ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない   作:カツヲ武士

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なんとなく思い浮かんだ
ダンマチの世界

練習用?
たぶん続かない。

広い心で流し読み
してみてください。


ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない

「ここか?ここは

迷宮都市オラリオ郊外だ。」

 

『は、はぁ』

 

「それで、オラリオってのはな

バベルとか呼ばれてる塔の下に

有る、ダンジョンと呼ばれる

洞窟?建造物?から排出される

魔石やらドロップアイテムやらを

加工して最新の技術を何やら

して栄えてる街だな」

 

『それはまぁ、知ってるけど』

 

説明をしている十代後半と思われる

少年を見ながら、

正座をしてその説明を聞きながら

少女は一つのことをずっと考えていた

 

すなわち

 

どうしてこうなった?

 

である。

 

いや、自分でも分かってはいるのだ。

待ちに待った抽選に当たり、

ようやく下界に降りてきて

テンションが天元突破してしまい、

ギルドの連中の説明を聞かずに気が

向くままに外に飛び出したのが

全ての原因だ。

 

右も左もわからず、現地の通貨も

持たず。気が付いたら訳のわからない

林の中に居た。

 

誰がどうみても迷子である。

ありがとうございました。

 

さすがにコレで餓死なんかしたら、

いくらなんでも惨めすぎる

 

天界で順番待ちしてる連中に

指を指されて笑われる事を想像し

諦めかけた心を奮い立たせ、

林の中をさ迷った挙げ句に野菜畑を

見つけたのだ。

その奇跡を喜び、トマトを手に取った

瞬間に捕まってこの有り様である。

 

「そうか、それ以上の説明の

しようがないからな。

とりあえず聞きたいことが

あったら聞いてくれ。

答えられることには答えよう」

 

少なくとも男は嘘を言っていない。

神としての力は使えないが、

嘘を見抜けるのはこう言うとき

スゴク・助かる。

 

『えっと、ここで何を?』

 

「農作業だな」

 

お言葉に甘えて聞いてみたら、

なんだか凄く想定外な返答が

返ってきたぞ?

 

『いや、ダンジョンは?』

 

ここって迷宮都市じゃないの?

 

「ダンジョンで農作業できんのか?」

 

『・・・知らないわね』

 

農作業から離れる気は無いの?

 

「出来るかわからんことをするのも楽しいが

そう言うのは余裕が有るヤツがやるもんだ」

 

『なるほどなー』

 

ソレはそうよね。明日をも知れない

浮浪者がギャンブルなんかしちゃダメよね

 

「理解したところで食事だ。

とりあえず今日の飯を作るから

お前も手伝え」

 

『えっ?私、神様なんだけど』

 

敬うとかないの?

 

「そうか。飯はいらんか」

 

『要るっ!』

 

なんだかんだで下界に降りてきてから

一食も食べてないし!

トマトも食べる前に捕まったしっ!

 

私、お腹がすきましたっ

 

「なら手伝え。それがお前らの

ルールなんだろ?」

 

『くっ!この卑怯モノめっ!』

 

ルールを盾に神を働かせる

なんてっ!なんて外道なのっ?!

 

「最高の誉め言葉だな

お礼にピーマンをやろう」

 

『生?!せめて焼いてよ!』

 

しかも斬ってすらいないって

私を馬か何かと勘違いしてない?!

 

「働かないヤツに贅沢を抜かす

資格など無い」

 

『わかった!手伝う!手伝うからっ!』

 

「いや、別に無理しなくても」

 

『お願いしますっ。

手伝わせてください!』

 

なんて屈辱っ

けど食べたいっ!

 

「ふむ、良かろう。

ならばこの皿を運ぶがよい」

 

『ハイっ!』

 

ふっふっふっ。覚えていなさい?

きっちり働いてご飯は頂きよっ!

 

「茶と酒はどっちがいい?」

 

『お茶で!』

 

ふっふっふっ。私にお茶を出すなんてね

私はお茶にはうるさいわよ?

 

「そうか、茶が欲しいか!

ならばくれてやろうっ!」

 

『い、いきなりテンション上がった?!』

 

何?何か企んでるの?!

 

「ふふふ、さぁこの

メニューから選ぶが良い」

 

『多っ!お茶の種類多っ?!』

 

こいつ、絶対私よりお茶に

うるさいぞ!

 

「植物との親和性が高いようでな。

中々良い出来だ」

 

『えっと、アナタはエルフだよね?』

 

見た感じだと微妙だけど

ハイエルフではないよね?

 

「正確にはハーフエルフだな。

ハイエルフだの普通のエルフだのより

寿命は短いらしいがそれで十分。

大体千年生きてもなぁ」

 

『珍しくない?普通は不老不死とか

目指すもんじゃないの?』

 

「お前達はソレで満足出来たか?」

 

『あぁ~確かに』

 

満足出来てたら下界になんて

来ないよね。

 

「それでも限りが有るから、その分必死で

生きるんだ。ソレが成長を産む」

 

『なるほど。随分達観してる

けど、何歳?』

 

見た目じゃわかんないけど

明らかに十代じゃないよね?

 

「おいおい、他人に歳を聞くのは

シツレイじゃないか?」

 

『いや、アンタ別に淑女とかじゃ

無いでしょ』

 

「男女差別はいかんな。

あまりの悲しさに手の震えが止まらん。

このままではお前のポテトサラダに

ジャガイモの芽を入れてしまう」

 

『殺す気かっ?!』

 

自然に毒殺する気かっ?!

 

「いや神様だし、アレルギーとか

毒がどうなるか・・・気になるやん?」

 

『死ぬから!アレルギーはともかく、

毒は死ぬからっ!』

 

「呼吸の問題か?内臓の反応は?

てめえらの血は何色だ?!」

 

『何でいきなり興奮してんの?!』

 

とりあえず包丁をしまってよっ!

 

「いや、よく考えたらな」

 

『な、何よ?』

 

「お前って野菜泥棒やん?」

 

『うっ?!』

 

「不法侵入やん?」

 

『うっ?!』

 

「分解しても良いカナ、カナ?」

 

『良いわけ無いでしょ?!』

 

「いや、落ち着け」

 

『落ち着けるかっ!』

 

何でいきなり分解されなきゃ

いけないのよっ!

 

「君の犠牲が明日の神様を

救うことに・・・」

 

『マッドなヤツの典型じゃない?!』

 

「アレも嫌、コレも嫌で渡って行ける

ほど、世の中は甘くないぞ?」

 

『アンタは辛すぎなのよっ!』

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

もうっ!何よコイツっ!

私をバラす気満々じゃない?!

 

ようやく抽選にあたって急いで

地上に降りてきて、物珍しさに

ウロついてたら迷子になって、

お腹が空いたからって野菜畑に

入ったのが間違いだった!

 

土地は綺麗だし、野菜も瑞々しい。

てっきり心が綺麗な子供が運営

してるって思ったのにっ!

 

「いや、丹精込めて作ってるからこそ

野菜泥棒が許せんのだろうが」

 

『ごもっともだけど、神様の心を

読まないでくれるかな?!』

 

どうなってるのよ?

普通逆でしょ?!

直接脳内に話し掛けてくるんじゃ

無いでしょうね?!

 

(ファミチキください)

 

『無いわよっ!』

 

 

―――――――――――――――――

 

 

まったく、野菜畑に侵入者と思って

来てみたら、まさか神とはな。

神には石兵八陣は効かんのか?

 

それとも偶然突破した?

 

勘で偶然突破出来るなら

神には効かんと言うことになるが

コイツ以外の神にはまだ会った事

ないんだよなぁ。

 

しかしコイツをどうするか。

このまま帰すのは当然無しだ。

 

秘境を見つけたなんて広まったら

余計な神が関わって来るのは間違いない。

 

誰にも喋らないなんて約束させる

くらいなら殺したほうが早いし

確実だ。

 

ならバラしたらどうなる?

 

・・・特に問題ないよな?

天界は席が一つ空いたって

喜ぶし、地上の神だって初日か

そのくらいで天界へ送還された

ヤツがいるってネタにして喜ぶだろ?

 

問題はギルドの連中くらいだが

アイツらってドコで神が死んだか

とか、全部わかるのかねぇ?

 

ソレを試す意味でもここは一つ

 

「・・・殺るか」

 

『待ったぁぁぁぁ!』

 

コイツ、間違いなく私を殺す気

だったわよね?!

いや、確かに不法侵入の野菜泥棒だけど、

サツバツし過ぎじゃないかしら?!

 

「いや、普通に殺されても文句が

言えない案件だな。

スラムや、ダイダロス通りに

居る子供たちを・・・あぁ

まだ来たばかりだから知らんか」

 

『だから心を読むなっ!』

 

突っ込むのはそこじゃないと

思うんだがなぁ。

これだから神って連中は嫌いなんだ。

 

「とりあえず下界では盗難と

不法侵入はサツガイされても

文句は言えない案件だぞ。

ソレは覚えておけ」

 

『・・・嘘は言ってないわね』

 

「常識だ。嘘をつくようなこと

でも無いだろ?」

 

常識か・・・確かに冒険者とかに

不法侵入を許してたら命がいくつ

有っても足りないし、食べ物だって

有限で決して無料じゃ無いもの。

殺されることだってあるよね。

 

「納得したか?」

 

まったく、コレだから神って

ヤツは・・・

 

『納得はしたけど。ソレが神体実験を

許す名目になると思うなっ!』

 

コイツは殺ると言ったら必ず殺るっ!

何とかして逃げ出さないとっ

 

「断る権限が有るとでも?

神の力を使ったら強制送還だろ?」

 

ぐぬぬっ!

確かに今の私は可愛いだけの女神

にすぎないわっ!

 

「うぬぼれんな」

 

だから心をっ!もういいっ諦めたっ!

 

「そうか、やっとか。

君の犠牲が明日の・・・」

 

『そっちじゃねーよっ!』

 

ちっ諦めが悪いヤツだな。

しかし神。神か。

たしかミアハは薬を使うし

フレイヤは男を漁るし

ヘファイストスは鍛冶が出来て

ソーマは酒造りが出来るよな

 

「なぁ神よ」

 

『な、何よ急に?!』

 

「いや。アンタって何か出来る

ことってあんのかなって」

 

『・・・神の力無しでってことよね?』

 

「そうだ」

 

・・・何を企んでる?いや、企みはわかる。

私を働かせる気よね。うん、下界に降りたら

働くのは当然らしいから

ソレは良いんだけど、

問題は何をさせる気かってことよね。

まぁ何が出来るか聞いてくる

くらいだから、体目当てでは無い。

 

まぁ、別の意味で体を狙われては

居るけど・・・

いやいやソレなら出来ることなんか

聞かないんだってば。

普通に考えたら労働力としての価値よね。

 

・・・アレっ?実際今の私って

何が出来るのかしら?

 

「なんだ、役立たずか?」

 

『ボソッと怖いこと言わないでよっ』

 

いま、まて、落ち着け私っ!

基本的に神の力が無くても

技能が失われる訳じゃない。

そう、技能よ、技能!・・・技能?

 

『「・・・」』

 

冷や汗を流す女神とソレを見つめる男。

一体どれくらいの時間が流れただろう。

静寂を破ったのはやはりと言うか、

男であった。

おもむろに包丁を掴み、せめて痛みが

無いようにと急所を一撃で」

 

『勘弁してくださいっ!』

 

声に出された部分が怖すぎるっ!

 

 

ちっ!土下座されてしまったか。

土下座をしている相手を殺るのは

シツレイだからな。

さすがの俺にも出来ん。

 

「仕方ねぇな。ちなみに名前は?」

 

とりあえず来たばかりみたいだからな、

知ってる名前ならそこから推察してやるさ

 

『あら?神に名前を聞くなら先に

名乗るのが礼儀じゃない?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれぇ?なんか、空気が・・・

 

「・・・そうか。ソレがお前の選択か

野菜泥棒。よくわかった。」

 

えっ?マジ切れしてるっ?

 

「これからは質問じゃねぇ尋問だ。

言いたくなったら言え。

少なくとも二時間は発言させんがな」

 

『すみませんっ調子に乗ってましたっ!』

 

「残念。手遅れだ」

 

『いや、ちょっと。マジ怖いっ!

そのポーションは何?えっ本気?

すんません、ほんっとごめんなさいっ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アッーーー―――――――!』

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

これはオラリオ近郊に住んでるだけで

別に英雄を目指してるわけじゃない男と、

刺激を求めて天界から降りてきたばかり

の女神が紡ぐ物語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、こんな刺激はいらないからッ!

 

 




くっキャラがぶれるっ!


ワートリ?
連載再開しちゃったからなぁ。
どこまでネタを温存しよっかなぁ
とか考えてますよ?ってお話

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