ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
オリ設定!
オリ展開!
嫌いな人は読み飛ばし!
「うん?つまり・・・どういうことです?」
よくわかりませんねぇ?
「え、いや、だから」
ちょっと口に出して整理してみましょう!
「まず、命様や桜花様たちが13階層で不測の
事態に陥り撤退。その帰還中に自分達が
助かる為に別の冒険者ぱーてぃーに対して
怪物進呈をしたんでしょう?」
「・・・はい」
うんうん。三行には纏まりませんでしたが
特に問題はありませんね!
「それで、それがどうして救助に行きたいって
言う話しになるんです?」
コレがわかりませんよね?
「は、春姫殿は本気でわかりませんか?」
あぅ?何か本気で驚かれてます?
「うーん。もしも命様が帰ってきてから
罪悪感に見舞われたとかなら、その必要は
ありませんし・・・」
こんな勘違いは流石にシツレイですよね!
「えっ?!」
「いや、だって基本的にダンジョン内では
冒険者さんは自己責任ですよ?」
「そ、それはそうですが!」
「怪物進呈は別に犯罪でもないですし・・・
マナー的にはあまり良くないらしいです
けど、春姫やリリルカ様の場合は不測の
事態に対応する訓練として利用するよう
にって言われてますからね。
怪物進呈はむしろご褒美なんですよ?」
「は、はぁ?」
いや実際にアレをやってもらうと魔石や
ドロップアイテムの収集が楽なんですよ?
まぁリリルカ様は冒険者を助けることに
なるから、あんまり好きじゃ無いみたい
ですけどねぇ
「そもそもダンジョン内では何があっても
自己責任。その中には他の冒険者からの
襲撃や意図的な怪物進呈だって含まれます」
先生やイシュタル様には敵も多いですからね!
「し、襲撃?!」
ふむ、もしや命様には覚悟が足りてない?
いやいや、わざわざ極東からダンジョンを
求めてこの迷宮都市に来たのです。
殺し殺されの覚悟が無いなんて普通は
有り得ませんよね!
シツレイシツレイ。良妻シツレイです。
「つまるところ、ダンジョンに潜る冒険者
の方々は、怪物進呈をされることすら覚悟
してからダンジョンに潜らねばなりません」
当たり前の話ですね。常識なんですよ?
「な、なるほど」
「つまり相手の方にしてみれば怪物進呈は
ご褒美かもしれません。
その場合救助とかは不要ですしね。
そもそも罪悪感を感じたとすれば、それは
決断した選択に対する結果として受け入れる
のが冒険者の在り方では?」
「そ、ソレはそうですが!」
もしかしたらと思ったら、まさかの罪悪感
ですか。まぁ命様は優しい方ですからねぇ。
「それに、今になっていたたまれないとか
言うのは桜花様の決断に対する無言の
否定ですよ?」
実際は無言どころじゃ無いと思いますけどね
「うっ!」
「コレで救助って言われましてもねぇ」
相手側にしてみたらどうなんでしょうか?
「あぅっ!」
「勢いで春姫に助けを求めたのでしょうが、
まずはそう言う問題について考えないと
ダメですよ?そもそも桜花様は救援に
向かうことを了承してるのですか?」
「そ、それは・・・」
ふむぅ。本当に勢いで来ちゃいましたか。
うん。それだけ春姫が頼れる友人だと言うことですね!
「散々言いましたけど、正直に言うなら
春姫がダンジョンに行って命様のお手伝いを
することに関しては問題無いのですよ?」
イシュタル様には中層に採取に行くって
言って友達の命様に護衛をお願いする
って形にすれば良いのですから。
襲撃に備えて戦闘娼婦の方を二人くらい
連れていく必要がありますけど。
その費用くらいは春姫が払っても良いですし?
旦那様からも採取とかは自由にして良いと
言われてます。もし春姫が居ないときに
旦那様が来たらアイシャ様やイシュタル様が
旦那様をお迎えしますし。
・・・最近イシュタル様が旦那様に近いと
思うんですよ。色々考えることもあるので
しょうし、正妻様も認めてますから春姫
には何とも言えませんけども。
「えっ?そうなんですか?!」
そうなんです!なんかもやっとするんです!
って今は違うお話でしたね。
えーっと・・・そうそう、救助です。
「ついでに戦闘娼婦の皆様にも「知り合い
だから見かけたら助けてあげて下さい」って
お願いする程度ならお金も掛かりません」
こちらはあくまでついでのお願いですからね。
「な、ならソレを何とか!」
「う~んそうですね。とりあえずコレは
お願いしておきましょうか」
これで誰が損するわけでも無いですしね。
それに命様の頼みですから、少しくらい
応用は利かせますよ!
ただコレ以上は難しいかもしれません。
そもそも今の命様の行動は、桜花様の決断を否定してしまってます。
それがタケミカヅチファミリアとして
どのような扱いになるのかがわからないと
最悪仲違いしてしまいますからね。
まさか仲違いしてファミリアを追放されたり
したら・・・命様をイシュタルファミリアに
誘うわけにもいきませんし。
リリルカ様にお願いしてソーマファミリアに
入れて貰えれば良いのですけどねぇ。
ま、まぁ流石にそこまでは考えすぎですよね。
まずは目先の事を片付けちゃいましょう!
「ではその怪物進呈をした相手の特徴を
出来るだけ詳しく教えて貰えますか?」
とは言え所詮は13階層ですからねぇ。
レベル3が一人でも居れば100や
200程度の魔物なら楽勝ですけど。
もしレベル2しか居なかったらちょっと
危ないかも知れませんよねぇ。
「えっと、特徴と言うか・・・」
「あれ?何も知らないとかですか?」
ソレじゃ救助も何もないですよ?
急いでたからとか、焦ってたからとか
はいけません。
そう言うときこそ周りを見ないと!
「あぁいや、知ってます。有名な方ですし」
「ほむぅ?有名な方なんですか?」
ソレなら13階層程度、怪物進呈を受けても
大丈夫ではないですか?
基本的に有名って事は実力があるって
ことですから。
「はい、3人組で他の2人はわかりません
でしたが、1人はヘスティア様の眷族で
世界最速兎。未完の少年でした!」
あぁ有名ってそう言う・・・レベル2に
成り立ての噂の白兎さんでしたか。
彼なら13階層は危ないかもしれません。
ですが旦那様曰く神の物語の主人公でしょう?
普通にぴんちに陥って、苦労はするでしょうが
最終的に頑張って帰ってきましたーって感じに
なるような気がしますけどねぇ。
「・・・はいぃ?」
ん?ソフィアさん?あぁそう言えば白兎の
ぱーてぃーにはヘルメスファミリア所属の
妹さんが居ましたっけ?
――――――――――――――――
『・・・それで、繚藍の判断は?』
まさかアノ子が怪物進呈を受けて未帰還
だったなんて。13階層とは言え、
レベル2に上がったばかりだから少し
危ないかも知れないわね。
「はっ!ほぼ確実に無事に帰還するだろうが
大先生の敵が作る主人公に関しての事案
なので、神イシュタルの指示を仰ぐ必要が
あると判断されました!」
『あぁ、なるほど』
それはそうか。仮にも物語の主人公がこの
程度で終わらないと言われればその通りだし、
勝手な判断は彼を敵に回すかもしれない。
そもそも何処までヘルメス達が関与してるか
わからないんですもの。
動く前に裏とりが必要と判断するのも当然よね。
「絶†影は一度タケミカヅチファミリアへ
帰還させてあちらのファミリアとしての
判断を仰がせ、ご自身は神イシュタルへ
報告するとのことでした。
私もフレイヤ様に報告するようにと言われ
こうして帰還してきました!」
『妥当な判断ね。イシュタルもアノ子が
私のお気に入りだと言うことを知ってるし、
エマに関しても・・・教えてたかしら?』
どうだっけ?
「私の妹が未完の少年のパーティーにいる
ことと、ヘルメスファミリアに所属して
居ることは伝えてます!」
ふぅん。ま、そんなところよね。
『流石に何かに憑かれてることまでは教えて無いわよね?』
「はっ!」
アレに関してはある意味未知だから、
わざわざ他に教える気はないし。
ま、まぁ神友のイシュタルになら教えても
良いかもしれないけど。
『それにアノ子のパーティーは3人組と言う
話だったけど、残りの1人は・・・』
「はっ!イシュタルファミリアでは既に調べて
おりました!ヘファイストスファミリアの
ヴェルフ・クロッゾです!」
流石我が神友。情報戦では勝てないわね。
しかしそうか。
『クロッゾか・・・』
なるほどなるほど。頑なに魔剣を打たない
クロッゾの末裔が、主人公と苦楽を共にして
自分の殻を破り主人公の為に魔剣を打つ覚悟
でもするのかしら?
彼を彩る物語にはなるかもしれないわ。
それにアノ子を武器頼りの三流にされても
困るけど、切り札を持たせるのは悪くない。
エマに憑いてるモノが何を企んでるか
わからないけど、恐らく似たような感じ
なのかしら?
問題はコレがただの事故で、本気で助けを
欲するような事態に陥った場合だけど。
「こちらが関与する方法としては、春姫様の
護衛として私が同行し絶†影に協力するか、
神ヘファイストスと接触し、彼女の眷族の
救助と言う形を取るかになると思われます」
『そんなところかしら。もし主人公絡みで
イシュタルが動くなら、繚藍の護衛には
麗傑か男殺しを出して来るでしょう。
そこに貴女が入れば喩えジャガーノートが
出ても無事に帰還することができるわ』
「はっ!」
『ヘファイストスの場合は・・・ヘルメス
次第よね。私がアノ子を気に入ってる
ことは理解してるはず。エマとソフィア
の関係に気付いてるかどうかは知らないけど、
わざわざヘルメスの前にネタを差し出す
必要は無いわね』
いずれ何かしらの接触はしてくるでしょう
けど、奴も今は手駒が少なすぎるからね。
ヘルメスが何か仕掛けてきても個人で
対応できるくらいにはなってもらわないと。
「そうですね。下手に関与されて奴の演劇の
登場人物にされるのは面白くありません」
そうよねぇ。私の勇者の使い方は私が
決めるべきよねぇ。
よし、それなら今回はソフィアは待機にして
無関係なアレンに小隊を指揮させましょうか。
『まずはヘファイストスがどこに居るか
確認をとりましょう』
イシュタルが動くならソッチに使者を
だしてアレンを同行させる。
繚藍の護衛なら彼繋がりで違和感も少なくて
済むでしょう。
彼女が動かないならウチが単独で小隊を
派遣して・・・そうね、前に異常があった
24階の再調査でもさせようかしら?
ついでにギルドで未帰還者を確認させて
救助もさせましょう。
あぁそうだ!筆頭さんに何かお土産でも
持たせようかしら?お世話になりっぱなしも
無礼だし、アレンなら普通に深層に行けるわ。
これなら別にヘファイストスを探す必要も
無いけど、とりあえず少しは気を使ってる
ところも見せないと、彼の工芸品を量産
出来たときに譲って貰えないかも知れないし。
アノ子の冒険を邪魔する気は無いけど
無粋な横やりは許さないわ。
さて、方針が決まったところで肝心の
ヘファイストスなんだけど・・・居た居た。
うん?ヘルメスに万能者と一緒?
向かう先は・・・ミアハの店かしら?
そっちにはヘスティアとミアハ。夜叉姫に
リリルカ・アーデ?あぁそう言えばアノ子の
主神はヘスティアだものね。
そりゃ神友でレベル4の夜叉姫が居る
ミアハのところに駆け込むか。
それでリリルカ・アーデはたまたま店に
居たのね?うわぁスッゴい嫌そうな顔してる。
器用が高いと下界の子でもアレが出来るの?
へぇ~はじめて知ったわ。
――――――――――――――――――
「( *・ω・)ノ」
「いや、ソレ何ですか?!お疲れさまでした
って感じですけど、いや、何ですか?!」
そのものズバリ「お疲れさまでした」ですよ。
何かレベル6になったら出来るようになったん
ですよね。
珍しく先生も「おぉ!やるじゃないか?!」って
褒めてくれたリリの奥義です!
『ま、まさか下界の子にソレが出来るとは!』
何かリリをみてチビ痴女女神が驚いてますが、
これはそれほどの技なんでしょう。
「まぁ実際リリには関係ないお話ですし?」
別にチビ痴女女神の眷族がどうなろうと
知りませんし。そもそも一日帰ってこない
だけでしょ?
「いや、それはそうなんですけどね」
「それに男と女が一日帰ってこないなんて
良くあることじゃないですか」
騒ぐだけ騒いで翌朝歓楽街から出てきたら
眷族が恥ずか死にますよ?
『べ、ベル君がそんなことするはずないじゃないか!』
おや、このチビ痴女はどうやら男と言う
ナマモノを理解してませんね?
先生以外の男なんて性欲と暴力しか
取り柄がない獣なんです。
レベルの低い連中はもとより、あの勇者さん
だってリリを狙ってるくらいですからね!
その辺の酒場に居る連中を見なさいって話ですよ。
「って言うか、ベル君?どこかで聞いたような
気がしますね」
うーん。なんでしたっけ?
「・・・リリルカさん、ベルは先生が白兎って
呼んでる冒険者のことですよ」
「はぁ?白兎ぃ?」
白兎ってヘルメスが作ってる物語の主人公で
フレイヤ様がオッタルさんを使って鍛えよう
としてる英雄モドキじゃないですか!
『し、白兎って。確かに特徴としては
間違ってないけどさ!』
はぁ~このチビ痴女の眷族だったんですねぇ。
ま、主人公ならすぐには死にませんよ。
どーせヘルメスやフレイヤ様が動きます。
『ナァーザ、ベルを助けてやれんか?』
『ミ、ミアハ!』
出たよ貧乏神。無駄に関わると先生も
敵に回すことになるからリリ的には
関わりたく無いんですけど。
「助けるも何も、状況がまったくわかりません
からね。それでも、普通に中層に探しに行く
だけなら問題有りません。と言いたいところ
なのですが・・・」
『『なのですが?』』
「最近のダンジョンは闇派閥の連中がいたり、
ロキファミリアと争っている調教師も居ます。
先日ヘルメスファミリアが全滅したのも中層
ですし、油断したら二重遭難しますよ?」
ナァーザさんの言う通りですよね。
チビっ子に有ったのも中層でしたし。
あのときは春姫さんが居なかったらきっと
リリもナァーザさんも殺されてましたよ。
『む、むぅ』
流石の貧乏神もナァーザさんを危険に
晒してまで何かをしようとはしませんよね。
『な、なら尚更ベル君が危ないかも
しれないじゃないか!』
うーん。その場合もう死んでるんじゃ
ないですかね?
けど、チビ痴女が焦ってるってことは
まだ生きてるってことですか。
・・・冒険者なんか死ねば良いのに。
『確かに今のダンジョンは中層であっても
レベル4のナァーザに余裕があるとは
限らんか・・・』
「そうですね。更に遭難者の探索になると
一人では範囲に限りがあります」
それはそうですよねー。ナァーザさんは
先生にスカウトとして鍛えられてますが
一人では限界が有りますよね。
『『・・・』』
「ん?なんか視線を感じますけど?」
何でしょうかねぇ?
『・・・ごほんごほん。ヘスティアよお前は実に運が良い』
『へ、へぇ。そうなのかい?』
「(・_・)」
なんか茶番が始まりましたよ?
ナァーザさんもなんかアチャーって
顔してますし。
『なんと、今、ここに、ナァーザの親友に
してレベル6の冒険者が居るのだ!』
『ナ、ナンダッテー?!』
いや、おい。
『ナァーザが一人でダンジョンに潜るなんて
危険な真似を見過ごすような薄情なヤツ
じゃないのは私が良く知っている!』
『ナ、ナンダッテー?!』
「いや、自分で潜ると決めたならリリは
口を出すような真似はしませんけど」
ソレがナァーザさんの決めたことならね。
「いや、私も一人で潜る気は無いです」
ですよねー。それに、そもそもそんな三文芝居は不要ですよ?
「とりあえず、ヘスティア様でしたか?」
『ナ、ナンダッテー?!』
「いや、もうソレはもういいですって」
ほんと。神様って良くわかりませんよね。
『き、協力してくれるのかい?!』
何でそうなるんですか。
「いえ、まずは後ろの方々とお話しをして
みたらどうですかって言いたいのです」
やはりヘルメスが来ましたか。
ヘファイストス様は・・・何でしょう。
最近先生と色々ヤってるのは知ってますけど
コレは筆頭様へ報告案件ですよねぇ?
『後ろ?あっ!ヘファイストス!!』
『僕を素通りしないでくれるかな?!』
何かチビ痴女とヘルメスがギャーギャー
言ってますが、コレで白兎の救助隊が編成
されるのは確定です。
あとはフレイヤ様がどう動くか・・・
それに、他にも数人コッチに向かって
来てますね。うーん。アレは命さん?
なーんか面倒事の予感がしますよ~
拙作の狐殿は意外と自由度が高いのです。
ついでに主人公くんやリリルカと仲が良く
冒険者の自己責任と言う言葉を真っ直ぐ
受け止めてるので物凄くシビア。
その上で油断慢心しないし、色んな意味で
貴重な人材ですから褐色女神様もソロで
潜らせたりはしません。
戦闘娼婦の皆さんもその程度のお願い
くらいは聞きますね。
色白女神様があんまり心配してないのは、
レベル1の段階でミノと戦える白兎ならば
中層程度なら大丈夫って思ってるからです。
実際原作でも一人なら普通に無事でしたからね
リリルカは覚醒しましたってお話。