ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
前の話から一ヶ月くらい経過。
オリ設定
オリ展開
原作はいいヤツだった
嫌いな人は読み飛ばし!
「こ、こんにちゅわ農家さんっ!」
・・・噛んじゃったよ。
それに今は朝じゃん。
おはようございますだよね?!
・・・新人の頃からお世話になってる
ヒトだから頭が上がらないのもあるけど、
いい加減慣れろって話だよ。
「あぁ、こんにちわ。
今日はこの二人とダンジョンに潜る
ことになった。手続きを頼む」
「あ、はいっ!」
いつもはソーマファミリアの
リリルカさんとミアハファミリアの
ナァーザさんなんだけど今日は違うのね。
「アイシャだ」
「さ、サンジョウノと申します!」
・・・イシュタルファミリアかぁ。
まぁ農家さんも男の人だし、大人
だからそう言う人達ともお付き合いは
あるわよね。
ただ、昔は闇派閥との噂もあった
みたいだけどその辺はどうなんだろ?
「エイナ、手続きは終わったか?」
「は、はいっ!」
何考えてるの?職業で差別するなんて
最低だし、今は仕事中っ!
しかも待たせちゃってるし・・・
「手続きは終わりました!
サンジョウノさんは初めての
ようですが、ご説明等は?」
「あぁ、私たちで教えるから大丈夫さ」
そ、そうよね。農家さんは先生って
言われるくらい人を育てるのが
上手い人だし、下手に教えたら
邪魔になるわよね!
「かしこまりました!手続きは
問題なく終わりましたので大丈夫です。
お気を付けて行ってらっしゃいませ」
「あぁ、ありがとう。行ってくるよ」
あぁ農家さん苦笑いしてるし。
行ってらっしゃいませって・・・
自分で言ったのにスゴイ違和感。
高レベルの人はどことなく威圧感が
あるけど、あの人はなんか違うんだよなぁ。
優しさと厳しさが両立出来てる感じで、
大人なんだけどある意味まっすぐで純粋だし。
けどアイシャさんもサンジョウノさんも
イシュタルファミリアってことは、
もうあんなことだってしてるだろうし・・・
うーん。
「(エイナが恋した女の顔してるんだけど?)」
「(農家さんでしょ)」
「(あぁおんなじハーフエルフだから
親近感もあるみたいだけどねー)」
「(いまだに自分の心に気付いて無いし、
まぁ頑張れって感じよね)」
「「「「見せて貰おうか。
ギルドの受付嬢の実力とやらを」」」」
―――――――――――――――――
「しかし、アイシャお前が来ても
良かったのか?」
「いや、むしろ私がこないとダメさ。
先生の弟子がレベル4になって
一緒にいたヤツがレベル3になったんだろ?
私もしばらくレベル3だしね。
そろそろレベルアップ出来るならしたいのさ。
ヒキガエルにでかい顔させないためにもね」
「いや、フリュネは物理的にでかいからな。
それに実際の強さもある。粗暴な点は
認めるが、強くなるための努力は惜しまない
からお前も参考にすべき点はあるぞ」
「それはそうだけどね」
まったく、この先生はアレを普通に一人の
人間として扱うからスゴイ。
同じ女ですら避けてるってのに。
コレが度量って言うヤツかねぇ。
「それで、この狐っ子は?」
あぁ、ちゃんと紹介しないと。
先生次第じゃこの子が助かる可能性
だってあるんだし。
「新入りでね。春姫、挨拶しな」
「は、はいっ!先程ご挨拶を
させていただきましたが、改めまして!
サンジョウノ・春姫です!」
多少緊張してるが、まぁ大丈夫だろう。
失礼ではないはずだ。
「名前からすると極東か。
姫までが名前なのか?」
「は、はいっ!」
相変わらず造詣が深いねぇ。
「ふむ、極東にはどんな神がいるんだ?
アマテラスはさすがに居ないと思うが
タケミカヅチとかは居るのか?」
「は、はい。アマテラス様の他にも
タケミカヅチ様やツクヨミ様が
いらっしゃいます!
先生は極東にもお詳しいのですね?!」
聞いたこともない神様だけど居るってことは
やっぱり知ったかぶりじゃないんだね。
どこで知ったんだか・・・
「まぁな。しかし極東からわざわざ
売られてきたのか?
礼儀作法もそれなりってことは
良いとこの出身だろう?」
「まぁコイツの場合はちょいと
特殊でねぇ・・・」
「特殊ねぇ、家督争いか出入りの
商人に騙されたか?」
「・・・!」
「・・・何でわかった?」
まさかどこかで情報を得ていた?!
「いや、明らかに世間知らずだし
娼婦に堕ちたにしては娼婦としての
教育が終わってないように見える。
なら奴隷を買ったんだろ?
それにさっきも言ったが最低限の礼儀も
できてるし教養もある。見た目も良い。
これで借金のカタで売られるなら近場だ。
もしくは狐人の愛好家の場所へ直接売りにいく」
「「・・・」」
「ソレをしなかったなら近くにいられちゃ
困るから。かと言って売るってことは
殺すのもアレだったってことだ。
この時点で身内が関わってるだろ?」
なるほど。確かにそうだ。
しかしこれまでもの会話と立ち振る舞いで
そこまで分かるもんなのかい?!
「だが狐人愛好家の場所だと、知り合いに
春姫の所在を調べられる可能性がある。
復権を恐れたから遠くのオラリオだ。
もしくはオラリオの商人が初めから
春姫に目を付けていたか・・・
適当な罪を着せて、家族には
「殺さない代わりに自分が引き取る」とか
言ったら連れてこれるな」
「・・・罪を着せて?」
あぁ、この子は自分が悪いことを
したって思ってたからね。
外から見たら確実にヤられたって
わかるんだが、当事者にはわからないのか?
それとも先生が言うように家督争いもあって
便乗したのかもしれないけどね。
「ま、お貴族様の考えはわからないけど
ほぼ当たりさ」
「アイシャ様?!」
「現実は知っとくべきだ。
知らないってことは騙されるって
ことだからね。」
「・・・」
箱入り娘じゃなくなったんだ
厳しい現実を受け入れな。
まぁ先生次第じゃ・・・
「それで、俺に専属で買えと?」
「さすが先生、話が早い」
「ふえぇぇぇ?!」
先生なら無体なことしないし、先生と
専属契約をしたならヒキガエルも
イシュタルも、アレ以外なら手を出さない
だろうからひとまずは安心できる。
「アンタのお気に入りなら
ヒキガエルも手を出さないからね」
新入りを壊されないためって名目に
しとけば・・・
「ふむ、構わんがとりあえず手付金として
3百万で良いか?不足分はあとで払おう」
「さ、三百万?!」
「十分さ。さらにあたしをレベルアップ
させてくれたら文句無しだね。
むしろこっちが金を払うかも知れないよ」
入ったばかりの新人に教えを授けて
もらって、さらに金まで取れる。
イシュタルにもファミリアにも損は無い。
だからこそこの取引は成立するっ!
「あ、あの」
「春姫、アンタだってその辺の親父に
とっかえひっかえ抱かれるよりは
先生一人の方が良いだろ?」
そもそもアンタには拒否権なんて
ないんだよ。先生に嫌われたら
終わるんだよ?
「あの、初めてお会いしたからまだ良く
わかりませんけど、見目麗しくて
優しくていい人だと思います!」
「・・・いや、そこは聞いてないんだが」
優しさはともかく見た目って・・・
それ娼婦は言っちゃいけないセリフだよ?
「まぁ嫌われるよりは良いさ。
とりあえず接客に必要な知識と
作法はお前が教えてやってくれ」
「あいよ」
よしっ!とりあえずはコレで良い!
無駄にフレイヤと戦うなんてゴメン
だからね!これはアタシの為さ。
「では春姫、授業を始めよう」
「はい!」
あぁ、そういえばそうだった。
先生は教導とかいうアビリティがあって、
そのアビリティの効果を確認するために
レベルの違う人間を鍛えたいって話だったね。
「先に聞くがダンジョンにおいての
サポーターの役割は聞いてるな?」
「はい!皆様の邪魔にならないように
することが第一で、あとは魔石や
細かい道具をお持ちしたりします!」
よしよし、ちゃんと教えたことは
覚えてる!コレで知らないとか言ったら
イシュタルファミリアの評価がガタ落ち
だったよ!
「まぁ一般的にはそうなんだが、
俺は少し違う役割もあると思ってる」
「違う役割ですか?」
ほう?ただの荷物持ちではないと?
「そうだな。言うなれば工兵としての役割だ」
「「工兵?」」
工兵?なんだいそれ?
「戦闘が苦手でもお荷物にならずに
しっかり役に立てるってことだ。
なんにせよ力や器用も必要になるから
少しずつ学んでいこう」
「はいっ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「えぃっ」
ポコってかんじだな
戦いの経験はなしと。
「やぁっ」
闘争に置いても戦いよりは逃走だな。
「たぁっ!」
まぁやる気はある。責任感が強いのか
それともそうしないと行けないと
自覚してるのか
「そぉい!」
変な癖がなく、素直で前向き。
性格は間違いなくサポーターだな。
あとは魔力だが、支援特化にするか。
ナァーザがレベルアップ出来たって
ことはトラップでも数をこなせば
偉業なんだろう。
中層で兎や犬の相手だな。
護符の効果は確認できてるし
俺が居れば問題あるまい。
あとはアイシャのステータスと
偉業だな。
「なぁ先生、あたしは呼吸してる
だけなのかい?」
「焦るな。まずはその呼吸を
意識しないで出来るように
なることが大事だ」
なんでコイツらは反復練習より
強い敵を倒すことを優先するのか。
戦闘の勝利は積み重ねの結果であって、
勝ったから強くなるわけじゃないんだぞ?
戦闘の方がステイタスの成長率が高いのは
勝つために必死で創意工夫するからだ。
その結果のステイタス向上・・・のはず。
「意識せずにねぇ」
「そうだ、理想は寝てる時も
その呼吸ができること」
「寝てる時も?!」
一日の三分の一が睡眠時間だからな
トレーニングしないなんてとんでもない。
「理想はな。体中に魔力を通す感じを
忘れるな。常に魔力を動かしてるから
それだけで魔力のステイタスは上がるぞ」
「へぇ、そりゃいい。マインドダウンも
無いのかい?」
当然あるんだが、ココは言い方だろうな
「自然に回復する分と同じくらいの
力で行うことができたら無くなるよ」
「あぁ、そういう調整も必要なのか」
実際そうだしな。自分の魔力量の
調整にもなるし身体能力強化系の
魔法持ってるなら尚更簡単にできる
「器用も上がりそうだろ?」
「まぁね。いやはやさすが先生。
一番上げるのが面倒なのを
こんな簡単に上げれるなんてね」
なぜか魔法はダンジョンで使うモノって
考える連中が多いんだよな。
べつに禁止令があるわけでも
無いんだから身体強化くらいは
しといてもいいだろうに。
・・・あぁ疲れるのか。
「魔力があれば誰でもできる
素晴らしい訓練だろ?」
「そうだね。それを聞いたら
ただ呼吸して春姫を見てるのも
悪くない」
「はわわっ!」
まぁ、本人は必死で頑張ってるのは
わかるんだが・・・五階程度だとな。
イシュタルもそれなりの装備品を渡してる
みたいだし、俺たちも控えてる。
確実に死ぬことはないから、危機感よりも
見世物の度合いが強いんだよなぁ
「そういえば春姫には魔法はあるのか?
あぁ内容は聞かん。あるなしだけで良い」
「・・・あるよ」
「そうか。ならあいつにも
専用の呼吸を教えよう」
コレ名前でも付けるか?
波紋疾走的な。
「ふわぁぁぁぁぁぁぁ!」
「あぁ、よろしく頼むよ」
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ふむ、魔石でも体力と怪我は回復
できたんですね。
朝起きて魔石食べて鍛錬して魔石食べて
朝食を食べながら魔石食べて、鍛錬して
魔石食べて昼食食べて魔石食べて一休み
してから魔石食べてモンスター狩って
魔石食べて夜食食べて魔石食べて
沐浴して魔石食べて寝てましたからね。
てっきり睡眠を取ることが回復の
条件だと思ってましたが、まさか
魔石だったとは。
「いや、アンタ魔石食い過ぎだろ」
「何をおっしゃいますか、質を
量で補うためには必要なことです」
実際ここまでやってようやく目の前の
赤髪の背中が見えてきましたからね。
「一体何がアンタをそこまで
駆り立てるのかはわかんないけど、
まぁ本能的なモノかねぇ・・・」
「そうかもしれませんね」
私にも貴女が理解できませんよ。
油断慢心ダメ絶対の掟を知らないと
こうなるんですね。
さすが我が師。
「一ヶ月でソコまで強くなれるなら
アタシもやるべきかねぇ。
だけどあの味がない石をずっと
喰らい続けるってのも・・・」
甘い果汁をかければ甘く感じる
ことはできますけどね。
ま、教える必要はありません。
そのくらい自分で気付きなさい。
「それで、そろそろ動くのですか?」
あまり顔を見せなくなりましたからね
例の闇派閥?とか言うのも選別してる
みたいでしたし
「ま、もう少しだね。今日は地上の連中が
遠征してきそうだから、身を隠しときなって
忠告にきたのさ」
「・・・遠征ですか」
地上の冒険者とやらは何のためか
わかりませんが、とりあえずダンジョンの
奥に行きたがるみたいですね。
まぁ欲は人それぞれですから構いませんが。
ですが、もしかしたら地上の上位者の
力を見ることも出来るかもしれません。
身を隠して追跡して見るか
それとも深層とやらの様子を
見に行くか。
身を潜めるならその間にレベルアップ
してしまうというのも手ですね。
「わかりました。暫くは身を隠して
おきましょう。連絡方法とかはどうします?」
こっちに用はありませんが、
何かあった時に情報源がいなくなるのは
避けたいですからね。
「あぁ、そうだね。とりあえず
今のアンタなら18階で誰かに
見られても逃げれるだけの力はあるし。
ローブを被ってれば捕まることも
ないだろう。いつもの沐浴の場に
何か書置きでもしてくれればいいさ。
私もそうするよ」
「了解しました」
ふむ、ようやく赤髪公認で沐浴以外の
用事で18階に行けますか。
「コレでまともな服を自分で選んで買えますね」
いつの間にかレベルアップしてる小人と犬人
狐っ子は転生者ではありません。
普通に原作キャラです
狐さんは原作でも何度かダンジョンに
潜ってたぞ。古事記にも書いている。
そこそこ長い間イシュタルさんちに居たって
言ってましたよね。
なぜか裏の事情に詳しい主人公くん
いったいなぜなんだ・・・
ちなみに主人公くんは結構なお金持ちです。
なぜなら闇派閥の拠・・・どこかの
廃墟に大量にあったのを何度か拾ったから。
金運Aだね!ってお話