アニメ、そして聖戦士伝説と同じくドレイク軍によりギブン家は屋敷を焼かれ、ロムンは妻を殺された。ニーがさらにドレイクを憎むようになるな。
これにはリの国は関わっていない。会談への参加を拒否したからだが。
「うちも逆恨みされるかもしれない。警戒しないと」
「ここが襲撃を受ければ私が出撃しても文句はないわね」
華琳ちゃんと蓮華のダンバインも調査が終わり、爆弾等のおかしな細工がないのを確認、塗り替えも終わっている。
華琳ちゃんのが黒っぽい紫、蓮華のが赤だ。
マジックミラーみたいになっている胸腹部の装甲も交換してなんとかいい色に仕上がった。迷彩ビルバインは現地改修だったけどあそこの色ってどうやって変えたんだろう?
調査の結果、ダンバインは聖戦士伝説とは違い、アニメ準拠で高い性能になっていることがわかった。相性が合えば強いってやつなのかもしれないが、2人とも相性は悪くなさそう。
こりゃ北郷君のダンバインも強いんだろうね。
ダンバインのプロトタイプであるサーバインには射撃武器はないのだが、ダンバインのオーラショットを参考にしてサーバイン用のをボウに造ってもらった。
聖戦士伝説にこんな装備はないが、引き金となる爪がないのにオーラショットが撃てる『試作型ダンバイン』があるんだからできてもおかしくはないのだろう。サイズがちょっと違うだけだしさ。
「まあ、今の華琳ちゃんたちならオーラバトラーの中の方が安全か」
「レベルというのは私には見えないけれど、オーラ力が高くなっているのはわかるわ」
蓮華も戦いたいのかな。強くなった力を試したいのか?
武力は孫策のようなトップクラスには及ばなかったはずだけど、だから余計になのかもしれない。
「わかったよ。じゃあみんなでラース・ワウの祭りに行こうか」
「ドレイクがギブン家を討った祭りね。当然、ギブン家の生き残りが仕掛けてくるのでしょう」
「それでも行きたい?」
「もちろんよ」
仕方ないか。
可能性は低いけど念のためにスペースを空けておいて三騎士は城に残していこう。聖戦士伝説だと母艦で移動って考えがないから、こんな悩みは無縁なのに。
華琳ちゃんの言ったようにオーラシップがもう1艦ほしいとこだな。
◇ ◇
ラース・ワウは文字どおりのお祭り騒ぎだった。
ドレイクに戦勝祝いの挨拶をすると、クの国王ビショット・ハッタを紹介される。いや、こいつじゃなくて北郷君と話したいんだけど俺。
「おお、噂どおり奥方もお美しいですな」
ビショットもアニメやゲームと同じっぽい。もうドレイクの妻ルーザの愛人やっているのかな?
華琳ちゃんたちには近づかないように言っておこう。
ドレイクは上機嫌でアカシャの森にあるギブン家の秘密工場の情報を教えてくれた。
聖戦士伝説でもこれはあって、撃墜されたダンバインを回収して修理している場所なんだけどさ。
リの国にもうダンバインが2機も来ちゃってて、残った北郷君のダンバインも撃墜されてない。いったい何を開発しているんだ?
気になるな。後で必ず行かなくてはいけない。
祭りを楽しんでいたらやはりゼラーナ隊が奇襲を仕掛けてきた。
ドレイクは行方不明のロムンの捜索に主力部隊を出したまま。油断しすぎである。ま、ゼラーナ隊なんて俺たちだけで楽勝なんですけどね。
自衛のためを理由にオーラバトラーを出撃させる。嫁さんたちとのデートを邪魔した罪は重い。
「各機、自分とタペヤラの安全を最優先で。俺はイベント発生したら北郷君とやるから」
「了解よ。北郷はちゃんと敵になってくれるかしら?」
華琳ちゃんは北郷君に敵になってほしいみたい。無印恋姫だったあっちでは一刀君との決着をつけられなかったからなあ。
聖戦士伝説なら確実にショウがゼラーナ隊に行くルートだけど、こっちはどうなるかな?
「コーイチさん、あそこ! ダンバインが落ちていきます」
フィナが指差した先で、藤色のダンバインが戦列を離れてよろよろと城へ飛んでいく。
「あれは演技だよ。上手いな北郷君。ってことはやっぱりゼラーナに行くか。誰が説得したのかな?」
マーベル担当の愛紗はゼラーナにいないからニーかキーンか?
あれ、でもいったん城へ行くってことはリムルを連れて行くのか。やっぱりリムルはニーと恋仲でいいみたいだな。
北郷ダンバインはリムルを手にした。よし、今だ!
「待てぃ!」
「お前はコーイチ!」
いきなり呼び捨てにされちゃった。心友の一刀君ならさん付けしてくれたのに……。いくら敵対しそうだからってさあ。
「放してください! コーイチ王、助けて!」
「え、ちょっと!?」
ダンバインに掴まれたリムルがこちらに助けを求めてきた。あれ? 同意の上での脱出じゃないのか?
「このままでは私はさらわれてしまいます! コーイチ王!」
「ちょっ、なに言ってるの姫さん?」
北郷君も慌ててる気がする。
もしかして見つかったからリムルが予定変更した?
聖戦士伝説だと見逃してくれって嘆願してくるのに。
「え、えーと北郷君、リムル姫を放してやってくれないかな? 悪いようにはしないから」
「俺をドレイクに売ったやつがなにを言うんだ!」
「別に売ったわけじゃないんだが……そう取られても仕方がない、か」
北郷君にどうしたいと聞いておいて、ダンバイン入手のために北郷君をドレイクに任せちゃったもんなあ。きっとドレイクは俺が売ったとでも言ったのだろう。
「あの時のことは悪かった。信用しろと言っても信用できないかもしれないが、リムル姫を渡してくれたら君の事は見逃すよ。どの道、人を持ったままでは戦闘などできないだろう?」
「……だけど」
「早くしないとガラリアたちに気づかれる。そうなったら俺も言いわけできない。できれば同郷の者と戦いたくないってのはわかってくれ」
北郷君からの返事はなかったが、ダンバインがリムルを前に出して近づいてきたのでそれを受け取る。
「北郷君、ゼラーナ隊に受け入れてもらえなかったらリの国においで。歓迎するから」
だが、彼はまたしても無言でダンバインを飛ばし去っていってしまった。
やはり違うのか。
……心友の一刀君に会いたいよ。
「ありがとうございますコーイチ王! おかげ様で助かりました!」
「う、うん」
「お礼にこれを!」
妙にテンションが高いな。
早くこの
だが彼女がお礼にとくれたものは新型のオーラ増幅器、その設計図だった。たしかにアニメでも持ち出していたけどさ。
「お父様にはナイショですよ」
「アッハイ」
聖戦士伝説だと軽量オーラマルスの設計図だったっぽいんだけどなあ。
ドレイクに返しても疑われそうだから黙っているしかないか。
異常に気づいてやってきたガラリアにリムルを渡して、俺たちはラース・ワウを飛び立つ。
◇ ◇
「北郷はゼラーナに寝返ったのね」
「たぶんね」
「落ち込んでいるの? あの北郷とは違うのでしょう」
華琳ちゃんには俺がへこんでいるのがバレてしまったようだ。俺が一刀君と仲が良かったのを知ってるもんな。
「いや、ダンバインと引き換えにしたのが原因みたいになっちゃうとちょっとね」
「私たちだってやっと戦えたのにゼラーナ隊を見逃すのは物足りなかったわ」
「損害もないみたいだし、トルール城に戻る前にアカシャの森に寄って行こうか。そこでなら手加減はいらないから」
俺たちが地上界に出るためにゼラーナにトドメはささないように頼んでいたので不完全燃焼だったみたい。あまりガス抜きにはなっていないようなのでこのままアカシャの森を捜索してみることにする。
「すぐに工場は見つかったな」
「ゼラーナ隊ではないのね」
「なんの工場かしら? リの領地内にあるのだから完成した物はリの物よ」
工場の防衛のために出てきたオーラマシンには華琳ちゃんの欲求不満解消のために犠牲になってもらった。
さっきはよく見れなかったけど、やはりダンバインの動きはいいな。ギブン家の兵が乗るダーナ・オシーを圧倒している。フォウのスピードにも対抗できているみたい。
守備隊はあっさりと殲滅され、工場は騎団の手に落ちた。
で、ダンバインのかわりになにがあったかっていうと。
「ゼラーナ……」
「あのオーラシップを造っていたのね」
二番艦?
聖戦士伝説にもそんなのはなかったはずなのに。
うちの騎団が強すぎるからその対抗策として造っていたんだろうか?
まだ完成してないけど、外から見る限り8割ぐらいできている気がする。
「これは貰うしかないな。ザン、城に連絡してくれ。ボウなら完成させられるだろう」
「了解しやした」
北郷君は残念だったけど、代わりに聖戦士伝説でも手に入らなかったユニットを入手できたと今は喜ぶことにしよう。
あっちの方のあれは毎日更新中
よろしくです