ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
オリ設定!
オリ展開!
嫌いな人は読み飛ばし!
白兎に専属契約。それもクロッゾか。
『ふーん、これはまた・・・ヘルメスが
動いたのかな?』
「直接的には何もしてないな。ただ眷族の
エマとやらが多少誘導したらしい」
このエマとか言うヘルメスの眷族。
イシュタルが言うにはかなり不自然な
動きをしているらしいな。
リリルカが言ってた白兎のツレだが、動きが
不自然過ぎるってんで行動を漁ってみたが、
初対面のリリルカにサポーターを依頼して
来たり、人形姫への弟子入りを志願したり
した程度なんだよなぁ。
普段から見てれば不自然な点が多いのかも
知れんが・・・とりあえず俺が気になるのは
何故こいつはリリルカをサポーターにしようと
したのか?ってことだ。
あいつの場合、事前知識が無ければタダの小人族だろ?
普段はバックパックも背負ってないし、
普通の冒険者みたいな格好もしてないぞ?
神に言われたって話だが、その神はヘルメスなんだろ?
アイツがリリルカを知らないはずがないよな?
数年前に言われたっていう可能性もあるが、その
場合このエマって娘のレベルが、な。
リリルカと接触して白兎のコネとするか
経験を積ませようとした?
それともティオナやティオネみたいに、
俺に鍛えさせようとした?
まぁ端から見たら俺は所属を問わず気分で
他人を鍛える気紛れな教育者だからな。
ネコモドキに似てたとかは知らんだろう
から、そう考えても不思議ではない。
しかしあのヘルメスが、自分が主人公にしよう
としてる白兎を俺と関わらせようとするかね?
いずれ師匠を越えて、涙しながら
師匠を倒すのも物語上はアリではあるが。
・・・そう言うのは卑弥呼殿でやれ。
『リリルカや人形姫に関してはヘルメスの
企みって言うよりは、このエマって娘の
暴走に見えるけどね』
「だな。今の段階でヘルメスが裏方の自分を
主人公の周囲の演者に気付かせるのはおかしい」
人形姫についてはロキのお気に入りで、
フリュネが昔執着してた敵だしな。
これだって何も知らなければ
「高レベル冒険者との繋がりを持ちたかった」
と言った感じの話で終わるが、絡んでる
連中がロキとイシュタルとヘルメスだろ?
更に白兎がフレイヤのお気に入りとなれば
……フリュネの態度次第ではイシュタルが
ロキとフレイヤを敵に回してたかもしれん。
偶然と考えるには無理があるよな?
実際フレイヤはともかく、ロキに関しては
春姫の魔法を考えれば不可能ではない。
更にその抗争の最中に殺生石を使わせること
で連中にとっての後顧の憂いを無くす策。
あとはイシュタルとロキもしくはフレイヤの
勢力を弱め、歓楽街と探索系への影響力を
高める策か?
三つ巴になればイシュタルは最初に潰される
だろうから、歓楽街の権益が浮くことになる。
そうなれば治安維持と歓楽街の必要性を
主張してギルドがソレを管理運営、か。
自作自演が得意なギリシャらしい手段。
ロキとイシュタルとフレイヤはそう読んで
敵対ではなく協調を選んだ。
ヘルメスならこんな手は使わんよな。
『あからさまに怪しいもんね。もしこの
エマの動きが計算通りなら、あえて手を
結ばせたって可能性も有るけど』
「ん?敵を一つに纏めるためか?」
『そうそう、強大な敵に立ち向かう方が
主人公っぽくない?』
なるほど。神の視点だとそうなるのか。
ロキは遠征があったし、フレイヤは
眷族の強化に忙しい。イシュタルは
フリュネが人形に執着してないから
わざわざちょっかいを出す理由がない。
つまり各ファミリアに戦う理由が無かった。
そんなところにギリシャ連中が仕掛けたって
そりゃ共通の敵と見なされるだけだろ。
おかしいとは思ってたが、ソレを狙うか。
明らかにアイツ等じゃ手綱を取れんが、
一度結託したあとで決裂したら再度の
連携は難しくなる。
決裂する理由はいくらでも作れると
考えれば、今の段階で纏めるのも有りだな。
「奴らがある程度纏まったら、ガネーシャ
辺りが中立面して奴等をかき回すか?」
『多分ね。知性ある魔物なんか絶好の
種火じゃない?』
「なるほど。それならガネーシャは本心から
動くし妥協もない。細かい部分はギルドが
裏から手と口を出して各ファミリアや
冒険者を操る、か」
ならこちらの策は簡単だ。
今までのギルドやゼウス・ヘラの行いを
省みれば、連中が正義の味方だなんて
言えるヤツは居ないから、奴等の存在を
悪として固定する。
今後もイシュタルを通じてロキやフレイヤに
ギリシャについての啓蒙活動をしていく必要
がある。
あとは世間の噂だ。今はロキやフレイヤが
黒龍討伐に失敗したゼウスやヘラを奇襲で
追い出したと成ってるが、コレも変える。
ゼウスやヘラを悪党にしよう。そんで
ソレを追い出して迷宮都市の暗黒時代を
終わらせた英雄のお話と、裏でゼウス
とヘラを支えながら甘い汁を吸っていた
黒幕の存在を匂わせ、そいつらがヘルメスを
使って悪巧みをし、闇派閥を率いて復権を
狙ってると言う物語を作ってみようか。
ギリシャ的に考えれば、どう考えても
ヘラは闇派閥だしな。
『今のうちに知性ある魔物を連中だけ
が知る秘密じゃなくて、それなりに周知
して行けば、連中の策は潰せるよね』
「その通りだ。謀は密を以て為す。ならば
秘密で無くなれば策でも何でもない。
ただの情報に成り下がる。
あとの問題はそのエマが俺と同じような
前世の記憶持ちの場合だ」
細かく言うなら降臨者か転生者、
転移者の場合だ。
『なるほどなー。ソレはありそうだね。
スキルやステイタスでは見れないし、
ヘルメスも知らないのかな?』
俺を見てるこいつが言うなら間違いないな。
はぁ、原作知識が有れば白兎が主人公なのは
知ってるだろうし。ソレと仲良くして
原作沿いに物語を進めれば自分も安泰
だろうし、原作が好きなら特等席で見れる
楽しい見世物だろうさ。
こうなれば行動原理が損得や感情ではなく、
原作の流れだから動きの予想が出来ん。
ソレを潰すなら、白兎を殺せば良いだけだ。
だが、今の俺は白兎を殺すことが出来るか?
・・・恐らく無理だろう。世界が邪魔をする
可能性が有る。それに卑弥呼殿みたいな
管理者が来た場合、今の俺で勝てるとは思えん。
居るかどうかはわからんが、実際卑弥呼殿は
居たんだ。この世界に居ないとは限らんしな。
管理者となれば、レベルを超越してるか、
最低でも9とか10だろう。
レベルが2つ離れてればその戦力差は絶望的、
レベル差が3つなら絶対に勝てん。
つまり、せめてレベル8になるまでは
白兎には手が出せないわけだ。
「・・・忌々しいことこの上ないが、
ヤツのおかげで一つだけ良いこともわかった」
『良いこと?』
「あぁ、原作改編に対する揺り返しは無い」
ヤツの行動から見て原作では、今の歳でも
リリルカはサポーターしてたんだろ?
あの環境のままここまで生きていられたと
考えれば、やっぱりアイツは凄いな。
で、なんやかんやで原作なら白兎に
救われるんだろうさ。
リリルカは悲劇のヒロイン張れる
程度の悲惨さだったと。
囮として喰われたりしてナァーザみたいに
四肢欠損してたら、回復のアテがない
アイツは悲惨じゃ済まない状態になる
だろうからな。
少なくとも白兎に拾われてサポーターが
出来る身体が有ったってことだ。
まぁそれはそれとして、俺が干渉したことに
よる世界の揺り返しを警戒していたが、
少なくともリリルカは大丈夫。
まさか原作においてリリルカがレベル5や6に
なったあとで駆け出し冒険者のサポーター
なんかしないだろうよ。
『あぁ、そうなるのか。けどアンタか居る
時点で原作って言うのは無いようなモン
だから、考えすぎじゃない?』
コイツら神にとっては下界がお話の中に
来るようなモンだからな。
この辺の価値観はわからんよなぁ。
「考えるのがヒトだからな。この件に関して
は考えすぎるくらいがちょうど良いんだよ」
『ふーん。そんなもんかー』
「あぁ、そんなもんだ」
後は人形姫とクロッゾ。
物語にはちょうど良い配役ではある。
何せ次の戦争におけるラキアの狙いは
迷宮都市じゃない。クロッゾの小僧だ。
アレスは戦争さえすれば良いかもしれんが、
部下の司令官としてはヤるからには勝ちたい。
そのために今回の戦を捨ててアレスの好きに
ヤらせ、その影で次回に活かす策を練った。
着眼点は悪くない。今はなんか綺麗事ですら
ないアホ臭いことをほざいてるレベル1の
鍛治師でしかないからな。
名前が売れればエルフ辺りが暗殺に来るから
積極的に名も売れないし、現在アレを守ろうと
するのはヘファイストスだけ。
不遇なところに声をかけて上手く誘導すれば
ラキアに引き込めたはずだ。
そもそも魔剣を打てる鍛治師をワザワザ
外に出す為政者は居ない。
両親やら親族やらもヤツを使って鍛治貴族
に復帰したいと思うのは当たり前だしな。
つっても魔剣が打てなくなった連中を虐げた
のもヤツらだがな。この辺は調子に乗った
鍛治師と既存の貴族達の権力闘争だ。
鍛治師から脱却出来ないクロッゾどもには
ただ魔剣を打てなくなったからその地位を
追われたとしか理解できんだろうなぁ。
いまだに親族は復権を狙ってるらしいが
小僧はその浅ましさを嫌ったんだろう。
ラキアもクロッゾもアホな連中だ。
そんなん小僧を普通の鍛治師として抱えれば
良いだけの話だろうが。
小僧が魔剣を打たなくても、子供や孫が
打てるようになるかも知れんし。
はじめから魔剣も戦力の一つと割りきって
無駄に圧力を加えたり、醜態を見せて
嫌われるより、余裕を持って恩情と時間を
かけて家族や主君の為に剣を打たせてれば
いずれ魔剣も打つだろうよ。
別に兵士全員が魔剣を持つ必要も無いしな。
今となっては魔剣は切り札になりえんが。
その辺は後程絶望して貰おうか。
・・・ついでに拠点防衛用の防御兵器の
デモンストレーションにもならんかね?
とりあえずクロッゾを目当てに来る連中だ。
今はヘファイストスのところの主力が
居ないから浚うなら好都合なんだよなぁ。
冒険者連中は単純に勝てるからって理由で
相手を探ることをしないが、アッチは違う。
ラキアの密偵なんざいくらでも居るし。
しかし怪しいのを捕らえたら闇派閥だとか
ラキアだとか、魔法国だとか。
迷宮都市ってのはどんだけ防諜が甘いんだ?
それもこれも各々が好きにやってる
だけだからシカタナイと言えば
シカタナイことかもしれんけど。
だが、クロッゾはラキアも闇派閥も身柄と
血統を狙ってるし、エルフや魔法国は
その命を狙っている。
この世界の連中は、もう少し恨みについて
敏感になるべきじゃないか?
自分達が没落したって、ソレは自業自得。
クロッゾの魔剣のせいで森や海を焼かれた
連中はその存在を認めはしないぞ?
武器に罪はないとか言うアホも居る
らしいが、少し考えればわかるだろ?
クロッゾの小僧は気分が乗れば大量破壊
兵器を量産出来るんだぞ?
ヘファイストスのお気に入りらしいが
アレもどこまで理解出来ているやら。
『うーん。ちなみにラキアが迷宮都市を
治めるのはダメなの?』
「駄目、と言うよりは無理だな」
『無理?』
魔剣云々は別としても、統治って意味なら
人間の王による統治を行ってるラキアの方が、
政に関与しないとか自称中立とか抜かして
問題を放置してる去勢神が幅を利かせてる
迷宮都市なんかよりはマトモではある。
だが住民がなぁ。
「戦争も人の営み。市民にしてみたら別に
ラキアが迷宮都市を治めても問題は無い。
ただ、自由民である冒険者が我慢出来ない
んだよ」
『あぁ、なるほど。そりゃ無理だわ』
冒険者を名乗るアホどもは、基本的に不文律
とか曖昧なルールを粋と感じる癖に、
法とか規律とか明確なルールにはなぜか
忌避感を抱く連中だ。
露出狂でもあることから、世紀末のモヒカンだと
思って良いだろう。
力ある企業には従うが、絶対に自分の看板を
降ろさない地方の自営業者・・・は失礼だな。
あの方々はしっかり自己責任で日々を
暮らしてる。
あんな、都合が悪くなったら看板ごと何もかも
さっさと投げ出す自称自己責任を掲げる
冒険者と一緒にしちゃいかんよな。
『そもそもフレイヤとかロキとかも黙って他神に
従うような神じゃないし、何らかの条件で
味方にしても気分で裏切るような連中だしね』
「そーゆーことだ。かといって連中の力
じゃアイツ等を倒せない。
仲違いさせても、残った方にすら勝てん」
これが迷宮都市に根を張るギルドと外来の
ラキアの違いだよな。
それにラキアとギルドが手を組む可能性も無い。
ギルドがダンジョンに固執する限り、
どんな組織もアイツ等とは手を取り合えん。
・・・ゼウスとヘラが都市外で何を
してるかにもよるがな。
ま、今はヤツらは良い。ヘルメスを
張ってればいずらゼウスやヘラに
行き着くのはわかってるし。
神秘の道具で姿を消すだの空を飛ぶのは
ヤツ等の専売特許ではない。
くくく。いずれロッズフロムゴットで
衛星軌道上からオリハルコン製の杭で
爆撃してやるわ。
『なんか悪い顔してるけど、畑が荒れる
ようなことはしないでよ?』
「・・・そうだな」
衛星軌道上からの爆撃は、間違いなく近隣の
土地や環境が荒れるから駄目だな。
普通にアンブッシュして生け贄にするか。
とりあえずラキアが来るなら良い機会だ。
オール・オア・ナッシング。
戦争と言う行為の意味を存分に教えてやる。
それに弟子が間に合うかどうかが問題かな。
あ、そういや弟子と言えばアレがあったか。
「なぁベレト。知性ある魔物には神の恩恵は
効果が無かったが、魔物と人間の間に産まれた
子供には恩恵が適用されるのは闇派閥で実証
されている。この違いは何だと思う?」
――――――――――――――――――
『いきなりどうしたの?いや、いつものこと
だけどさ。普通に考えたらヒトの因子だよね』
まったく、ようやく見つけた子が魔物と
人間を併せたような子だからって前より
ずっと真剣に考え込んじゃって。
あぁ、それにもう一人居たんだっけ?
ソッチは知性ある魔物らしいけど。
前世の記憶持ちは珍しいには珍しいけど、
居ない訳じゃ無いしね。
珍しい理由だって大体は親とか周りが気持ち
悪がって殺すか捨てるかしちゃうからだし。
魂そのものは巡りめぐってるモノだから
強い想いさえ残ってれば、記憶として
残る可能性は有るんだよ。
赤ん坊の時なんて結構みんな夢とか
でぼんやりと思い出してそうだよね。
コイツは単純に魂の強度が違うだけだと
思うけどさ。探してたお弟子ちゃんも
見つかった白ちゃんも、相当魂の強度が
強いんだろうね。
「ヒトの因子か。魔石を喰って強化する
連中は・・・薄いだろうな」
『だね。お弟子ちゃんは肉体を再構成された
時に覚醒したか、空の肉体にその魂が宿った
って話だったけど問題は肉体だから・・・』
お弟子ちゃんもナニによって再構成された
かは知らされてないみたいだし。
人間の知性と魔物の特性って言ってもねぇ。
今のところ違いは魔石を食べれること
くらいしか無いみたいだけど、魔物の力って
他にナニが有るのかな?
肉体に使われた魔物によって得られる力が
違うとか有りそうではあるけど、お弟子
ちゃんは特に違いを感じて無いみたいだし。
寿命とか、色々考えないと駄目だもんね。
子供はどうなのかな?
元々私やイシュタルはコイツといくらシても
出来ないけど、お弟子ちゃんの場合は
多分出来るよね?まぁその場合の種族が
どうなるかは微妙だけど。
春姫ちゃんは内縁の妻とは言うけど、
イシュタルの眷族だから親権とか
色々あるし、アイシャちゃんもそうだよね。
白ちゃんも多分出来るだろうけど、やっぱり
寿命とか種族に問題が出る。
そう言えばカーリーのところのアマゾネス
姉妹もねぇ。
何だかんだで良い歳だからって結構本気
で子供を望んでるんだよねぇ。
女としてはわからないでは無いけどさ。
コイツはその辺どうするつもりなのかな?
―――――――――――――――――――――
『ふむぅ、そろそろカレーに使う香辛料が
切れそうじゃよ』
「「・・・?!で、では誰かが迷宮都市に
行くしかないですね!」」
『そうじゃのぅ。とりあえず何人かで行って
買ってきて貰おうかの』
「「ならば私が!」」
「・・・」
「・・・」
『こりゃ、そこで本気で睨み会うでないわ。
二人で行けば良いじゃろ』
「「よ、よろしいので?!」」
『代わりにどっちかがヤツの子種を貰って
来るならな!なんなら両方でも良いぞ!』
「「はっ!かしこまりましたっ!」」
くくく、農家よ!強き雄を求めるアマゾネス
の執念をアマクミルデナイゾ!
前話でも有りましたがこの段階ですでに
ラキアは戦争準備してますからね。
戦争遊戯でヴェル吉を見つけたから狙うとか、
普通の指揮官ならそんな場当たり的なことは
しませんよね。しかも皇太子でしょ?
まともだって話だし、まともなら下準備を
しっかりヤってるよねってお話。
褐色の国の姉妹、ティオネやティオナより
10歳年上ですってよ。