ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
オリ設定!
オリ展開!
嫌いな人は読み飛ばし!!
成層圏?ハハッ
「まさかレヴィスが仕掛けてた罠が
穢れた精霊の分体とは・・・」
いやぁ穢れた精霊は強敵だったね!
うん。本当に強敵だった。
強敵だったんだよ?
「二体目が出た時には死を覚悟
しましたけど・・・」
「うん。そうだね。アレは本来なら
一体でもヤバイモノだよ」
そう、本来ならティオネが言うように
僕たちはあそこで死んでいただろう。
ただ僕たちにとって幸運で奴らに
とって不幸だったのは、エインさんと
マードゥオがコッチに居たことだ。
「筆頭様が「ふむ、十分見ました。
あの程度なら問題ありません」とか
言ってマードゥオを前に出した途端
全部終わりましたからね・・・」
本当にな。
悲劇が喜劇に変わった瞬間を見たよ!
「ジャガーノートに魔法が通じん
のは知っていたが、あそこまで完璧に
封じ込められたら高速詠唱だろうが
平行詠唱だろうが無詠唱だろうが
関係ない。しかもあの巨体であの速さ。
あれでは回避もできん。私も魔法使いの
端くれとしてアレのヤバさはよくわかる。
精霊の絶望した顔にも納得するしかない」
魔法使いとして考えればアレは
まさしく悪夢だからね。
魔法に特化した精霊じゃどう
転んでも勝てない。
「かといって脆いわけでも無いし
駆け引きが出来んわけでも無い。
エイン殿が操らんでも、アレは
階層主よりも余程恐ろしいわい」
ガレスの言う通りだ。元々の
ジャガーノートの特徴である
魔法反射装甲と超スピードに加え、
強化種として鱗とソレを支える
筋肉が強化。その上で空を飛ぶし
ブレスは吐くし・・・アレどうやって
調教したのさ?
それにゼウスとヘラファミリアの連中が
挑んだ黒龍ってアレより強いのか?
だとすれば黒龍に挑むには今のままじゃ
無理だな。装備品から戦い方、団員の
レベルと意識。
その全部を変える必要がある。
うん、ソレが知れただけ良しとしよう!
「その筆頭様は「とりあえず60階層も
見れました。師に良い土産が出来ましたね」
とか言って負傷者を50階層まで運んで
くれた後、普通に帰って行きましたけど
・・・何かお礼の品とか必要ですよね?」
「何も無いと言う訳には行かないよね」
とは言っても深層で武者修行してて
特にお金やモノに執着はしてないし、
ドロップアイテムだってコッチが
貰った側だしなぁ。
「マードゥオが食う魔石も自分たちで
調達してるしのぉ。肉も食うらしいが
儂らとて深層に余分な食料など持って
来ることも無いしのぉ」
ふむ、肉か。確かに今は無理
だけど一度地上に戻ったら、食材を
買いこんで37階層に届けるか?
「食材も良いですが、筆頭様が喜ぶのは
先生から何か貰った時くらいです。
後で双方から何か届け物があればソレの
配達員として働くと言った感じであれば
恩返しにはなると思います」
あぁ。ソレがあるか。とりあえず彼と
筆頭様の間を取り持つ便利屋的な
扱いになるけど、それは我慢しよう。
マードゥオ単体なら、僕たちが全力で
挑めばギリギリ討伐も出来るだろう
(かなりの損害が出るだろうけど)
エインさん一人でも、まぁ同じだろう
(確実に何人かは垂れ流しだけどな!)
だけど二人?揃ってる状態はダメだ。
装備品と回復薬と、相手に呪いでも
掛けない限り勝てない。
装備品もな・・・椿はエインさんを
見た瞬間に気絶したし。
アレは装備品に驚いたのか?
それとも面倒事になると思って
気絶させられたのか?
まぁどっちでも良いけど、アレは
タダの武装じゃない事は確か。
椿が起きても面倒だから
今は気絶させたままで良いな。
面倒だし。触れないでおこう。
「とりあえず犠牲も無く最終到達
階層は更新できたのだ。
凍土となれば装備品の一新も必要
だし、今回はココで引き上げる
のだろう?」
リヴェリアの言う事は間違っては
居ないよね。
流石に今の装備じゃ遭難するのが
目に見えてる。
彼みたいに適温維持を付与できれば
良いかもしれないな。
もしくは暖を取る為のモノだと
考えれば火山地帯の素材か?
帰りに多めに持って帰ろうか。
次回以降の遠征は・・・地上に
戻ってからだな。
ギルドとレヴィスの狙いを調べないと
駄目だ。これ以上連中の掌の上で
踊るのは危険すぎる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「いやしかし、神会では特に何も
無かったようですね?」
ほんと意外ですよねー。
「ですねー。てっきり騒がれるかと
思いましたけど、何も無かった
ですよねー」
普通ならリリや春姫さんとソフィア
さんのレベルアップだとか白兎の
最速更新だとか、アレンさんのレベル7
だとかティオナさん達のレベルアップで
かなり騒ぐと思ったんですけどねぇ?
「神ロキと神フレイヤが成長率促進系の
レアスキルを公表しましたからね。
ソレがあれば短期間でのレベルアップも
不可能じゃないと判断されたようですよ?」
あぁ、なんかそんな事したみたい
ですよね。
何のつもりかはわかりませんが
おかげで周りが静かなのは良い事です。
「そうですね。それにリリはスキルでは
なく修行内容の公開で納得してもらえた
みたいですし」
アノ内容なら納得するしか無いって
ところでしょうね。
まぁリリに言わせれば?冒険者が
温すぎるって話なんですけどね。
都合が悪くなればすぐ逃げるし、
その時に怪物進呈とか当たり前に
やってきますからね。
コッチは大人しく採取してる
だけなのに・・・巻き込まれた方は
いい迷惑ですよ!
「最初スキルの話になった時は先生や
エインさんの事がバレると思ったん
ですけど、よくよく考えればアレンさん
やティオネ達が一緒に深層に潜ったのって
イシュタル様かヘルメスファミリア
しか知らないんですもんね」
「ですね。ヘルメスにしてみても先生と
一番仲が良いイシュタル様の眷属の春姫さん
やアイシャさんにそのレアスキルが無い以上
先生との関係は断言できません」
リリに関しては・・・なんで言わなかった
んでしょうね?勇者さんに配慮したか、
それとも先生の教導スキルの影響がある
って分かってるからでしょうか?
「私も指導は受けてますがあくまで
調合とかトラップや戦闘の心得とかです。
呼吸とか技とかじゃないから
そう言ったスキルにはなりませんしね」
そうですね。先生もナァーザさんには
戦闘技術より調合や加工を覚えて
欲しそうですし、呼吸とかを教え
ないのはステイタスとアビリティだけで
どこまでやれるのか見るための
実験でもあるらしいですし。
「貧乏神様も神会に出ないで
大人くしてたから特に騒がれ
なかったって言うのもありますよね」
今までは他の神様に会う度に先生の
悪口を言ってたらしいですけど、
今は反省して口を噤んでますし、
神会も今回はお休みしましたからね。
本来眷族がレベルアップしたら定例の
神会には強制参加らしいのに、
ナァーザさんが貧乏神の素行に切れて
外出禁止にしたって言ったら普通に
参加免除になりましたよ。
先生に絶対参加じゃないんですね?って
聞いたら「さぼりじゃないからな」って
言われましたけど・・・ソレで良いん
ですかねぇ?
「・・・貧乏神に【様】が付いただけ
マシですよねー」
そりゃリリだってまともに仕事してる
なら少しは敬意を払いますよ?
「とりあえず次回先生がダンジョンに
潜るのは、筆頭様から何か連絡が
有ったときか、筆頭様に用が出来た
時らしいですからね。
しばらくはお酒造りと採取です」
新人連れてミノ狩りですよー。
どっかのオッタルさんみたいな
試練は与えませんから、普通に
経験積ませてあげますよー。
「あぁ、採取には私も一緒に
行きたいですね。
新人さんの教育が終わったら
誘ってもらえませんか?」
ナァーザさんはレベル4ですし、一緒に
深層まで行けますからねぇ。それに
採取品の良し悪しはナァーザさんに
確認してもらった方が分かりやすいです。
ついでにお酒に使えるようなモノが
無いかの調査もありますからむしろ
コッチからお願いするレベルですよね。
「もちろん大丈夫です。ただ貧乏神様
にはちゃんと言い聞かせて下さいよ?」
あのカジノの小悪党みたいなのに
目を付けられて、帰ってきたら
億単位の借金とかあったら流石に
笑えませんから。
「あぁ、あの娘さんを売り払った
クズみたいな真似はさせませんよ。
助けるためとか言ってお金を
払うような真似もさせませんし」
被害者ヅラしてお金をだまし取る
連中もいるみたいですからね。
建物の中に監禁してポーション
造らせとけばいいんですよ。
「最近の詐欺の手口は巧妙ですからね。
お金が無ければひもじいですが
有れば有ったで詐欺師が寄ってくる。
本当に面倒ですよねぇ」
ソーマファミリアはソコソコ大きい
ですから小悪党も中々手を出せま
せんけど、ナァーザさんは一人だし
貧乏神が居ますし・・・
ダンジョンに潜った時も
「ミアハ様どうしてるかな?」
ってよく呟いてましたが、アレは
乙女的な心配ではなく、普通に詐欺や
借金の心配でしたからね!
「ですね。私としては今はそういう心配が
出来るだけのお金があるだけマシって
考えるようにしてますよ」
うん。本当にそうですよね。お金が無くて
首吊るか体を売るかを真剣に悩むよりは
全然マシです。
「お金と言えば白兎の借金って・・・」
『ナァーザ君!ミアハは居るかい?!』
ん?誰か来たようですね。貧乏神様を
呼び捨てにするってことは神様ですかって
・・・何ですかこのチビ痴女は?
ーーーーーーーーーーーーーー
『ナァーザ君!ミアハは居るかい?!』
お客さんかと思ったら紐神様じゃない。
・・・なんて言うか、こうしてみたら
まるっきり痴女よねぇ。
紐が胸を強調してるし服だって布一枚で
足も丸出しの超ミニルック。
こんな格好で男を誘ってないなんて
言われても誰も信じないわよ?
正直ミアハ様の教育上あんまり
仲良くして欲しくないけど、あえて
仲良くさせることでミアハ様が異性に
興味を持つかも知れないし・・・
けど神様同士でくっつかれたら
私が入る隙間が無いのよね。
・・・悩ましい。けどミアハ様の数少ない
神友ではあるから、無礼な真似は駄目よね。
「ヘスティア様?ミアハ様なら奥で
お茶に合わせるポーションの研究中
ですけど、どうしました?」
血相を変えてるけど何かしら?
お薬とかならミアハ様に直接
言わなくても私でも良いわよね?
もしかしてベルが怪我をしたとかで
タダで貰おうとしてる?
絶対無料ではあげないわよ?
それにせっかくミアハ様が誰の邪魔にも
ならない、ウチ専用の商品である
お茶調合用のポーションの研究開発に
乗り出してくれたんだからさぁ。
今まで通り茶葉にも合うしお菓子の
材料にも使えるけど味と香りは今まで
以上って言う素材の味を活かした
逸品を作るための研究を邪魔しないで
欲しいんですけどねぇ。
それとも借金かしら?
前は借金を踏み倒そうとしてたから
お金は貸す気は無かったけど、今は
少しづつ返してくれてるし。
……少しなら良いか。
「ヘファイストス様を保証人にしてちゃんと
返済計画を立ててくれれば無利子で
50万ヴァリスまでなら貸しますよ?」
今185000ヴァリスの借金が
ありますから、残り315000
ヴァリスですけどね。
『な、なんで借金の話になってるのさ!』
「「え?」」
違うの?リリルカさんも普通に驚いてるし。
ーーーーーーーーーーーーーー
『まったくあの子ったら』
いきなり来て『力を貸してくれ』とか
言うからまた武器か借金の話かと
思ったら眷族が帰って来ないって。
確かに唯一の眷族だしレベル2の
冒険者が13階層に行って帰って
来ないって言うのは心配よね。
さらに今は専属契約を結んだウチの子も
一緒だから私だって無関係じゃない。
だからって捜索隊まで出すかと言われたら
私の立場だと特別扱いは出来ないから
『自己責任なんだから自力で何とかしなさい』
って言わなきゃ駄目なのよね。
ああして突っ走れるあの子が羨ましいわ。
『とりあえず依頼はしていったみたいね』
10万ヴァリスか・・・ちゃんと貯金してたのね。
うっ涙が出そう。
『おや、ヘファイストスじゃないか。
こんなところで目頭抑えてどうしたんだい?』
『ヘルメス・・・』
目下コイツとゼウスやウラノスは彼の
敵なのよね。まぁ私はファミリアの関係上
中立だから邪険には出来ないけど、
だからって仲良くする気も無いわ。
それに確かコイツはヘスティアの子を
自分の物語の主人公にしようとしてる
のよね・・・ならコレを利用すれば
ヘスティアの子は助かるんじゃない?
一緒にパーティーを組んでるのも
ヘルメスの眷族だし。
コイツが自分の眷族を心配するなんて
有り得ないけど、名目にはなるしね
『いえ、ヘスティアのところの子が
パーティーごと行方不明になってね』
『へぇ・・・ヘスティアの。確か
世界最速兎で未完の少年だったよね?』
さりげなく確認してるけど、自分の眷族が
同じパーティーに居るって私が知らないと
思ってるのかしら?
『えぇ、その子よ。だけど行方不明と
言っても、昨日「13階層に行く」って
言ってまだ帰還して無いってだけの話
だから不測の事態に陥って戻りが遅く
なってるだけの可能性もあるんだけどね』
さて、さりげなく重要な案件じゃないと
言ってみたけど・・・どうする?
『なるほどね。心配しすぎ、と言いたい
ところだけど、彼女にとっては初めてで
唯一の眷族だ。焦る気持ちもわかるよ』
普通のリアクションね。まぁがっついて
来るとは思って無かったけど
『そうね。それでヘスティアが焦って
捜索依頼を出したのよ。コレがその依頼書』
『へぇ・・・』
『あの子が10万ヴァリスも貯金出来てた
って思ったら、つい泣きそうになってね』
このまま世間話で終わらせる?
それとも関与してくる?
『あぁ、そういえば無職のときは
君が面倒みてたんだもんね。
うんうん。気持ちはわかるよ』
『でしょ?本来なら私が依頼を受けて
あげるところなんだろうけど、今は
ロキのところの遠征に人を出しててね』
『・・・ほう。それじゃヘスティアは?』
『ミアハのところね。ナァーザが
レベル4になったでしょ?
中層なら問題ないじゃない』
ミアハが受ければこの話はお終い。
ナァーザなら回復アイテムもあるしね。
当然ヘルメスも気付くわよね?
『ふむ、アスフィ。確か彼のパーティーにはウチの・・・』
「はい、エマが居ますね」
掛かった!
『よし、ならコノ依頼は僕たちにも
無関係じゃない。ここは僕が受けよう!』
『僕たちって・・・大丈夫なの?』
主力のほとんどを失ったのにね。
どこから戦力を持ってくる気なのかしら。
『君も知っての通り、ウチも戦力の
再編成を急いでるからね。今の会話で
分かったと思うけど彼のパーティー
には僕の子供も居るんだよ。
ならこの依頼は僕の子供を救う為にも
僕が動かなきゃいけない』
僕の子供を救う為、ねぇ。
名目としては十分よね。数が減ったから
これ以上減らせないってのも
あるでしょう。けどやっぱりコイツの
性格を考えたら有り得ないわ。
やっぱり主人公に関与する気ね。けど
今回は私もコイツを利用させて貰うわ。
『実は件のパーティーには私の子も居るの。
立場上大っぴらに特別扱いは出来ないけど
私のポケットマネーからも報酬を出すわ』
あの子を助けたいのは紛れも無い事実だからね。
コイツの作るお話の【尊い犠牲】に
されない為にも釘を刺しましょう。
『なるほど、君の立場ならそうだよね。
こっちも正直カツカツだし貰えるものは
ありがたく貰うよ』
『えぇ、よろしく頼むわ』
ヴェルフはまだ生きてるし、おそらく
ヘルメスの子も生きてるのでしょう。
アスフィとナァーザがすぐに出立すれば
恐らく救助は間に合う。
問題はこの一連の流れがコイツが
作ったモノなのかどうかってことよね。
・・・もし貴方の物語に私の子も
巻き込んで見なさい。
私が造った武器を彼に渡して貴方も
ゼウスも去勢してもらうからね!
『・・・今ひゅんってしたけど
アスフィ何かした?』
「え?いや、何もしてませんよ?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「春姫殿!折り入ってお願いが!」
「おや、命様?・・・何か負傷してますね?
ソフィアさん、命様にポーションとたおるを
出してあげて下さいな」
「はいっ!」
「あ、どうもすみません・・・」
「良いんですよぉ。私と命様の仲ではありませんか」
ふふふ、何のお願いかは知りませんが、
命様にはお世話になりましたからね!
この良妻狐に出来ることならば
チャチャっとやって丸っと解決して
あげようじゃないですか☆
精霊って相性的にジャガーノートには
勝てないって思うの
ま、まさか白兎が行方不明だって?!
たたた、大変だぁーーーー!
狐殿、頼られてちょっと嬉しいお年頃
みこーんってなってパタパタしてる
モフモフは尊いってお話