その四つ葉が枯れるまで   作:あるぐれ
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連続で投稿しようとするとどうしても一話一話が短くなってしまいます。
自分の製造運と文章力を呪う日々です。


状況整理

「えっと…落ち着いた?」

 

 

 そう言いながら私の頭をゆっくりと撫でてくれているのは、先程の灰色の髪の少女……いや、私と同じ戦術人形のG11。頼れる人、物のあてもなくどうすればいいのか全くわからない状況下で出会ったせいだろうか。彼女が名乗りだすとほぼ同時に私はまた泣き出してしまった。彼女の問いに対し何とかうなずき返し、嗚咽で出しにくくなった声を絞り出す。

 

 

「はい…あ、ありがとうございます……。私の名前は一〇〇式機関短銃…今日からここに配備…される予定で…うぇっ…」

 

「うんうん、無理はしないで…ゆっくりでいいからね…」

 

「ぐすっ…ありがとう、ございます…」

 

 

 G11は優しく、私の背中をさすってくれる。なんとか止めようと頑張っているのに、涙は頬を流れ続ける。

 

 

「私はどこにも行かないから…安心して?」

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

 戦術人形を拾ってしまった。いや、人間だと思ったんだけどさ。この子…一〇〇式って言ってたっけ。さっきからずっと泣いてて色々聞きたい情報を一つも聞けていない。まあ、この様子と発言からして鉄血の襲撃に関しては何も知らなそうだけど。うーん、どうしたら泣き止んでくれるかな…とりあえずみんなの所に連れて行ってみる?

 

 

「G11!遅いよ~?一体何してるの…さ……」

 

「あ、9(ナイン)…」

 

「……G11が女の子泣かしてる」

 

「えっ」

 

 

 いや違うぞ断じて違うぞ9。これは慰めているだけってオイ45に連絡するのはいいが泣かしてたって報告するんじゃないやめろ。

 

 

「な、泣いてたから慰めてあげてただけだよぉ~…」

 

「ふふ、分かってる分かってる。このままここにいてもしょうがないし一先ず45と416のとこにいこ?」

 

「そうだね、そうし『G11!あんた何やってんの!』」

 

 

 いや416違う、9の無線を鵜呑みにするんじゃないよ。はぁ…いったいどうして私がこんな目に…。

 

 

「そういえば自己紹介がまだだったね。私はUMP9!よろしくね?」

 

「一〇〇式機関短銃です。うっ、えぐっ…よ、よろしくお願いします…」

 

「一〇〇式ちゃん…でいいのかな?本部からの指令でとりあえず私たちの部隊に合流することになったから今からそこに向かうんだけど…動ける?」

 

「は、はい…すいません…」

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

 

 私は今、司令部で私を慰めてくれたG11さんと後から合流してきた茶髪のツインテールのUMP9さんに連れられて彼女たちが所属しているという404小隊が今拠点にしている小屋へと来ていた。安心して落ち着いてきたせいか、また泣きそうになっているがまだなんとか耐えている。

 

 

「えっと、一〇〇式さんでいいのかしら?災難だったわね…」

 

 

 そう優しく声をかけてくれているのはHK416さん。さっきまで本当に心細かったから非常にありがたいんだけどヤバイ、このままじゃまた泣く。

 

 

「今司令部から通達が来たわ。このままあなたを連れて私たちの任務を達成後、一緒に本部まで行くことになったみたい。少しの間、よろしくね?」

 

 

 微笑みながら語りかけてくれたのはUMP45さん。9さんとそっくりだけど45さんは9さんと違って片方だけのサイドテールにしている。

 

 

「はい…皆さんの足手まといにならないよう、頑張らせて貰いますので…。こちらこそよろしくお願いします」

 

 

 そうは言ったものの、心配だなぁ…。ドライバーさんは死なせちゃったし、戦術人形(仲間)の残骸には全く耐えられなかったし…。いや、でも見たところ彼女たちはかなりの経験を積んでいるようだし、そしてなにより、あのままあそこで野垂れ死んでいたかもしれない私を救ってくれた命の恩人だ。頑張ってついていかなきゃ。あぁ、でも心配だ。それにまた思い出しちゃって…辛い…泣きたい……。




果たして一〇〇式は404小隊の前で醜態を晒さずに済むのであろうか…いや、もう半数の前では思いっきり泣いてたねこの娘。

次回以降はもうちょっと時間取ってもう少し長いのをアップしようと思います。




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