ダンジョンにこだわらないのは間違っているかもしれない 作:カツヲ武士
オリ設定
オリ展開
嫌いな人は読み飛ばし!
なるほど。お仲間を守る為、と言うか
闇派閥とやらに捕まったお仲間を拠点に
運ばせない為に冒険者に監視をさせる、と。
言いたいこともやりたいことも
分かりますが、計画が荒いですね。
まぁ、伯師妹も未熟で周囲の理解が
なければコレが限界ですか。
ですがこの計画は当然容認できません。
「許可出来ませんね」
「そんな?!」
ん?私に口答えとは珍しい。
ですがこの子も連中に世話になった
ようですしね。
助けられるなら助けたいのでしょう。
「あぁ、別に貴女のお仲間を見捨てる
と言うわけではありませんよ?」
「そ、それでは?」
そもそも旦那様が珍しいモノを見捨てる
ような真似をするはずが無いでしょうに。
「師はアナタ方を保護する為の策を
遂行中です。その為には連中に貴女の
お仲間をダンジョンの外に出荷
してもらうことが必要なのです」
「先生が?!」
元々は私が知性ある魔物となった
時の生活環境を整えるためのモノ
だったらしいですけどね。
流石旦那様です!
「言うまでも無いことですが、今話した
内容の口外を禁じます。
たとえ貴女が信用出来ると判断した者。
つまりあそこの烏やナマモノにも決して
言ってはいけません」
旦那様の策の妨害など許しませんし
伯師妹たちの為の策でもあります。
「わ、私が先生の策を口外するなど
有り得ません!」
ソレが当たり前なんですがね。
身内を説得するために断片的に
情報を出さないといけない場合も
あります。
「情報が骨に伝わる可能性がある
以上、伯師妹には悪いですが策の
内容も伝えることは出来ません。
ですが、アナタ方にとって損になるような
計画ではない。そう断言しましょう」
なにせ旦那様が私の為に。そう、私の為に!
とてつもなく長い時間をかけて準備して
くれた策ですからね!
それを烏共に使わせるのは癪ですが、
ここに伯師妹がいるというなら話は別。
元々手を抜く気などありませんでしたが、
更に気合を入れて知性ある魔物の保護に
努めましょう!
「・・・そうですね。知ってしまえば
フェルズはともかく、マリィ殿には
言ってしまうかもしれません」
最初に会話できたのがナマモノらしい
ですからねぇ。
私も赤髪には多少の恩義を感じてます
から、この子なら猶更でしょう。
「自覚できているならそれで良いのです。
とりあえず師がアナタ方を保護する為に
動いていること。
ただし骨とは違う方法であり、
周囲に内密にしていること。
さらに骨が所属してると思われる
ギルドとは基本的に敵対している
ということを覚えておきなさい」
その上で骨に付くなら、たとえ貴女と
言えども旦那様の敵です。
「はいっ!元々フェルズは人間より
の考えをしていたからあまり信用
出来るとは思ってませんでしたし、
何より衣類や職について無頓着な
アイツが、自分で思うようなヒト
との橋渡しが出来るとは思えません!」
そうですよねぇ。素っ裸の無職が
どうやって社会的信用を得ようと
言うのか・・・
せめて小綺麗な服を着ているだけで、
アレ?って思わせることが出来る
でしょうに。
その程度にも気付かないから・・・
あぁ目は節穴で頭は空っぽでした。
コレはシカタナイと見做すべき
なんでしょうかねぇ?
ーーーーーーーーーーー
「では伯師妹はすぐに下のナマモノに
合流してレベルを上げなさい」
「はいっ!」
お仲間については色々思う所はあるけど、
師姉様と先生が動いているならソッチを
優先するのが当たり前!
私たちが下手に何かするより
絶対にいい結果になります!
師姉様の様子から見て、私を見捨て
るって感じでも無いですしね!
「・・・ソレデ俺ハ?」
グロスさんが見た目ニンゲンの師姉様を前に
してココまで大人しいなんて・・・
凄い違和感があるけど相手が師姉様だからなぁ。
西蒙の連中もこの人の前では一切虚勢を
張らないで降伏一択だったし。
「烏は暫くウィーネと共に私と
深層に籠り、修行と深層で生まれた
お仲間の保護をしてもらいます」
「修行・・・ソレニ仲間の保護デスカ」
グロスさん的には断る理由が無いですよね。
師姉様が居れば深層だって安全だし
元々お仲間の保護には人一倍熱心なヒト
ですから。
「えぇ一応マダオも居ますが、アレは
見た目が大きくて邪魔だし無駄に周りを
威圧するようですからね。
アレではお仲間も逃げてしまいます」
まったく役に立たないまだおですって
言ってますけど、魔物が見た目だけで
逃げるくらいの存在?それに大きい?
まだおとは一体・・・
「さしあたっては貴女方の身の
安全確保ですね。烏は私と共に
来なさい。伯師妹は私が連中の
目を引き付けている間に下へ
行くように」
「「ハイッ!」」
どうやって連中の目を誤魔化すか
と思ってましたが、流石師姉様!
連中とも接触済みでしたか!
ーーーーーーーーーーーー
「やれやれ。ようやく一息付けるかな?」
18階がココまで遠いとはね。
「うむ。途中の水の迷都でマードゥオが
湯をはって入浴しとるのは驚いたがのぉ」
「だね。ブレスを吐くのは知ってたけど、
お湯を沸かすってのは予想外だよ」
まさか調教された魔物があそこまで自由
で応用が利くなんて思わないよねぇ。
エインさんにしてみたら馬を放し飼いにして
必要な時に乗るような感じなのかな?
うーん。そう考えたら、英雄とか
勇者には名馬が付き物だよね。
・・・僕一人だけで目立つんじゃなく
名の有る武装やそういうのでも名を
上げることが出来るのか。
まぁそれもこれも基本的な強さが
無ければ駄目なんだけどさ。
いやはや、あの人の在り方は僕の目指す勇者そのものだ。
英雄譚が好きなティオナが目を輝かせるのも良く分かる。
僕も小人族からあんな目で見られる
ようにならなきゃ駄目なんだよなぁ。
・・・目標を確認できたのは嬉しい
けど、何て高いハードルだ。
まず必要なの文化的視野と乗り物か?
文化的視野は経験と時間が必要だけど
乗り物はどうだろう?
ガネーシャファミリアから何か調教済みの
魔物を売ってもらう事は出来ないかな?
「とりあえずベートが戻るまでは
ココで待機じゃな。リヴェリアは
魔力回復に努めて、そこそこ回復
したら魔法を使うように言っとるが、
まぁあまり期待は出来んじゃろう」
「そうだね。毒妖蛆の毒は専用の
血清が必要になるような強力な毒だ。
リヴェリアの魔法は解毒の魔法では
無いから完治は難しいね」
それでも応急処置にはなるから
死者は今のところ出てないけど
流石に数が多いんだよな。
「今回は完全に上級鍛冶師が足手
まといになっとるなぁ」
それな。
「それはそうだけど、今回は状況が
状況だからシカタナイさ」
実際50階から一切の消耗無く
59階層に行けるなんて想定外
だったからね。
居残りの連中には採取させたけど
その際にも新種は出てこなかったし。
レヴィスにしてみれば僕たちが
59階層まで行かないと困るん
だからソレも納得ではあるけど。
帰りに居なかったのは、エインさんの
スキルで全滅したのかな?
それとも、あの実際に重さを感じる
くらいの圧力を受けて、本能に従って
逃げたって可能性もあるよね。
上級鍛冶師を率いる椿に至っては
速攻気絶させられて、目を覚ましたと
思ったらエインさんを探そうとするし。
装備品がアレなのはわかるけどさ、
見世物になる気は無いんだってば。
下手に接触して敵対とかしたら
どれだけの損害が出ることか・・・
「まぁの。だがこの場合帰還後
のドロップアイテムの分配は
どうなるのかの?」
「あ~条件としては深層のドロップ
アイテムの優先権だけど、今回は
彼らの仕事量に対して砲竜の素材が
多すぎるよね」
なんたって58階層の魔物がほぼ
全滅だからね。流石にこれだけの
アイテムをタダでばら撒くのは
ちょっと遠慮したい。
「じゃな。それに、元はと言えばあれは
エイン殿から貰った物じゃからのぉ。
ヘファイストスファミリアへ
無料配布をするのではなく、売る分を増やす
ことにして見返りを求めるのが良いと思うぞ」
ふむ、それもそうだね。
椿にすれば個人の心情としては
微妙になるだろうけど、契約は契約。
貰えるものは貰うだろうし、そもそも
希少な素材を逃がすようなことは
しないよね。
「で、儂としては見返りの分をエイン殿に
還元すべきじゃとおもうんじゃがのぉ?」
「それはそうだ」
もちろんエインさんをないがしろにする気はないぞ。
「とりあえずは素材を売ったお金で何かを
買うか、彼に素材を渡して何かを
造ってもらって、それをエインさん
の下まで運搬するかって感じかな」
もし向こうが何かを望んでくれればソレを
優先するくらいはしないとね。
「ほう、ソレは良い心がけです。
交渉の手間が省けると言うモノ」
「「え?!」」
侵入者?馬鹿な?!見張りは何をしていた?!
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ゴライアスなぁ・・・こいつ等の
経験にはちょうどいいか。
「春姫殿が来る前に片付けろ」
「かしこまりました!」
「お任せください!」
「見せてもらおう、階層主の実力とやらを!」
・・・なんか最後のヤツが妙に
負けそうなんだが。
まぁいいや()
そん時は俺が片付けよう。
さて、ココまで最短距離で来たが
白兎は居なかった。
下に行ったか上で震えてるか
だろうが、上の場合はリリルカ
先輩が見つけるだろう。
死んでればヘスティアやヘルメスが
何かしらリアクションを取るだろう
から現状特に問題は無い。
18階層より下に行くと言うこと
も無いだろうから、コイツらは
18階層で待機。
白兎が居たら遠巻きに監視で良かろう。
問題は筆頭殿へのご挨拶だ。
フレイヤ様からの使者として無礼は
・・・まぁ元より許されんが、絶対に
許されん。
ソレを考えればあの同行者連中は
どうなるんだ?
「ぬっ!」
「ふんっ!」
「ば、馬鹿な?直撃な筈だ!」
リリルカ先輩が言うには、春姫殿は
側室として認められているそうだ。
だから春姫殿に何かがあれば連帯
責任で間違いなく処刑されるとか?
ならば守護するのは必然と言える。
麗傑に関しても問題はないらしい。
問題はカリフ姉妹だ。師匠との間に
子供が欲しいから許可をくれって?
その提案はシツレイじゃないのか?
いや、アマゾネスがそうやって許可
を貰おうとする時点で異例では
有るが、それはアマゾネスの都合。
普通に考えれば良い気分はしないよな?
・・・筆頭様の考える普通はわからんが、
この辺は先行して釈明しておいた方が
良さそうなんだよな。
「はぁぁ!」
「喰らえ!」
「当たらなければどうと言うことは無い!」
何でも先触れの使者?と言うらしいが
アポイントメントみたいなモノだろ?
そう言われれば納得もするさ。
この場合はフレイヤ様の使者ではなく
春姫殿の使者になるのだろうが、
無事に用を伝えることが第一だからな。
間違っても喧嘩を売りに行くわけ
ではないと考えれば、連中とは別
行動を取った方が良いか?
しかし師匠の奥さんだ。使者とは
いえ、男が一人でアイサツに行く
のはあの人たちの礼儀的に有り
なのか無しなのか・・・
「うぉぉぉ!」
「まだまだ!」
「えぇいゴライアスは化物か!」
・・・うるせぇな。魔物だよ。
そう言えばアイツらレベル3と4か。
普通ならギリギリの戦力だが、
何であんなに自信満々だったのやら。
負けることは無いだろうが
時間切れはありそうだ。
準備だけはしておくか。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「うーん。白兎君にヘルメスの
眷族に所属不明の鍛冶師かぁ」
「微妙よねぇ」
何があったか分からないけど、
いきなり18階層に転がり込んで
きてソレをアイズが見つけるって。
なんか作為的なモノを感じるのは私だけかしら?
とりあえずアキが団長に報告に
行ったから戻るまでは様子見よね?
鍛冶師は治療した方が良いかも
しれないけどさ。
「椿も呼んでおいたから、コレが
ヘファイストスファミリアの一員
なら回復させなきゃね」
「先生から貰った薬はもう無いから
買ってこなきゃ駄目かな?」
そうなのよねぇ。ポーション類は全部
使っちゃてるし。まさかリヴェリアに
魔法を使わせるわけにも行かないし。
「一応確保だけはしておいた方が良いかもね」
ヘファイストスファミリアの所属なら
後で請求すれば良いだけだし、違えば
ウチの連中に使えばいいわ。
「ただ問題は白兎よね」
コレは現在オッタルが鍛えてる
フレイヤのお気に入り。
コレって私たちが保護しても良いの?
「何気にこのヘルメスの眷族も
問題だと思うけど?」
そうよね。ヘルメスの意を酌んで白兎や
鍛冶師を連れ込んだ可能性もあるし。
かと言ってアイズにしてみたら
自分が初めて鍛えた弟子みたいな
感じだから邪険にするつもり
は無いだろうし。
今更元の場所に返して来なさい
って言うのもねぇ。
レフィーヤが妙に敵視してるから
そのまま事故ってことにして
この二人を殺ってくれないかしら?」
「えぇ?さ、流石にそんな事はしませんよ!」
あら、声に出てたかしら?
失敗失敗姉失敗だわ。
ま、こいつらはとりあえず保留ってことで
良いとして、状況確認しないとね。
上から転がり込んできたってことは
ゴライアスが出たのかしら?
もしそうなら、毒消しを持ってくる
ベートの邪魔になるから潰した方が
良いわよね?
ただ今回経験を積めなかった連中に
回す可能性もあるから、勝手な
判断は厳禁。
「何をするにも、まずはアキが戻って来てからね」
「だねー勝手に動かなきゃいけない
ような状況じゃない・・・し?」
ん?どうしたのかしら?ソッチは
アキが行った団長の天幕・・・え?
アキが倒れた!?それに、アレは黒いけど
「「ガーゴイル?!」」
いつの間に?どうやって?いや、
今はそうじゃない!あの石野郎!
団長に何をする気だっ!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「・・・16階層にも居ませんでしたね」
『・・・あぁ、17階層には女神の戦車が
向かったから、たとえ階層主が居ても彼らは
無事だろう』
「なら、もう私たちは要りませんよね?」
エマも生きてるんでしょ?
ココで帰らないと私たちが
死にますよ?
いや、素材とかイケニエって死ねるの?
『・・・そうだな。流石の僕でも
コチラに向けられた悪意と言うか
ナニカには気付くよ』
でしょうね。痴女神ですら気付いてますから
いや、アレは『こ、コレがダンジョンの
恐怖!ベル君はこんなところでずっと
戦ってたのか!』とか色々的外れなこと
言ってるけど。
怖いのは隣の集団で、白兎はキャリア
二か月にもなって無いでしょうが。
無理やり感動話に持って行こうと
するんじゃないわよ。
「言っておきますが、一度狙われたら
何をしても逃げきれません。
連中に殺る気は無いかもしれませんが、
間違いなく手と足は奪われます」
何度も手足って連呼してるし。
・・・確かにこの馬鹿神に悪さを
させないようにするには手足を
奪ってダンジョン内に監禁した
方が確実ですものね。
私に至っては共有財産とかドロップ
アイテムとか言われてるし。
『こ、ココまでストレートに殺りに
来るなんて、農家君の指示かな?』
「いえ、それはありません」
もし指示が出てるなら、私たちに
逃げる機会なんて与えない。
殺すなら即殺すし、捕まえるに
しても速攻で気絶させて頭に袋を
被せて手と足を奪えば捕獲完了よ。
『となると自主的に?僕は彼女らには
何もしてないよね?!彼に嫌われる
だけでココまで敵視されるの?!』
・・・それはそうよね。コノ馬鹿神が
色々やってるのは事実だけど、彼女
らに問答無用で襲われるようなこと
なんかして無いわよね?
・・・よく考えたらコチラに殺意を
向けてるのはみんな女性?
「一応、一応聞きますが、最近覗き
とかはしてませんよね?」
『・・・・・・うん』
おい、このヤロウ!マジか!?
彼女たちが殺る前に私が殺るべきじゃない!?
白兎は無事保護?されたぞ!
グロス=サンの受難は続く
セクスィメガネは混乱した!ってお話
狼さんは原作通り一人で走ってます。
持ってくるアイテムとお迎えのことを
考えたら階層主くらいは倒してあげても
良いと思うんだけど。
この辺どうなんでしょうね?