あの会議が終わってからすぐ華琳ちゃんと愛紗に連れられて寝室に行くことになってしまった。
「曹操殿……私が一緒でよろしいのでしょうか?」
「今の皇一の相手は1人では少し、ね。私のことは華琳と呼びなさい」
「はい。私は愛紗です」
むう。愛紗もなんか乗り気のようだ。真名交換も済んじゃってるよ。
ここで流されてしまっていいものだろうか。
この愛紗は違うとはいえ、愛紗といえば一刀君の嫁のイメージが強いのだが。
「華琳ちゃん、あのね」
「私がはじめてなのはわかってるわね、皇一」
「もちろんだよ。華琳ちゃんのことを信じているから」
「はじめては、はじめてなのよ」
……あ、そうか。地上界の方は革命の初めから始まったみたいなのでこの華琳ちゃんが処女だとは予想できていた。
でも華琳ちゃんには引き継いだ記憶があるから、って思っていたけどよく考えたら華琳ちゃんの初体験は全部意識を失っていたっけ。
「愛紗がついていれば耐えられると思うの」
「お任せください」
むう。愛紗も一緒にという理由を作ってしまうとはさすが華琳ちゃんというべき?
これはもう拒否したら華琳ちゃんに嫌われそうだ。
「わかった。愛紗、俺とシて……いや、俺の嫁になってくれるか? それなら華琳ちゃんと一緒に抱くよ」
「わ、私がご主人様の?」
「うん。俺は自分の嫁さんとしか、シたくないから」
ふふん。どうだ、これなら愛紗も思い止まってくれるに違いない。華琳ちゃんだって俺の嫁をそんな簡単に増やそうとは……しないといいなあ。
「わかりました。この愛紗、ご主人様の妻となりましょう!」
「ええっ!? も、もうちょい考えてからの方が」
「なにを仰るのです。この選択に間違いはありません!」
なんでこうなるの!
愛紗って頑固なとこもあるから、決めたことを撤回はしてくれないだろう。
もう覚悟完了しちゃったみたいだ。
「よかったわね皇一。愛紗、歓迎するわ」
「はい! 共にご主人様を支えましょう、華琳殿!」
がっしりと握手してるし。
心友の方の一刀君、俺はいったいどうすればいいんだ……。
◇ ◇
そのまま結局いたしてしまった。素直な双子が恨めしい。
おかげで華琳ちゃんのレベル上げは後日に回すことになってしまった。
事後、気恥ずかしそうな愛紗を眺めながらまったりとしていていると、控えめに部屋の扉がノックされる。3人とも服は着ていたので許可を出すとフィナとサーラが入ってきた。
フィナの顔が真っ赤だ。タイミングもいいし、もしかして覗いていたのかと疑いそうになるが、フィナはそんな子じゃないか。
「皇一、彼女は?」
「サーラ。密偵として各地の情報を集めてもらっている。愛紗のラース・ワウ脱出にも活躍したんだよ」
新たな獲物を見つけた雰囲気の華琳ちゃんがちょっと怖い。
サーラの報告はドレイク軍の動きだった。
イヌチャンマウンテンでゼラーナ隊への攻撃を行ったという。アニメや聖戦士伝説のルートだとダンバインの初陣。トカマクが落とされるのだ。
聖戦士伝説だとこのトカマク機の残骸を回収、修理して主人公用のダンバインにするんだよな。
「ドレイク軍はかなり痛手を負ったよ」
「北郷君はどうなった?」
「生きてるよ。カズト・ホンゴウのダンバインは一騎打ちでダーナ・オシーをなんとか撃退した」
「そうか」
サーラは手早く報告を済ませるとまた情報収集のためにすぐに行ってしまった。危機を感じ取ったのかもしれない。
「彼はこの先、どっちにつくのかな?」
マーベル担当の愛紗がこっちにいるからゼラーナ隊の戦力も低下してるのか。北郷君が生きててよかったよ。
ショウ・ザマ担当と思われる彼がこのままドレイクのとこにいるのか、それともゼラーナ隊へと行っちゃうのかちょっと予想ができない。聖戦士伝説だと調整できるんだけどさ。
そして翌日。
曹操が王妃、関羽が側室として国の内外に発表されたことを知る。
「関羽のことも発表したのか?」
「はい。ドレイク殿の所からさらわれた関羽をコーイチ王が救助。その際に見初めて側室にしたことにさせてもらいました」
「私がさらわれた?」
「ええ。ドロを盗まれるぐらいですから、関羽殿がさらわれてもおかしくはないでしょう」
暗い笑みを浮かべているオウエン。この人も暗殺未遂を根に持っていたのね。そりゃゲームどおりならゴード王が殺されるとこだったんだし、当然か。
「これで王への縁談が減りますかな」
「ゼロにはならないのか?」
「側室でもいいという者もおりましてな。申し込みやすくなったと思っている者もいるかと」
なにハードル下げてくれちゃってるのさ。
俺はこれ以上いりません。
「ドレイク殿からも再びリムル殿との縁談の話がきてますな」
「早すぎないか?」
「せっかく召喚したばかりの地上人を2人も持っていかれて焦っているのではないかと」
それはありえるのか?
なんか今度の申し込みは毒婦っていわれるルーザの差し金っぽい気もする。リムルを受け入れたらあれもリの国にやってきそうで怖すぎる。……正室じゃなきゃ、それはしにくいか。華琳ちゃんの発表をしといてよかったぜ。
◇ ◇ ◇
あれから数日。
華琳ちゃんと蓮華――ドレイクから助けてくれた礼だと真名を貰った――のレベル爆上げは無事に終了し、彼女たちはこっちの文字を覚えてもらって政務を協力してもらってる。いやあ、経験者がいるとやっぱり違うね。
「オーラバトラーで出撃したいのだけど」
「私も。たまには狩りに行きたいわ」
「ダンバインはまだ調査している段階だから待ってくれ。色もまだ変え終わっていない。それにほら、タペヤラには6機までしか積めないからみんなで出撃は無理なんだよ」
華琳ちゃんと蓮華の申し出はそう断らせてもらった。
ダンバインのステータスをちゃんと確認したら聖戦士伝説のより数値が良くてさ、アルダムよりも強かったんだよ。聖戦士伝説のではなくアニメの方のダンバインなのかもしれんな。
だからしっかり解析してもらっている。出来れば量産化したい。
「そう。ならばもっと船を増産しなさい。造れるのよね?」
「いや、オーラシップならナムワン級じゃなくてブル・ベガー級の方が強いんだ。できればそっちを増産したくてね。ブル・ベガー級は速度は出ないからギブン家のゼラーナでもいいんだけどそっちは造れそうにないからなあ」
オーラシップも聖戦士伝説オリジナルのがあればよかったんだけどね。
一応、ナムワンの強化も命じているけど人手が足りないようだ。ゼットも引き抜いておけば……今からでもその方法を考えるか?
華琳ちゃんたちとそれを相談しようとした時、ドレイクの使者としてバーンがやってきた。
「まさか関羽殿がこちらで発見されるとは」
「俺も驚いている。無事に保護できてよかったよ。おかげで娶ることができた」
「ドレイク様より祝いの品を運んでまいりました。それと……」
ふむ。愛紗のことを責めにきたわけではなかったか。すると、聖戦士伝説のイベントと同じかな。
予想どおり、ドレイクからの言伝はロムン・ギブンとの会談に参加してくれないかというものだった。
「以前も言いましたがアの国で許可なくリの騎団を展開するのは、アの王を刺激してドレイク殿まで誤解されかねない」
そりゃ断るよ。愛紗との結婚祝いをくれるようだけど、それとこれとは話が別。前回出した条件を変えるわけにはいかないでしょ。
バーンは結婚祝いを置いて去っていった。なんだ、オーラマシンじゃないのか。
行けばロムン・ギブンと直接会ってロウルートへ道筋を変更することもできる。けど、ここでロウルートへ行ってもうまみが全くない。
ギブン家はここで大打撃を受けることになるけど身から出た錆だ。ラース・ワウへの襲撃で華琳ちゃんたちを危険にさらした償いだと傍観させてもらうよ。
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