錬鉄の英雄に憧れた青年の転生物語 作:アルティメットフリーダム
おそらくまどマギと同じぐらいかそれ以上に長引くかもしれません。1ヶ月以内に完結は厳しいかな…
では盾の勇者の成り上がりの世界をどうぞ!
盾の勇者
私達は西洋の街並みにいた。
念のために後ろを見るとそこには荷車と水色の大きな鳥がいた。
「なんですか⁉︎この鳥は⁉︎」
「この鳥は…確かフィロリアルだったか」
「フィロリアル?」
ならこの世界は…
「ここは盾の勇者の成り上がりの世界か」
しかし…成り上がりはアニメ化は発表されたがまだ放送はしていなかったはずだが…
ちなみに私は黒のレザーアーマーと黒のズボン、まぁわかりやすく言えばFGOなら第2再臨の姿(髪を下げてはいないが)だからあまり目立ってはいないようだが春香は大丈夫だろうかと思い春香を見ると何故か春香はSAO初期のアスナの装備を着ていた。
ただレイピアはないようだが。
「…春香、いつの間に着替えたんだ?」
「へ?…えっ⁉︎い、いつの間に⁉︎」
大方オーロラに入った時に春香の意志とは無関係で服が変わってたんだろうがなんでSAO初期のアスナの装備なんだ?まぁ特に問題はないからいいか。
「さて…この世界がなんの世界かはわかったが…」
ここがメルロマルクであることは間違いないないだろう。
一応元の世界で成り上がりは書籍版であれば読んだことがあるから多少の知識はある。
勇者が召喚されてから1度目の波は終わったのか…それともまだなのか…情報を集める必要があるな。
「尚文ぃぃ‼︎」
今の声は‼︎私は声がした方を見ると今まさに槍の勇者元康が盾の勇者尚文に斬りかかろうとしていた。
「ッ⁉︎チッ‼︎やらせるか‼︎」
「えっ⁉︎ちょっと⁉︎プロデューサーさん⁉︎」
春香すまん!
私は春香に心の中で謝りながら干将・莫耶を投影し、瞬時に元康と尚文の間に割り込み、元康の槍を莫耶で弾く。
「なっ⁉︎」
「くっ!誰だ‼︎」
「そうだな…ただの通りすがりとでも言っておこう」
「なんで通りすがりの奴が俺の邪魔をした!」
「こんな民の往来で他の勇者に戦いを挑むバカな勇者がいたのでね。当然のことをしたまでだ」
もちろんバカな勇者とは元康のことだ。
「貴様…そのバカな勇者って俺のことか…」
「君以外に誰がいるのかね?」
「…許さない…どこの誰だか知らないがぶっ殺してやる‼︎乱れ突き‼︎」
元康が怒りに任せて槍を振るってくるが遅すぎる。
私は周りになるべく被害が出ないように元康の攻撃を防ぐ。
「クソッ‼︎エアストジャベリン‼︎」
「甘い‼︎」
エアストジャベリンを干将・莫耶で叩き落とした時
「おやめください‼︎槍の勇者様‼︎」
近くにいたらしい騎士が私と元康の間に割り込んできた。
「ここは民の往来です!このような場所での私闘は許可されません!」
「されますわ!」
やれやれ…あの女か…
声のした方を見るとやはりクソ女…じゃなくてマインがいた。
「囲め‼︎」
マインの号令で私達の周りを騎士達が取り囲む。
この程度の包囲、抜け出すのは簡単だが…
「みなさま‼︎これは槍の勇者様と盾の勇者の正式な決闘です!ここに国が認める権利として宣言いたします!」
たわけが…盾の勇者を潰すためなら手段を選ばないというわけか。
ここで捻り潰してやってもいいがその必要はないだろう。
「剣を収めなさい!」
来たか…メルティ。
メルティはマインの妹だが姉のマインとは大違いで性格は捻くれていない。
「プロデューサーさん‼︎大丈夫ですか‼︎」
「ああ、春香…私はなんともないよ」
春香が心配そうな表情で走ってきたのを見た私は干将・莫耶を破棄して春香に寄り添う。
「…しかし少々やり過ぎたかもしれんな」
周りを見回すと原作ほどではないが戦いの跡が残っている。
「後で修復しておくか」
「そんなことも出来るんですか?」
「もちろんできるとも。だが今は荷車のところへ戻ろう。今直してしまえば目立ってしまうからな」
「はいっ!」
私達は来た道を戻ろうとしたが
「そこのあなた!」
「…私になにか用かね?」
何故かメルティに声をかけられた。
「あなたは槍の勇者様と互角…いえ互角以上の力があります。なので盾の勇者様と一緒に私の話を聞いてはもらえませんか?」
これは私達にとっても好都合だ。
盾の勇者のパーティと接触できるからな。
「いいだろう。私の名はエミヤ、そしてこの娘は春香という名だ」
「あ、天海春香です!よろしくお願いします!」
「ありがとう。エミヤさん、ハルカさん、では…盾の勇者様この辺りで話し合いができる場所はありますか?」
「…心当たりはある。ついてこい」
尚文はそれだけを言って歩き出した。
「ナオフミ様!せめてエミヤさん達に自己紹介ぐらいは!」
「自己紹介なら後でもできる!」
「もぉ〜!エミヤさん、ハルカさん。私はラフタリアと申します」
「フィーロはフィーロだよ!」
「おい!なにしてる!早くついてこい!」
私達は尚文についていった先にはあの武器屋があった。
------------------------------
数分後
「尚文…良ければ私も一緒に戦わしてくれないか?」
改めて自己紹介をして尚文が王族を信用できないとメルティを突き放し、波の間だけ盾の勇者と共に戦いたいと願い出た若い騎士達が去った後、私も共に戦えないかと提案した。
「…理由はなんだ?」
「あの騎士達がいても町を守りながら親玉を倒すのは辛いだろう。私という戦力がいるだけでも多少は楽になると思うのだが…どうかね?」
尚文は少し考え込む。
ちなみに春香をどうするかだが、何故か私と春香は固定パーティになっているようで春香だけ置いていくなんてことはできない。
まぁ本人は意地でもついて来そうだが…
最悪私が守りながら戦うか騎士達に守ってもらうかだな。
「…わかった。だが俺を貶めようとしたらその時は」
「その心配はない。私もあまり王族を信用していないのでね」
私達は臨時的に尚文のパーティに入ることになった。
だが私はこの時…春香が抱える悩みに気づくことはできなかった…
------------------------------
プロデューサーさんが尚文さんと話している時、私は考えていた。
災厄の波…いろんな怪物が出てきてどこかの町を襲う…
私は…この世界じゃ足手まといになっちゃいますね…
だって前に仮面ライダーの存在を知らせるべきじゃないせめて怪人達が現れてからだってプロデューサーさんが言ってましたし…
私にも…仮面ライダーに変身しなくても戦う力があったらいいのにな…
でも…そんなもの…私には
------------------------------
この娘…まだ余がいることに気づいておらんようだな。
せっかく余が助けを求める声を聞いて答えてやったというのに!
まぁ良い。いずれは気づく時が来るであろう。
余はその時を待つことにしよう。
次回『災厄の波 春香の覚醒』
怪人も登場する予定ですがまだライダーに変身する予定もありません。
春香がメインの回になるかな?
それでは次回をお楽しみに!