしたりと…春香関連ばっかりだな…まぁ恋人だし是非もないか。

 

だが今春香は自分の世界に戻っている。理由としては律子に

 

『ライブのレッスンがあるから一旦帰って来てくれる?』

 

と電話で言われたそうだ。

 

フレイアの誕生日を祝えないのが残念と言っていたが戻らないと律子が怖いのでフレイアに誕生日を祝えないことを謝ってから一旦アイマスの世界への帰って行った。用事が済めば私のスマホに連絡が来るだろう。

 

さて…私達は今裸喰娘々でフレイアの誕生日パーティーの準備をしている。ハヤテはまだ来ていない。どうせプレゼント選びに苦戦して遅れているのだろう。

 

おっとフレイアが入って来たな…すると同時に消されていた灯りが一気に付き

 

「誕生日おめでとう‼︎」

 

ここにいない春香とハヤテを除くみんなでフレイアを迎え入れた。

 

まぁフレイアはハヤテがいないからだろう。少し寂しそうな顔をしていたが…

 

美雲がハッピーバースデーの歌を歌いだす。私も含めた皆が美雲に合わせ歌い、その歌が響きわたる。

 

フレイアがケーキのロウソクの火を消し瞳に涙を浮かべながら

 

「みんな…あんがと…」

 

そう感謝の言葉を口にした。

 

その後フレイアが独立戦争のことや両親を亡くしたがその頃に地球の音楽に出会い、ワルキューレになると決めたことなどを話してくれた。

 

それに合わすようにハヤテが到着し、フレイアも嬉しそうな顔をしている。

 

「私…みんなに出会えてぶっちゃ幸せです。これからも悔いのないようずっとずっと歌い続けます」

 

涙を流しながらもフレイアは笑い、そう宣言した。

 

だが次の瞬間、裸喰娘々に大量の屑ヤミーが押し寄せて来た。

 

チッ‼︎変身してる暇はないか‼︎

 

私は即座に赤原礼装を身に纏い、両手に干将・莫耶を投影して屑ヤミーに斬りかかる。

 

「みんな早く逃げろ‼︎コイツらは私がなんとかする‼︎」

 

「で、でもシロウさんは!」

 

「心配するな‼︎こんな雑魚にやられるようでは世界を救うなど夢のまた夢だからな‼︎」

 

数が多いとはいえ屑ヤミーなんぞに負ける訳にはいかない!この程度の相手なら投影だけで勝てr…いや慢心してはいけない。フレイア達も逃げたみたいだしな…思う存分やらせてもらう‼︎

 

とりあえず店を荒らしたくはないので外に出る。何故か雪が降っているが気にしてる場合ではない。私はただひたすらに屑ヤミーを切り裂いていく。

 

「クソッ‼︎キリがないな‼︎」

 

一体一体は弱いのだが数が多くて干将・莫耶ではキリがない。なら他の武器…宝具を投影するしかない。何かないか…大量の敵を一掃出来るような宝具は…あれにするか

 

投影・開始(トレース・オン)

 

干将・莫耶を破棄し、一本の剣を投影する。その剣はかの有名なニーベルンゲンの歌に登場する英雄ジークフリートの聖剣バルムンクだ。

 

「邪悪なる竜は失墜し世界は今洛陽に至る…撃ち墜とす‼︎幻想大剣・天魔失墜‼︎(バルムンク)

 

真名を解放してバルムンクを振り下ろす。かなりの数をを巻き込んだが全滅はしていない。だがまだだ、私がバルムンクを選んだ理由は対軍宝具の中でも宝具発動時に必要なタメが少なく連発が可能だからだ。

 

「まだ終わらんぞ‼︎幻想大剣・天魔失墜‼︎(バルムンク)

 

二度目の真名解放をして残りの屑ヤミーに向かって振り下ろす。ほとんど残滅したが生き残ってる奴もいるな…運が良い奴だ。もうバルムンクは必要ないだろう。バルムンクを破棄し、黒弓を投影する。

 

そして一本の剣を投影して弓につがえる。

 

「赤原を征け‼︎赤原猟犬‼︎(フルンディング)

 

残りの屑ヤミーはフルンディングで蹴散らし、生身でなんとか全滅出来たな。裸喰娘々に戻ると何故か逃げた筈のフレイア達が居た。

 

「む?逃げたのではなかったのかね?」

 

「逃げたっていうか店の奥に隠れてたんだよ。生身じゃアイツらには敵わないからな」

 

「そうか…」

 

やはり私達が来る前にも襲撃があったらしい

 

「そういえば外は雪が降っていたな」

 

「え⁉︎雪⁉︎」

 

「ちょ⁉︎待てよフレイア‼︎」

 

フレイアが外に飛び出し、それを追いかけるハヤテ…フッお似合いだな。あの二人は

 

「何を考えているの?」

 

「美雲か…いやただハヤテとフレイアはお似合いだなと思っただけさ」

 

「シロシロとハルハルもお似合いだよ☆」

 

「ハァ〜春香がいない時は私に矛先が向くのかね?」

 

「う〜んやっぱりハルハルじゃないとなんか調子出ないなぁ〜」

 

そりゃ私を弄っても面白くはないだろうな。

 

「そうだ、一応みんなに言っておきたいことがある」

 

「…なんだ?言ってみろ」

 

「私は明日ウィンダミアに突入するつもりでいる」

 

皆は驚き目を見開いている。まぁ仕方ない、いきなりこんなことを言われたらな。

 

「驚くのも無理はない、嘘だろと思ってるかもしれないが、嘘ではない」

 

「理由を教えてくれないか?シロウ」

 

「私の推測に過ぎないのだがダークライダーはおそらくウィンダミアにいる。それを倒すためだ」

 

「もし推測が間違ってて、ウィンダミアにダークライダーがいなかったら?」

 

「その時はその時だ。情報を盗むなり敵機を撃墜するなりしてくるさ」

 

正直これは賭けだ。ダークライダーがいれば倒せば良いがいなかったら…

 

「俺達は惑星ボルドールに侵入する予定だったんだけどな」

 

「ならアラド達は予定通りボルドールに侵入してくれればいい。私は元から一人でウィンダミアに突入するつもりだったしな」

 

「一人ってそんな無茶よ‼︎」

 

確かに無茶だな…だが無茶だろうがやらないといけないことに変わりはない。

 

「あぁ無茶だ。そんなことはわかっているさ」

 

「じゃあどうして⁉︎」

 

「私が救わないといけない世界はここを除いてあと十八…一つの世界に時間をあまりかけられないからだ。ダークライダーが本陣にいるなら突入するしかない」

 

カナメさんも反論出来ないのだろう。悔しそうな顔をしている。それにしても敵の本陣に突撃か…まるで真田幸村だな。

 

「…ハルカちゃんには」

 

「あぁ何も言っていない。春香のことだ。必ず止めようとしてくるからな」

 

「…わかった」

 

「アラド隊長⁉︎」

 

まさかアラドが認めると思わなかったんだろう。ミラージュが声を上げる。

 

「ただ一つ条件がある。必ず生きて帰って来ることだ」

 

「フッ…もちろんまだこんな所で死ぬ気はないよ」

 

「よし‼︎わかった。信じてるぞシロウ‼︎」

 

とりあえず認めてくれたが問題は春香だな。まぁ考えるのは後でもいいだろう。

 

「暗い話はここまでにして私達も外に出て雪景色を楽しむとしよう」

 

「シロウ」

 

「ん?レイナかどうした?」

 

「絶対に帰って来て、じゃないとハルカが悲しむ」

 

「心配しなくてもちゃんと帰って来るさ」

 

その答えに満足したのかレイナは頷き、外に出て行った。

 

私も外に出て、雪景色を見ながら明日のことを考えていた。

 

 

 




もうこの世界には怪人は登場しません。
屑ヤミー「解せぬ」
次回はウィンダミアに突入とダークライダー判明です。

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