聖戦士†有双 (恋姫†有双分岐ルート)   作:生甘蕉

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19話 政略結婚

 ダンバ忍サーラの情報によればラウを攻めたドレイク軍は大した戦果も上げられず大敗したらしい。

 聖戦士伝説でもそうだったから驚きはない。

 トッドがドレイク軍にいればここで撃墜されるんだったよな。トッド専用の紺ダンバイン担当だった華琳ちゃんを確保できていてよかったぜ。

 

「ゼラーナの連中、強くなっているみたいだよ」

 

「やはり新型オーラバトラーを使っていたのか?」

 

「ああ。ラウの国が造ったボゾンって機種さ。ニー・ギブンがダーナ・オシーからそれに乗り換えている。ラウ軍も配備を進めているよ」

 

 ボゾンか。聖戦士伝説では移動力が低くて自分で使うとイマイチなオーラバトラーなんだけど、敵で出てくると移動力がない分接近戦にならず専用の狩猟兵器ガッシュで遠距離攻撃をしてくる嫌なやつだった。

 性能は移動力に目を瞑ればドラムロクラスだ。ダーナ・オシーよりは強いのでたしかに戦力アップしている。

 

「ラウの国王もそのようなオーラバトラーがあるのであればミの国を支援していればよかったのに。娘がミのピネガン王に嫁いでいたのでしょう?」

 

「蓮華、ラウの王フォイゾン・ゴウの娘パットフットは政略結婚でピネガン・ハンムと結婚したんじゃなくて、国を捨て駆け落ちをしてピネガンと結ばれたんだ。だからフォイゾンはミを支援しなかった。それどころかゼラーナが送り届けたパットフットと孫のエレをラウに受け入れなかったよ」

 

「娘と孫なのに!?」

 

「ドレイクに言いがかりをつけられるのを嫌ってとった、国のための苦渋の決断だったんだろうけど結局ラウは攻められている。フォイゾンの判断は間違い続けてるってことになるね」

 

 そもそも最初の時点でピネガンとパットフットの結婚を認めていればよかったんじゃね、ってなお話。

 とはいえ俺も娘ができて男を連れてきたらどうなるかわからないから、偉そうなことは言えないかもしれん。

 

「……コーイチさんは孫家と縁を結ぶ気はある? その縁を大事にしてくれる?」

 

「蓮華?」

 

「キロン城の攻防でオーラマシンの威力を思い知ったわ。はっきりと理解したの、既存の戦力では歯が立たないって」

 

 既存の……恋姫世界の戦力だろうか?

 いくら恋姫武将が強くても飛んでる相手から射撃されたら戦うのは無理かもしれん。もしかしたら弓矢でなんとかしちゃうかもという可能性はあるが。

 

「あの時の戦力でも城や砦を簡単に落とせるわ。それが、大規模な軍勢となって地上界に現れる……。その時になっていきなり結婚というよりは今のうちに考えておいてもらった方がいい。私では駄目かしら?」

 

「政略結婚じゃないか」

 

「王なのだから当然でしょう? 側室が増えても私は構わないわ。孫策とは戦ってみたかったけれど」

 

 華琳ちゃんまで。

 孫策か。あれが義姉になるのはちょっと……シャオちゃんが妹になるのは嬉しいんだけどね。

 

「コーイチさんは……私では嫌?」

 

「ずるいな、その聞き方は。俺に嫌だなんて言えるはずがないじゃないか」

 

 あの北郷君が俺の心友の一刀君だったら絶対に断ったんだけどね。

 この蓮華も一刀君と結婚した孫権じゃない。

 俺のことが好きだからって理由じゃないのがツライけど、家族や領民を護りたいって気持ちはわからないでもないんだ。俺も仮のだけど王だしさ。

 

「では、そのように進めますね」

 

「オウエン?」

 

「ミが滅び、アの不穏な空気で不安に怯える国民も多いのです。慶事で国内の雰囲気を明るくすることも重要です」

 

 王族の結婚は国の一大イベントってやつか。

 なんかグッズでも販売するのかね?

 

「曹操様、関羽様との結婚式も行っておりませんので挙式も必要かと」

 

「むこうで華琳ちゃんとは結婚式したけど、忙しさにかまけてたしかに愛紗とはしてなかったな」

 

 一刀君との結婚式で関羽の花嫁衣装は見たことがあったから気にならなかったというか、一刀君のことを思い出すので無意識に避けていたのかもしれない。

 

「ごめんね愛紗。やっぱり結婚式はしたいよね?」

 

「当然でしょう。私も愛紗の花嫁姿、見たいわね」

 

「……戦乱の最中(さなか)です。そのような時期ではないと思っておりましたが、国のために必要とあれば是非に!」

 

 愛紗も乗り気か。そりゃそうだよな。

 よく我慢してくれていた。それとも地上界に出てから結婚式しようと思ってたのかな?

 

「蓮華、決まっちゃったみたいだけど覚悟はいい?」

 

 今ならまだ取り下げられる。イベントなら2人との結婚式だけでも十分だろう。

 

「コーイチさん……」

 

「うん。プロポーズの準備ができたらするから、その時の返事でもいいよ」

 

 自分で言い出したとはいえ、いきなり決まって不安そうな顔の蓮華にそう告げる。

 ……次の瞬間、愛紗から殺気にも似た凄い圧力(プレッシャー)を感じて振り向いた。

 

「私は求婚などされてはおりませんが」

 

「愛紗の時はあまりにも急だったから……うん、愛紗と華琳ちゃんにもちゃんとプロポーズするよ!」

 

 プロポーズなど緊張しまくるだろうが、ここバイストン・ウェルには便利な物がある。むしろ地上界に出る前にしておくべきだろう!

 

 そう、『ポロポウズの花』だ。取りにいかなきゃ。

 あれのおかげでリムルが転生してOVAのヒロインになれたって言われてるほどのもんだもんな。

 

 あ、でも花言葉が「あなただけを永遠に愛します」で渡せばプロポーズしたことになるってのは楽でいいんだけど、「あなた()()」ってのは無理か。どうしようかな?

 何人もと結婚する場合はこっちじゃどうするか、調べるか。

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 結局よくわからなかったがポロポウズの花の珍しい色の物を見つけたので、その色だと「あなた()永遠に愛します」という花言葉だと強引に決めてそれを宣伝し、3人にプロポーズした。

 事前にどういう花だとか、受け取ったら求婚も受け入れたことになると、こっそりとフィナに解説してもらうように頼んであったので無事に成功したよ。

 

 結婚式も盛大に行う。バイストン・ウェル式の花嫁も綺麗だね。

 ドレイクや張遼、呂布、馬騰も呼んだけど戦の準備を理由にきてくれなかった。代わりにガラリアが祝いの品を運んできたよ。

 本来ならルーザ・ルフトとリムル・ルフトも来るはずだったのだが、リムルが強硬に出席を拒否したらしい。

 

「コーイチ王に入れあげていたみたいだから結婚式を見るのが悔しいんじゃないですかい?」

 

「ルーザにコーイチの素顔を見せたくないのかもしれないよ。クのビショットを愛人にしているのにリムルも気づいているんだろう。コーイチまで狙われると思ったんじゃないか?」

 

 結婚式では眼鏡は着用していない。前回もそうだったからね。

 それが俺を危険にすると言うのか?

 国を挙げての祝いの席にガロウ・ランが顔を出すのもまずかろうと気を使ったサーラと別れ、花嫁の所へ。ちょうどガラリアもいて愛紗と話していた。

 

「ガラリアが来てくれただけでも嬉しい。ドレイク殿の所にいた時は世話になったからな。そちらに戻れずすまなかった」

 

「バーンでは女のことはわかるまい。それに……あたしは愛紗がいなくなってほっとしているのかも知れぬ。手柄を競う相手が減ったとな」

 

「ガラリア……」

 

「今のはドレイク様には内緒にしてくれよ。結婚おめでとう、愛紗」

 

 愛紗ってガラリアとは真名をあげるくらいに仲良かったみたいだな。

 ドレイクも召喚された聖戦士が女だったんで配慮したのかね?

 聖戦士伝説でもガラリアとマーベルの会話とかあればよかったのに。

 

「ラウは祝いの品を贈ってきたりはしないのかしら?」

 

「離間の計ね。ドレイクの使者の前でラウからの祝いが届いたら、リとラウの繋がりを疑うわ」

 

 結婚式までそんな策謀に利用されるのは勘弁してほしい。

 でもそんな策もないってことは、リを完全に敵国として見ているってことなんだろう。

 

「ラウやゼラーナの襲撃に備えて量産したワイバーン級2隻が展開しております。やつらがきたら祝砲代わりにぶっ放すと騎士たちもやる気でした」

 

 君たちも花嫁衣裳のまま出撃しそうだから、ゼラーナが襲撃にはこないでほしいな。

 ……むこうも罠と警戒してたりして。

 

 なお、俺たちのオーラバトラーも式場に展示物のように配置されている。

 ダンバイン各機は全身に彫金(カービング)され飾りがついて豪華な見た目になった。サーバインとカットグラにも元からあったけどそれがさらに増えている。なんか携帯やスマホをデコレートするあれを思い出すな。

 

「こんなに急がなくても、結婚式はドレイクがエルフ城を落としてからの方がよかったのではないかしら?」

 

「思いっきり死亡フラグだからね、早めに結婚式をしたかったんだ。それに……」

 

「早く蓮華としたいわ。今夜あなたも皇一の力を知ることになる。楽しみね」

 

 俺の双子って数だけじゃなくて、2人を同時にやっちゃった場合、その2人がもう片方の相手に挿入感、発射感を感じられるという特殊能力があるらしい。簡単に言えば俺が感覚のついた双頭の器具にされる感じ?

 感覚共有……いや、俺は相手側の感覚がわかるわけじゃないから感覚付与かな。

 俺自身もちゃんと2本とも感じられるんで問題はないからいいんだけどさ。

 

「それって道場の方も? 愛紗もまだ連れてってないし……」

 

「もちろんよ」

 

「痛くしないでね」

 

 やっぱりか。俺も季衣ちゃんたちに会いたいけど、愛紗と蓮華はビックリするだろうな。

 

「あの力に頼らずとも世界を手に入れるつもりではあるけれど、2人は知っておいた方がいいでしょう」

 

「世界を……コーイチさんとの婚姻は正しかったようね」

 

「蓮華殿、素直にご主人様が好きだからと言わないと、初夜で眼鏡を取ってもらえませんよ」

 

「そんな! 私はコーイチさんが好きよ!」

 

 それだと俺の顔が好きってことになるんですが……まあ、政略結婚よりはマシなのか?

 仕方ない。眼鏡は我慢するか。

 

 サーバインの操縦席は未だに立ち乗り式で眼鏡をつけていられない。それもあって眼鏡無しにも慣れてきた気がする。

 そのせいでサーバインの操縦席の換装を華琳ちゃんが許してくれないんだ。

 見た目を豪華にするよりも中身を変えてほしかった……。

 

「ありがとう。俺も蓮華が好きだ。華琳ちゃんと愛紗も好きだ! ここにはいない季衣ちゃんたちも!」

 

「そうね。早くあの者たちとも閨で楽しみたいわね」

 

 双子の力を春蘭や桂花が喜びそうだ。

 華琳ちゃんのように季衣ちゃんも処女に戻っているんだろうな。今度こそあまり痛くないようにしてあげたい。

 

「私もご主人様が好きです!」

 

 って愛紗泣いちゃったよ。

 ずっと涙を我慢してたのかもしれない。劉備や張飛も結婚式に呼びたかったって。

 

 




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