\前回のウルトラブライルーブ!サンシャイン!!/
花丸「堕天使キャラをどうしても忘れられない善子ちゃん。千歌ちゃんはAqoursを堕天使スクールアイドルとして特徴を出そうと提案したけど、上手く行かなくて……。すっかり落胆した善子ちゃんだけど、功海さんが応援してスクールアイドルを続けてくれました。そして……」
「どういうことですの!?」
浦の星女学院の理事長室に乗り込んだダイヤが、鞠莉にあることを問い詰めていた。鞠莉はため息交じりにダイヤに答える。
「書いてある通りよ……。綾香の高校と統合して、浦の星女学院は廃校になる。分かっていたことでしょう? 克海たちの学校と、ちょうど同じ道をたどってるのだから」
「それは、そうですけど……」
聞き返されたダイヤが、思わず言葉に詰まった。
そんなダイヤに対し、鞠莉が告げる。
「ただ、まだ決定ではないの。まだ待ってほしいと、私が強く言ってるからね」
「鞠莉さんが?」
「何のために、私が理事長になったと思っているの?」
立ち上がった鞠莉は、力を込めた目つきでつぶやく。
「この学校は無くさない……。私にとって、どこよりも、大事な場所なの……!」
決意を口にする鞠莉に、ダイヤが次の通り尋ねかけた。
「方法はあるんですの? 入学者はこの二年、どんどん減ってるんですのよ」
それに鞠莉は、重い面持ちで返答した。
「だからスクールアイドルが必要なの」
「鞠莉さん」
「あの時も言ったでしょう? 私はあきらめないと……! 今でも決して、終わったとは思っていない……!」
ダイヤに振り返った鞠莉は、そっと手を差し出した。が、
「わたくしは――わたくしのやり方で廃校を阻止しますわ」
ダイヤはその手を取ることなく、踵を返して理事長室から出ていった。
閉まった扉を、寂しげに見つめた鞠莉が独白する。
「ほんと、ダイヤは好きなのね。果南が……」
『――はぁぁッ!』
『うりゃああッ!』
内浦と綾香の境の区間で、ロッソフレイムとブルアクアが上空から一気に降下、その勢いで内浦へと進行中であった怪獣に肘と握り拳を叩きつけた。
[ギャオオオオオオオオ!]
怪獣は全身が鋼鉄で出来上がったロボット怪獣メカゴモラ。当然そのボディは非常に頑丈であり、殴った程度では少しもダメージにならないのだが、ロッソとブルはお構いなしにメカゴモラを囲んでボコボコに殴り出す。
『このッ! このッ!』
『行くぞッ!』
何故か抵抗しないメカゴモラだが、それをいいことに散々殴る蹴ると暴行を加えるブルたち。ロッソはその辺の樹を引っこ抜いてメカゴモラの頭を叩き、それが効かないとなるとフレイムダーツを連発して浴びせる。
このロッソたちの一方的な、しかし効果を上げていない攻撃の様子を、アイゼンテックの飛行船が搭載されているカメラが撮影し――アルトアルベロタワーの社長室に電送していた。
社長室では愛染が、飛行船からの映像を、イライラと貧乏ゆすりしながらにらんでいた。ウッチェリーナがロッソとブルの行動を分析して解説する。
[お兄さんは球を投げればいいと思ってるようですね。野球馬鹿といったところでしょうか]
「あー違う! そこに撃っても効かないのが分からんのか!」
[弟さんの方は、小器用ではありますがメンタルに難があります。はっきり言って、お子ちゃまですね]
「違う! 違う! 違うぅ~!!」
兄弟の戦い方を酷評する愛染が、我慢ならなくなってバッと立ち上がった。
「かゆいところに手が届かない、このもどかしさッ! って言うか……雑ッ!!」
身体中をかきむしった愛染は、肺の空気とともに思い切り吐き捨てた。
ロッソとブルはいら立ち紛れに、メカゴモラに荒っぽい攻撃を加え続ける。
『こんな時に出てきやがって!』
『今忙しいんだよッ!』
『TPO考えろッ!』
『空気読めッ!』
膝蹴りや頭突きなど、勢い任せの乱暴な打撃を入れる二人の姿に、逆に落ち着いた愛染が呆れ果てた。
「命を懸ける戦士の美学が微塵もない……」
ロッソたちはメカゴモラの左右から突撃して、挟み撃ちを仕掛けようとしているが、それを待たずに愛染が言い放った。
「もういい。撤収!」
愛染の宣言を合図として、メカゴモラが右手を挙げると、ポンッと煙とともに消え失せた。
『てやぁーッ!』
『あだぁッ!?』
飛び掛かる寸前でメカゴモラが消えたことで、ロッソの拳は空振り。勢い余ったブルのパンチはロッソの顔面に当たった。
『いっでぇぇッ!? お前なぁ……!』
『ご、ごめん……』
非難されたブルは平謝りしたが、ロッソはそのまま昏倒してしまった。
『あ、おい……』
メカゴモラを消失させた愛染は、憮然とした態度でドカッと腰を椅子に落とした。
「がっかり……!」
「炎」のクリスタルに戻ったメカゴモラは、ウッチェリーナが下部から伸ばしたマグネットつきワイヤーによって回収されていく。
[メカゴモラクリスタル、回収しました!]
ウッチェリーナはそのまま飛び去り、アルトアルベロタワーへと帰っていった。
『四つ角』に戻ってきた克海と功海は、大量にある提灯の掃除や補修をしながら先ほどのメカゴモラについて話し合う。
「全く、何だったんだあの怪獣は……」
「ほんと迷惑だよな。人の都合も考えないで出てきといて、突然いなくなりやがる。振り回されるこっちの身にもなってほしいぜ」
功海がぷりぷり怒りながらぼやくと、克海がふと疑問を口にした。
「それにしても、怪獣ってどこから現れるんだろうな。あんなでかいのが、何の予兆もなく出現するんだぞ」
「言われてみれば、あんなでっけぇのが普段どこに隠れてんだ?」
「映画とかだったら、地面の中とかが鉄板だが」
「けど、それらしい痕跡は一個もないんだぜ。何もない場所から出てきて、煙みたいに消えてるとしか言いようがねぇ」
「謎だよな……」
克海たちが首を傾げていると、二人のいる居間に千歌が肩を落としながら入ってきた。
「ただいま~……。はぁ~疲れたぁ……」
「どうしたんだよ、千歌。今日はいつもより遅いしバテてんじゃねーか」
やたらとくたびれている千歌に、何事かと尋ねかける功海。二人の前に腰を下ろした千歌は、本日の出来事を二人に話し始めた。
「それがさ、学校に大変なことが起きて……」
千歌の報告に、克海と功海は目を丸くした。
「何! 浦女が統廃合!?」
「あちゃ~……やっぱそういうことになったか。一年生が、百人の募集で十二人しか入学しないありさまじゃなぁ」
「でもまだ決定じゃないよ。来年度の入学希望者の人数次第で、撤回できるかもしれないの」
「その話、どっかで聞いたことあるな」
功海がつぶやくと、千歌はバンと大きな音を立てて机を叩いた。
「そう! あのμ'sとおんなじ状況なの! だから私たちAqoursも、μ'sと同じように学校を救おう! って最初は思ったんだけど……」
「難しそうなのか」
克海が聞くと、千歌は机にもたれかかりながらうなずいた。功海が肩をすくめる。
「まぁそりゃそうだよな。簡単にどうにかなるようなら、そもそも統廃合の話なんか出ねーって」
「だよね……。私も初めは、何からすればいいのかってなって……。ひとまず、内浦の魅力を外の人たちに伝えるためのPVを今日は撮影してたんだけど……」
「それで町のあちこちを回ってた訳か」
町に出て慌ただしくしていた千歌たちを目撃していた克海が納得した。
「でも……意外と難しいんだねー、いいところを紹介するのって……。いざやってみろってなったら、何を紹介すればいいのか全然分かんなかったよ」
千歌のひと言に、克海と功海も同意する。
「確かに……。俺も具体的なものを挙げろと言われたら、回答に困るな」
「特に内浦は田舎で、分かりやすいもんは何もないからなー。ここの良さってのは、実際住んでみないと分かんねーって」
「それでもどうにか撮影はして、明日鞠莉さんにチェックもらうんだけど……オッケーもらえるかなぁ。ちょっと自信ないよ……」
ため息を漏らす千歌に、功海が意地悪く聞き返す。
「だったらやめるか?」
「ううん! それはしないっ!」
千歌は決意を顔に浮かべて力強く言い切った。
「私、改めて内浦を回って気がついたの。私、この町も浦女も大好き! やっぱり浦女でスクールアイドルやりたい! だから、なくなっちゃダメなの! そのために、どんなことでもがんばる!」
千歌の決意を感じて、克海たちは安心した微笑を浮かべた。
「その意気だ! けど、今はこっちを手伝え。ほら、直すべき提灯はまだまだあるぞ」
「ええ~? チカ、疲れてるって言ったじゃん~。勘弁してよ~」
「甘えたこと言うなよ。これくらい頑張れない奴が、スクールアイドルとして成功できる訳ないだろ」
駄々をこねる千歌を功海と克海が諭す。
「最低でも明日の昼までには終わらせないといけないんだ。一個でもボロがあったら、ウチの恥になるんだぞ。内浦が好きというのなら、イベントの準備にも精力的になるんだな」
「は~い……」
言い聞かせられ、千歌はしぶしぶ兄弟の作業を手伝い始めた。
アルトアルベロタワーの社長室では、愛染が檻の中のクマのようにウロウロと歩き回っていた。その表情はとても険しい。
「そもそもだな、あいつら自分たちが負けられない戦いをしてるんだっていう自覚が乏しいのだ。何かその辺奴らに分からせられないもんか……」
などとウッチェリーナ相手にぼやきながら、ロッソとブル=克海と功海のデータや隠し撮りした写真、映像を散りばめたモニターを見やった。
「ん……?」
その内の一つ、『四つ角』に集まるAqoursのメンバーを玄関先で出迎える克海、功海の写真に愛染は目を留め、そしてニヤッと口の端を吊り上げた。
「おお、そうだ。いい方法を思いついたぞ! あのぼんくらどもでもマジにならざるを得ないような。ふふふ……」
翌日の晩、『四つ角』の台所にて。
「そうか……PV、駄目だったのか」
「うん……。もうバッサリと言われちゃって。撮り直しなの」
梨子たちのためにお茶を淹れている克海に、千歌がPVの件を報告していた。
「鞠莉さんに言われちゃった。大切なのは、この町や学校の魅力をちゃんと理解してるかだって。……私、町のこと好きだって言っておきながら、ここのいいところを本当に分かってはいないんだって、PVを見返して思っちゃった。あれじゃ駄目に決まってるよね」
「大変だな……。けれど、その魅力は今は分かったのか?」
「ううん、まだ……。だけど、絶対見つけるから! 他ならぬ私たちで!」
ぐっと手を握って宣言する千歌に、克海が微笑んだ。
「頑張れよ。応援してるからな」
「うん! ……あっ、そういえば、今日体育館でダイヤさんが踊ってるのを見かけたんだ」
そのひと言に、克海の手が一瞬止まった。
「とっても綺麗だったから、スクールアイドルに誘ったんだけど、断られちゃって……。でも、みんなが言うようにダイヤさんがスクールアイドル嫌いだなんて私には思えない。だけど、ルビィちゃんが聞いちゃ駄目って言うし……。克海お兄ちゃん、何か知らない? 果南ちゃんから聞いてる話とかない?」
千歌の問いかけに、克海はしばし沈黙した後に、答えた。
「……悪いが、その辺りはダイヤちゃん本人か、ルビィちゃんから聞いてくれ。俺の一存で勝手に話していいことかどうか、分かりかねるからな……」
「お兄ちゃん……?」
それ以上は千歌に何も言わず、克海は急須と湯飲みをお盆に乗せて二階へ運んでいった。
千歌の部屋では、梨子たちがPVに関して相談し合っていた。
「ほんとPV、どうすんの? 撮り直しって言ったって……」
「確かに、何も思いついてないずら」
そこにお茶を持って入っていく克海。
「みんな、頑張ってるみたいだな。はい、お茶」
「ありがとうございます、克海さん」
掛け布団がこんもりと盛り上がっているベッドの端に腰掛けた梨子がお礼を言った。
「だけど、今日はあんまり遅くなったら駄目だぞ。明日は海開きで朝早いんだから」
「海開き?」
「あーそっか、もう明日だっけ。ねぇ千歌ちゃん」
梨子が首を傾げていると、曜が布団の盛り上がりに呼び掛けた。それで今度は克海が怪訝な顔。
「千歌? 千歌なら下にいるけど」
「え?」
「……じゃあ、この後ろのって……」
梨子の顔が真っ青になると、掛け布団がもぞりと動き――しいたけが顔を出した。
「わんっ!」
梨子がギギギと後ろを振り向き――。
翌日、午前3時半。まだ太陽が水平線から顔も出していない時間帯に、梨子はジャージ姿で砂浜へと足を運んできた。昨日、この時間に海に来るように言われたのだ。
砂浜に到着した梨子に、千歌と曜が挨拶する。
「おーい、梨子ちゃーん!」
「おはヨーソロー!」
「おはよう」
千歌たちの後に、克海と功海がトングとゴミ袋、「四つ角」と書かれた提灯を持ってくる。
「おはよう、梨子ちゃん。これは梨子ちゃんの分だ」
「ほいよ、これが明かりな。こっちの端から海に向かって拾ってってくれ」
梨子がグルリと砂浜を見渡すと、大勢の内浦の人たちが砂浜にところ狭しと集まり、皆で手分けして海岸のゴミを拾っていた。これを見て、克海らに尋ねかける。
「内浦の海開きって、毎年こんな感じなんですか?」
「ああ。ちゃんと綺麗に掃除して、気持ちよく砂浜を利用できるようにしないといけないからな」
「見ろよこの提灯。全部ウチの管理だからさ、この時期は手入れに大忙しなんだよなぁ。今年は特に補修必要なの多かったし」
「けどどうしてそんなことを?」
克海が聞き返すと、梨子は呆けたようにつぶやいた。
「この町って、こんなにたくさん人がいたんだと思って……」
圧倒されているような梨子に曜が告げる。
「町中の人が来てるよ。もちろん、学校のみんなも!」
砂浜には、花丸やルビィ、善子などはもちろんのこと、ダイヤ、果南、鞠莉らも、浦女の全校生徒も、内浦中の人がいて、皆で協力して砂浜を掃除していく。
この様子を一望した梨子が、感動したように発した。
「これなんじゃないかな……この町や、学校のいいところって……」
その言葉を聞いた克海たちが、目から鱗が落ちたような顔となった。
「――なるほど……。俺たちは当たり前になってたけど……」
「当たり前のことって、気づかないもんなんだなぁ……」
「――そうだ!」
功海の直後に、千歌がバッと駆け出して階段の最上段に上がり、皆の注目を集めて呼び掛け出した。
「皆さん! 私たち、浦の星女学院でスクールアイドルやってるAqoursです! 私たちは、学校を残すために、ここに生徒をたくさん集めるために! 皆さんに協力してほしいことがあります! みんなの気持ちを形にするために!!」
千歌の訴えかける姿を見上げ、克海と功海がフフッと笑いながら顔を合わせた。
「今度は、文句なしの出来のPVになりそうだな」
「ああ! 俺たちも手伝ってやろうぜ!」
(♪夢で夜空を照らしたい)
そうしてAqoursは、内浦の住人の協力の下に、新しいPV作りを進めた。
空に浮き上がっていくような作りにした特別な提灯を作製し、それが夕焼け空に飛んでいく光景をバックにして、浦の星女学院の屋上で歌い踊る場面を中心とした、内浦の人たちの温かい心が詰まった新しいPV。
それが、後にAqoursの運命を大きく変えるきっかけとなる。
「よーし! アップロードかんりょー!」
後日、新PVの使用許可を出してもらえたAqoursは、それを早速ネットにアップした。千歌がエンターキーを押すと、曜や花丸たちは反響が待ち遠しくてウキウキする。
「どれくらいの人が観てくれるかなー? 一万再生は行ってほしいよねー」
「手前味噌だけど、出来は抜群だと思うずら!」
「ふふふ……また新しいリトルデーモンが誕生するわ」
善子が悦に入っている脇を抜けていくルビィ。
「ルビィ、クラスのみんなにPVアップしたよって報せてくるね!」
そう言って体育館にある部室を出て、渡り廊下を駆けていこうとした。
その時、
「やぁーやぁー! Aqoursの黒澤ルビィ君! またお会いしましたね」
「ぴぎっ……!?」
突然野太い声に呼び掛けられたので、驚いて足が止まった。振り向くと、声がした方向には、
「早速君たちのPV観たよぉー。いやぁーなかなかよく出来てた! あれはいい線行くと思うよぉ! 愛染正義です!」
「あ、愛染さん……!?」
愛染がさも当然のような顔で、渡り廊下の外に立っていた。当たり前であるが、ここは浦の星女学院の敷地内である。
「ど、どうして学校に……?」
「細かいことはぁーいいじゃないかぁ! それより聞いたよぉ? 大変みたいだねぇー廃校の危機でッ!」
まくし立てながらツカツカと歩み寄ってくる愛染。人見知りのルビィはその勢いに気圧されてビクつく。
「君たちは大きな障害に直面したという訳だ。しかしここだけの話、私も私の夢を邪魔する障害にぶつかっててねぇ~。誰かが何とかしてくれたらなぁ~って思ってるんだよね。『若いうちの苦労は ズバーン!って感じでヨロシクちゃん』!」
懐から短冊を取り出しつつ、ルビィを指差した。思わず一歩退くルビィ。
「私の障害は、ウルトラマン! って感じで、ヨロシクちゃーん♪」
――内浦の町のど真ん中に突然、メカゴモラがどこからか飛んできて着地した。
[ギャオオオオオオオオ!]
『四つ角』へとスカイランタン作製の道具を返却しに来ていた梨子は、克海と功海とともにメカゴモラがうなり声を発する様子を目の当たりにした。
「怪獣っ!」
「この間の奴か!」
「今度は逃がさねぇぞ!」
克海と功海は拳を打ち鳴らし合い、同時にルーブジャイロを構えた。
「「俺たち色に染め上げろ! ルーブ!!」」
ぐっと胸の前で手を握る梨子を背にしながら、克海がホルダーより火のクリスタルを取り出す。
「セレクト、クリスタル!」
[ウルトラマンタロウ!]
クリスタルをジャイロにセットして、レバーを引っ張っていく。
「纏うは火! 紅蓮の炎!!」
「ビーチスケッチさくらうち!」
克海が梨子とともに火柱に包まれ、ロッソへと変身していく。
[ウルトラマンロッソ! フレイム!!]
功海はホルダーから水のクリスタルを選び取った。
「セレクト、クリスタル!」
[ウルトラマンギンガ!]
クリスタルをジャイロにセットして、レバーを三回引っ張る。
「纏うは水! 紺碧の海!!」
功海が水柱に覆われて、ブルへと変身していく。
[ウルトラマンブル! アクア!!]
変身を遂げたウルトラマン兄弟は、飛び出した勢いのままメカゴモラ目掛けて飛んでいった。