聖戦士†有双 (恋姫†有双分岐ルート)   作:生甘蕉

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12話 告白

 ナムワン級(タペヤラ)の最大搭載量はオーラバトラーが6機なので騎団の全オーラバトラーを載せることができず、三騎士には警戒ついでにアルダムで飛行して帰ってもらう。

 まさかもう搭載するオーラバトラーが溢れてしまうとは。スパロボなら無理があるだろってぐらい母艦に積み込めるのに。

 ……そもそも聖戦士伝説のオ-ラシップには搭載なんて概念はなかったから、載せられるだけマシなのかもしれないけどさ。

 

「本当にこの大きな船が飛ぶのね」

 

「ギブン家のオーラシップも飛んでいたろ? 悔しいがあっちのゼラーナの方が速度が出る」

 

 その分、ゼラーナは防御を犠牲にしている。装甲部分が少なくて格納庫には扉がない。整備の時も怖いだろうなあ。

 たしかシャワーはついているんだけどね。

 

「皇一、さっきの戦いでわかったわ。以前より強くなったというのは本当だったのね」

 

「サーバインの力もあるよ。華琳ちゃんももっと強くなれると思う。孫権もね」

 

「私も?」

 

「いいでしょ華琳ちゃん、孫権がメチャクチャ強くなってもさ?」

 

 レベル爆上げしてもらうつもりだからね。

 孫権はもし地上に戻れたら敵に回る可能性もあるけれど、もう愛紗も調教化……超強化しちゃってるしさ。

 

「ええ。その方が面白いわ」

 

「そう言うと思った」

 

 これで悩みがまた一つ減ったよ。

 だが俺には大きな問題が残っていた。

 ……この身体のことである。

 ボーナスで俺のジュニアが双子になってしまった問題はまだ解決していない。

 だってこれ、誰に相談すればいいかもわからない。

 

「あっちに行けば華佗がいるんだろうけど」

 

 名医とされる華佗ならもしかしたらなんとかできるかもしれない。

 けどその前に華琳ちゃんにバレるのは確実。新婚さんがシないというワケにはいかないのである。

 俺だってめっちゃシたい!

 

「なにをブツブツ言っているの?」

 

「あ、あのね華琳ちゃん! ……ここじゃ言えないけどトルール城に戻ったら大事な話があるんだ」

 

 さすがにみんなの前で相談できることではない。

 

「ふふっ。わかっているわ。待ちきれないのならダンバインの操縦席ででもいいわよ」

 

「え? ……い、いや、そうじゃなくて本当に大事な話があるから!」

 

 オーラバトラーの操縦席でなんて狭すぎて……いいかもしれない。

 さっきだって2人乗りのとき、鎧がなきゃジュニアのことがバレてたかもしれないし!

 

 

 ◇ ◇

 

 

 ドレイクやギブン家の襲撃を警戒しながらの帰投で疲労しているはずなので、トルール城についたら騎士たちにはすぐに休息を命じた。孫権にも部屋を用意して休んでもらっている。

 フィナには愛紗の部屋に行ってもらった。

 愛紗もなんかおかしかったけど可愛がっているフィナが一緒にいてくれればゼラーナ隊に寝返ることはないだろう。

 

「ふむ。少しは部下の動かし方も覚えたようね」

 

「一応、王をやっているからね。華琳ちゃんから見ればまだまだなのはわかっているからアドバイス……ええっと、助言をお願いする。それとも華琳ちゃんがリの王になるかい?」

 

 俺よりずっと相応しいだろう。

 たとえドレイク以上の覇王となるのは確定でも。

 

「なにを言っているのよ。この国の王は皇一でしょう」

 

「それなんだけどね、そもそもなぜ俺が王様やってるかっていう……ってその話は明日にしよう。俺が話したかったのはもっと大事なことで」

 

「わかっているわ」

 

 え?

 もしかして華琳ちゃん、脱がなくても俺のジュニアが双子になったことが……って、なんで『絶』を出すのさ。

 慌てて俺がセーブすると、どこにしまっていたのか華琳ちゃんとともにオーラロードを通ってきた大鎌によって、俺の命は刈り取られたのだった。

 

 

 ◇

 

 

「華琳さま、ご無事でしたか!」

 

「ええ。私は皇一のいる世界に召喚されたわ」

 

「なんと!?」

 

 華琳ちゃんまでバイストン・ウェルに召喚されたとは思っていなくて、しかもそれがいきなりであったため、残された者たちは大混乱しているらしい。

 

「兄ちゃん!」

 

 季衣ちゃんが俺にタックルしてきた。

 カンストオーバーのおかげか、なんとか倒れずに受け止めることに成功する。

 

「会いたかったよぉ!」

 

「俺もだよ、季衣ちゃん」

 

 俺を抱きしめる腕の力が強くてかなり痛いが、ぐっとそれを堪える。

 だって季衣ちゃん泣いてるんだもん。

 

「そんなに寂しかった? 前に人質やった時はそんなじゃなかったよね?」

 

「だって……あの時は会えるようになるってわかっていたし、ここでよく会えたよ……」

 

「待たせちゃってごめんね」

 

 ゆっくり季衣ちゃんの頭をなでる。

 華琳ちゃんが来たんで浮かれていたけど、他の嫁たちのためにも早く恋姫世界に行きたい。

 

「そうだ! 貴様のせいで華琳さままでがそっちに行ってしまったではないか! どうしてくれる!!」

 

「それは俺のせいじゃないから! ドレイクって禿のせいだから!」

 

 もしかしたらとは願っていたけどさ。

 

「奴隷苦だと? 貴様、華琳さまを奴隷にしようというのか!」

 

「ちげーよ! あっちの隣国の地方領主だ。バイストン・ウェル制覇の野望を持つ男の名前がドレイク・ルフトっての」

 

「そのドレイクが身の程知らずにも華琳さまを誘拐したのね」

 

 まあ、エ・フェラリオの召喚はランダムみたいだから、誰を選んでってわけじゃないんだけどね。

 一応、オーラ力の強い者って条件はあるんだったか?

 華琳ちゃんや愛紗、孫権のオーラ力が高いのは納得できる。無印恋姫の三国の顔だもん。

 

「ええ。ドレイクには覇王となるのは誰か教えてあげましょう。それとも、皇一がやってくれるかしら?」

 

「皇一が?」

 

「リの国の王となって関羽を従えていたわね」

 

 王にされちゃったの、みんなにまだ説明してなかったっけ。

 暗殺されかかった時に1回死んで道場に来た方がよかったかな?

 

「そっちへ行けるように立場を利用してはいるけどさ、王は押し付けられたんだよ」

 

「早く華琳さまをこっちに戻しなさい! あんたは来なくていいから」

 

 久しぶり会えた嫁にそんなことを言われるとツラい。若くなる前だったら確実に泣いている自信がある。

 同じことを秋蘭も思ったようだ。

 

「今ので泣かないとは。お前は本当に皇一か?」

 

「王様やってるから、できる限り泣くのを我慢してるんだ」

 

「王をやっている皇一は面白いわ」

 

 酷い、俺だって一生懸命やってるのに!

 ……華琳ちゃんをイメージしてやってるなんてのは、言わない方がよさそうだな。

 

「俺の方はいいとして、そっちはどうするの? 華琳ちゃんはしばらく帰れないよ」

 

「なんだと! なんとかしろ!」

 

「それができたらさっさと俺がそっちへ行ってるっての!」

 

 緩んできたと思った季衣ちゃんの抱擁が俺の「しばらく帰れない」発言でまた強くなってしまった。

 華琳ちゃん抜きで残りの嫁さんたちが無事でいられるか、かなり心配になってきたんだが。

 

「そうね。私抜きでもどこまでやれるかは気になるところではあるけれど」

 

「華琳さま抜きでは姉者も桂花も使い物になりません」

 

「あら? 戻る場所がなくなっていたら私はどこへ帰ればいいのかしら?」

 

 黄巾との戦いの際中なんだよな。

 陳留が落とされることはないと思うけど、嫁さんたちが危なくなるのは避けたい。

 

「そっちの情報をなんとか思い出して教えるから、俺たちが戻るまで上手くやってくれ。華琳ちゃんの不在はできるだけ隠さないと、兵や民への動揺と賊や他国の侵入を呼ぶから……」

 

「言われなくたってわかってるわよ!」

 

 それぐらいに華琳ちゃんの存在は大きい。

 聖戦士伝説でもゴード王の死を隠すかどうかって選択肢あったもんな。

 

「影武者ができる子を早く探した方がいい。それまでは春蘭の人形で誤魔化そう」

 

「だからわかってるわよ!」

 

「影武者か。皇一、誰かアテはないか?」

 

 むう。袁術ちゃんの偽華琳ちゃんは見たいけど、あれだとすぐにバレそうだし、そもそもむこうもまだ逃亡生活してないから無理だろう。そうなると……。

 

「曹仁なら似てるんじゃないか?」

 

 それからいつも以上に長く道場で会議をした。

 俺も知っていることをかなり詳細に説明したから、きっと数え役萬☆姉妹も仲間に入れてくれるはずだ。

 

 

 ◇ ◇

 

 

 さっきのセーブをロードして再開する。

 死ぬ前はなにをしようとしてたんだっけ?

 ……ああ、みんなに会えて嬉しさで言い忘れてたけど、大事な報告をしようとしてたんだ。

 

「ボーナスのことなんだけどさ」

 

「皇一が若返ったということね。なにか問題があるのかしら?」

 

「そっちじゃなくてさ、ボーナスは3つあって、なんかよくわからない若くなったのと、たぶん資金が入手しやすくなっているのと、あと……」

 

 なんて説明すればいいいんだろう?

 言わないわけにはいかない。でももしこれが原因で華琳ちゃんに嫌われたらと思うと、なかなか切り出せない。

 

「ずいぶんともったいぶるのね」

 

「そ、そういうわけじゃなくてさ、俺のアレのことなんだけど……異常が発生しちゃってて」

 

「まさか、勃たなくなったの!?」

 

 なんで異常ですぐそっちが出てくるのさ。そりゃ前はおっさんだったけど元気だったじゃないか。

 

「そ、そっちは大丈夫だよ!」

 

「ならば、どうなっているのかしら?」

 

「……増えた」

 

「は?」

 

 そりゃそんな顔になるよね。

 俺だって初めて見たときはショックを受けたもんなあ。

 

「ボーナスに『???×2』ってのがあってその効果だと思うんだけど、2本になっちゃってる。あ、玉はそのままだ」

 

「確認するわ。見せなさい」

 

「……わかった」

 

 華琳ちゃんのことだから絶対に見ようとするとわかってたので、素直に従う。

 気持ち悪いって嫌いにならないでくれよと心の中で祈りながら。

 

「確かに2本あるわね。使えるの?」

 

「医者に見せたわけじゃないけど、両方とも機能は同じっぽい。トイレの時はちょっと大変」

 

「そう」

 

 なにやら楽しそうに華琳ちゃんは微笑みながら手を伸ばしてきた。俺の双子に向けて……。

 

 




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